多目的災害対策車を創る
なんということはない。避難所を創るということが目的。
とはいえ、F6Bエンジンをカプチーノに搭載するくらいのアツサが必要になりました。
日本は地震大国であり、いつ震度7クラスの地震が発生するか容易に見当がつく。
なぜ、F6Bカプチーノを防災目的車両いわゆる「多目的災害対策車」として成立させようと思ったか?
3.11の大震災、新潟中越地震を経験し、避難所生活に至る寸前まで追い込まれたことが記憶にあるからだ。
F6Bカプチーノ多目的災害対策車を創るためには以下の内容が適合しそうである。
①1DINサイズのオーディオしか搭載できないが現在の充電規格や通信に対応強化する
(いわゆる地上デジタル放送受信+USB規格+VICSFMを導入できないか)
②電装品にかかる電化使用率上昇を少しでも下げられないか
(ハーネス系の全見直しをして高効率化する)
③一般的な家電品や小型PCを使えるようにできるようにする
(車内バッテリーを温存しちょっとしたアイデアとアイテムを用いることでそれは可能になる)
④電装品使用は走行中と駐車停車中を区分できるようにする
(ようするに、このあたりの視点が生き残るため重要要素になる)
ただし、ここでお断りしておくが、F6Bカプチーノは軽自動車規格であり2シータの乗り物で狭所サイズである。
あくまで避難所として一時的に用いて、必要に応じて危険から避難することを目的としている。1週間も2週間もそこで生活することは出来ないから、別の意味でそこで生活しなきゃならない場合は、テントと食料、燃料持参で避難してください。俺はそこまで責任はとれないからね。
F6Bカプチーノを多目的災害対策車として再構築する
この作業は正直かなりキツイということだけはお知らせしておく。
スズキやその設計者にクソ文句タラタラ状態である。カプチーノというものには最初っからラジオカセットデッキクラスの1DINスペースしか音響系が備わっていない。回路自体も貧弱。オプションパーツカタログではCDチェンジャーまで選べるとか聞いたことがあるがそんなもんいらんわ。
今のクルマたちを見るとどうかと思うレベルでしょぼいのがカプチーノである
現代のクルマは(まだ少し時代遅れだが)タイプA USBポートがやっとこさオプションで選べるようになって、あるところではやっとUSBタイプCが出始めた。
車内に装備されるUSBAとは異なり現在の世の中の家電市場ではほぼ全てがタイプCになっている。PCもスマホも。以前はUSBminiB、USBmicroB他が主流だったが、そこはアダプターで解決可能である。micro系よりもCは壊れにくいし通電量も増量可能だから、通信充電規格としては最高なのだ。
だが、数十年前の車体には、そんな夢のようなポートは一切存在しない。
ということで、まずはUSBポートを増設できないか検討開始した。よくある別オプションのポートをつけることはできるものの、取り付けスペースがほぼないのがカプチーノなのである。裏配線できるか探ってみても、すでに占有しているハーネスやダクト類がお邪魔虫になって何にもできない構造になっているのである。
そうなると簡単な話、シガーソケットにUSBポートを突っ込むアレを使えば済むことという話になるが、Ankerあたりで販売している製品を使えば解決方向かもしれないものの、シガーソケットは使用できる電力に限りがあるからここは最終手段としてとっておく。車体側のバッテリーを温存するということに尽きる。
やはり、スマホと連動できるものBluetooth(ブルートゥース)、Wifi系に直結したものを準備した方が良いとなる。つまりACC電源回路を有効に使用できる環境を用意する必要があるのである。2系統以上用意しておけば例えば災害発生後移動中にスマホ以外に別機器含め充電、給電を行える。
今、予想できるものは、やはりラジオ、音楽再生、各ファイルに対応した機器で特にUSB規格が搭載されているものを探す必要があるのである。
旧規格のオーディオ装置では、これらを満たすものはラジオと音楽再生の一部ファイルだけ。
それで、探してみると現在はあるのである。各社メーカーでは純正カーナビにUSBを搭載している可能性は高いが、これは2DIN規格に納まる計算になるからカプチーノには無理。搭載不可能である。(ぶった切れば可能だが)
