サン・ディエゴ (4) |
San Diego/ United States |
撮影: 2013/11, 制作: 2020/2 |
サン・ディエゴの赤いトラム、その4回目です。今回は2013年に訪問した時のレポートです。新しく登場した4000形の連接車と、シルバーラインのPCCカーをご覧下さい。 |
2012年9月のダイヤ改正で、各系統のルートが大幅に変更されました。 ①ブルーラインの終点がアメリカプラザに変更。 ②オレンジラインの起点がエル・カホーンに、終点がサンタフェ駅にそれぞれ変更。 ③グリーンラインがサンティーから12番街インペリアルまで直通するようになりました。このためオールドタウンでの乗り換えや、クアルコムスタジアム開催日の臨時列車がなくなりました。 ←サンタフェ駅とアメリカプラザでの各系統を知らせる掲示板です。 |
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Type 4000, Santa Fe Depot 2009年の末に登場した4000形連接車です。前回の訪問時にはタッチの差で見られませんでした。 3000形と同じくシーメンスのS70(Avanto)をベースとしていますが、3000形より全長の短い24.8mのタイプです。 |
Type 2000, Civic Center こちらは従来の2000形です。1000形が引退したため、ブルーラインに2000形が使われるようになりました。 手前のボックスは、カード乗車券のタッチパネルです。 |
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5th Avenue ~ City College ダウンタウンのレトロなビルの前を走る2000形です。白い壁と赤い車体の対比が印象的でした。 1926年竣工のYMCAビルです。 |
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上掲と同じ場所で4000形を撮影しました。広角レンズを使ってデフォルメしています。カリフォルニアの青い空が、赤い車体を引き立てています。 |
他の都市では全低床車を導入する動きがありますが、サン・ディエゴでは3000形と同様に4000形も部分低床の構造を採用しました。部分低床車であっても段差なしで乗降できるので、コストやメンテを考えると合理的な判断と言えます。 |
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4000形は主にオレンジラインに投入されています。ダウンタウンの併用軌道で何枚も撮影した中から、以前にご紹介した写真と異なる背景のものを選んでみました。 |
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Silver Line 2011年8月に、ダウンタウンを一周する観光路線のシルバーラインが運転を開始しました。12番街インペリアルを起終点に、一方循環で右回りします。これは車内に掲示されている路線図です。 |
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Old timer at Civic Center シルバーラインには、ノスタルジックなPCCカーが使われています。PCCカーは、1930年代に米国電気鉄道経営者協議委員会が開発した次世代の高性能路面電車です。(President's Conference Comitee) この529号は1946年にセントルイスで造られたのち、1982年までサンフランシスコ市電で活躍した車両です。旧サン・ディエゴ電鉄の塗色を纏い、シングルアーム式パンタグラフが付加されています。 |
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PCCカーのリアビューです。北米のPCCカーは多くが片運転台なので、道路の中央寄りには乗降口がありません。このため通常は終点にループ線を設けて方向転換しますが、シルバーラインは循環系統なのでエンドレスで運転しています。 |
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Interior of PCC Car PCCカーの車内です。前向きの2人掛け固定シートがずらりと並んでいます。まるでバスのようです。 |
PCC Car at America Plaza アメリカプラザの大銀傘の下を走るPCCカーです。2009年のダイヤ改正で、T字路をベイサイド方面へ左折する系統が無くなりましたが、シルバーラインの誕生で復活しました。 |
Side View of PCC Car at 5th Avenue ダウンタウンの中心、Cストリートを走る529号のサイドビューです。ローラースケートをする陽気なおじさんが、ポーズを取ってくれました。 |
Amtrak, Santa Fe Depot ここからはオマケの写真になります。 全米に路線を持つアムトラック、西の終点がサン・ディエゴです。ここからサーフライナーに乗ると、約3時間でロサンジェルスに到着できます。 (2013/11/13) |
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Solana Beach アムトラックは西海岸に沿って雄大な景色の中を走ります。ソラーナビーチの付近では波打ち際に線路が敷かれていて、その脇を自由に散歩することができます。 (2000/2/24) |
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5th Avenue, Long Beach, Los Angels アムトラックに乗って、ロサンジェルスを訪問しました。ロスのLRTはほとんどが専用敷を走るため、車両は高床式で乗降はホームからおこないます。都電荒川線と同じ方式です。 写真はブルーラインの終点近く、ロングビーチの5番街で撮影しました。ここは併用軌道になっています。車両は日本車輛製、P865形の145号です。 (2000/2/22) ※2015年から近畿車輛製のP3010形に置き換えが進められています。 |
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Orenge Empire Railway Museum ロサンジェルス郊外、ペリスにあるオレンジ・エンパイア鉄道博物館です。ここにロサンジェルス・メトロレールの前身であるロサンジェルス鉄道の車両が動態保存されていて、敷地内のループ線で乗車することができます。戦前を代表するカリフォルニアタイプの路面電車です。 (2009/4/4) ※2018年7月から、上掲の同型車144号が保存されています。また、引退したサン・ディエゴの1003, と1008号もこの博物館にあります。 |
References: https://www.sdmts.com/ https://en.wikipedia.org/wiki/San_Diego_Trolley https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A9%E3% 82%A4%E3%83%B3_(%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%82%B 4%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC)#PCCカー(529・530) https://www.oerm.org/ https://en.wikipedia.org/wiki/Southern_California_Railway_Museum https://www.amtrak.com/pacific-surfliner-train |