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ペルソナ4攻略 -表裏一体- |
○PLAY LIVE (ネタバレありというかネタバレそのものです。閲覧の際にはご注意を) |
初見PLAYです。できる限り攻略サイトさんのお世話にならずに進めて
行くつもりです。特に分岐選択については、どんなエンディングを迎え
ようと自分の考えで選んでいきたいと思います。
2009/05/01〜04 (主人公Lv.2)
イゴール:ほう・・・・これはまた、変わった定めをお持ちの方がいらしたようだ・・・・フフ。私の名は、
イゴール・・・・お初にお目にかかります。ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所・・・・。
本来は、何かの形で”契約”を果たされた方のみが訪れる部屋・・・・。貴方には、近くそうした
未来が待ち受けているのやも知れませんな。どれ・・・・まずは、お名前をうかがっておくと致
しましょうか・・・・。
→名前の入力画面へ
σ( ̄ren ̄)は「蓮 拓郎」と名乗ります。
イゴール:・・・・ふむ、なるほど。では、貴方の未来について、少し覗いてみると致しましょう・・・・。
”占い”は、信用されますかな?常に同じにカードを操っておるはずが、まみえる結果は、そ
のつど変わる・・・・。フフ、まさに人生のようでございますな。フフ、まさに人生のようでご
ざいますな。(タロットカードを操って)ほう・・・・近い未来を示すのは”塔”の正位置。どう
やら大きな”災難”を被られるようだ。そして、その先の未来を示しますのは・・・・”月”の正位
置。”迷い”そして”謎”を示すカード・・・・実に興味深い。貴方は、これから向かう地にて災い
を被り、大きな”謎”を解く事を課せられるようだ。近く、貴方は何らか”契約”を果たされ、
再びこちらへおいでになる事でしょう。今年、運命は節目にあり、もし謎が解かれねば、貴
方の未来は閉ざされてしまうやも知れません。私の役目は、お客人がそうならぬよう、手助
けをさせて頂く事でございます。おっと、ご紹介が遅れましたな。(隣の女性を指して)こ
ちらはマーガレット。同じくここの住人でございます。
マーガレット:お客様のたびのお供を努めて参ります。マーガレットと申します。
イゴール:詳しくは追々に致しましょう・・・・。ではその時まで、ごきげんよう・・・・。 |
堂島遼太郎:おーい、こっちだ。おう、写真より男前だな。ようこそ、稲羽市へ。お前を預かる事
になってる、堂島遼太郎だ。ええと、お前のお袋さんの、弟だ。一応、挨拶しておかなきゃ
な。
選択:@初めまして。 Aよろしく B・・・・。
堂島遼太郎:しっかし、大きくなったなー。ちょっと前までオムツしてたと思ったが・・・・。(少女
を前に出して)こっちは娘の菜々子だ。ほれ、挨拶しろ。
堂島菜々子:・・・・。・・・・にちは。(顔を赤らめて、遼太郎の後ろに隠れてしまう。)
堂島遼太郎:はは、こいつ、照れてんのか?(菜々子にお尻を叩かれて)いてっ、はは。
堂島菜々子:・・・・。
堂島遼太郎:さぁて・・・・じゃ、行くか。車、こっちだ。
>堂島の車で、家へ向かう事になった。
スタンドの店員:らっしゃーせー。
堂島遼太郎:(菜々子に)トイレ、一人で行けるか?
堂島菜々子:うん。
スタンドの店員:奥を左だよ・・・・左ってわかる?お箸持たない方ね。
堂島菜々子:わかるってば・・・・。
スタンドの店員:どこか、お出かけで?
堂島遼太郎:いや、こいつを迎えに来ただけだ。都会から、今日越してきてな。
スタンドの店員:へえ、都会からすか・・・・。
堂島遼太郎:ついでに、満タン頼む。あ、レギュラーでな。
スタンドの店員:ハイ、ありがとうございまーす。
堂島遼太郎:一服してくるか・・・・。
スタンドの店員:(拓郎に)きみ、高校生?都会から来ると、なーんも無くてビックリしょ?実
際、退屈すると思うよ〜、高校の頃つったら、友達んち行くとか、バイトくらいだから。
でさ、ウチ今、バイト募集してんだ。ぜひ考えといてよ。学生でも大丈夫だから。おっと、
仕事しないと。
>菜々子がトイレから戻ってきて、こちらを見つめている。
堂島菜々子:・・・・だいじょうぶ?車よい?ぐあい、わるいみたい。
>長旅の疲れだろうか・・・・。言われてみると、軽い目眩を感じる・・・・。
|
堂島遼太郎:じゃ、歓迎の一杯といくか。しっかし、兄さんと姉貴も相変わらず仕事一筋だな・・・・
海外勤めだったか?1年限りとは言え、親に振り回されてこんなとこ来ちまって・・・・子供も
大変だ。ま、ウチは俺と菜々子の二人だし、お前みたいのが居てくれると、俺も助かる。こ
れからしばらくは家族同士だ。自分ちと思って気楽にやってくれ。
選択:@よろしく。 Aお世話になります。 B押忍。 C・・・・。
堂島遼太郎:あー、固い固い、気ぃ遣い過ぎだ。見ろ、菜々子がビビってるぞ。さて・・・・じゃ、メ
シにするか。
・遼太郎の携帯が鳴る。
堂島遼太郎:たく・・・・誰だ、こんな時に。(電話に出て)・・・・堂島だ。・・・・。・・・・ああ・・・・ああ、
分かった。場所は?・・・・。分かった、すぐ行く。酒飲まなくてアタリかよ・・・・。(菜々子
と拓郎に)仕事でちょっと出てくる。急で悪いが、飯は二人で食ってくれ。帰りは・・・・ちょ
っと分からん。菜々子、後は頼むぞ。
堂島菜々子:・・・・うん。
堂島遼太郎:菜々子、外、雨だ。洗濯物どうした!?