まずは一般的な嗜好、思考として以下の製品が安価で性能もそこそこ良いため緊急事態の時に役立つ。
全体像としてこんな感じである。(このスマホ自体は予備である通信不可だが単独でフルセグ視聴可能)
編集上では縦表示するが、IEでは縦表記できないみたいだ(横に伸びる)。すまん。
スマホ本体はフルセグ付きが格安で入手可能。いろいろと機器実働調査をしてみたが、SONY系はやめておいた方が良い。これは確実に言える。受信専用アンテナが必要で、なおかつ本体スピーカーを介しての発音ができない。機構上でそうなる仕様になっている。オマケに受信感度がお粗末すぎて使えない。
ブースターを介しても全くダメで使い物にならない。電波塔のすぐ近くならば受信する。他にもSONYのワンセグ系を試したが、結果はあまり良いものとは言えなかった。
そこで俺は本体そのものを一部改良し本体内部スピーカーから音が出るように改装してある。
使用用途として一番目的に叶うのがフルセグ+ワンセグ付きのアナログアンテナ(いわゆるロッドアンテナ)が付いているタイプを選ぶとかなりの好成績を残せる。これはさんざんっぱらテストしてみて分かってきたのだが、見た目を気にせずかつ動作安定しつつ受信感度も高い製品は写真にあるものが一番優れていた。余計な回路を組む必要もなく、スマホホルダーから取り外して車外に持っていけるメリットがあるのはうれしい。
単体受信感度も結構高いのよ。このモデル。
それに合わせてスマホ自体もAmazonとかで販売しているカスタムパーツを組み込むと楽しい仕様に変化するからかなりお得である。
中古業者間で格安で入手できるから、今が買いである。問題は内部電池を交換する必要性が後々でてくるが、今のところ起動し安定しているため、バッテリーが不調である場合は、直充電で使用できるようUSBケーブルを準備すれば良いだけです。(充電中は受信感度が少し落ちます)
充電しながら視聴する場合は、次の対応策、対策を講じるととんでもないほどフルセグが視聴できるようになる。
なぜ、SONYはダメとしているか?実際に購入してテストしてみれば分かる。仮にどこかの避難所に避難したときにイヤホンつけてそのままにしておくと音声は本人だけしか聞けない。地震速報や津波情報を瞬時にその人は得られるだろう。
だが、そのイヤホンが命取りになる可能性が高い。それにイヤホンをアンテナ替わりに使う点が最大限のデメリットになるということ。しかもイヤホンを直に取り付けることはできず、専用のケーブルが必要になった挙句、受信感度がジリ貧で全く機能しない。
ワンセグであってもレベルが低いため使い物にならない。電波塔の近くに行って何とか受信可能になるレベルではお粗末すぎるのである。
その点、写真にある製品は受信感度も高くて、好成績を残しているため採用に至った。(格安で入手できる)
カスタムパーツについては、Amazonで調べると分かる。無駄なアイテムにはならないね。手に持たずして視聴することができるわけ。それもホルダーから外しても視聴可能なようにしてある。
よく見ればわかるがスマホ本体にはカバーがつけられ(数百円の格安だが)そこにさらに別品のカスタムパーツがつけられているのである。改装改造するのにも時間がかかるのは覚悟。ただのスマホ(通話通信不可だが)と思うなかれ。ということ。
受信感度向上させる裏技
スマホ本体の受信感度はかなり高いので、問題になることはほとんどないが、ワンセグが視聴できる範囲を仮定して話すことにする。
地上デジタル放送を受信を高感度で受信させるには、一般家庭の屋根に存在する八木アンテナを経由させそれに簡易ブースターを連携させると超高感度でフルセグ視聴が可能になる。問題はその回路を素人さんが作れるかどうかである。
最近はUSB端子から給電できるブースターも存在するから、それを用いてポン付けでもかなりのアドバンテージを得ることが可能。
ここで注意しなければいけないことがある。ワンセグは映るが、電波の質を考えて回路構築してほしい点である。
ここだけは、知っている人ならば素直に気付く点です。技術上の問題が必ず出ますので取扱説明書を良く読んで対応してくださいませ。
自動車用地デジチューナーとはどういう性質のものなのか?ということに気付いてください。それが答えです。
オーディオ系選択は?
