パリ (4) |
Paris / France |
撮影: 2014/7, 制作: 2016/3, 改訂: 2019/12 |
パリの南部、ヴァル・ド・マルヌ県を走るトラムT7系統をご紹介します。T7系統は、地下鉄7号線の南の終点、ヴィルジュイフ・ルイ・アラゴンと、オルリー空港の南にあるアティス・モンスの間を結んでいます。2013年11月に開業したばかりの新線です。 |
Villejuif-Louis Aragon T7系統の終点、ヴィルジュイフ・ルイ・アラゴンの乗り場です。左側が到着ホーム、いったん電留線に引き上げてから、右側の発車ホームで乗客を乗せます。 車両はT2系統と同じアルストム・シタディスの100% 低床車、302形です。5車体の連接車を連結せずに使用しています。 |
ヴィルジュイフ・ルイ・アラゴンを発車するT7系統です。後方の建物は駐車場を兼ねた駅ビルで、地下鉄のホームはこの下にあります。壁に1時間1.4ユーロと書かれています(邦貨換算では200円ほど)。 ちなみに訪問時のトラムの料金は、地下鉄やバスと共通で1.7ユーロ(約240円)です。 ※2014年7月当時の相場、1ユーロ=140円で計算。 |
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ヴィルジュイフ・ルイ・アラゴンからしばらくの間、トラムは道路中央に設けられた専用敷を走ります。 右側にトラム専用を示す電車のマークが見えます。 |
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アルストム・シタディスの車内です。連接部分も含めて完全な低床構造になっています。右側が車椅子のスペースで、座席がありません。手前にあるのが、カード対応の改札機です。 |
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Saarinen-Parc Silic Nord シリコン企業団地にあるサアリネンの電停です。一般に道路を遮断する踏切バーが、ここでは鉄道側を遮断しています。冒頭の写真と併せてご覧下さい。右側のバーは上がったままです。 |
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シリコン企業団地には多くの建物が並んでいて、T7系統はそれらを縫うように何度も短い半径のカーブを曲がります。 |
団地内の建物は一見無造作に配置されていて、その間をT7系統が走ります。直角に近いカーブが連続して、連接車ならではの走行が楽しめます。 |
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この企業団地には半導体関連の会社が多数集まっています。左の建物はその1つ、米カリフォルニアに本社があるリニアテクノロジー社の販売拠点です。同社はリニア集積回路の大手で、オペアンプやレギュレータ等の製品で広く知られています。 |
Robert Schuman-Parc Silic Centre ハイテク企業団地の中にある次の電停、ロベール・シューマンです。電停名は、戦後間もない頃に活躍した仏首相の名前から付けられました。近くに同名の通りがあります。ちなみに、ドイツの有名な音楽家と同じ名前ですが、後者はローベールト・シューマンと呼ぶようです。 この電車は当駅折返しの臨時便で、ドアを開けて停車しています。 |
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Athis Mons- Porte de I'Essonne T7系統の開業によって、オルリー空港へのアクセスが1つ増えました。1974年、同空港はド・ゴール空港に主役の座を譲りましたが、現在も近隣諸国への国際線が発着しています。 空港の南に、かつて一世を風靡したコンコルドが展示されていて、その脇をT7が走っています。 |
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終点のアセス・モンスです。 T7系統にはパリ滞在中に2回乗りましたが、ご覧のようにいずれも雨降りでした。余り良い写真が撮れなかったのが残念です。 |
References: |
http://www.ratp.fr/horaires/fr/ratp/tramway |
http://www.aeroportsdeparis.fr/passagers/acces/paris-orly/transports-en-commun/tramway-t7 |
http://www.linear.com/index.php |
https://en.wikipedia.org/wiki/Concorde |