堂島菜々子:いれたー!
堂島遼太郎:・・・・そうか、じゃ、行ってくる。
・菜々子がテレビのスイッチを入れる。
お天気アナ:・・・・るでしょう。では、明日のお天気、時間帯ごとの変化です。西から張り出した
雨雲のせいで、明日は終日雨となる所が多いでしょう。
堂島菜々子:・・・・いただきまーす。
>二人きりになってしまった・・・・。何か話した方がいいだろうか・・・・。
選択:@お父さんの仕事って? A大変だね。 B・・・・。
堂島菜々子:しごと・・・・ジケンのソウサとか。お父さん、けいじだから。
アナウンサー:次のニュースです。稲羽市議秘書の生田目太郎氏が、不適切な女性関係から進退
を取り沙汰されている問題。夫人で演歌歌手の柊みすずさんは取材に応じ、慰謝料を求め争
う考えを明らかにしました。事態を受け地元テレビ局”あいテレビジョン”は、生田目氏と愛
人関係とされる所属アナウンサー山野真由美さんを・・・・全ての担当番組から降板とし、問題
解決まで出演を自粛する方針を発表しています。
堂島菜々子:・・・・ニュースつまんないね。
CMの声:ジュネスは、毎日がお客様感謝デー。来て、見て、触れてください。エヴリディ・ヤ
ングライフ!ジュネス!
堂島菜々子:エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!(拓郎に)・・・・たべないの? |
・冷蔵庫を開けると、中にラップがかかったチャーハンが入っている。
選択:@食べてみる。 Aやめておく。
>冷凍食品に違いない味がした。
・布団に入って横になってしばらくすると、見慣れない場所に居る自分を発見する。
>・・・・!?ここは一体・・・・?辺りは深い霧で覆われている・・・・。・・・・。とりあえず、進んでみるし
かなさそうだ・・・・。
・しばらく進むとどこからともなく声が聞こえてくる。
???:真実が知りたいって・・・・?
>誰かの声がしたような気がする・・・・。
・またしばらく進むと声が聞こえてくる。
???:それなら・・・・捕まえてごらんよ・・・・。
>声は奥の方から聞こえる・・・・。
・奥へ進むと扉の前に辿り着く。
>扉の中に誰かの気配を感じる・・・・。この先に進みますか?
選択:@はい。 Aいいえ。
・扉の中に入ると、影のような人物が見える。何故か自分の手に剣を握っている。
???:追いかけてくるのは・・・・君か・・・・。ふふふ・・・・やってごらんよ・・・・。
・相手に攻撃してみる。
???:へえ・・・・この霧の中なのに、少しは見えるみたいだね・・・・。
・更に攻撃してみる。
???:なるほど・・・・たしかに・・・・面白い素養だ・・・・。
・更に攻撃してみる。
???:でも・・・・簡単には捕まえられないよ・・・・。求めてるものが”真実”なら、尚更ね・・・・。
・辺りが更に濃い霧に包まれる。
・更に攻撃してみる。
???:誰だって、見たいものだけを、見たいように見る・・・・。そして霧は何処までも深くなる・・
・・。
・更に攻撃してみる。
???:いつか・・・・また会えるのかな・・・・。こことは別の場所で・・・・。フフ、楽しみにしてるよ・・
・・。
>意識が遠くなってゆく・・・・。・・・・。 |
堂島菜々子:おはよ。
・菜々子は朝食の準備をしてくれている。
堂島菜々子:よしっと。じゃ、いただきます。
選択:@お父さんは仕事? A食事は君が?
堂島菜々子:朝はパンをやいて・・・・あと、メダマやき。夜は、かってくるの。お父さん、つくれな
いから。今日から学校でしょ?とちゅうまで、おんなじ道だから・・・・いっしょに行こ。
>菜々子はどこかソワソワしている・・・・。菜々子と一緒に登校する事にした。
堂島菜々子:あと、この道、まっすぐだから。わたし、こっち。じゃあね。
・後ろから来た自転車の男子生徒が電柱に突っ込んで、痛そうに股間を押さえている。
>あれは痛そうだ・・・・。そっとしておこう・・・・。
座っている男子生徒:ついてねえよなぁ・・・・このクラスって、担任、諸岡だろ?
男子生徒の連れ:モロキンな・・・・1年間、えんっえん、あのクソ長い説教聞かされんのかよ・・・・。
女子生徒:ところでさ、この組、都会から転校生来るって話だよね。
座っている男子生徒:え、ほんと?男子?女子?
髪の短い女子生徒:都会から転校生・・・・って、前の花村みたいじゃん?(花村に)・・・・あれ?なに
朝から死んでんの?
苦しそうな男子生徒:や、ちょっと・・・・。頼むから放っといたげて・・・・。
髪の短い女子生徒:(前の席の女子に)花村のやつ、どしたの?
黒髪の女子生徒:さあ・・・・?
