中国城市探訪

 (15) 蘇州のトラム
中国国旗 
Suzhou/ China
 
撮影: 2015/3, 制作: 2016/12

2015年3月に江蘇省の蘇州市を訪問しました。蘇州は、上海虹橋駅から高鉄(新幹線)でわずか30分の距離にあります。水の都として知られ、市内には網の目のようにクリークが通っています。戦前から多くの日本人に親しまれ、映画「支那の夜」で歌われた「蘇州夜曲」の甘いメロディーも有名です。
2014年10月、蘇州にトラムが開業しました。市の西側に広がるハイテク技術産業開発区を走る1号線です。2030年には6号線まで、何と総延長80kmに及ぶ路線網の計画があります。

 蘇州のトラム, 新区公園
新区公園, 江蘇省蘇州 2015/3/12

地図の場所、縮尺は自由に変更できます。

蘇州のトラム, 路線図
Google Mapsの上に、トラム1号線の路線図を書き込みました。全長は18kmで、両端を含めて22の停留所を設置する予定ですが、当初は10箇所でスタートしています。蘇州高新有軌電車有限公司が運営しています。


蘇州山塘街の夜景
蘇州山塘街夜景 Night Scene in Suzhou Shantang Area

蘇州のトラム, 蘇州楽園   Suzhou Amusement Land

地下鉄1号線、蘇州楽園駅の連絡通路を上がったところが、トラム1号線の乗り場、島式ホームです。
駅に隣接して、テーマパークの蘇州楽園遊園地があります。いわゆるパクリの出し物があって、それなりに楽しめます。
蘇州のトラム, 新区公園   蘇州のトラム, 銘板 
車両は100%低床、5車体の連接車です。ボンバルディアの"FLEXITY-2"ですが、ライセンスを供与された中国南車で製造されました。
写真は新区公園の角で撮影しました。冒頭の写真も同じ場所です。

蘇州のトラム, 電光板   新区公園のホームにある電光掲示板です。漢字が読める日本人には、大変便利なシステムです。
上段「星期四」は木曜日のことです。二段目が、始発と終発の時刻。その下の白字が、先発と次発電車までの待ち時間を案内しています。
蘇州のトラム, 湘江路/何山路   軌道敷内駐停車禁止という三角の表示版と、乗り場の案内です。新区公園は交差点なので、一般車両が軌道を横切るためです。「駐停車しないで下さい」と、やさしく表現しています。
また、この電停のみ上下線のホームが別の場所に設けられています。

 
蘇州のトラム, 何山路   Heshan Lu

何山路の電停です。この付近は道路の中央にトラムの軌道があり、一般車両は物理的に進入できない構造になっています。 乗客は歩道橋から出入りします。
蘇州のトラム, 車内   Young conductor

トラムの車内、連接部分です。100%低床構造が実現されています。天井の液晶TVには、一般のTV番組と路線の案内が映ります。
うれしいことに、服務小姐(若い車掌さん)が乗務しています。 

蘇州のトラム, 白馬澗生態園   Baimajian Ecological Park

白馬澗生態園の電停です。背景の奇妙な形の山が気になって、手前の崖によじ登って撮影しました。
このあたりは今から2500年前の春秋戦国時代に、呉王夫差と越王勾践の故事で有名な「臥薪嘗胆」の舞台となった場所と言われています。

蘇州のトラム, 白馬澗生態園   同じく白馬澗生態園を走るトラムです。
生態園は環境問題が学べる自然公園です。中国の主な都市に造られていて、その土地によってさまざまな種類があります。ここ蘇州の生態園は、広大な自然林の中に庭園や遊歩道が整備されています。21世紀に入って、生きた化石と言われる桃花水母(淡水のクラゲ)の生息が確認されています。トラムに関係のない話ばかりで、申し訳ありません。
蘇州のトラム, 白馬澗生態園   生態園に続く道沿いに、広い芝生の広場があります。風が強い日で、強そうな鳥の形をしたタコ揚げに興じる市民の姿がありました。下に小さくトラムが写っています。
蘇州のトラム, 陽山南 Yangshan South

馬澗路から陽山南にかけての区間は専用軌道になっていて、70km/hのスピードで快調に走ります。
蘇州のトラム, 龍山路   Longshan Lu

専用軌道区間を過ぎて、トラムは整備された太湖大道の中央を走ります。龍山路付近ではハイテク企業の大きな建物が目に付きます。この産業開発区には500社以上の日本企業が進出しています。 

蘇州のトラム, 龍山路

龍山路の電停へ通じる通路は、地下道になっています。まるで地下鉄の駅のような感じです。
蘇州のトラム, 嘉陵江路
Jialingjiang Lu   嘉陵江路の交差点で、"FLEXITY-2"のサイドビューを撮影しました。全長は32mあります。偶数番目の車両には台車が無く、宙に浮いていることが分かります。全部で6つのドアがありますが、中央寄りのの2つのドアが乗車用で、その他は降車専用になっています。架線電圧はDC 600V、軌間は標準軌の1,435mmです。
蘇州のトラム, 龍康路

Longkang Lu

終点の龍康路を出て行くトラムを、歩道橋の上から撮影しました。トラムも道路も出来たばかりで、ほとんどクルマの姿が見えません。
良く見ると、車両の下に十字交差するレールがあります。どう見ても不思議な光景です。

 蘇州のトラム, 龍康路   計画によると、トラムの2号線がここ龍康路で直角に交差する事になっています。果たして、こんな平面交差が実現するのか、興味津々です。
 蘇州のトラム, 龍康路   龍康路の終点から西側を見ています。折返しのための引き込み線が造られています。
この先、道路をまっすぐ進むと、美しい景観で知られる太湖に至ります。 


References:
http://www.sndtram.com/
http://baike.baidu.com/view/12321131.htm
http://www.snd.gov.cn/snd/
http://baike.baidu.com/item/%E7%99%BD%E9%A9%AC%E6%
B6%A7%E7%94%9F%E6%80%81%E5%9B%AD/3291258


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