中国城市探訪

 (7) 太原のトロリーバス
中国国旗 
Taiyuan / China
 
撮影: 2012/3, 制作: 2016/9

2012年に山西省の太原(たいげん)市を訪問しました。太原には以前5系統のトロリーバスがありましたが、残念ながら訪問の直前に1系統が運行停止になっていて、乗車出来たのは4つの系統でした。それでも、すでに上海では姿を消していたSK5105GP型に再会でき、なつかしい雰囲気に浸ることが出来ました。

太原のトロリーバス, 火車站 
太原火車站, 山西省太原(Taiyuan), 2012/3/24

地図の場所、縮尺は自由に変更できます。

太原純陽宮
太原市の中心、五一広場にある純陽宮です。入口は清朝乾隆年間に再建された道教寺院ですが、奥に山西省博物館があり、石器時代から近代に至る文物が所蔵されています。
  太原晋祠
市街地の南西25kmにある晋祠(Jin Ci)です。6世紀、南北朝の時代に始まって、隋、唐代さらに清代に至る多くの祠が広大な自然の中に点在しています。国家AAAA級旅行地です。

平遥古城夜景 Pingyao Old Town

ちょっと足を伸ばして、太原市の南90 kmある世界遺産、平遥古城を訪問しました。平遥は明代に造られた城郭が、完璧な形で保存されている数少ない都市です。全ての住民は、高さ10m、全長6kmの壁で囲まれた城内で生活しています。町の中へ入るには、限られた場所にある城門を通ります。
写真は城内の中心にある鼓楼です。

※沢山の写真を撮りましたが、本題からはずれるので割愛しました。
 
太原のトロリーバス, 路線図  
Google Mapsの上に、太原市トロリーバスの路線図を書き込みました。訪問した2012年3月現在です。

赤:[101]路, 尖草坪~(解放路)~大南門
緑:[102]路, 尖草坪~(五一路)~火車站
青:[103]路, 五一広場~財経大学
黄:[104]路, 火車站~火車站(循環) 

太原市のトロリーバスは1960年に、左掲地図赤色の尖草坪~大南門で開業しました。以来50年以上の歴史があります。運営は、太原公交控股有限公司が担当しています。
太原のトロリーバス, 火車站   Taiyuan Railway Station

国鉄太原駅前、火車站のトロリー乗り場です。[104]系統がやって来ました。時計回りの循環系統です。
後方が国鉄駅、右に三輪タクシーが走っています。
 


(2012/3/21)
太原のトロリーバス, 火車站   駅前ターミナルの一角に、トロリーバスの車庫があります。主力は1999年に導入された上海製SK5105GP、本家の上海ではすでに引退した古い型式です。
 
太原のトロリーバス, 火車站   まさにタイムスリップしたような気分、ズラリと並んだ旧型車に感動します。
カラフルな塗色が目立ちますが、オリジナルは中央の紫色で、他は広告車両です。
太原のトロリーバス, 火車站   Railway Station (Dongan Lu) 

こちらは[104]路循環線の左回り乗り場です。前掲のターミナルから一筋西、狭い東安路にありますので、探しにくい場所です。発車後、この先ですぐに右折して、広い建設北路を北上します。

(2012/3/24)
太原のトロリーバス, 勝利街   Shengli (Victory) St.

勝利街を走る[104]路を、営西街~河北里で撮影しました。背景に美しい3連のアーチ門がありますが、門の上に中国兵器と書かれています。カメラを構えていて、警備員が出てこないかと心配でした。
太原のトロリーバス, 中心医院   Central Hospital

解放路にある中心医院のバス停付近です。背景は、古代ローマ様式の太原天主堂です。清代末期に建てられた、山西省最大のカトリック教会です。
解放路には、[101]路と循環の[104] 路が走っています。

(2012/3/21)
太原のトロリーバス, 解放路   Jiefang Lu

解放路の大北門~勝利街で、北沙河を渡る[101]系統です。
車両は武漢市公用客車廠、現在の東風揚子江汽車製です。
 
太原のトロリーバス, 尖草坪   Jiancaoping

[101], [102]路の北の終点、尖草坪です。国鉄太原北駅の近くです。終点の奥に車庫があり、多数の上海製旧型車両を見ることが出来ました。
太原のトロリーバス, 車内   上海製SK5105GPの車内です。高床式で、2段の ステップを踏んで乗降します。中央付近の座席に、「军人专座」(軍人専用席)の表示がありました。
太原五一広場地図   市の中心にある五一広場を走るトロリーバスの路線です。
図中濃い色で示した区間には架線がありますが、薄く示した区間には架線がありません。架線のない区間を設けている理由は、街の美観を守るための他に、架線が互いに干渉して複雑な構成にならないようにしているためです。
車両にはバッテリーが搭載されていて、架線のない区間でも走行できるよう改造されています。但し、使用している電池が旧型なので、架線なしで走れる区間は交差点内などのごく限られた距離です。

太原のトロリーバス, 五一広場  
五一広場の北東角を曲がる北行きの[102]路です。北行きや西行きの系統は、すべて架線からの給電によって走行します。


(2012/3/24)
太原のトロリーバス, 五一広場   一方、上図に示すように東行きの[102], [104]路は、五一広場を回る時に、広場の南半分で架線のない区間を通ります。
東行きの[104]路が、南から来て五一東街へ進入していくところです。この角を曲がった先で一旦停車して、倒していたポールを架線に戻します。

太原のトロリーバス, 五一広場   Mayday Square (Route 103)

迎沢大街の南に、[103]路の五一広場ターミナルがあります。ここで乗客を乗せたバスが、いったん北へ向かって出発します。電柱に「電車(トロリーバス)は棹(ポール)を降ろして運行」と赤字で書かれています。
太原のトロリーバス, 五一広場   その後、[103]路は広い迎沢大街を利用して、方向転換します。前掲の図をご参照下さい。
車両は武漢製のWG-D61Uで、1999年に導入されました。角張った車体と2灯式の前照灯が特徴です。
太原のトロリーバス, 財経大学   University of Finance & Economics

[103]路の終点、財経大学です。ここにも車庫があり、開閉式のバーを上げて出庫します。
車両は武漢製のWG-D66USLです。WG-D61Uに比べて、車体の角に丸みが付きました。ドアも新型のグライドスライドドアになっています。

太原のトロリーバス, 財経大学   財経大学の車庫です。
太原のトロリーバス, 財経大学

太原のトロリーバス, 財経大学
太原のトロリーバス, 起鳳路   Mayday Square (Qifeng St.)

運行していた4つの系統を乗車した後、再び五一広場へ戻ってきました。
広場の西側、起鳳街で夕陽を背に走る[104]路を撮影しました。

References:
http://baike.baidu.com/view/98568.htm
http://baike.baidu.com/view/2615.htm
http://baike.baidu.com/item/%E5%B9%B3%E9%81%A5%E5%8
F%A4%E5%9F%8E/791
http://www.tybus.com/Article/Development/2009/0209/536.asp
http://www.jprailfan.com/newtransit/trolley/tnt9.php  
 ↑相互リンク「黄河鉄路網」さんのサイトです。筆者の訪問後現在までの路線変更と、新車の紹介があります。

「トロリーバスのいま」ネコ・パブリッシング『バスグラフィック』VOL.16 , 2012/10・・・筆者の寄稿です。



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