中国トロリー散歩

青島のトロリーバス
中国国旗 
Qingdao / China
 
撮影: 2012/12, 制作: 2016/10, 改訂: 2019/12

2012年に山東省青島(チンタオ)市を訪問しました。青島は山東半島の付け根に位置する港湾都市です。清朝の末期、1898年からドイツの租借地となっていた関係で、市内にはドイツ風の建物が多く残されています。第一次大戦で戦勝国となった日本が、ドイツに代わって権益を確保していた時代がありました。
青島には青島公交集団が運営する、3系統、総延長23kmのトロリーバス路線があります。

青島トロリーバス、台東 
台東, 山東省青島(Qingdao), 2012/12/15

桟橋海岸
桟橋海岸, 山東省青島市 2012/12/15
国鉄青島駅
国鉄青島駅は行き止まり構造の終着駅で、旅情満点です。
  青島ビール
名物は青島ビール。クリーミーな泡がたっぷりです。
青島トロリーバス、路線図
  ←「腾讯地图(Soso-map)」の上に、トロリーバスの
路線図を書き込みました。
↓下図は、青島火車站付近の拡大図です。

青島トロリーバス、火車站   Qingdao Railway Station

国鉄青島駅前です。大勢の人々がバスを待っている手前に、可愛らしい三輪乗用車が停まっています。
駅前の乗り場(青島火車站)は蘭山路にあり、左回りの一方循環になっています。

※地下鉄建設の関係で、現在は乗り場が広西支路に移動しています。上記地図に緑色で追記した南北の小路です。

(2012/12/15)
青島トロリーバス、火車站   駅前から出発するトロリーバスのリアビューです。
車両は青島市の西、膠州市にある青島申沃客車で造られた、SWB5105GP-3です。2006 年に導入されました。同型の車両は上海や洛陽でも目にしましたが、いずれも上海製であり、青島製はフロントグリルが独特の形をしています。(上掲写真)
青島トロリーバス、火車站河南路   Zhanqiao (Henan Lu)

駅前を出て河南路の坂を登る[2]系統です。前にご紹介した桟橋海岸の近くです。背景の円筒形ビルは、4☆の维多利亚豪廷酒店(Victoria Haoting Hotel)です。


 
青島トロリーバス、河南路   Henan Lu/ Qufu Lu

河南路/曲阜路交差点を走る[5]路です。この付近は起伏のある狭い道路で、レトロな建物が並んでいます。背景は中国人民銀行です。

(2012/12/16)
 
青島トロリーバス、河南路   同上地点の坂道を、[5]路が下って行きます。
車両は、2011年に青島申沃客車で造られた、SWB5106です。新しく斜めになったストライプ模様で、色も薄緑色を採用しています。

青島トロリーバス、河南路天津路   Henan Lu/ Tianjin Lu

河南路と天津路の交差点です。屋台の朝食屋さんが営業中でした。


青島トロリーバス、中山路
Zhongshan Lu/ Jiaozhou Lu

なだらかな坂道が続く中山路を通って、膠州路へ右折
する[2]系統です。この付近は道幅が狭く、南行き1車
線、北行き2車線の構成です。トロリーバス路線は上下
線が異なる道路を経由します。(地図参照)

  青島トロリーバス、北京路
Beijing Lu 青島火車站に向かう便は、北京路を通ります。

青島トロリーバス、天津路
Tianjin Lu 上掲と逆方向の便が走る天津路です。

青島トロリーバス、膠州路   Jiaozhou Lu

胶州路(膠州路)を走る[5]系統です。
後方左、煉瓦造りのローマ風建物は聖保罗教堂です。1940年に米国ルーテル教会によって建てられました。設計したのはロシア人です。
車両は、上海客車製のSK5105GPです。太原に続いて青島でも元気な姿を見ることが出来ました。

※「保罗(保羅)」はBaoluo、聖パウロのことです。



City Hospital (Jiaozhou Lu) 

市立医院付近では、膠州路の広い道路を快走します。SWB5105GP-3のサイドビューを流し撮りしてみました。

  青島トロリーバス、膠州路
青島トロリーバス、勝利橋車庫   Shengli (Victory) Bridge

[5]路の終点、勝利橋の車庫です。 
上海客車製のSK5105GPが大量に並んでいます。1999~2003年製ですが、主力車両として活躍している姿に感激しました。

(2012/12/15)
青島トロリーバス、勝利橋  
車庫の外側で待機するSK5105GPの運転席側です。フロント両脇に三角形の視野確認窓を配したデザインは、何度見ても飽きることのない美しい形です。塗色もシンプルで、広告などは一切ありません。

青島トロリーバス、勝利橋   同じく勝利橋のバス停です。道路一面に何台ものトロリーバスが停車しています。
ここから[30]路に乗って、台東へ向かいました。

 
青島トロリーバス、台東   Taidong

台東近くの威海路を南下する[30]路です。冒頭の写真は、ここから南を向いて、逆光で撮影しました。
台東は青島随一の繁華街で、歩行者天国があります。
青島市台東歩行街
 
青島トロリーバス、十九中  
19th High School

台東一路、延安三路、膠寧高架路が合流する海信立交橋を走る[2]路です。台東の南東1kmに位置し、周囲には近代的なマンションが並んでいます。 
中央に見えるバス停は「十九中」、近くにある青島市第十九中学(高校相当)から名付けられました。
青島トロリーバス、鎮江路   Zhenjiang Lu

上掲からさらに 東へ800mのところに、[2]路の終点、鎮江路があります。バスは信号に従って、広い膠州路をUターンして方向転換します。
写真のSWB5105GP-3に乗って、青島火車站に戻りました。これで全線全区間、完乗です。

青島トロリーバス、SWB5105GP-3車内   同上SWB5105GP-3の車内です。高床式で、背もたれの低い座席が左1列、右2列の配置で並んでいます。 
青島トロリーバス、青島火車站夜景
Railway Station 
夜の青島火車站、[2]路の乗り場です。 (2012/12/16)

 
  青島トロリーバス、青島火車站夜景
こちらは[5]路の乗り場です。トロリーバスは、夜遅くまで
走っています。

 



References:
http://ftp.cbcm.org/faith/church/%E9%9D%92%E5%B3%B6%E8%81
%96%E4%BF%9D%E7%BE%85%E6%95%99%E5%A0%82._gc7809.aspx

http://www.qd19.qdedu.net/
http://www.wikiwand.com/zh-tw/%E9%9D%92%E5%B2%9B%E6%
97%A0%E8%BD%A8%E7%94%B5%E8%BD%A6

Canada在住のAC02様から貴重なご教示を頂きました。多謝。



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