ヤマハFZR250Rver.7フルレストア 製作委員会
分解作業開始
外観チェック開始
車体を外から一瞬でも眺めるだけですぐわかる。なかなかありませんよこんなボロは。。
マジに、酷い外観状態である。
クソ味噌に完全ボロです。
カウルは割れているし、あちこち錆だらけ
燃料タンクも腐って全くダメ。タンク本体を振るとシャリシャリ音がするのさ。硫化したガソリンの独特の臭いが充満する。
エンジンもかからず、セルも回らずバッテリー本体も黒く色づいている。
完全に終わっている代物。
冷却水も抜けてなくなっている。しかし、走行距離を見てみると数千キロ台のもの
最初、メーター付け替えで距離疑義車と思ったが実際調べてみるとメーター本体が取り外された形跡が一切なく不良状態とはいえ表示の通りであることが分かった。
だが、車体周りには苔が生えている状況でマジ完全体の放置プレイ車。
電柱軒下に置き去りにされた捨て猫、変な物体もひっかけられた感がプンプンする。
今俺の手元にあるFZR250Rから感じるもの。ぱっと見て感じたあの直感と感覚は間違ってはいない。
直接引っ張ってきた僕自身の責任でもある。
少しでも時間をかけて修復していくだけである。
ここで仕事やら雑用やらありまして数日時間が空きます。夜中、時間のある時に少しずつ少しずつ丁寧に楽しみつつ作業していきます。
人生は有限、無駄にはできない。くだらない思い出かもしれないが僕にとっては置いてきた思い出である。それを取り戻すまでは諦めるつもりはない。
F6Bカプチーノ製作の時の感覚が蘇ってきます。
かなり辛い場面に直面することは確実にわかる、しかしその苦しさの中から「実」が出てくる=すでに幾度も経験しているからこそわかる「解」である。
辛い部分を楽しさが上回るように努力するだけです。
ますは燃料コックから
今回の整備修復方法は、エンジンが起動するのかどうかを確認することを第一前提に話を進めるため適正順序として変更しています。
というのは、毎日ホームページを造り込む時間がないことや、ひとつひとつ詳細に報告する義務もない。
僕の手元にきたFZR250Rと真正面から触っていたいから。
嫌なことばかりだった頃を思い出すと触りたい気持ちが消えてしまう感じがする。クルマと違ってバイクはどうしても拒絶しそうになる。
しかし、こいつを修復することで何かが見える気がする。
あの頃を思い出して、懐かしみつつ修理する。誰にも邪魔されず、文句も言われることもなく。
当時を思い出すと
「おまえは、クルマとバイクどっちが好きなんだ?」(馬鹿本橋の言葉、そして釜野井の言葉)
別にどっちも好きだし、テメェ~に言われる筋合いはない。クソの話す言葉なぞ蹴散らしてやるわ。
今思えば、何考えてんだ?馬鹿が。で終わる。
車とバイク両持ちしても権利関係で何も悪いことはしてねぇし、そんな制限を付けられる筋合いすらない。そういうことよ。
そこで反論するけど、本橋よ、てめぇ~は実質上の破産したんだってな。(後から聞いたわ、ザマァ~ねえわ)
僕はそうならないように心に決めて生き抜いている。
どうしてこうクソガキ時代のボケどもは、自分中心なんだろうかね。というのが、常日頃作業しているときに思うこと。
別にどうだっていいんじゃね。人が何を買おうが、あんたに迷惑かけているだけじゃないし
車とバイクを飼おうがそんなもんはおめぇの出る幕じゃねぇから。
僕は走り出す時の特別な瞬間を実現するために、行動しているだけよ。
これを見ている方々、ごめんなさい。上の話は昔あったことだし
今迄の実経験、プロレベルの作業仕事を行ってきた証が文章に表現されていると思ってください。
思い出せば思い出すほど、腹が立つだけの話だから。(子供の頃の話は後ほど記載予定だ)
さて、コックの状態はというと、腐ってる。
ガソリンが硫化している状態で通路内を塞いでいる。
ボロのFZR250Rを購入する時に現状確認を行ったとしても、結局最初から解体決定のボロバイクをゼロの状態から修復するわけです。
エンジン起動も確認できていないから、だとするとやはり燃料系から少しずつ進めていくことが良いのだろうということで始まっている。
作業手順について様々な方向があるとは思いますがその点についてはご了承いただいて文章を読むようにお願いいたします。
