旧車だけに弱点を完全に克服する
当ホームページを見ているカプチーノファンからいろいろメッセージを頂戴した。
パーツ類が古くなって割れた、壊れた、機能しなくなった。そんな話ばかり。
どうしたらよいか?なんて質問が多く来るようになって、無視するのも良いかなと思っていた矢先
デカイ地震に見舞われ、知人も被災、俺も被災。困った状況の中、旧車になったF6Bカプチーノはパーツ交換要求がなされ
今までにない新規のパーツもつけろと言わんばかりのわがまま要求すらある。(うれしい限りだが)
ノーマルカプチーノを手に入れて、F6Bカプチーノに進化退化させそこからさらに先にあるものを予見しながら生きてきた俺としてはやはり必要なものを取り揃えて装備させておかねば、いつになっても不安要素が残るという考えが先行するようになった。
本来であれば、個人情報含め詳細な加工部分などの紹介にあたるから、掲載するのは嫌だが、あえてここは
簡単に紹介する形で最終加工はその人のセンスに任せたいと考えた。
早速だが、カプチーノの弱点を羅列する。
①一般車検整備上で不合格に陥りやすい窓開閉メカを適正正常化できないか
(いわゆる窓NG)
②昔から付属しているショボルームランプを大型化自動制御できないか
(必要装備なのに暗くて機能せずNG)
③灯火類が暗くHIDではなくLED化できないか
(もともと暗いからNG)
④消耗しやすいゴム系部品プラパーツをどのように対策するか
(旧車だから当然NG)
⑤走りに必要な各種メーターと快適&安全装備がない
(最大の難関になるからみなさんNG)
⑥セルボモードSRFourユーザーF6Bエンジン搭載車に朗報がある
(紹介されるかは貴方次第)
そのほかあるが、旧車の弱点を克服すべくいろいろ紹介できればと思っている。
ただし、責任は俺にはとれないからいつもの言葉として「自己責任でよろ」となります。
では、早速①の窓の整備と修理について述べる。
スズキ車の弱点とも言ってよいパワーウインドの固着とスイッチ炭化。これは所有から10年以上経過すると出てくる不具合の大御所である。
馬鹿スズキも分かっちゃいるがやめられない。対策すらせず放置である。メーカーが対処しなければどうするか?自分で直せばよろしい。
youtubeとかの動画でそれなりに細かく映像に出ているが参考になるのは、ないね。
分解作業の参考程度だろうな。パワーウインド故障の原因はスイッチの炭化とレギュレーター異常に関係する
保管状況によって大きく影響する部品でサビが出たりしたら最後、レギュレーター固着が始まってしまう。そうなるともうお釈迦一直線である。
そこで、まずはレギュレーターを取り出して全て洗浄し固化しているグリスを全部除去して、ある特殊なグリースを探して塗布する。塗布方法はいろいろ失敗しながら進めると良い。
調整はいくらでも利くからさ。
超難題のレギュレーターモーター(カプチーノ純正でいまだ活躍中)
レギュレーター本体は、代用が利く。しかし・・・知恵と経験不足で殆どの方は修理失敗に終わる。理由は、油脂類選択と組付け方に問題があるのよ。
この辺は教えないけど。
数年前に通常車検に持ち込んで検査したときに、ウインド動作チェックを頻繁にするようになったとの情報を得ていたため、対策しておいた方が良いなと感じていたから先行して修理整備してしまったのである。
ある時、パワーウインドが「ゴツゴツ・・・ピタッ」という音とともに停止、その時はウェザーストリップが噛んだか?と思っていたが、そろそろ出る不具合だろうということで放置していた。いずれにしても片側、特に左側の固着症状が発生しやすい。この理由は普段使うことがないからである。
右側は頻繁に使うことが多いためか、固着よりもスイッチ炭化が進行して止まるケースが殆どである。
一般車検の時、ウインドが動かなかったら、不合格だから。(限定とっても一週間で直せないでしょ、となる)
当然ながら、ドアトリムの破損も付き物で、さらにはキーシリンダーの不動でドアが開かない不具合が発生する。
特にドアトリムの内張はプラスチックでポストごとぶっ壊れるため、皆さんはこのあたりで苦労することうけあいである(笑)
で、純正部品で入手できないのが「超困難品パーツ」以下写真のもの」である。
これが割れるともう施錠も不可能(完全要交換です)
キーシリンダーの固着も結構な頻度で発生するから、シャッターの分解と整備は必須である。ここではいろいろワケがあるので写真にして載せない。
