下平声一先ノ韻


    颯颯 : 風の吹く音
   弦月 : 弓張り月
   金龍 : 水面の映った月影
   灎灩 : 月が水に映って美しく光る様子
   塵縁 : 煩わしい俗世間
   
   
(大意)  
  秋風がそよそよと吹いている大橋の辺り
  ひとり橋の欄干にもたれて空に浮かんでいる弓張り月を眺めていた
  橋の下の大川の水は秋の冷やかさを感じさせながらとうとうと流れている
  その水に映っている金色の月影をみていると煩わしい俗世間のことなど忘れてしまいそうだ
  



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