・担任が入ってくる。
諸岡先生:静かにしろー!今日から貴様らの担任になる諸岡だ!いいか、春だからって恋愛だ、異
性交遊だと浮ついてんじゃないぞ。ワシの目の黒いうちは、貴様らには特に清く正しい学生
生活を送ってもらうからな!あー、それからね。不本意ながら転校生を紹介する。ただれた
都会から、へんぴな地方都市に飛ばされてきた哀れな奴だ。いわば落ち武者だ、分かるな?
女子は間違っても色目など使わんように!では、蓮拓郎。簡単に自己紹介しなさい。
選択:@よろしく。 A・・・・。 B誰が落ち武者だ。
>”勇気”が高まった。
諸岡先生:む・・・・貴様の名は”腐ったミカン帳”に刻んでおくからな・・・・。いいかね!ここは貴様が
いままで居たイカガワシイ街とは違うからな。いい気になって女子生徒に手を出したり、イ
タズラするんじゃないぞ!・・・・と言っても、最近は昔と違って、ここいらの子供もマセてる
からねぇ。どーせヒマさえあれば、ケータイで出会い系だの何だのと・・・・。
>諸岡先生の話が続いている・・・・。
髪の短い女子生徒:センセー。(自分の隣の空席を指して)転校生の席、ここでいいですかー?
諸岡先生:あ?そうか。よし、じゃあ貴様の席はあそこだ。さっさと着席しろ!
髪の短い女子生徒:(拓郎に)アイツ、最悪でしょ。まー、このクラスんなっちゃったのが運の尽
き・・・・1年間、頑張ろ。
>周りから噂話が聞こえる・・・・。
男子生徒の声:かっわいそ、転校生。来ていきなり”モロ組”か・・・・。
ボヤく女子生徒:目ェつけられると、停学とかリアルに食らうもんねぇ・・・・。
さめた女子生徒:ま、私ら同じクラスだから一緒なんだけどね・・・・。
諸岡先生:静かにしろ、貴様ら!出席を取るから折り目正しく返事しろ!
>新しい学校生活が始まる。うまくやっていけるだろうか・・・・。
|
諸岡先生:では今日の所はこれまで。明日から通常授業が始まるからな。
校内放送:先生方にお知らせします。只今より、緊急職員会議を行いますので、至急、職員室ま
でお戻りください。また全校生徒は各自教室に戻り、指示があるまで下校しないでください。
諸岡先生:うーむむ、いいか?指示があるまで教室を出るなよ。
・諸岡先生が教室を出て行く。
茶髪の女子生徒:あいつ・・・・マジしんどい。
・外からサイレンの音が聞こえてくる。
興奮した男子生徒:なんか事件?すっげ近くね、サイレン?クッソ、なんも見えね。なんだよ、こ
の霧。
噂好きな男子生徒:最近、雨降った後とか、やけに出るよな。
情報通の男子生徒:そういや聞いた?例の女子アナ。なんかパパラッチとかもいるって。
噂好きな男子生徒:ああ、山野真由美だろ?商店街で見たやついるらしいぜ。
情報通の男子生徒:てか、俺聞いたんだけどさー・・・・。
噂好きな男子生徒:マジかよ!?(黒髪の女子生徒の所へ移動して)あ、あのさ、天城。ちょっと聞
きたい事あるんだけど・・・・。天城んちの旅館にさ、山野アナが泊まってるって、マジ?
黒髪の女子生徒:そういうの、答えられない。
噂好きな男子生徒:あ、ああ、そりゃそっか。
髪の短い女子生徒:はー、もう何コレ。いつまでかかんのかな。
黒髪の女子生徒:さあね。
髪の短い女子生徒:放送鳴る前にソッコー帰ればよかった・・・・。ね・・・・そう言えばさ、前に話した
やつ、やってみた?ほら、雨の夜中に・・・・ってやつ。
黒髪の女子生徒:あ、ごめん、やってない。
髪の短い女子生徒:ハハ、いいって、当然だし。けど、隣の組の男子、”俺の運命の相手は山野ア
ナだー!”とか叫んでたって。
校内放送:全校生徒にお知らせします。学区内で、事件が発生しました。通学路に警察官が動員
されています。出来るだけ保護者の方と連絡を取り、落ち着いて、速やかに下校してくださ
い。警察官の邪魔をせず、寄り道などしないようにしてください。繰り返し、お知らせしま
す・・・・。
興奮した男子生徒:事件!?
女子生徒の連れ:なになに、どういう事?
茶髪の女子生徒:ね、見に行こうよ。
髪の短い女子生徒:(立ち上がる拓郎に)あれ、帰り一人?よかったら、一緒に帰んない?あー、
あたし里中千枝ね。隣の席なのは知ってるでしょ?
選択:@知ってる A知らなかった
里中千枝:んじゃ、ヨロシク!(隣の女生徒を指して)で、こっちは天城雪子ね。
天城雪子:あ、初めまして・・・・。なんか、急でごめんね・・・・。
里中千枝:のぁ、謝んないでよ。あたし失礼な人みたいじゃん。ちょっと話を聞きたいなーって、
それだけだってば。
・そこへ男子生徒がやって来る。
顔色の悪い男子生徒:あ、えーと、里中・・・・さん。(DVDを出して)これ、スゲー、面白かったで
す。技の繰り出しが流石本場つーか・・・・。・・・・申し訳ない!事故なんだ!バイト代入るまで
待って!(DVDを千枝に渡して)じゃ!
里中千枝:待て、コラ!貸したDVDに何した!(と男子生徒を追いかける)
顔色の悪い男子生徒:(机の角に股間をぶつけて)どわぁっ!