凄い面倒な作業であるが、俺にとっては好都合なもの。
この時点で、左右のウインドレギュレーターは修復整備済みとなり、まるでどこかの「名車再生 クラシックカー・ディーラーズ」のごとく、難作業を乗り越えて勝手に修復されるという自動制御装置がついている。(自動制御とは俺のことである)
マイクは面白い。(最初の頃は特にね、自動制御装置があって楽しい)
ウインドレギュレーター問題はカプチーノにとって最大の難所になる。そこだけを直すことはせずドア全体から見直さなければならないと思った方が良い。
部品も入手できないし、流用となる箇所に直面するとなおさら作業難易度は増すことになる。で、業者任せになるわけだが。
どうにか窓周辺は直せたにしても、さらに問題になるのはドアトリム本体である。
そして、気付かないであろうドアオープナーの破損で結局「ブーメラン効果」を生む結果になるからこちらも対策品を作らねばならず、工数だけで果てしない容量になるのである。酷い時にはパーツが腐って錆びていたりするし、保管状況が悪かった場合対処する範囲も大きくなるのである。
これを乗り越えることができたら、修理技術はある程度取得できた頃なんじゃないかと思えることだろうか。クラシックカー・ディーラーズのマイクに頼めば、まあ何とかしてくれるのだろうが。タダじゃないことは確かだな。
ドア回りについて整備修理するということだけ見れば簡単に説明はつく。しかし一枚岩で終わらないのがカプチーノであり、旧車のヤバいところなのである。
そうこうしているうちに自動制御が機能して、ドアトリムの製作と修理が終わりつつある
大体の方は修理できずに終わる。
対策品は出ていないし、代替案も何もない状況に陥る。だからここは経験と知識を生かして、特に板金作業をメインに行っていくしかない。かなり難しい作業だが、俺はボディごと作ってしまった。
その方が早いし、強度も期待できる。ドアの開け閉めで縦横の強度が不足しているからこそぜひとも対応策を講じたいところである。作業するには滅茶地味です。しかし仕上がった時の感動はかなり大きい。そしてドアの開け閉めの時にわかるが「静かになるからさ」
これを創れなくて終わるひと続出(笑)(売らないよ)
①については、この辺りで作業完了。ドアの開閉も窓自体も、施錠もスムーズである。さらに各特殊材を用いて耐久性を上げてあるから普通に余裕をもって走行可能である。一応注意書きしておくけどさ、レギュレーターって、曲がるんだよ。そこに気が付かなくてブーメラン貰っちゃう人多いんだよねぇ。
ま、ヒントだ。
何気に欲しいと常日頃から思っていたソレ
しっかし、カプチーノには何故天井ルームランプがないのだ?オープンカーだから仕方ない?そんなの関係ねぇ~。
昔はマグライトを改造してひっつけ型で対処していたが、やっぱ一時的で無駄だった。その辺の転がっていたマツダだったかトヨタだったか、よくわからんルームランプを用いて大改造計画を実施してみた。もちろんオープンに対応している。いわゆる取り外し可能ってやつだ。
さりげなく有名古参追加メーターの存在がまぶしいが(今は変わってるよ)
ここまで完成させるには、それ相当の覚悟がいる。切ったり貼ったり曲げたりちょっとした配線も考えなくちゃならない。オマケに最近のクルマには必須になっているウエルカムモードを搭載するため電子デバイスを中に埋め込んだりと技が必要なのである
LEDランプ自体の装着で明るくなったことは良いのだが、今迄なかった装備だけに「恥ずかしさ」を生じさせてしまう。今はもうとっくの昔に慣れてしまったが、カプチーノオーナーの人はこの装備があると驚かれる人が多い。どうやって装着したのか興味があると話す。
でもねぇ~、この装備の取り付けの方法はちょっと教えられない。というか、転がっていたパーツを流用して難しい加工改造を経てから実働に至っているため、オリジナルのものを取り付けることはできないのだよ。
ま、頑張って写真を頼りに取り付けてほしい。LEDだから燃費も良いし。別動隊としてドアロック機構もオート化してあるからこの辺りのシステムもセキュリティ上で大っぴらにできないため秘匿事項です。
各種連動させるには、技がいるってことです。
ノーマルカプチーノで、夜間室内に細かいものを落としたら最後、まず見つからない。これは日中であっても同じで狭い、手が入らない、見つからないの3重苦に陥るのである。それを少しでも解決できないかと行動した結果がコレである。