有名どころのメーカーから数種類のUSBポート付きBluetooth対応型オーディオが販売されている。USBタイプC付きについては、もう少し時間経過後に出ると考えられるが、まずはUSBタイプAの2.1が付属していることはかなりの大きい。俺は基本的にラジオもオーディオ関係は普段の走行中は聴かないから。どれが良い機種か?というとデザイン重視でいけばよいだけで、写真にあるモデルはいろいろ検討した結果それになっただけである。
好きなモデルを購入すればよい。値段も当時の1/8程度で収まっているからお手頃だと俺は感じる。(PCで編集したCDも聞けるし)
ワンセグフルセグのメインアンテナとチューナーは別回路として車体側の12V供給が始まるとメイン回路を通してスマホに投影できるようアプリ系を充実させてある。(ここが重要)
サブモニターとして以下の写真に示す設置形態を踏襲しつつ、電源2系統+フルセグアンテナ4系統の2回路に区分しているのである。
なぜ走行中に音楽やラジオを視聴しないかというと
というのは機械動作音を常に聞く習慣をつけることで以上察知する能力が鍛えられるということ。別段緊急時に使用することを目的にしている以上、平常時は不要なのである。いろいろ考察するにあたり、現代化するにあたりUSB規格を主体とした製品はないものかと探していた時に昔は10万単位でオーディオを選択肢にして「高いな・・」と思いつつ購入することが多かった。
今では、機能自体の制限がかなりあるように思いますが、それでも最低限のアンプ性能や耐久性を付与したものがいくつか製品としてある。
これらオーディオ系を装着することになるが、ひとつ問題が起きるために大改修が必要になる。まずはそこから改修していく。
メインハーネスの再構築と回路拡大化
カプチーノに搭載されているACC回路(アクセサリー回路)は貧弱である。ヒューズから追っていくと12V10Aまでしか使えない。10A使用したら切れるから、実際は5A程度で使用率を抑える必要がある。もっとも標準的、それ以下の性能しか出せないのである。それであるから別回路を導入しなければならず、メイン回路を再構築していかなければならないのである。
配線を引き込むだけでも苦労するのがカプチーノなのである。この新規回路ハーネス設置作業は膨大な時間がかかる。途中設計変更なども加わるし、昔から俺自身特殊作業を追加する習慣があるために、素のまま配線を設置することはしないのである。
数十年前からF6Bカプチーノを創って、今後必要になるであろう電装品関連の対策をすでに講じていたことも功を奏して、メイン回路、サブ回路いろいろ構築していたが、それでも「回路編集作業」は数か月以上かかったことも記載しておく。
簡単な話、12Vを平滑化して効率よく使えるようにするというのが、回路編集作業の最大の目的である。ハーネス自体も古いから全チェックする必要がある。
ここでも「回路編集作業」だけの単体動作はせず、セキュリティの強化なども併せて織り込んで作業している。
セキュリティに関係するものは、ここでは書けないし公開しない。通常では設置不可能なものもパーツを新規でつくり対応していることも大きい。素人ではまず無理な領域と思うが適正化するよう設置作業している。
F6Bカプチーノを末永く乗るために行っている作業です。
スマホを設置するためのスペースを確保する
難しい話が連発することになるが、カプチーノというのは設置スペースがまずない。もちろんオリジナルを保ちたいという意味合いもあるが、快適性や安全性を確保したうえで、かつ多目的災害対策車として成立させるために、情報を得るための必須アイテムとなるスマホホルダーを造ることにする。
一番無難なものは空気吹き出し口に直接インストールするのが効果的となるが、いや、ここはNGです。吹き出し口は破損しやすく走行中に上下動するうえに最悪スマホ本体を落下させて壊してしまう結果になる。
重要なのはスマホ本体を一定の力で保持してもらえる機器が必要になってくる。それでいて室内外観を崩さないということが必要。いわゆる玩具化を防止するということ。
ここはネットの力を使って求める性能に近いものを探すことから始まる。空気風量低下を極力しない構造で、それでいて製品構造も簡単で壊れにくいものということを考えながら探していたところ、少々高めではあったが該当する製品が見つかった。
