ヘルシンキ (2) |
Helsinki / Finland |
撮影: 2004/5, 制作: 2015/6, 改訂: 2019/12 |
ヘルシンキの後編です。休日がわずか1日だけでしたので、あまりに名残惜しく、頑張って夜も撮影しました。 |
Korppaanmäki (Pikku Huopalahti), Helsinki 夕方、[10]系統に乗りました。市の中心部から20分ほどの乗車で、北西にある終点に着きました。系統図や方向幕には広い地区名のPikku Huopalahtiが表示されていますが、終点の電停名はKorppaanmäkiです。 [10]系統には当時最新型の独アドトランツ社製Variotram(ヴァリオトラム)が導入されていました。左に立っているのは運転士さん、女性の方です。 |
ヴァリオトラム203号の車内です。天井の間接照明や洗練されたデザインの座席など、魅力あふれる内装が施されています。 |
運転台を見せてもらいました。コントローラと一体になった運転席が、回転するようになっています。写真は45°回転したところです。 |
ヴァリオトラムは全長24.4m, 定員135人の低床式連接車ですが、5車体のうちの2両目と4両目には台車が無いフローティング構造になっています。1998年~2003年にかけて、ヘルシンキ市交通局はこのヴァリオトラムを40編成も導入していますが、故障が多くクレームが続出しました。このためアドトランツ社を買収したボンバルディア社が、ヘルシンキ市内に専用の修理工場を用意して、メーカーの責任でメンテナンスをしています。 |
Rautatieasema 夜のヘルシンキ駅前です。背景に、かまぼこ形の駅舎が見えます。時計台が10時を示しています。5月でしたが、この時刻になってやっと日没になりました。 |
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Ylioppilastalo ストックマン百貨店の新館角で、夜景を撮影しました。降り出した雨で、石畳が光っています。雨の日でも傘を差さないのが"欧州スタイル"と言われているので、小生も濡れながら撮影しました。 |
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右のショーウィンドウがストックマン百貨店、道路は前編でもご紹介したトラム専用のAleksanterin通りです。冒頭の写真もここで撮影しました。 |
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夜遅くなってきましたが、多くの人々でトラムは混雑しています。 以下、似たような写真ばかりですが、夜景の雰囲気をお楽しみ下さい。 |
Pub tram ヘルシンキ名物のパブトラム(酒場電車)です。1959年製の175号を改造したもので、1995年から走っています。ヘルシンキ駅前の東にあるMikonkatuを起点に、市内の北側の環状線を約1時間かけて一周します。 車体に書かれた"KOFF"はフィンランド・ビールのブランド名です。 |
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パブトラムの車内です。24の座席と立席のカウンター、それに小さなトイレが付いています。 |
車内でいただいたパンフレットです。 "KOFF"ビールを提供しているSinebrychoff社は北欧最古の醸造所で、1819年からの歴史があります。車内ではアルコール度4.5%の"KOFFⅢ"の人気が高いようです。 |
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Ylioppilastalo 再び、ストックマン百貨店の前です。真夜中の午前0時を過ぎ、さすがに空の色も黒くなってきました。トラムはまだ多くの乗客を乗せて走っています。時刻表によると[3B], [3T]系統は、午前1時30分過ぎまで走っています。 |
References: |
http://www.hel.fi/hki/HKL/en/HKL+Tram |
https://en.wikipedia.org/wiki/Variobahn |
https://en.wikipedia.org/wiki/Sp%C3%A5rakoff |