コックの状態からすると、ポンプもダメっぽい、ということはキャブ内部もジ・エンドなのかもと推測した。
バイク乗りで整備が好きな連中さんは、コックの修理なんて余裕でしょう。ネットではキャブクリーナーを使うと良いと言っている者がいるようだが
これは間違いで一度硫化したガソリンは溶けないのよ。
方法は、教えません。ここは研究してもらいたい箇所なのです。僕は最小限でキャブクリーナーを使用します。
Oリング等々を痛めるから。実際元々ついていたOリングは硬くなって使い物にはならない。
交換、調整が必要になります。
普通の方でしたら、修復せずに純正新品を購入した方が良いです。ガソリンを甘くみるとトンデモナイことに巻き込まれます。
燃料の硫化は特定薬剤を用いないと完全除去は不可能です。
その方法は各オーナーさんが編み出してくださいません。
硫化したガソリンは少しでも残留していると再発します。そこのところを良く理解できていないとブーメラン効果が登場して嫌な思いをすることになります。
タンクに残っている残留ガソリンを抜く
年末年始の頃、気になっていたコックの整備が終わり、今度は燃料タンク内の腐ったガソリンを抜いて廃棄処理に回します。
コック自体の整備は新品パーツ入荷と交換を待つだけなので洗浄と改良を施した状態で保管。
錆だらけのタンクがやはり気になる。ということでタンク内メインサブフィルターから取り出して、そこから抜きます。
独特の変異臭がするので困るところですが、慎重に抜いていきます。(シャリシャリ言ってますが)
廃ガソリンは引火性も高いので着火源の近くで作業はしないようにします。(燃焼性ガスの大半は揮発蒸散してしまっていますが)
処理方法は細心の注意をしつつオイルドライ、砂等に含ませた後、霧状の水をまんべんなく含ませて廃棄。
危険物取扱者資格を取得した方々ならばなおさら分かるものです。
タンク内にオイルや灯油等と混ぜた場合も危険です。(2ストオイルは正常使用可能で防錆効果が多少なりとも期待できます)
もしも、タンク内を灯油洗浄する場合、完全に灯油を洗ってから乾燥(しませんが)して油分がゼロの状態にしてガソリン給油しないとマジヤバいです。
もっとも、よくある作業を行えばまあ良いだけなんですがね。
キャブ内部の残留ガソリンを処理する
こちらは、分解するまえにしっかりキャブ内にガソリンが残っていなければ長期不動車になっていることが分かるし、変質ガソリンが出てくればフロートの状態もあまり良くないということが分かるかもしれません。
ガソリンコック整備ですでにキャブまで回っていないことが分かっていたため、キャブ内部は乾ききった状況でした。
どちらにしてもジェット類はどこかしら詰まっているし、ゴム系オイルシール系は使い物になりません。
ネット内で他の方が記載しているとおりですが、パーツの入手性はとても低く、難易度も高い。
それに入手可能なパーツが純正部品で見つかったとしても、高すぎて無理。
だとすれば、サードパーティ製が使えそうです。ただし、台湾、中華経由の品物はやめておいた方が良いと思います。
各部品を取り外して簡易的に検査する
前オーナーはかなり酷い駐車環境で放置してきたことがわかる。大切にされなかった個体である。
このバイクが好きで買ったとは思う、心が離れたのかもしれないが、最低限度の対策、対応策を講じることができたのではないかと思うと悔しい。
既に遅し。とはこのことである。
カウルを取り外してみると、内部にコケが生えている。アルミサビも大量に発生。
雨ざらしだったってことが分かる。
カウルを全て取り外してみて、内部状況が見えてくるとさらに明らかなになる。朽ち果て状態。
バイク好きが見たら、泣くだろう(うれしくて)。
酷いくらい滅茶苦茶にボロでサビだらけだった。
前のオーナーは、FZR250Rから完全に心離れて、朽ち果てるのを楽しんでいたものと考えています。
サビ腐食だらけでマジ大丈夫かと思った
明らかにサビが酷い。
ただし、偶然なのか必然なのか、各所一度も分解整備された形跡がなく、今回僕が初めてエンジン等々の分解整備に着手していることが分かった。