俺オリジナルのロールケージについて、このページでは紹介しない。(こちらもかなり改造してある。つまり金属加工と溶接のオンパレードだったってことだ)
現在テスト段階
ヘッドライト等の灯火類は基本暗い。これを解決する方法がいくつかあるが、HIDだけはやめておいた方が良い。バーナー部品が高いし、以前よりも価格が上がっている。それにクソ中華、台湾製が主流となっている以上、手出ししては間違いが起こる。
それであればLEDとなるが、LEDもやはりショボちんしかなくて困っている部分ではある。ある会社の製品がポン付けできるのだが、でもチャイナなんだわコレ。発熱体となるハロゲンはやはり劣化し難く高耐久ではある。この辺りも少しずつテストを重ねて良い製品を探し出す必要がある。
以前はある部品を作り、LED化していたのだが再度ハロゲンに戻している。もう少し明るさが欲しいという点に至ったからである。カットラインもまあそれなりに出ていたものの、納得できるものとしては少し劣る感じになったから元に戻したともいえる。カプチーノのバルブ系は流通量の少ない型番ばかりでプロジェクターランプの恩恵をしっかりと享受できない代物だということ。
この辺りの件は、もう少し状況が変わってきた頃に再度アップしたいと考えている。メイン側がね、性能が追いついていないというのが現状かと。
HIDのように加工しなければ取り付けできないもの、LEDであってもポン付けできないものは却下である。理由はもうライトASSY単体で部品入手ができず、それでいて単体価格もひとつ6万円を超える。中古品となるとクソしかない。そんなもん買う必要性はないと思うし、無加工でいければさらに良し。ということで無加工でいけるものをチョイスできるまで待つだけである。今使えるのはコレ(こちらも自己責任でよろ)
やはり駄目中華のため、テスト終了。1年以内に壊れる。という結果に。
クソ中華製だから長期耐久性は期待できない。それに3年保証は不可能と思った方がよい。ハロゲンバルブは捨てずに保管がベスト。
消耗しやすいゴムプラパーツはどうする?
簡単。部品入手できるのならば、単体で見つける。後は保護剤もそれなりに効果はあるため、少しずつ塗り重ねていくことで少しは延命できる。ただね・・
ABSとの相性には特に注意である。純正部品も入手できる場合があり、在庫ゼロ、販売終了前に最低限でもドア回りのパーツは買っておいた方が良い。
今となってはもう遅いのかもしれないが、後は中古パーツで対応するしかない。俺様はある程度純正部品をストックしてあるが、最低限度だね。一番劣化させない方法とは、結局屋根付きガレージに入れ込むこと。外敵から身を守るための方法として、一定以上はきれいにしておくことにある。
ちょっと高いかもしれないが、英国製でレストアベースのクルマに最適な材料があり、それをたまに用いて対応していることが多い。日本製では駄目。良い製品と言われているものは基本的に米国、英国、ドイツあたりに限られてくる。
後はネットでちょちょと調べてみれば答えが見つかる。だから探してちょうだい。
真打登場=無茶すると玩具仕様になるから注意
やっと現代仕様に引き継ぎできそうだ。
今迄の仕様で、旧版の社外メーターは古くなったこと、センサー応答速度があまりにも悪いため新型のメーターに変更することにしたのである。
最近まで電子式の往年モデルを使い続けてきたのだが、やはりステッピングモーターを用いたもので照明は高輝度LEDを用いた一色タイプを選んで装着することにした。今までは3連+1メーターで行ってきたのだが、いかんせん旧車というのは電力に頼るのに電圧計を設定していない車体が多い。
クソ中華のデジタルで対応するケースも多いようだが、俺はアナログで対応している。旧車となるF6Bカプチーノの場合、一番気になるのが今は電圧であり、極力電力消費を抑えた構造にシフトしたいためLEDやトランジスタ系を用いて省電力化を進めている。特にノーマルカプチーノの場合は寒冷地仕様はあったのかどうか不明だが、オルタネーターの出力が中程度で大きいものは採用されていない。
一番使用率が高いのはランプ系、ヘッドライトである。LEDで一番やってはいけないのが、シグナルターンランプのLED化。計算すると分かるが、元リレーの消費電力とLEDによる電力消費はイコールにしなければ、ハイフラッシャーになる。ならば耐久性の高いハロゲンバルブでそのままにしておくことが一番メリットになる。
