下平声一先ノ韻


   殷殷 : 鐘の音が響いている様子
        
   
(大意)  
  春の郊野には暖かい風が吹いて花も鮮やかに咲いている
  見渡す限りの菜畑は緑色に染まって拡がっている
  丁度聞こえてきた鐘の音は飛び回っているつがいの燕の声と
  重なり合って夕方の空へと消えていくようだ
  



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