ナンシー (2) |
Nancy / France |
撮影: 2014/7, 制作: 2016/4, 改訂: 2019/12 |
ナンシーの不思議なトラム、後編をお楽しみ下さい。 |
Essey Mouzimpré 前編の続き、東の終点、エッセイ・ムザンプレです。乗降ホームと転回用のループ線があります。 |
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終点には電留線があり、ポールを降ろした車両が休んでいます。 |
架線にポールを復帰させる「ポールキャッチャー」 です。中国のトロリーバスで使われているものと同 じ構造です。洋の東西を問わず、誰でも考えること は同じですね。 |
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光線状態に恵まれ、車体の下に隠れている案内車輪 を撮影することが出来ました。原理が良く分かりま す。 ↑この図はWikipediaから引用しました。 |
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終点のループを一周して、これから出発するところです。 小生もここから乗車して、ナンシー駅の西側方面へ向かいました。 |
TVRの車内です。低床構造で窓が大きく、明るく開放的な感じがします。天井に案内表示装置が付いています。 |
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案内表示の画面です。路線図の上に系統番号と行き先、及び時刻が表示されています。走っている場所に連動して、路線図の中に現在位置を示す矢印が出ます。 |
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停留所が近づくと地図が拡大されて、付近にある官公庁や学校などの施設や観光地の場所が表示されます。左側には、電停名と乗り換え案内が出ます。なんとも至れり尽くせりのサービスです。 |
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Callot キャロから西側は、再びレールのない区間になります。手前の線路は市の中心部に向かう車線で、ここでリレーラを使ってレールに車輪を載せます。 |
Le Reclus キャロから先はトロリーバスモードになって、坂道を登っていきます。途中のルクリュに、すれ違いの出来ない狭い場所があります。架線は2組ありますので、信号に従って交互に運行しています。 |
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St.André-Jardin Botanique 坂道の途中、サン・アンドレの停留所です。道路に描かれた稲妻型のマークは、トラムの電停を表しています。丁度上下線がすれ違っているところです。 冒頭の写真もここで撮影しました。眼下に雄大なナンシーの市街地を望むことができるハイライト区間です。 |
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Vandœuvre 西の終点、ヴァンドゥーヴルです。広いブルゴーニュ通りを横切って、半円状のループ線が設けられています。 坂道をトロリーバスとして走ってきましたが、終点の手前でガイドレール区間に移行して、構内ではトラムに戻ります 他のクルマを止めて、道路を横切って方向転換します。↓ |
下からでは気がつきませんが、上から眺めると、屋根上にいろいろな機器が載っていることが分かります。 尚、TVRの車両は補助のディーゼルエンジンを搭載していますので、架線がなくても普通のバスとしての走行が可能です。 |
終点の風景です。ここには大学病院や医学研究所があります。終点構内がガイドレール区間になっているのは、ループ線を回ってくる長い車体を正確にホームに横付けするためです。 |
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Bus Rapid Transit, Nancy Gare TVR方式 はガイドレールに容易に着脱できる利点がそのまま欠点にもなり、しばしば脱線事故を起こしています。その結果、当局から方式の見直しが勧告されました。 現時点での詳細は未定ですが、2022年までに方式の異なる別の交通機関に置き換わる予定です。 ナンシーではトラムの2号線が計画されていましたが、ガイドレール方式を断念し、写真の連接バスを使ったBRT方式で2013年に開業しています。 (ナンシー駅前にて撮影) |
References: |
http://www.reseau-stan.com/ |
https://fr.wikipedia.org/wiki/Transport_l%C3%A9ger_guid%C3%A9_de_Nancy |
https://en.wikipedia.org/wiki/Guided_bus#Rubber-tyred_.22trams.22_.28trolleybuses.29 |