下平声八庚ノ韻

 三更 : 真夜中
 零露 : 落ちる露
 蕭蕭 : 虫の鳴く声
 游子 : 旅路にある人

(大意)
  茅葺の貧しい旅の宿に独り坐っていると、真夜中の月が浩々と美しい
  秋も深まり垣根の辺りには露が降りて月の光に美しく輝いている
  垣根辺りで鳴いている虫の声を聞いていると旅に出ている寂しい気持ちが湧いてくる
  空を渡る雁の鳴き声で遥か遠い故郷を思い出して恋しくなる

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