五陽煤砿の通勤トロリーバス |
Changzhi / China |
撮影: 2017/6, 制作: 2017/7, 改訂: 2019/12 |
山西省長治市の襄垣(Xiangyuan)に五陽煤砿という炭鉱があり、その炭鉱が運営する通勤用のトロリーバスがあります。炭鉱は山西省五大石炭集団の一つ、潞安環保能源開発が経営しています。2017年6月に、省都・太原から南東240kmにある長治を経由して、その北側45kmにある五陽煤砿を訪問しました。とても不便な場所です。 |
五陽煤砿へ行くには、長治の客運西站(西バスターミナル)から襄垣行き[801]路のバスに乗り、五陽嶺で下車します。片道約1時間も掛りますが、運賃はわずか7元(100円)です。 バスは日本では絶滅したキャブオーバー形です。運転席の横の室内に、エンジンが飛び出しているなつかしいタイプです。↓ ※宇通客車製 ZK6100G1 (2017/6/3) |
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Wuyang Coal Mine ←五陽煤砿の入口です。なんだか静かな様子で、悪い 予感がします。 最近、中国の炭鉱では過剰生産が問題になり、操業を 縮小しているところがあると聞いています。 掲示されていた時刻表によると、採鉱の班ごとに真夜 中まで、頻繁にトロリーバスが運行されているはずで すが、・・・。↓ |
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8時班の運行を撮影しようと待ち構えていたら、・・・やってきた のはトロリーバスではなく普通のバスでした。そういえば、乗客が 少なく、乗ったのは事務員風の人が1人だけでした。 ※中通客車製 LCK6106HT |
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Wuyang Yard トロリーバスの車庫を訪問しました。北京華宇製の連接式トロリーバスが停まっていましたが、ナンバープレートがはずされており、動く気配がありません。 |
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こちらは北京華宇製の2軸車、WG120です。一応ナンバーは付いています。このほか、車庫の奥に数台の廃車体がありました。どうやらトロリーバスは運行休止のようです。 |
Yangtse WGD61U 揚子江客車製の新型車です。残念ながら車庫から外へ出てくることはありませんでした。 管理者に尋ねてみましたが、「動かない」の一点張りで、動く日があるのか、もう廃止なのか、さっぱり要領を得ませんでした。多分本人も分かってないようです。 |
同上、サイドビューです。 同型車は武漢の市内や太原の炭鉱でも走っています。 |
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同じく揚子江客車の車内を撮影しました。前方が1列、後方ひな壇が2列の座席で、乗降口に段差のあるタイプです。車内から天井に抜ける穴がありますが、梯子は外に付いています。 |
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同上、運転席です。トロリーバスの運転席はきわめてシンプルで、ペダルはアクセルとブレーキのみです。 |
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←揚子江客車の製造銘板です。 2014年12月製なので、まだ2年半しか経っていません。使わないのはもったいないことです。 仕方がないので、三輪タクシーに乗ってトロリーバスの運行経路を辿ってみました。↓ |
Binhe Donglu いつもはトロリーバスが走る、浜河東路の風景です。正面奥が襄垣の市街地で、新しいビルが建設中です。トロリー線はここから右へカーブして、住宅街へ向かいます。それにしても、人も車もまったく姿が見えません。 |
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Wangqiao Square 終点の住宅地、王橋広場です。ここでも、トロリーバスの代わりに普通のバスが走っていました。 乗客もほとんどが女性で、炭鉱職員の家族と思われます。 ※Higer (海格客車)製 KLQ6119TB |
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蜘蛛の巣状に張られた王橋広場のトロリー線です。ここで転回するトロリーバスの姿を撮影出来ず、まことに残念な結果と成りました。 チャンスがあれば再訪したいと思います。 |
References: http://baike.baidu.com/item/%E7%85%A4%E7%9F%BF%E9%80%9A %E5%8B%A4%E7%94%B5%E8%BD%A6#6 http://www.chinasafety.gov.cn/newpage/Contents/Channel_6289/2017 /0306/284354/files_founder_164645291/3102121913.pdf |