里中千枝:なんで!?信じられない!ヒビ入ってんじゃん・・・・。あたしの”成龍伝説”がぁぁぁ・・・・。
顔色の悪い男子生徒:俺のも割れそう・・・・。つ、机のカドが、直に・・・・。
天城雪子:だ、大丈夫?
顔色の悪い男子生徒:ああ、天城・・・・心配してくれてんのか・・・・。
里中千枝:いいよ、雪子。花村なんか、放っといて帰ろ。
>かなり痛そうだ・・・・。そっとしておこう・・・・。
他校の男子生徒:キミさ、雪子だよね。こ、これからどっか、遊びに行かない?
天城雪子:え・・・・だ、誰?
野次馬の男子生徒:なにアイツ。どこのガッコ?
眼鏡の男子生徒:よりによって、天城狙いかよ。てか、普通は一人ん時に誘うだろ・・・・。
野次馬の男子生徒:張り倒されるにオレ、リボンシトロン1本な。
眼鏡の男子生徒:賭けにならねって。”天城越え”の難易度、知らねえのか?
他校の男子生徒:あ、あのさ、行くの?行かないの?どっち?
天城雪子:い、行かない・・・・。
他校の男子生徒:・・・・ならいい!(と走り去って行く)
天城雪子:あ、あの人・・・・何の用だったんだろ・・・・。
里中千枝:何の用って・・・・デートのお誘いでしょ、どう見たって。
天城雪子:え、そうなの・・・・?
里中千枝:そうなのって・・・・あーあ・・・・。まぁけど、あれは無いよねー。いきなり”雪子”って、怖
すぎ。
自転車の男子生徒:よう天城、また悩める男子フッたのか?まったく罪作りだな・・・・。オレも去年、
バッサリ斬られたもんなあ。
天城雪子:別に、そんな事してないよ?
自転車の男子生徒:え、マジで?じゃあ今度、一緒にどっか出かける!?
天城雪子:・・・・それは嫌だけど。
自転車の男子生徒:僅かでも期待したオレがバカだったよ・・・・。つーか、お前ら、あんま転校生イ
ジメんなよー。(と自転車で走り去って行く)
里中千枝:話聞くだけだってば!
天城雪子:あ、あの、ごめんね。いきなり・・・・。
里中千枝:ほら、もう行こ。なんか注目されてるし。
里中千枝:そっか、親の仕事の都合なんだ。もっとシンドい理由かと思っちゃった、はは。ここ、
ほんっと、なーんも無いでしょ?そこがいいトコでもあるんだけど、余所のヒトに言えるよ
うなモンは全然・・・・。あ、八十神山から採れる・・・・何だっけ、染め物とか焼き物とか、ちょ
っと有名かな。ああ、あと、雪子んちの”天城屋旅館”は普通に自慢の名所!
天城雪子:え、別に・・・・ただ古いだけだよ。
里中千枝:”隠れ家温泉”とかって、雑誌とかにもよく載ってんじゃん。この町で一番立派な老舗旅
館でね、雪子はそこの、次期女将なんだ。雪子んち目当ての観光客とかも来るし、この町そ
れで保ってるよね、実際。
天城雪子:・・・・そんなことないけど。
里中千枝:ね、ところでさ。雪子って美人だと思わない?
選択:@思う。 Aちょっと言いにくい。 B・・・・。
里中千枝:でしょ!?
天城雪子:ちょっと、またそういう事・・・・。
里中千枝:学校でもすごいモテんのにさ、彼氏ゼロ。おかしくない?
天城雪子:や、やめてよいきなり。ぜ、全部ウソだからね。モテるとか、彼氏ゼロとか!あ、違っ
た、えっと違うから!彼氏とか要らないし!もう・・・・千枝!
里中千枝:ははは、ごーめんごめん。だって折角なのに、ノリ悪いんだもん。(前方の何かに気づ
いて)あれ、何だろ。
・歩いていくと警官がいて、人だかりができている。
買い物途中の主婦:でね、その高校生の子、ちょうど早退したんですって。
野次馬の主婦:まさか、アンテナに引っかかってるなんて思わないわよねえ。
買い物途中の主婦:見たかったわぁ。
野次馬の主婦:遅いんだから・・・・ついさっき、警察と消防団で下ろしちゃったのよぉ。
買い物途中の主婦:怖いわねえ。こんな近くで、死体だなんて・・・・。
里中千枝:え・・・・今なんて?死体!?
・堂島が現場にいて、こちらに気づいてやって来る。
堂島遼太郎:おい、ここで何してる。
選択:@事件? Aちょっと気になって。 Bただの通りすがり。
堂島遼太郎:ああ・・・・まあ、ちょっとな。ったく、あの校長・・・・ここは通すなって言ったろうが・・
・・。
里中千枝:・・・・知り合い?
堂島遼太郎:コイツの保護者の堂島だ。あー・・・・まあその、仲良くしてやってくれ。とにかく三人
とも、ウロウロしてないでさっさと帰れ。
・若い刑事が走ってきて、草むらで嘔吐する。
若い刑事:うっ・・・・うええぇぇぇ・・・・。
堂島遼太郎:足立!おめえはいつまで新米気分だ!今すぐ本庁帰るか?あぁ!?
若い刑事:す・・・・すいませ・・・・うっぷ。
堂島遼太郎:たぁく・・・・顔洗ってこい。すぐ地取り出るぞ!
