上海トロリー散歩

 (4) [13]路の思い出 
中国国旗
 上海/ 中国
 
撮影: 2006~08年, 制作: 2015/5 

2006年から、毎年上海を訪問するようになりました。トロリーバスに乗って上海の街を巡るひとときは、小生railbusにとって至福の時間です。どんな景色が待っているのか、興味は尽きません。今回は、曹家渡~提藍橋を走っていた[13]路をご紹介します。過去形になっているのは、撮影後にこの系統がいったん廃止(ディーゼル化)されたためです。
[13]路は1960年に同区間で開業しました。その後2002年には、曹家渡~中山公園が延長され、中山公園~提藍橋となりました。延長されたのも束の間、この頃から上海ではトロリーバスの縮小が進み、延長部分の曹家渡~中山公園は2005年に廃止されて、バス路線[922]路に置き換えられました。この[922]路は中山公園地鉄站~提藍橋を走る系統で、トロリーバスの[13]路は[922]路の区間運行という位置づけになりました。今回ご紹介する写真は丁度その頃、2006年~08年にかけて撮影したものです。
【後日談】
2010年3月、系統番号の調整が行われ、バス路線[922]路の全線が[13]路になりました。この時点で、[13]路は基本路線がディーゼル運行、区間運転がトロリーバスとディーゼルの併用運転でしたが、トロリーバスの本数は極めて限られていました。翌2011年7月、わずかに残っていたトロリー運行が廃止され、[13]路は全線ディーゼル化されました。ところが幸いなことに、上海市が環境政策「緑色革命」を推進するに当たり、トロリーバスの活用を決めたのです。2014年6月、放置されていたトロリー線を整備して、奇跡的にトロリーバスが復活しました。これについては、別の機会にご紹介します。

上海13路
天目西路を走る[13]路のトロリーバス、SWB5105KGP-3。2006/11/4撮影。

上海13路   Shanghai trolleybus route 13

国鉄上海駅のすぐ南、天目路と豊恒路の交差点です。一般に東西に走る幹線道路には、東路、中路、西路という区分けがあり、ここは天目西路になります。朝日を受けて、[13]路のトロリーが走っています。


(2006/11/4)
 上海13路   上掲と同じ場所です。北西角の空き地にクレーンが入り、ビルの建設が始まっています。
下掲の地図をご参照下さい。①の場所です。
上海13路地図
「上海城区交通図」(部分) 2006年, 上海科学普及出版社発行に、青いラインで[13]路のルートを追記しました。蛇行しながら東西に流れるのが蘇州河で、[13]路はその北側を走ります。赤い丸数字は撮影場所を示します。①天目西路、②河南北路、③提篮桥(提藍橋)の順にご紹介しています。
 
上海13路   2年後の2008年に撮影した天目西路/豊恒路の交差点です。同じ歩道橋から西を向いています。入居はこれからのようですが、北西角に建設中だったビルが偉容を現しています。左端に[13]路のトロリーバスが写っています。


(2008/7/14)

上海13路   [13]路のトロリーバスと並んで左に写っているディーゼルバスが、冒頭で説明した[922]路です。
桂林大宇製GDW6105Gで、韓国DAEWOOのライセンス生産です。

上海13路 [13]路には、申沃客車製のSWB5105 KGP-3が使われていました。画面奥にも曹家渡行きの2台が写っています。
上海13路   ←歩道橋から西を望んでいます。画面奥の少し小高くなっているところが、蘇州河の長寿路橋です。2年前と比べて、朝のラッシュがひどくなってきたように見受けられました。





上海13路

当時の[13]路は、曹家渡~提篮桥(提藍橋)で運転されていました。左端の雪のマークは冷房車ですが、既に全車冷房化が完了していました。
 上海13路   交差点の少し西側からリヤビューを撮影しました。背景に先程ご紹介した完成間近のビルが写っています。
 
 上海13路   ここからは、地図の②で示す場所です。
曹家渡行きの[13]路が、河南北路から左折して、天目東路に進入して行きます
画面奥の一帯では、拡幅工事と再開発工事が進んでいます。



(2007/11/25)
 上海13路   上掲の撮影から1年後、少し南から見た河南北路です。道路はすっかり整備され、背景には洒落た住宅街が完成しています。左奥の茶色のビルが、上掲の写真にも写っています。
つきあたりが地下鉄の宝山路駅、近くに旧上海北站があり、鉄路博物館になっています。


 
(2008/10/28)

 上海13路   海寧路/河南北路の交差点です。
提藍橋行きの[13]路が左折して、海寧路へ入っていくところを、歩道橋から撮影しました。

 上海13路   海寧路を少し東に行ったところにある、四川北路の停留所です。近代的なビルが建ち並ぶ中央に、中国銀行の虹口大楼がレトロな姿を留めています。
 上海13路   以下は終点の提籃橋付近、地図の③で示す地点です。
 公平路を下ってきた提藍橋行きの[13]路が、唐山路へ左折するところです。この交差点から先、[13]路は一方循環運転になります。


(2008/7/14)

 
上海13路    上掲の交差点を曲がったところです。このあとすぐに三叉路を右に取り、昆明路に入ります。
この唐山路には、他に[19]路と[25]路が走っています。それらについては、別途ご紹介します。
 
 上海13路   提藍橋の中心、下海廟の門前です。この寺は、清代乾隆年間に創建された仏教寺院ですが、道教の媽祖(まそ)も祀られています。媽祖は航海の女神で、漁民の信仰を集めていました。
提篮桥の「篮」(らん)は竹籠の意、竹籠に入れた線香と花束を提げてお参りしたことから、名づけられました。

 上海13路   上掲の場所で振り向いたところです。梧桐の緑が逆光にまぶしく映える、海門路を終点へ向かいます。
上海13路    海門路/東長治路の交差点です。2014年に地下鉄の12号線が開通し、提藍橋駅がこの場所の地下に造られました。
 上海13路   上掲と同じ場所です。地下鉄の建設に伴って、東長治路は大幅に拡幅されました。背景の食堂などはすべて 立ち退きになっています。
 上海13路   東大名路にある[13]路の終点、提藍橋です。乗り場は道路上ですが、この奥に広大な敷地の車庫があります。


※現在、車庫は廃止されてマンションになっています。

 上海13路   西行きの[13]路は、提藍橋を出発してまもなく、再び公平路に入ります。公平路は結構狭い道路です。
 上海13路   公平路を上ってゆくと、再び東長治路と交差します。現在はここも拡幅されていて、背景の3階建ての菜館は跡形もなくなっています。
手前方向へ進むと唐山路の交差点で、一方循環区間が終了します。
 

Reference: 
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E5%85%AC%E4%BA%A413%E8%B7%AF 


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