リスボン (2) |
Lisboa/ Portugal |
撮影: 1995/7, 制作: 2014/11, 改訂: 2019/11 |
次にご紹介するのは[24]及び[25]系統です。1995年当時、[24]系統はテージョ川に面したカイス・ソドレーから北方向に丘を登り、市街地の外周部を大きく回ってアルト・デ・サン・ジュアンまで走っていました。残念ながら現在は廃止されています。 また、[25]系統はバイシャの西にある丘の上のカルモを起点として、エストレラ大聖堂とバイシャのフィゲイラ広場を結んでいました。現在は南側部分のみが若干経路変更されて残っています。 |
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Lisboa tram route 24 リスボンの中心地から西北にあるJardim Amoreiras (ジャジン・アモレイラス) には、ローマ時代の水道橋があります。この橋の下をくぐるアモレイラス通りを[24]と[25]系統が走っていました。 この車両は観光用に復元されたもので、ダブルルーフにオープンデッキのスタイルをしています。 |
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水道橋の下をよく見ると複線の線路が互いに重なっています。いわゆるガントレットです。日本では絶滅しましたが、リスボンでは数ヶ所で見ることが出来ました。 [24]系統の全廃と[25]系統の区間廃止に伴い、この素晴らしい光景は過去のものとなっています。 |
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同じ場所で少し遠くから水道橋を見ています。こちらは[25]系統のCarmo (カルモ) 行き、785号です。 |
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Jardim Amoreiras から少し南へ下りたところ、サン・ペードロ・デ・アルカンタラの電停です。道路脇の大きな木が印象的でした。 |
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同じ場所で振り向いて撮影しました。 [24]系統はこのまままっすぐ坂を下って、南の終点Cais do Sodre(ソドレー埠頭)を目指します。[25]系統は途中で左折してCarmo(カルモ)へ向かいます。 |
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[24]系統の東の終点、Alto de São João(アルト・デ・サン・ジュアン)にあるループ線です。以前は、この先さらに線路が伸びていて、サンタ・アポローニア駅を経由する大きな循環線を形成していました。残念なことに訪問する直前に廃止されていました。 |
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同じくAlto de São Joãoです。冒頭の写真の544号が停まっています。片運転台の車両で、後面にはヘッドライトがありません。 |
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こちらは[25]系統の終点、Carmo(カルモ)です。広場に造られたループ線ではなく、4本の道路を一方循環することで方向転換しています。 Carmoは元々[24]系統の終点でした。[25]系統が走っていたRatoから東の循環線が廃止になったため、新たに[25]が来るようになりました。入れ替えで[24]も経路が変わっています。 |
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Carmoのループ線を回って出て行く[25]系統です。上掲の写真の手前にあるカーブを曲がった先になります。 ここまでに紹介した場所は、現在すべて廃止されています。 |
(左)エレベータの切符 (右)トラムの切符 |
Carmoはバイシャのすぐ西に聳える丘の上にあります。トラムを使うと大回りになりますが、サンタ・ジュスタのエレベータを使えばすぐに行くことができます。このエレベータもトラムの運営会社Carris
(カリス)の経営で、乗車券を購入して乗ります。 エレべータで登った出口に、ミイラが眠っているカルモ修道院の遺蹟があり、その門前が上掲2枚の場所です。 ←←エレベータとトラムの切符、いずれも硬券です。 |
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こちらはエレベータの下、リスボンのダウンタウンにあるバイシャ地区です。丘の上に見えるのが有名なサン・ジョルジェ城です。 ここは1995年当時、[25]系統の東の終点になっていました。電停名はP.Figueira(フィゲイラ広場)です。欧州の夏は日没が遅く、午後8時でも日中のように撮影できました。 |
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同じくここは[15]系統の東の終点にもなっていました。新造の連接車501号がやって来ました。定員210名、全長24mもありますが片運転台で、最後尾は半円形の座席になっています。 |
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[15]系統が出発して、狭い道路の中へ入っていきます。右側にもう1本の道路が並行していて、繁華街の真ん中で方向転換します。 リスボン (3) へ続きます。 |