途中分かってきたことは、エキゾーストパイプに絡まったバイク用保管シートの切れ端が出てきたことを考えると
なんとなしではあるが保管状況としては最低限度はあったのかもしれない。
不思議に感じたのは、封入されているエンジンオイル、オイルそのものは汚れていたが
交換された形跡が少々あって、それでも3年以上は無交換状態。
腐ったガソリン臭もするから、通常整備以下の環境で乗り回して放置、解体として入ってきた個体であることが分かります。
僕だったら、車体に対して飽きることは全くないから(時間経過で多少の変化はあるにしても)
室内保管で整備完了したら最小の範囲で面倒を見ながら乗るけどね。
さて、この辺りでキャブAssy、エアフィルターボックスを取り外してエンジン内部状況を確認してみた。
やはり、分解整備された形跡がひとつもない。
一部ホースの交換歴くらいあるだろうと思って見てみたが、まったくの無整備状態。
「楽しみが増えたわ」と心の中でいろいろ考えている。
チェーンもサビさび、動きゃしない。
フレームをみて、これは重整備になることを覚悟しなきゃならないと思った瞬間だった。
消耗品類は一式ダメ。そういうレベルだから。
クーラントタンク、フレーム、ブレーキフルードタンク全部ダメ
どこもかしこも、ダメ。ダメの連続で、ため息がでる。
ただ、この先に待ち受けているであろう苦労は必ず報われる時がくる
何故ならば、僕が整備修復しているからである。
FZR250Rのこの個体が、どのようなカタチで修復されていくかとても楽しみでしょう?
あ、バイク通の方はスルーしてもらっても結構です。
僕は、基本バイク乗りの人は嫌いなんで。(理由は整備、修理についてテキトーな人も多いから)
4輪も2輪も基本的な技術、応用、技能は全く同じ。どちらが上とか下とかは全く関係ない。(ヘッド部分は除く)
また、変なウンチクを述べるボケがいますので、僕としては完全無視させてもらいますわ)
僕は独りで修復作業を楽しむ。それで良いと思っています。
他人から邪魔されるのも嫌だ。
人生時間という貴重な時間を使ってコツコツと整備していく。これが楽しいのだ。
取り外された各パーツを見て、分かることは数十年の時を超えて僕の目の前に現れた。
きっと、僕のところに来たということは完全に修復され、修復完了までは相当な時間がかかると思うが、結果、気持ちよく走れる。そういう仕様になると思う。
そして、延命治療以上の術式で修復され、末永く僕の手元で保管され、手放すこともない。
それが分かっていたから、FZR250Rは僕のところに来てくれたのだと思っています。
今回は偶然が重なったともいえるが、ボロボロの個体にしては、修復のし甲斐がある。と思っています。
どちらにしても走り出すことが可能な方向に。
必ず最後まで整備して綺麗にして走れるようにして見せますわ。
慌てて急いで修復しようとしても所詮無理な話です。
電装品のオールチェック
ガワを全て剥ぎ取り、電装品のチェック開始。
最初に記載した通り、バッテリーはNGです(黒ずんでいたからかなりヤバいことになっていたと思います)
1V以下の電圧出力しかせず、完全にお釈迦。
ヒューズボックスを開けてみた。すると、電動ファンのヒューズが断になっており、整備書から見て規定されているものの1/2以下のものが装着されている。ここで分かったことは、前オーナーはアホだったということ。
ヒューズ本体は4輪用から流用可能だから、規定量のヒューズを装着交換、ま、ボックス内にあるヒューズは全交換。
今度は、セルモーターが回るかどうか確認するために僕が作ったロケットブースターを取り付けてセルONしてみた。
回らない。
リレーか、スタータースイッチの導通不良が発生していることが分かる。
IGスイッチを入れてもまったく動かない。若干ランプ類が「ボォ~っと」光る程度。
ダメだこりゃ。
スタートボタンをピコピコと連打してみたら一瞬だけ
「キュン」と音が。
驚いたが、ここで分かったこと。それはスイッチが導通不良を起こしており、スイッチ単品で詳細分解しなければ復旧しないという状況。
で、次にケツしたから、モーター音が聞こえてくるではないか
「ウィ~ン×2」(EXUPモーターの起動音)
ということは、スタータースイッチを入れなおしてみれば、起動?
