煙の出るアルバム・番外編

 (3) 蒸気機関車天国・阜新 その1  
中国国旗
遼寧省阜新市 / 中国
 
撮影: 2012/3, 制作: 2015/4 

2012年の3月に、中国遼寧省阜新(フーシン)を訪問しました。阜新は北京と瀋陽の中間に位置する炭鉱の町です。その炭鉱が経営する専用鉄道では、ほとんどの列車が蒸気機関車で運転されており、10両を超える上游型(ShangYou, 略称SY)蒸気機関車が活躍していました。中国広しと言えども、最後に残った貴重な蒸気機関車天国です。

 阜新炭鉱鉄道
Ping'an, Fuxin Coal Mine Railway

阜新炭鉱鉄道   Fuxin Coal Mine Railway

夜明けの阜新機務段(機関区)です。3月の後半でしたが、外気温は氷点下7℃でした。寒い朝は煙が空高く上がりますので、蒸気機関車の撮影には最適な気候です。
阜新炭鉱鉄道   前作でご紹介した洛陽では、たった1両の機関車しか見ることが出来ませんでしたが、ここではいきなり3両が目の前に並んでいました。しばらくすると機務段の側線から単機の回送機関車が現れました。
阜新炭鉱鉄道   待つほどのこともなく、次から次へと蒸気機関車が出てきます。
阜新炭鉱鉄道   あたりが少しずつ明るくなってきました。バックに見える火力発電所の煙も、朝日に赤く染まっています。
阜新炭鉱鉄道   動輪がきれいに見える高さまで朝日が差してきました。車輪に色を塗る習慣は日本に無いので、大きな赤い動輪を見ると中国に来たという感じがします。
阜新炭鉱鉄道   SY1397号の仕業点検をしているところです。外観にうっすらと錆が出ていますが、中国では余り気にしないようです。どういう訳か1つ目の動輪だけ色が塗られてません。
阜新炭鉱鉄道   阜新炭鉱鉄道
↑機関士さんたちは、皆さんフレンドリーでした。

←SY1818号も動き出しました。
阜新炭鉱鉄道   朝日がSY1397号のボイラーに反射しています。こうやって間近に見る標準軌の機関車は、とても迫力があります。
阜新炭鉱鉄道   朝の通勤列車がやって来ました。古めかしい緑色の客車(緑皮車)を連結しています。流し撮りで撮ってみました。冒頭の写真と併せてご覧下さい。
阜新炭鉱鉄道   少し拡大してみました。機関車はSY1319号です。
終点の平安(Ping'an)駅の手前、数百メートルの地点で撮影しています。
阜新炭鉱鉄道   平安駅に到着した客車列車を車庫へ回送して行きます。
阜新炭鉱鉄道   右奥が平安駅、手前に踏切があります。
阜新炭鉱鉄道   踏切を渡る回送列車です。
 阜新炭鉱鉄道   平安駅では踏切をはさんで頻繁に入れ換え作業があります。次々と機関車がやってきますので、ここに立っているといつまでも飽きることがありません。
 阜新   踏切を渡るオート3輪のタクシーです。古めかしく見えますが、運転席の風防がモダンな曲線のデザインになっています。客室の風よけは、ビニール製です。
阜新炭鉱鉄道   踏切には、近所の子供が遊びに来ていました。この子は機関車を見るのが日課だそうです。
 


「蒸気機関車天国・阜新 その2」へ続きます。



Next ContentsTop Page


Copyright© 2014 railbus All Rights Reserved.  
写真及び文章の著作権はrailbusに帰属します。無断転載を禁じます。