さらにF6Bカプチーノを現代化する
スマホを設置することができるようになった後は、ネットにつながる環境であれば車外からの情報を一定程度掴むことができるようになる。しかし、俺のスマホにはワンセグ、フルセグがついていないモデルで、いまいちである。
昔のスマホにはワンセグやフルセグが付属して、電波が安定していればすぐに情報を得られた。震災のあった日もワンセグの能力だけは全開で情報取得は容易だった。しかし、バッテリー残量を気にするあまり少しつけては消しを繰り返していた。充電機器が別のところで使われていたこともあり、単動作でしか活動できない発電機では限界があったのである。
当時の思いとしては、充電できる環境化で使用できれば連続でつけっぱなしもできただろう。しかし、ワンセグの電波到達率は非常に高く、ありがたかった。
だが、ワンセグは細かな情報を得ることができないことに立腹していたことも大きい。報道などの画面から発する言葉だけでは部分情報しか得られず、文字情報を得たい気持ちが強いこともあって、フルセグで受信できないかいろいろ試したが、全くダメだったのである。基地局の定常出力も落としていたこともあると感じられる。
平常時はフルセグも入っていたものの、何故か受信できなかったのはかなり損失が大きいと感じた。そのあたりの悔しい思いがあってクルマにはフルセグを搭載しなければ意味がないということ。
しかし、F6Bカプチーノに地上デジタル放送を受信できる設備を設置できるのかということだ。1DINしかスペースがないし、フリップ機構のついた製品導入ではシフトギアに接触して走行すら困難になる。最近はポータブルカーナビのワンセグ機能を活用して対応することもできるが、フルセグ付きはショボ中華、台湾製しかなく、ある時突然起動しなくなるという必須オプションが搭載されているから導入することはできても後々故障に至り結果的にゴミを買っただけになるのである。
F6Bカプチーノにフルセグを載せるということは難易度の高い問題が発生する。それは設置スペースがないということ。カプチーノはオープンカーであるから配線はおろか、電装品に関係する余計なものはつけられないのである。それでルームランプ等の設置ができず、スイッチ自体が肘下に残るという結果になっている。機器設置するにも結局所有者オーナーが考案してどうぞ設定してくださいと言わんばかりの構造なのである。
現代化というと昔、カプオタが「最適化」というワードを使ってカッコつけていたアホが増殖したが、俺はこんなもんには一切従わず、独自路線を貫いてきた。よって現代化の方が言葉としては優れているのである。
まずは回路設計から
カーナビ等々のワンセグ機能は、一時使わないことを前提として、独立したフルセグTVチューナーを探してみたが国内メーカーで生産されていたとする日本製モデルはもうないということが分かった。アルパインで作っている製品が最初は良さそうだと思っていたがアンテナコネクタ形状が特殊系で導入するには難易度が高いと思い却下した。生産国は台湾のためなおさら導入しても意味がないというところに落ち着いてしまった。それに高額すぎてコスト高になることが分かったから意味がない。
安価な中華、台湾のフルセグチューナーもあるにはあるが、もって半年。高耐久で受信感度も高いものでなければならず、あれこれと探していたところ、パナソニックに行きついた。
パナのそれは今それなりに価格が上がっている。チューナー製品の中身性能を分かっている奴は分かるのである。回路設計をするにあたり、部品調達にかかる値段コスト、容易入手性を考慮した方法で構築していくことになる。
この辺りになると、部品製品規格含め知識と経験がかなり要るため、素人には手を出せない領域になるかもしれない。
で、設置した状況がこれである。
フィルムフルセグアンテナをガラス面に設置して対応。通常は2系統であるが、現代は4系統に分けられ、さらにフロントとリアに分けて全周囲をカバーするように対策されているケースが多い。だが、F6Bカプチーノは、フロントに集中して感度を上げてある。リアにアンテナを取り付けることは出来そうだが、配線でさらに難易度が上がり、それにガソリンタンクがあるということはあまり状況的に良くないと考えてフロント集中してある。