・堂島と若い刑事はさっていく。
里中千枝:さっきの校内放送ってこれの事・・・・?
天城雪子:アンテナに引っ掛かってたって・・・・どういう事なんだろう・・・・。
里中千枝:ねえ、雪子さ、ジュネスに寄って帰んの、またにしよっか・・・・。
天城雪子:うん・・・・。
里中千枝:じゃ、私たちここでね。明日から頑張ろ、お隣さん!
>二人は行ってしまった・・・・。今日はまっすぐ帰ろう・・・・。
|
堂島菜々子:お父さん・・・・今日もかえってこないのかな・・・・。
アナウンサー:ではまず、今日最初のニュース。静かな郊外の町で、不気味な事件です。本日正
午頃、稲羽市の鮫川付近で、女性の遺体が発見されました。遺体で見つかったのは、地元テ
レビ局のアナウンサー、山野真由美さん、27歳です。稲羽警察署の調べによりますと・・・・。
堂島菜々子:いなばけーさつ!お父さんのはたらいてるとこだ!・・・・。
選択:@お父さんが心配? A大丈夫だよ。 B・・・・。
堂島菜々子:・・・・わかってる。おシゴトだから、しかたないよ。
アナウンサー:遺体は民家の屋根の大型のテレビアンテナに引っ掛かったような状態で発見され
ました。なぜこのような異常な状態になったかは、現在のところ分かっていないという事で
す。死因も今のところ不明で、警察では、事件と事故の両面から捜査を進める事にしていま
す。ただ周辺には、地域特有の濃い霧が出ており、本格的な現場検証は明日となる見込みで
す。
>通学路の近くで、地元テレビ局の女子アナの遺体が見つかったらしい・・・・。山野真由美アナ・・
・・。つい先日、同じ地元の議員秘書の男性との不倫騒動が、報じられたばかりだ。
堂島菜々子:やねの上でみつかったの?なんか、こわいね・・・・。あっ、ジュネスだ。
CMの声:ジュネスは、毎日がお客様感謝デー。来て、見て、触れてください。エヴリディ・ヤ
ングライフ!ジュネス!
堂島菜々子:エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!
>菜々子は、何かを期待する目で見ている・・・・。
選択:@好きなの? A似てるね。 Bジュネス!
堂島菜々子:おぼえた?菜々子ね、一番うまいんだよ!
>菜々子は繰り返し口ずさんでいる。どうやら怖い話は忘れたようだ。 |
・自転車に乗った男子生徒がゴミ置き場に突っ込んでもがいている。
倒れている男子生徒:だ、誰か・・・・。
>助けた方がよさそうだ・・・・。
自転車の男子生徒:いやー、助かったわ。ありがとな!えっと・・・・。そうだ、転校生だ。確か、蓮
拓郎。俺、花村陽介。よろしくな。
選択:@よろしく。 Aケガはない? B自転車は大丈夫?
花村陽介:へーき、へーき。な、昨日の事件、知ってんだろ?”女子アナがアンテナに”ってやつ!
あれ、なんかの見せしめとかかな?事故な訳ないよな、あんなの。
選択:@そうかも。 Aわからない。
花村陽介:わざわざ屋根の上にぶら下げるとか、マトモじゃないよな。つか、殺してる時点でマト
モじゃないか。やっべっ、遅刻!後ろ、乗ってくか?ちょっとギコギコいってるけど。 |
倫理の諸岡:静かにせんかー!!高校生にもなって私語厳禁も守れんとは・・・・常識というものが分か
るか?あ?いいか、倫理の”倫”という字には、”人が守るべき道”という意味がある。ワシの
ありがたい授業で、貴様らの腐った性根を正してやろう!特に、殺人事件なんぞに野次馬心
出しとる奴は、覚悟しておけ!教科書!
>授業を真面目に聞いた・・・・。”知識”が高まった。 |
花村陽介:どうよ、この町もう慣れた?
選択:@慣れた。 Aまだ慣れない。
花村陽介:まあ、来たばっかだしな。ここって、都会に比べりゃ何も無いけどさ、逆に”何も無い”
がある・・・・っての?空気とか結構ウマいし、あと食いもんとか・・・・あ、ここの名物、知って
るか?”ビフテキ”だぜ。ずごいっしょ、野暮ったい響き。俺安いとこ知ってんだけど、行っ
とく?おごるぜ、今朝助けてもらったお礼に。
・千枝がやってくる。
里中千枝:あたしには、お詫びとかそーゆーの、ないわけ?”成龍伝説”。
花村陽介:う・・・・メシの話になると来るなお前・・・・。
里中千枝:雪子もどう?一緒にオゴってもらお。
天城雪子:いいよ、太っちゃうし。それに、家の手伝いあるから。
花村陽介:天城って、もう女将修行とかやってんの?
天城雪子:そんな、修行なんて。忙しいとき、ちょっと手伝ってるだけ。それじゃ私、行くね。
里中千枝:仕方ないか。じゃ、あたしたちも行こ。
花村陽介:え、まじ二人分おごる流れ・・・・?
