公認車検に向けて下準備します

公認車検というと、高い関門というイメージが強いと思います。実際、そのイメージは正しいと思います。

特に俺が住んでいる地域では車検に煩い専門官(俺からみて、この人たちはしょぼいですけどね)が多いのも事実。

最近の車検制度はおかしい。何か変です。

一次的とはいえ、その中の集団に入り込まなくてはなりません。

変に感じるのは、やはり正しくて昔は職人系のおっさんがいて、知識も豊富だった。しかし最近のワカゾーは、その知識すら分からず

構造計算なんかに関しても良くわからない人間ばかりが増えた。もっとも国土交通省といってはいるが本物の職員ではなく委託業者になるため

みなし公務員に当たる。だから、アホ、非常識が多いわけよ。独立行政法人のそれだろ。って話です。

さて、公認車検の準備として必要なものとして、1冊の本から始まります。もうかれこれ数十年前に出版されたこの本が大変役に立ちます。

もっともな話、これだけでは現行時代に適合しないので、ある専門書を探してそこから使えるものを見つけていきます。

分からなければ、車検場の職員に直接お尋ねください。多分教えてくれると思います(だが、無知な職員が多い)

書類の準備が出来なければ、車両はあっても車検に合格することすらできません。今も昔も行政の対応は良くない。以前は上から目線だったが最近は良くなっている?わけがない。

まずは、必要書類の準備から始まります。陸運事務所に書類を買いに行きました。(今は無料だと思いますが、どうなんでしょうか?)

公認取得にあたり、こんな端切れ書類を作成するのに高いお金を支払う。みなさんは独自で公認をとることはできないでしょうし業者任せになるでしょう。
専門的知識がないと無理な世界ですからひとつ作成するのも高額になるのは当然かもしれません。ですが業者さんはボリすぎ。

いきなりウン百万円とか請求するアホな業者もいますし、結局工賃、材料費コミなんでしょうか?

現在は数万円内に落ちていると思いますが、書類作成だけであれば数十円で合格する自信があります。

陸運局で書類を買ってきて(今は無料のはず)、その帰り道に本屋に立ち寄りマンガの本を・・・ではなく、数学系の本を1冊購入。

ちょっとだけ分からない数式があったもので、何かの足しになると思い購入した次第です。

結果的に数十円の書類代だけの出費で済みました。

後は、俺がやってきた技術と技能を使用して普通に申請するだけです。

公認取得の前段階は、確実に丁寧に行わなくてはなりませんよ。

車検に合格しなくては、公道は走れないのですから。

だからこそ慎重に、慎重に事を進めることです。

 公認車検へ

長期間感覚が鈍ることなく、モチベーションも落とさずよくここまでやってきたという思いがこみ上げてきます。

思いが強くないとできないもの、それが公認車検です

現時点でのF6B+カプチーノでは、走ることはできても一般公道を適法に走ることはできません。

本格的に走り出すことができましたが、このうれしい気持ちのままとその特別な思いと勢いで公認車検取得へ。

計画した最終行程のスタートです。

 書類の準備と記載

平日の日中、車検場に出向きました。

公認車検取得の為の書類を受け取るためです。

現時点ではEA21RクソK6Aカプチーノです。一般公道は普通に走行できますが、エンジンが機能不全ですので走れません。

陸運局に行く用事がありまして、ちょうどタイミングがあったということもありましたが、数日前に公認車検申請許可が下りていたこともありまして、後は書類の本作成のみになりました。

事前に書類作成も終わり(当たり前のことですが、強度検討書などの書類も全て自分で作成済)

後は車検時に提出するだけです。

車検予約も必要でしたので、陸運局に事前連絡をします。

後は車検時に提出するだけです。

車検予約も必要でしたので、陸運局に事前連絡をします。

「いつでも構いませんので、車両持込をお願いいたします」との回答でした。

「では、来週の月曜日か、火曜日に持ち込みます」と答えて、その日に備えて車検の予行練習をしました。

予行演習とは、実際の車検場でラインを覗きこんで勉強すること。

そして改良改造した部分の詳細が説明できなければ不合格です。

言葉を交わす程度で車検合格すればよいのですが、とにかく機械の説明ですから大変だと思います。

以前から公認車検は慣れていたのですが、役人に会うというのはいまいちしっくりきません(機械音痴の人もいるからです)

  川中島の合戦へ出陣

指定した月曜日の午前中、書類一式を持って陸運局へ向かいます。

EA21R改F6Bカプチーノのエンジンを起動し暖機します。

武者震いはしません。

今日は、前回公認を取得した時間とは違って午後1時に陸運局に入ろうと思っていまして(前回?)

丁度公認車検取得した前期型の車両(これはカプチーノではなく普通車)書類を眺めながら、積車でカプチーノを積んだまま陸運事務所の駐車場に到着しました。

きっとみんなは車検ならばともかく、公認となると大変で諦めるんだろう

なんて思いながら、職員に挨拶してクルマの状況を確認してくださいと言われるまで指示待ち。

色々聞かれるだろうけど、書類証明は出来ているので安心。

後は、普通に車検レーンに載って行けばよろしい(の、はずです)

テスターに載せて次々と合格していくいくEA21R改カプチーノ

だけど、最終テスターレーンを過ぎなければ、合格とはならず単なるEA21Rカプチーノのままです。

「すみませんが、一度、クルマを降りて確認してください」との職員の声

「何か、ありましたか?」(ギクっ!)