写真はサブアンテナ(フルセグ用として4本(枚)のアンテナを設置済)
設置するにはかなり大変である。スペースがないから余計にムカつくが、頑張って設置すると綺麗に取りつけ可能である。
メインアンテナの設置方法は・・・やはり教えられない。かなり難しい作業が連続するため言葉に表すことも大変なのでこの辺は経験してみてくださいませ。
分かるから。すげぇ~大変だからね。
それに合わせて、VICSとGPSアンテナを取り付けてしまう。GPSに関するこれはフィルムアンテナに搭載されているから流用可能である。しかしVICSアンテナはポータブルナビ等の付属品では感度が悪く受信しないことが殆どなので、車体側に最初からついているFMアンテナを活用してVICS化する方法を選択して作業開始。
分岐させなくてはならないが日本製のあるものが数十年前から販売されているからこれを用いる。その後の末端処理は、特殊作業が必要になるため規格を調べて適合するよう頑張ってほしい。
工具も特殊で高い。中華製は使ってはいけない。ヤバいことになるから。
次に問題になるのは、モニター。ポータナビに映像を映しこむことはできなくはないが、RCAインプット端子がついていないしさらに発展形のHDMI端子すらもついていない。設置スペースに限りがあるカプチーノであるから、モニターサイズもある程度限定されてしまう。
大きなPC用モニターを装着することも有効かと思うが、HDMI端子やRCA端子が装備されているモニターは、もう有名企業の中では生産されていない。
実際、数台の専用モニターを所有しているが、21インチ~24インチとなると車体内部に押し込めない。痛手である。
結局探してみて、そこそこ使えそうなモニターが以下の写真のコレ。
映像画質は落ちるが、ある方法を用いるとHDMI化することが可能になる。ここでは特殊技術になるため教えることはできないが重要な点としてキャプチャーボードを使っても最後は機能不全を起こしぶっ壊れますのでお勧めしません。さすが中華、中途半端な国製です。
地デジ用モニターとしてはそこそこ性能は高い。
導入費用を考えると、中古品で十分と思います。ただし、修復能力がなければ低コストでの実現は不可能です。何処にモニターを設置するか?それは写真を見て分かる通りシート裏側にあるスペースを活用する。2シータのカプチーノだからリアシートに座ることもなく、見ることも不可能。だが、当時は盛んにモニター取り付けに関する情報を流していたパナソニックであるが、その手法を最大限用いてナビシート側に設置した。
ポン付けはどの部品パーツ単体についても当然できないため加工改造は必須である。
以上のところまでは、あくまでも車体側の電力供給に特化した避難所として機能する。情報を得るための手段を備えさせたわけだが
現時点でのスペックと仕様をここで纏めると
①USBポート付きのオーディオで情報取得源となるスマホへの供給電源が確保できた。
②リアモニター設置により、スマホとは別回路による地上デジタル放送を受信可能に。
また回路を分離することでスマホ側に音声と映像を出力できるように改装した。
③F6Bカプチーノの気密性を少々アップしてあるため、一時的避難所として使用できる。
(長期宿泊は無理であるから、問題点を洗い出して次の対策をするため以下を記述する)
問題点を解決する
次に、F6Bカプチーノ側の電力を供給側に使用しないことを前提にした話をしなければならない。
公道を走行して、安全な場所に避難した後、車内で一定時間待機することになるが、エコノミークラス症候群に注意しつつ軽い運動をしながら、トランクに少々の食料とキャンプ用品を使って調理することになる。
長期戦になることを想定して、燃料消費を抑えるためまたバッテリーの負担を減らすためにエンジンやアクセサリー電源は用いないようにしなければならない。
エンジン起動しない方向になると、災害発生時の日時時間帯にもよるが冬季を想定した場合暖房を使えない状況になった時の対応策が必要になる
車内にいるだけではやはり深夜は寒い。体温を下げないことが重要だから、ここは無理せずアイドリング状態で暖をとることになるが、一晩中は燃料消費量が多くなるから、温まってきたら停止、冷えたらエンジン起動を繰り返すしかない。
