下平声八庚ノ韻

 三更 : 真夜中
 馥郁 : 香り豊かな
 金風 : 秋の風
 秋聲 : 秋の雰囲気が漂うさま

(大意)
  何処からか聞こえてくる虫の声、月は天上に輝いてすでに真夜中
  私は独り南の軒端に座っていると微かに涼しさを感じた
  何処からともなく漂ってくるキンモクセイの香りが何とも言えない趣を醸している
  爽やかに吹いてきた秋風に、初めて秋になっていることを知った

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