ピコピコスイッチを連打。
「キュン、キュン、キュン・・・」
セルモーターが勢いよく回りだす。
これで内部エンジンオイルが循環する。
オイルスイッチが反応して消灯。オイルが一時的ではあるがエンジン内部を循環した瞬間である。
エンジンロックしていないことが分かり、少々安堵した瞬間であった。
もしもエンジンロックしていたとして、後々にフルオーバーホールのスケジュールを立案すればよいし(今は時間がないためゆっくりと考えることにする)
スタータは回ったが、他の電装品が動作するのか灯火類をチェックしてみる。
ライトON。ダメ。点灯しません。
ターンシグナルもダメ。点灯しません。
何度かスイッチ動作を繰り返してみると
じわっっと、ぼわっと点灯してきた。
だが、ここで気付いた。スタンダードの明るくない。
実に明るくない。
暗い、実に暗い。
開発資料を見てみると、当時は明るいとされた表記説明があったが、行燈である。
PH6Zだったか、今となっては完全入手不可能なパーツのひとつである。
電力消費量も多いし、困ったちゃんなパーツのひとつ。
とりあえず、エンジンの状況は見えてきたし圧縮測定も基準値内で作業方向付けの目安が予測できた。
さすがに今日は夜も更けている、かなり眠い。
この辺でおやすみなさい。
燃料系チェック
数日時間が経過し、再度分解作業開始。
カウルはすでに取り外して丸裸にしてあります。前回タンク検査の判定の結果、洗浄を行わないと再使用不可です。
洗浄剤はとりあえず名の知れたところ(俺は奴のことは認めないが)
コックのパーツが到着して、組付け完了。問題はタンクの中身。ここは認めない奴を使って徹底的に作業する他ないね。
ガソリンキャップも使えなくて、ここは流用することにした。
白さびの浮いているキャブレターが一番問題になりそうな予感。
状態が悪すぎる。タンクも同様に状態が悪すぎる。
キャブレター分解開始
正直、開けたくないのが気持ち先行してしまうが、分解して各部チェックを済ませなければ何も始まらない。
ということで、抜き取ったガソリン(最初からなくなっていたが)の状態からするとフロートなんかも腐ってるのだろうと思ったら
外観とは異なり綺麗な状態だった。
長期放置で蒸発してしまったのだと思います。
4個とも似たような状況だったから、おそらく正しいのだと思います。Oリングやガスケットは硬くなっており使い物にならず。
しっかし前のオーナーは何をやっていたんだろうかね。こんなにも名車なのに、大切にしなかった思いは恨み辛みとして帰ってくるのに。
品物には精神が宿るっていうだろ?
そういうところは、そのオーナーは何かしらあるということ
ジェット類やゴム系パーツを片っ端から新品に交換することにした。
純正パーツ屋に聞いてみた
Oリングとか実際に入手できるの?と尋ねてみたら、局所的にない部品もあるようだが
入手可能とのこと。
問題は「高すぎ」
ちっこいOリングが一個千円以上だし。馬鹿にしすぎ。
まずは、1個だけ取り寄せして、後はコピー。
ヤマハの純正パーツは高い。とは聞いていたがそれは事実。
カワサキやスズキで買える。俺は基本オリジナルで重要なところ以外は汎用品もしくは純正パーツ会社の大元から入手するが。
ブレーキパーツはさすがにあるだろうと思ったら、すでに廃盤(生廃)
マスターキットが7千円。
なんだ?この金額は(怒)
直すのは勝手でしょ、だったら社外品、汎用品を買えば?と言わんばかりの回答。
FZR250が好きで乗っているオーナーも多いと聞くが、保安部品類は常にストック在庫しておかないと部品供給終了となった時点で詰む。
そうならないように、主要部品、消耗パーツに関しては多めに購入するか流用するほかなさそうだ。
特に外装、内装、1HXエンジン、シート周りの部品、これが無くて後々苦労することになる。(現在は再生産されているようだ)
殆どが生産終了廃止ばかりだ。
これでは、旧車を維持するための意味はなさなくなる。保証期間や部品供給終了8年という言葉は単に逃げるためのワードであって、家電品メーカーが良く口にする「部品はありません」と逃げる手法そのもの。
ヤマハらしくない行動力。最新鋭のマシンだけ。それでも部品がない。だから売れなくなるのよ。
これでは、スポーツエンジンのヤマハの名前に傷がつくだけではないでしょうか?