キャンプ用のブランケットだけではかなり厳しいから、最低でも人型シュラフを用意すべきである。
ところで、電力がカットされた状況下、最近話題の秘策をこの辺りで活用する。
それが、コレである。
Ankerのポタ電(ポータブル電源)とジェントスのLEDヘッドライトである。(後ろのプロテインも使える)
昔は、DC/ACインバーター電源として正弦波を出力する機器を経由搭載することも考えていたが、設置スペースの関係で行えず、家電品使用できる電力範囲が極端に小さかった。だが、今は省電力化が進み、ポタ電だけでも十分に活躍できる時代になった。
F6Bカプチーノのトランクスペースは小さいが、制限はあるにしても最低限度のキャンプ用品とポタ電を積み込んで避難可能なのである。
本来であれば1000Wクラスのポタ電を持ち歩きたいがトランクに入らないからここも最低限度の電力確保としている。テントだけは簡易型をナビシートに投げるしかないが。
テントがなくても、車体があるから少しは耐えられる。かなり大雑把な問題解決方法だが、スマホの地デジ受信能力をはるかに凌駕する車体側についている地デジチューナーの能力を拝借するため、ある部品をこさえておいた。
ポタ電にそれをつないで電力供給すると、映るんですわ。超強力に。回路を2分割にした意味がここで分かってくると思います。スマホ側のフルセグ受信ができない場合、単なるスマホに充電しながら、同時に地デジ受信する。有効に機能させることが可能になる。
もちろん、いままでお気づきだと思うが、フルセグ受信用のスマホは通信できないものを活用している。もう一台のスマホがネット等々につなげられる回線料金を払って動いている実機になる。つまり2台体制で運用しているわけ。
フルセグをF6Bカプチーノに設置しているチューナーから直接引っ張ってこれる構造に改造してあるから、それを用いて良好な状態を保ちつつ電力消費量も最小限度で済ませる。これが狙いなのである。
簡単な話、現代の軽ワンボックスであれば、通常装備を用いれば簡易的避難所になる。そういう構造構想になるが、USBポートなどは結局シガーライターソケットから拝借する形だろうし、ワンセグ止まりが多く、フルセグチューナーがついていても、バッテリーに負担がかかる。仮に同じクルマで避難してきた人が隣にいた場合、アイドリングするだけでも迷惑になりかねない。
かといって、エンジン発電機を回せる時間帯でもない。となると、ポタ電を電源供給源として用いることが一番迷惑が掛からない計算になる。
翌日にかかる問題は次のとおりである。
今度はポタ電の電力消費により枯渇するため、充電をどうするかという問題に直面する。そういうときには、天候が悪いと詰む可能性は高くなるが、小型ソーラーパネルもしくは大型ソーラーパネルでしっかり太陽光発電充電してしまう。
無論、避難先となる場所の大きさもあるとは思うが、パネルを太陽に向けて2時間も充電すれば70~100%充電可能である。
俺が想定する場合だが、避難所には行かず、自宅もしくは駐車場付近で待機することになるはずだから家が被災した場合を考えての範囲で考察している。
ガレージ自体も生き残れるように構造を変えてあるから、そこにはある程度生き残るための手段が確保されているのである。
避難所に行くということは、俺にとっては精神的な死という風に考えているから、だからこそF6Bカプチーノ他が避難所として転用可能にしておくことを優先順位として確立しているのである。昔はこんな考え方はせず、機能のみを先行して生きていたのだが、災害を実体験して無駄な投資かもしれないが、やらないよりはやっておくべきこと。として考えるようになった。
寝床確保や調理用具などのキャンプ用品は、自分で調べて、対応できそうなものから揃えていくしかない。
ヘッドライトについては好みの仕様を選べばよい。充電タイプはやめておいた方が良い。真っ暗になると周囲が見えなくてポタ電だけでは役不足になるからね。カプチーノという特性上、暗闇で嫌な思いをした経験から、普段からヘッドライトそのものを持ち歩く習慣がある。
ジェントスシリーズは定評あるかといえばあるのかもしれないが、俺は昔からジェントスのLEDヘッドライトを整備修理の時等で多用している。