里中千枝:安い店ってここかよ・・・・。ここビフテキなんか無いじゃんよ。
花村陽介:お前にもおごんなら、あっちのステーキハウスは無理だっつの。
里中千枝:だからって、自分んちつれてくる事ないでしょーが。
花村陽介:別に、俺んちって訳じゃねーって。あーえと、お前にはまだ言ってなかったよな。俺も、
都会から引っ越して来たんだよ。半年ぐらい前。親父が、新しく出来たココの店長になる事
んなってさ。んで、家族で来たってわけ。んじゃコレ、歓迎の印って事で。里中のもおごり
だぞ。
里中千枝:うん、知ってる。
>たわいない話で盛り上がった・・・・。
里中千枝:ここってさ、出来てまだ半年くらいだけど、行かなくなったよねー、地元の商店街とか。
店とか、どんどん潰れちゃって・・・・・・・・あ。
花村陽介:・・・・別に、ここのせいだけって事ないだろ?・・・・。
・少し離れた席に女性が座る。
花村陽介:あ・・・・小西先輩じゃん。わり、ちょっと。(と女性の方へ移動する)
選択:@あれは誰? A陽介の彼女?
里中千枝:はは、そうならいいんだけどね。小西早紀先輩。家は商店街の酒屋さん。・・・・けど、こ
こでバイトしてんだっけ。
花村陽介:お疲れッス。なんか元気ない?
小西早紀:おーす・・・・今、やっと休憩。花ちゃんは?友達連れて、自分ちの売り上げに貢献してる
とこ?
花村陽介:うわ、ムカつくなー。ちか・・・・ホントに元気なさそうだけど。何かあった?
小西早紀:・・・・別に。ちょっと疲れてるだけ。
花村陽介:何かあったら、何でも言ってよ。俺・・・・。
小西早紀:だーいじょうぶだって。ありがとね。(ハァ・・・・あーもー、なんで昨日、早退なんてし
たんだろ・・・・。)あの子・・・・もしかして、最近入ったっていう転校生?(拓郎のところへ来
て)キミが転校生?あ、私の事は聞いてる?都会っ子同士は、やっぱり気が合う?花ちゃん
が男友達連れてるなんて、珍しいよね?
花村陽介:べ、別にそんな事ないよー。
小西早紀:こいつ、友達少ないからさ。仲良くしてやってね。でも、花ちゃんお節介でイイヤツだ
けど、ウザかったらウザいって言いなね?
選択:@ウザい。 Aそうでもない。 Bイイヤツだ。
小西早紀:あははっ。分かってるって、冗談だよー。
花村陽介:せ、先輩〜、変な心配しないでよ。
小西早紀:さーて、こっちはもう休憩終わり。やれやれっと。それじゃね。
花村陽介:あ、先輩・・・・。
・早紀は仕事へ戻っていく。
花村陽介:はは、人の事”ウザいだろ?”とかって、小西先輩の方がお節介じゃんな?あの人、弟い
るもんだから、俺の事も割とそんな扱いっていうか・・・・。
里中千枝:弟扱い、不満って事?・・・・ふーん、分かった、やっぱそーいう事ネ。地元の老舗酒屋の
娘と、デパート店長の息子。・・・・燃え上がる禁断の恋、的な。
花村陽介:バッ・・・・!アホか、そんなんじゃねーよ。
里中千枝:そうだ・・・・悩める花村に、イイコト教えてあげる。”マヨナカテレビ”って知ってる?雨
の夜の午前0時に、消えてるテレビを一人で見るんだって。で、画面に映る自分の顔を見つ
めてると、別の人間がそこに映ってる・・・・ってヤツ。それ、運命の相手なんだってよ。
花村陽介:なんだそりゃ?何言い出すかと思えば・・・・。お前、よくそんな幼稚なネタでいちいち盛
り上がれんな。
里中千枝:よ、幼稚って言った?信じてないんでしょ!?
花村陽介:信じるわけねーだろが!
里中千枝:だったらさ、ちょうど今晩雨だし、みんなでやってみようよ!
花村陽介:やってみようって・・・・オメ、自分も見た事ねえのかよ!久しぶりに、アホくさい話を聞
いたぞ・・・・。それより、昨日のアレって、やっぱり”殺人”なのかね?実はその辺に犯人とか
居たりしてな・・・・ひひひ。
里中千枝:そういうの面白がんなっての。幼稚はどっちだよ・・・・。とにかく、今晩ちゃんと試して
みてよね。
|
堂島菜々子:・・・・。
選択:@お父さんから連絡は? A心配ない。 B・・・・。
堂島菜々子:ない。デンワするって、いっつも言ってるのに。
・玄関の音がして、遼太郎が帰ってくる。
堂島菜々子:あっ、かえってきた!
堂島遼太郎:やれやれ・・・・。ただいま。何か、変わり無かったか?
堂島菜々子:ない。かえってくるの、おそい。
堂島遼太郎:悪い悪い・・・・仕事が忙しいんだよ。(ソファに腰を下ろして)テレビ、ニュースにし
てくれ。
アナウンサー:次は、霧に煙る町で起きたあの事件の続報です。稲羽市で、アナウンサーの山野
真由美さんが民家の屋根で変死体となって見つかった事件。山野さんは生前、歌手の柊みす
ずさんの夫で議員秘書の生田目太郎氏と愛人関係にあった事が分かっています。警察では背
後関係を更に調べるとともに、関係者への事情聴取を進める方針です。番組では、遺体発見
者となった地元の学生に、独自にインタビューを行いました。
堂島遼太郎:ふぅ・・・・第一発見者のインタビューだ?どこから掴んでんだ、まったく・・・・。
現場リポーター:最初に見た時、どう思いました?死んでるって分かった?顔は見た?
女子学生:え、ええと・・・・。
>女子学生は、声も顔もぼかされている。
現場レポーター:霧の日に殺人なんて、なんだか怖いよね?
