(下平声六麻ノ韻)
春盡::春の終わり
妍妍::美しい様子
躑躅::つつじ
陶然::心地よく酔う様子
暖歩::ゆっくり歩く
(大意)
春もたけなわの時節、箱根の山は一面のつつじの花で覆われており、まるで霞がかかっているかのようである
思わず景色に見とれて、あちらこちらとそぞろ歩きに時の経つのを忘れ
気がついてみればもう既に夕方になってしまっていた
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