(3) ふうりん電車 |
撮影: 2002 ~ 2005, 制作: 2018/3 |
ユニークな「ふうりん電車」をご紹介します。岡山県の伝統工芸品備前焼の風鈴を車内に吊り下げて、奏でる音で涼を求める趣向です。2017年の夏でもう25回を数え、すっかり岡山の夏の風物詩として定着しています。 |
7401, Series 7400, at Okayama Station 2002年のふうりん電車は7401号、水色の地に赤白青のストライプを斜めに配したデザインでした。広告主である全日信販の名前が、目立たぬように書かれています。デザインは何度か変わりましたが、ふうりん電車の終了後も7401号は、ずっと全日信販の全面広告車になっています。 |
左掲のふうりん電車の車内です。電車が揺れるたびに不思議な音色が聞こえ、思わず天井を眺めています。 (2002/8/4) |
7002, Series 7000 |
7701, Series 7700 |
Okayama Station ふうりん電車は毎年8月に運行されていますが、次に見たのは2005年でした。 「晴れの国・岡山」にぴったりの青空でしたので、本命が来る前にその他の車両を何枚か撮影しました。 (2005/8/7) 岡山駅前の降車ホームです。いつも大勢の利用客があります。↓ |
7301, Series 7300 at Kadotayashiki 門田屋敷の歩道橋から、東山方向を望んでいます。突き当たりの山のふもとが終点の東山です。午後もずっと大気が澄んでいて、遠くまで見通すことが出来ました。 |
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8201, Series 7900 at Chunagon - Kadotayashiki 8201号の広告主は宗家・源吉兆庵です。戦後まもない1947年に岡山で創業した和菓子舗で、焼饅頭の「織部錦」や季節の果実菓子が有名です。国内150店舗のほか、今や海外にも進出しています。 ※8201号の広告主は2006年からアドバネット、最近ではJALに変わっています。 |
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7002, Series 7000 7002号が中納言のカーブを曲がって南進、国道2号線に合流するところです。 |
7302, Series 7300, Wind-bell Car 上掲地点へ、2005年のふうりん電車7302号がやって来ました。うぐいす色の車体一面に、カバガラス, カバヤギ, カバジャージーなど動物のキャラクターがたくさん描かれています。広告主のカバヤ食品も終戦直後の1946 年に岡山で創業しました。オマケの付いたキャラメルは全国で販売され、最近ではグミや恐竜の食玩「ほねほねザウルス」で子供達に人気があります。 ※7302号の広告主は、2006年からJ-WESTカード、その後県民共済に変わっています。 |
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Inside of 7302 2005年版ふうりん電車の車内です。 風鈴だけでなく窓には金魚が加わって、にぎやかな飾り付けになりました。 終点近くの乗客が少ない区間では、窓の金魚が座席や床の上を泳ぐように見えます。 |
つり革の間に1つずつ、備前焼の風鈴が吊り下げられています。風鈴は全部で40個ほどあります。 金魚の絵は窓ガラスだけでなく、天井にも描かれています。ほとんどが赤い金魚ですが、数匹の黒いデメキンが混ざっているのが分かりますか? 赤ちゃんもお姉ちゃんもお母さんも、鉄道会社の粋な計らいに皆満足しています。 |
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Night Scene of Wind-bell Car 夜のふうりん電車の車内です。真っ暗な窓に金魚が泳ぎ、まるで水族館にいるような雰囲気が味わえます。 (2005/8/13) |
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Okayama Station 岡山駅前の到着ホームから引き上げて、これから東山行きになる夜のふうりん電車です。当時のふうりん電車は19:00過ぎまで運転されていました。 ※現在の運転は1日11往復で、最終便の岡山駅前発時刻は17:18です。 |
References: https://www.ryobi.gr.jp/news/4535/ http://www.kitchoan.co.jp/site/ https://www.kabaya.co.jp/ |