(上平声五微ノ韻)


   暮煙 : 夕霞
  陰陰 : 鐘が響く様
  俗機 : いやしき様子
  塵心 : いやしき心
  連翼 : 二羽の鳥が羽を並べて飛ぶ様
  
 

(大意)  
  お参りにやって来た山寺はもう夕闇に包まれている
  静かに鳴り響く山寺の鐘の音には微塵の穢れも感じられない
  汚れた心を洗い清めるようなその澄んだ鐘の音が天を渡るところを
  二三羽の鳥が翼を連ねて帰っていくのが見える

 


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