値段もそれなり安いし、予備パーツ購入するならば新規で買いなおした方が良いくらいだから。壊れた製品の方は、使える部分を予備パーツとして保管しておけばよい。俺はそうしている。単四、単三電池駆動タイプはお勧めかもしれない。電池転用も可能だし、コンビニで電池入手も比較的簡単だから。
最近よく話題にするオルタネーター充電もあるとは思うが、F6Bカプチーノに搭載できるかというと無理設置すれば可能だが、設置スペース上で限りがあるから、今回は見送り。もともとF6Bエンジン側にあるオルタネーター単体出力が小さいということもある。
このパーツは設置スペース確保が可能になった時、もしくは車種変更時に導入予定である。軽サイズであれば、やはり普通車、ワンボックス系しかないだろう。ケーブルもかなり太いしF6Bカプチーノは設置スペースが極端に限られているから大変。それに発熱もそれなりにあるはず。
最後に生き残る手段とは
もしも南海トラフ地震等の巨大地震が発生したとき、3.11の時にも見られた情報錯そう、行き違い、正しい情報を得られないといった状況に陥る。災害の規模が大きくなればなるほど難しくなることは間違いない。そうなると映像よりラジオの方が情報を得られやすいが、音声だけでは部分情報だけとなり局所情報が欲しい時、それは限定的になる。(特に津波の情報は1秒でも早く欲しいのである)
だから電波の中で一番強力な地上デジタル放送、スマホの能力と基地局の相互間作用を用いて生存確認や、新鮮な生きた情報を得ることで対処の方向性が見いだせるということだ。
上に紹介した情報だけでは不足かもしれない。十分ではないと思う。しかしながら対策を少しでも行っていくと答えはシンプルになっていく。
俺がエンジン搭載術や電子機械関係の学習と努力を続けてきた結果、最終形態に近い状況でF6Bカプチーノは仕上がった感がある。
スポーツドライビング、走りについても勉強しています。キャンパー等の動向を見ていると、生存するための知識が豊富でそれに追従するよう楽しみながら機械電子工作を楽しみつつ、同時に勉強する。技術と技能というのは結局洞察力にかかってくるのだと思う。
多少金はかかるけどね。
生き残るための手段。無茶はしないが無理はする。人様に迷惑をかけない範囲で。モノ作りは楽しく、苦労すること。被災してしまっても諦めずに進むこと。
キャンプ用品等を揃えていくにはやはり金も時間もかかる。車体改造費用もかかる。その辺のところを知恵と勇気で乗り切る。つまりDIY。
次回必ず発生するであろう南海トラフ地震や北海道沖地震等、各種災害において積極的に対応できるよう努力するのみである。
新潟中越地震の時は、F6Bカプチーノ製作中であやうく車体に潰されるところだった。この辺りの怖さ体験が今に至っているのだと思う。
当時大学の先輩が新潟地震で故人になったからこそ、人生は儚く、一瞬で終わる人も出てくるのだなと。
だから人生時間を有効に後悔しないようにマジに生きることが大切なのだと。3.11の震災の時も、新潟中越の時も、れば、タラがあって、こうあったら良いなと思うことを学習した。最近、石川能登地震でも、いまだれば、タラが起きている。(これは行政、国の対策がまるでダメダメということを証明している)
時代も変わり製品性能も物によるが高性能、高耐久化して不便が恋しくなるという摩訶不思議な世界に移行しつつある。自身にとって製品にかかる目利き力も試される。そこはすべてにおいて学習する能力。
現在のF6Bカプチーノの姿がひとつの最終仕様なのだろうと思うところである。
超高性能な走りを期待できるが、無理のない範囲で素直に末永く乗れる仕様として付き合っていくだけなのである。
それを維持していくのが製作者、オーナーの務めなのである。
俺にとってF6Bカプチーノは機械上における人生の相棒なのだから。
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F6Bカプチーノは常に進化と退化を繰り返す
そしてこいつと生き残るために
目 次
4 オーディオ系選択
9 問題点を解決する
5 メインハーネスの回路再構築と拡大
10 最後に生き残る手段とは
6 スマホ設置スペース確保
1 多目的災害対策車を創る
2 F6Bカプチーノを多目的災害対策として再構築
目 次
7 さらにF6Bカプチーノを現代化 する
3 受信感度向上させる裏技
8 まずは回路設計