「あのぉ~納税証明書は?」

「忘れました、ごめんなさい」

「審査は全て合格です」

「すみません、書類一枚足りませんよね」

「車検にも合格してますし、明日、時間のある時に納税証明書添付して終わりになります」

「やった~!」(今回も検査は何もなく終わったと思った瞬間でございます)

喜んでいる僕の姿を見て職員は

「しっかし、よくF6Bを載せられましたよね」

「日本での公認登録は無いですよ。日本で一台目です。ホント、初めて見ますよF6B型」

「やはりそうなんですか」

「これ、一人で?」

「ハイ」

「業者さんですか?」

「いいえ、僕は専門ではありません」

「マジですか?」(普通職員さんはマジって言いません)

「こりゃ凄いですよ」

「とりあえず、明日書類お願いします」

「今日は、本車検証は発行できませんので仮車検証になりますが、効力はありますので自走できます。安心してください」

仮の車検証が発行されまして(有効期限ありですが)ゆっくり車検場を後にしました。

完全勝利。

負傷者も死者もなく。

帰り道はそれはそれはうれしくて、明日のことを考えておりました。

きっと、クルマの神様がこのうれしさを明日まで延ばしてくれたのではないかと思っています。

公認車検は通常、一瞬ですが、待ちの気持ちは永遠になりそうに感じます。

車検検査機関ですから与えられたものだけを実際の符号点と合致しているか検査作業するだけですから難しいわけではないと思います。。

  ガレージに帰宅後

小雨が降る頃に帰宅しまして、そのまま筋トレに出かけました。

まだ、仮車検証ですのでチャリンコで運動場に向かいます。

何かこう、宙に浮いた感じといいますか、うれしくて、うれしくて何をどう表現してよいのか分りません。

とにかくうれしい。

チャリンコのペダリングも軽い。

家族に、この出来事を話しました。

クルマのことは分らないけど凄いことをやり遂げたんでしょう?

俺は、多分・・・と答えるだけでしたが、十分気持ちは通じたのだと思います。

うれしすぎると、言葉にそのまま出そうとしても出ないものです。

明日、今までやり通してきたものがついに現実になる

早く、明日にならないかなとも思っていましたが、何かこう勿体無い気持ちにもなりました。

普通は一瞬で車検が終わり合格です。

これでいいのかな?と思うくらい簡単に済む→職員に提出している技術資料がしっかりしているからだと思います

許可申請というものは行政庁における普通行為ですから当然といえば当然

申請前は、まだ、後必要なものはないかと再チェックを何度も行い不備がないようにしました。

その日の深夜、作業場に停まっているF6Bカプチーノ(仮)

F6Bカプチーノは当計画実行以前から決めていた名前です。

エンジンフードを開けて

エンジン、ついに載せたよ。と缶コーヒー片手に眺めていました。

長かったけど、楽しかった日々が蘇ってきます。

一時は、搭載できないかもしれないと思ったこともありました。

でも、諦めなかった。

たかが、缶コーヒーですが、味は僕だけのものじゃないかと思わせるくらい美味かった。

何か、飲むのが勿体無いと思えたくらいです。

F6Bカプチーノのことを眺めながら

今日のことを考えていました。

明日公認取得したF6Bカプチーノがついに生まれる。証明書が発行されて初めておかみから認証されたことになる。

  F6Bカプチーノついに誕生

今日は、F6Bカプチーノが誕生する大切な日。

陸運局に到着して、事務所に入ってすぐ

「ああ、昨日の公認カプチーノの人ですね」

「納税証明書提出願います」

書類だけですので、少しお待ちください

パソコンのキーをカタカタと・・・一台のプリンターから紙切れが一枚でてきました。

これが車検証です。(普段どおり簡単に言うので、いつも本物の車検証かと思うのですが)

ついに車検証が交付されました。

その中に「改」の文字が見えます。

この一文字の為にたくさんの苦労と労力を注いできました。

とてもうれしい。やったぜ!

ついに、F6Bカプチーノが爆誕した瞬間です。

書類一枚ですが、俺にとってとても大切なもの。

あれ?文章短くない?と思っていますよね?

公認車検は基本、クルマの個体差で対応も異なるため詳細説明しても結局自分の勉強不足で落ちたというひとが多いのです

ですから、自ら数値計算も含めて計算方式なども細かく勉強して努力を重ねてみた方がよろしいかと思います。

細かな部分は載せません。プライバシー保護の観点から無理なんですね。ごめんなさい。

搭載作業が大変で書類作成にかかるものは大して難しいとは思わずでしたが、結論から言って慣れが必要です。

今回が最初ではないために、公認取得とはこういうもの。ということで深く考えていないというのが答えです。

国に対しての許可申請でもある以上、ご相談等々は関係機関に直接お問い合わせをお願いいたします。

俺のところでは一切答えられませんし、お手伝いすることもありません。

許可申請というのは、代理でできる場合とそうでない場合がありますし、俺は個人でそして独力で行うことを目的にしていますので

分からない方は国もしくは関係機関にお問い合わせください。


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F6Bカプチーノ爆誕秘話 製作委員会
目 次
1 公認車検に向けて下準備します

F6Bエンジンを搭載したカプチーノ
      世界に一台しかない車両へ誘います

2 公認車検へ
3 書類の準備と記載
4 川中島の合戦へ出陣
5 ガレージに帰宅後
6 F6Bカプチーノついに誕生