女子学生:え・・・・?殺人、なんですか?
現場レポーター:あ、え〜っと・・・・最近、このあたりで不審な人とか、見たりしなかった?
女子学生:や・・・・私は、何も・・・・。
現場リポーター:早退した帰りに見つけたって事だけど、早退は何か、用事で?
女子学生:え?えっと・・・・。
>女子学生はリポーターの勢いに戸惑っているようだ。よく見ると・・・・陽介の先輩の”小西早紀”
に似ている気がする・・・・。
アナウンサー:地元の商店街の近くで起きた、悲惨な事件。商店街関係者の多くは、客足が更に
遠のくのではと懸念しています・・・・。
堂島遼太郎:ふん、おまえらが騒ぐから、余計に客足が遠のくんだろ・・・・。
コメンテーター:全く、奇怪な事件ですね〜、民家のアンテナにひっかけて、逆さに吊るすって
んだから・・・・。何かの見せしめか、犯人からのアピールと言ったところでしょうな〜。
アナウンサー:犯行声明などは、出ていないようですが。
堂島遼太郎:イタズラ電話なら、殺到してるがな・・・・。
コメンテーター:そもそも、死因は不明のままだし、容疑者の一人も見つかってない訳でしょ?
事件か事故かも分からないなんて、ったく、警察は血税で何遊んでるんだか・・・・。
堂島遼太郎:zzzz・・・・。
アナウンサー:では、いったんCMです。
CMの声:ジュネスは、毎日がお客様感謝デー。来て、見て、触れてください。エヴリディ・ヤ
ングライフ!ジュネス!
堂島菜々子:エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!ねえ・・・・お父さん、こんどみんなでジュネス、
行きたい。
堂島遼太郎:zzzz・・・・。
堂島菜々子:・・・・だめ?
>寝ているようだ・・・・。
堂島菜々子:あーあ・・・・もー。
この場面のテレビの描写はなかなか痛快でした。相手のことは一切考えず、興奮した演
技で矢継ぎ早に質問を繰り出す低俗リポーター。専門外のことをよく調べもせず、ただ
正義感を振りかざして世論を煽ろうとするアホ面コメンテーター。σ( ̄ren ̄)たちの日
常でも頻繁に目にする輩が見事に描かれてて最高でしたな。拍手(^-^)//""ぱちぱち
・午前0時にテレビを覗き込むと、本当に千枝の言っていた通り自分以外の誰かが映し出された。
女性であったように見えた。更に、画面に手をかざしてみたところ、手が画面の中に吸い込ま
れ、テレビの中に飲み込まれそうになる。慌てて体を引いたところ、転倒して机の角でしたた
か頭を打った。
・音を聞きつけて、菜々子が扉の外までやって来る。
堂島菜々子:だいじょうぶ・・・・?
選択:@平気。 A何とか・・・・。 B起こした?
堂島菜々子:すごい音したから・・・・。・・・・おやすみなさい。
|
世界史の祖父江:ごきげんよう、今日から皆さんに世界史を教える祖父江貴美子ですわ。特技はダ
ウジングでの失せ物探し。好物は・・・・ロマンじゃ。世界史とは壮大なるロマン、古代より生
まれ、今へと続く河・・・・。わらわと共に1年間、歴史の奥深さを堪能いたそうぞ。ホホホ。
そうじゃのう、最初の授業であるし・・・・簡単な質問から始めるといたそうか。では、転校生
の蓮氏や。お立ちあれ。西暦とは、何を基準にして始まったものであるか?
選択:@人類が誕生したころ。 Aキリストが誕生したころ。 B国家が誕生したころ。
世界史の祖父江:よく理解しておるようじゃの。ちなみに紀元前をB.C.と表すのは・・・・。Before
Christ・・・・キリスト誕生前、という意味であるな。今ではこの起年法が広く使われておるが、
一般化したのは西欧ですら15世紀以降。ホホ、このあたりの背景は後々にの。宗教、国家間
の権力闘争などが絡む問題じゃ。とにかく、この世界は様々な宗教観の潮流の中に常にある
のじゃ。キリスト生誕の祭りに浮かれてみるのも、この小さな島国なりの良き文化。しかし、
どのような伝統や文化も例外なく、この潮流の中で生き残りが決まるのじゃ。そして、それ
は、行く末の選択として、次の世代に課せられていくもの・・・・。・・・・さて、まずそなたらに
は、文明の発生から順に追いかけてもらうといたそうか・・・・。
>選んだ答えは正解だったようだ・・・・。”知識”が高まった。 |
ショートの女子生徒:逆さにぶら下がってたって何なの?ヤバくない?
座っている女子生徒:処刑とか、そういうアピール?怖すぎ〜。
ショートの女子生徒:死体見つけたの、3年の小西って人らしいよ。先輩が言ってて〜・・・・。
花村陽介:よ、よう。あのさ・・・・。や、その、大した事じゃないんだけど・・・・。実は俺、昨日、テ
レビで・・・・。あ、やっぱその・・・・今度でいいや。あはは・・・・。
里中千枝:花村ー、ウワサ聞いた?事件の第一発見者って、小西先輩らしいって。
花村陽介:だから元気無かったのかな・・・・。今日、学校来てないっぽいし。
里中千枝:あれ?雪子、今日も家の手伝い?
天城雪子:今、ちょっと大変だから・・・・ごめんね。
花村陽介:なんか天城、今日とっくべつ、テンション低くね?
