(上平声十一真ノ韻) 暮靄 : 夕暮れのもや
東郊 : 春の野原 踏青 : 春の頃の野辺のそぞろ歩き 銀蟾 : 月 黄菜 : 菜の花
(大意)
まわり一面ゆったりともやがたなびく春の夕暮れに 私はのんびりと野原の道を歩いていた 東の空には淡い月が昇っていて畑の菜の花を照らしている そのとき折りしも遠くから聞こえてきた寺の鐘が 私に詩を作る思いを掻き立てさせるのである 漢詩の目次に戻る