(下平声一先ノ韻)


   細漣 : 細かなさざ波
  万縷 : 多くの柳の枝
  翩翩 : ひるがえるさま
  半天 : 中空に
  

 

(大意)  
  青々とした柳の枝が川のさざ波に垂れている
  そぼ降る糸のような細かな雨で川面が煙っている
  その柳の生えている堤を老人が杖を突きながら歩いていく
  柳の枝が風に煽られて、あたかも風と戯れているように靡いている



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