僕は、正直部品供給レベルでブレーキ関係、マスターキットは生産販売終了とはなっていないと思っていた。(保安部品だから余計にね)
これが、す・べ・て裏切られました。
まあ、期待するだけ無駄ということでいろいろと足掻いてみますわ。
車もバイクもオールドは敬遠されがちというのは間違っていないようだ。
純正パーツがなければ(特に保安系)オリジナルによるレストアは不可能ということになる。
登場発売から30年は経過しているから、廃番、生廃のパーツも数多く。
エンジンのバルブパーツ(EX側)と大メタルの販売が完了し、在庫のみとなりその最後の在庫を買ったのが僕。
販売店経由から純正部品注文していたが、ヤマハから電話連絡が来たのには驚いた。
さてさて、どのようにフルレストアしていくか楽しみになってきた。
焦りはない。なければ方向性を見出すことを自らが行えばよいのだから。
純正パーツを購入する時のネタとして、直接バイク屋、整備を行っている店(キット店でも良い)で購入するべし。
というのは南海部品などの量販店でパーツ購入しようとすると輸送費やパーツ単体への余剰金といった必要外経費も請求される。
いわゆる純正価格にリベート請求される形式を貫いている。(ボリすぎだから)
Webike等々のネット経由で探すのも、NGだわね。急ぎ入手の場合に用いるくらいで良いと思う
報告忘れたので追記
今となってはどうでも良い話だが、車体フレームナンバーが購入時と引き取り時にあっているか確認してみたところ
なんと、3LN3ではなく3LN5だったのだ。
不思議な縁だと思う。うれしい勘違いをしていたのだ。
オイルフィルターの位置が違うんだわ。整備がし易くなってマイナーチェンジが施された状況。
おかげで、後に油圧計、油温計を取り付けることができるのである。
解体業者のおっちゃんも「サンッ」って言ってたし
最初、おっちゃんは2KR?って言ってた感があったのだが、結局現物見たら3LNのFZRだし。
嬉しい誤算が、2度も続く。
これは嬉しかったなぁ。
俺が当時みたカラーリングとは記憶とは若干違っていたし、現物も大分色が違うなと思っていた。
実は、最初購入を決めた時、フレームナンバー程度しか見ていないし信じていいだろ的な感覚で金払って帰ってきたという。
要は、ゴミとかいらんモノ扱いで買い手は誰もつきそうにない。そういう車体だったから。
良識ある人であれば間違いなくその個体には手を出さないだろう。というくらい酷いものだから。
自分自身の技術と技能がどの程度まで向上しているのか確かめる作業であったことはここに追記しておく。
今、僕の手元にあるFZR250Rから聞こえてきた声
「解体されるのは嫌だ。直してまた走りたい」
そのように聴こえた。
そんな声が聴こえてくると、F6Bエンジンを探したと時と同じ状況。
FZR250RとF6Bエンジンを探す時、格段にF6Bの方が難しかった。
バイク世界ではFZRシリーズはかなりの数が売れたのだろう。ゴミしかない世界ではあったが、俺の元に舞い降りてくれた。
それが巡り合わせというものなのだと思う。
運命は信じたいが、後付けは可能なのかもしれない。
修復修理技術と技能は、つまり応用力はすでに俺の中に備わっている。
だから、直す。相変わらず2輪は嫌いだが、たまに乗りたくなる生き物。
やはりだが、クルマの方が楽だしリスクは少ないからね。