名古屋走りさえしなければ、コンマ数秒の遅れは、最初から余裕をもってシグナルすればよいだけだから。後はブレーキランプ+テールランプ、バックランプ、ナンバー灯については全てLED化した方がある程度消費電力を抑えることができる。とはいえ一部のパーツには抵抗が入っているからイコールなんだがね。最近は電子パーツ多様で抵抗の出番は少なくなってきているが。
一番の目的は消費電力を抑えて、その抑えた分を別の箇所に使用することでオルタネーターやバッテリーにかかる負担を最小限に抑えることが可能になる。アクセサリー電源に代用できるよういろいろ工作していくしか方法はない。
メーター本体の加工含め、最初から装着されていたようにするにはドエライ大変だった。
とりあえず、仮完成状態がコレである。(いまだに不満はあるものの、まあいいだろ)画質は落としてある。ご了承ください。
カプチーノに電圧計はマジ大切です。
最初は52φで進めようと思ったが、60φとして設計変更してある。しかも専用独立配線化、各種センサーも大幅改良し設置可能にしてある。
安全対策としてはやはりメーター+ドライブレコーダー+セキュリティは必須。正面側はともかくだが、最低でもリア方面を充実させておかねばならない。逃走するやつは基本後ろからくるヤツが多く、特徴を録画できるものでないと意味がない。俺は基本リアには2台のカメラがいつも別回路動作で動くように仕込んでいる。
以前にクソハーレーじじいが煽り運転してきた挙句、大きな声で文句いいながら叫びまくった後、ドラレコにしっかり録画されていることが分かった途端、黙りこくったというアホ馬鹿事件があったのよ。この時は大笑いしたけどな。馬鹿丸出しのツラ、よく覚えてるよ。
ただし、ここでも玩具化は避けたい。前面ガラスの視認率が道交法等々で定められているからそこはしっかり法規法令を守ってもらいたい。
俺は計算してまで対策している。この部分は掲載しない。セキュリティ上の問題があるからだ。
次に、あまりお勧めできないが、ないととても不便なアイテムを紹介しておく。
俺もついにスマホを所有するようになっていろいろ弄り倒しているが、スマホは目の毒である。小さな文字が見えない。だから、あくまでも通話とメール、SNS関係だけ確保できていればよいということにしている。
次ページ、もしくはトップページから入ると分かるが、多目的災害対応車という名目でいろいろこちらは工作している。どうぞご覧あれ。
F6Bセル坊乗りに朗報
まあ、大体予測できるだろうが、F6Bエンジンの不調を訴える個体が数多く存在するのではないだろうか?
セミDTIのF6Bエンジンはある時突然にアイドリング不良に陥ることが多い。DTI本体も入手はできないから流用できりゃ問題は起きないかもしれない。
部品単体では高耐久であることは分かるが、DTI本体ではなくこれをつないでいるカプラー本体が経年劣化割れて電気的不良発生=通電ショートすることが分かっている。走行中にエンジン失火が少しでも発生する予兆があれば、間違いなくカプラークラックが起こっている。早急に対策しないとプラグ劣化とDTI本体が使用不能になります。
対策方法は?これは勿体ぶって教えないが、ある部品が使えるよ。この電子部品は1個千円程度するかもしれないが消耗部品だけに、最初は高いわと思って無視していたのだが、このカプラーは生産終了してから数十年も経過しているため既に廃盤、そして代替品もないし製造メーカー自体はいまだ存続している。ようするにモノがないのよ。
で、ある部品の出番となります。探すのは相当苦労するが、F6Bエンジン探す時の苦労を考えたら楽だわ。その部品を教えろって話になると思うが、教えねぇ~よ。自分で学習して努力して見つけ出すのが旧車レストアの面白いところなんだからさ。
初爆時に二次爆発が起こったら、それは間違いなくカプラー本体割れのリークで発生している不具合だから。そういう時は早急に交換作業を実施しなければ大変なことになること受け合いである。カプラー本体だけにとどまらず、他のパーツも同時複数入手しないと対応困難になることだけはお伝えしておく。現時点でも在庫数はかなり少なくなっているが、まだ何とか入手できる。(改造はマジ必須になるが)