里中千枝:忙しそうだよね、最近・・・・。ところでさ、昨日の夜・・・・見た?
花村陽介:エッ・・・・?や、まあその・・・・お前はどうだったんだよ。
里中千枝:見た!見えたんだって!女の子!・・・・けど運命の人が女って、どゆ事よ?誰かまでは分
かんなかったけど、明らかに女の子でさ・・・・。髪がね、ふわっとしてて、肩ぐらい。で、ウ
チの制服で・・・・。
花村陽介:それ・・・・もしかしたら、俺が見たのと同じかも。俺にはもっと、ぼんやりとしか見えな
かったけど・・・・。
里中千枝:え、じゃ花村も結局見えたの!?しかも同じ子・・・・?運命の相手が同じって事?
花村陽介:知るかよ・・・・。(拓郎に)で、お前は見た?
>二人に昨晩の事を話した。
花村陽介:お前が見たのも同じ人っぽいな・・・・。しっかし、妙な声ってのはともかく、テレビに吸
い込まれたってのはお前・・・・。動揺しすぎ?・・・・じゃなきゃ、寝落ちだな。
里中千枝:けど夢にしても面白い話だね、それ。”テレビが小さいから入れない”ってとことか、変
にリアルでさ。もし大きかったら・・・・。そう言えばウチ、テレビ大きいの買おうかって話し
てんだ。
花村陽介:へぇ。今、買い替えすげー多いからな。なんなら、帰りに見てくか?ウチの店、品揃え
強化月間だし。
里中千枝:見てく、見てく!親、家電疎いし、早く大画面でカンフー映画見たい!チョアー、ハイ
ッ!
花村陽介:だいぶデカいのまであるぜ。お前が楽に入れそうなのとかな、ははは。
>二人は全く信じていないようだ・・・・。
・大画面テレビの展示の前で。
里中千枝:でか!しかも高っ!こんなの、誰が買うの?
花村陽介:さあ・・・・金持ちなんじゃん?けど、うちでテレビ買うお客とか少なくてさ、この辺店員
も置かれてないんだよね。
里中千枝:ふぅん・・・・やる気ない売り場だねぇ。ずっと見てられるのは嬉しいけど。
・陽介と千枝がテレビ画面に手をかざしてみる。
花村陽介:・・・・やっぱ、入れるワケないよな。
里中千枝:はは、寝オチ確定だね。
花村陽介:大体、入るたって、今のテレビ薄型だから裏に突き抜けちまうだろ・・・・。ってか、何の
話してんだっつの!で、里中。お前んち、どんなテレビ買うわけ?
里中千枝:とりあえず安いヤツって言ってた。オススメある?
・陽介と千枝は別のテレビの前へ移動する。
花村陽介:こちらなどいかがでしょうか、お客様。この春発売されたばかりの最新型で・・・・。
里中千枝:ちょ、全然安くないじゃん!ゼロ一個多いだろって。
花村陽介:てか、まずお前の”安い”がどんくらいか聞かないと。
里中千枝:花村のコネで、安くしてよ。そんなら、ここで買うからさ。
花村陽介:そーいうのは無理だって・・・・。じゃ、こっちとかどうか?展示品でちょっと古いけど、
これなら・・・・。
・二人と離れたところにいる拓郎が大画面テレビに手をかざしてみると、手首が画面の中に吸い
込まれる。
花村陽介:そういやさー、蓮。お前んちのテレビって・・・・(拓郎の姿を見て絶句)。
里中千枝:なに?どしたの、花村。
花村陽介:あ、あいつの腕・・・・ささってない・・・・?
里中千枝:うわ・・・・。えっとー・・・・あれ・・・・最新型?新機能とか?ど、どんな機能?
花村陽介:ねーよッ!
・拓郎に駆け寄る二人。
里中千枝:うそ・・・・マジでささってんの!?
花村陽介:マジだ・・・・ホントにささってる・・・・。すげーよ、どんなイリュージョンだよ!?で、どう
なってんだ!?タネは!?
>二人は食い入るように見ている・・・・。手だけでなく、もう少し入るかもしれない・・・・。
・頭を突っ込んでみる拓郎。
花村陽介:バ、バカよせって!何してんだ、お前ー!!
里中千枝:す、すげぇーっ!!
>中に空間が広がっている・・・・。二人にそう伝えた。
花村陽介:な、中って何!?
里中千枝:く、空間って何!?
>どうやら、中は相当に広そうだ・・・・。
花村陽介:ひ、広いって何!?
里中千枝:っていうか、何!?
花村陽介:やっべ、ビックリし過ぎで、モレそう・・・・。
里中千枝:は?モレる?
花村陽介:行き時無くて、ガマンしてたってか・・・・。うおダメだ!もる、もる!!
・走り出した陽介が、すぐに戻ってくる。
花村陽介:客来る!客、客!!
里中千枝:え!?ちょっ、ここに、半分テレビにささった人いんですけど!!ど、どうしよ!?
・慌てた拍子にぶつかって、三人一緒にテレビの中へ・・・・。
里中千枝:ねえ・・・・何なのコレ・・・・。
選択:@ここはどこ? Aケガは無い? Bこれは夢?
>”寛容さ”が高まった。
花村陽介:若干、ケツが割れた・・・・。
里中千枝:もともとだろが!
花村陽介:(何かに気づいて)うおっ!
里中千枝:な、なに、ついにもらした!?
花村陽介:バカ、見てみろって、周り!
里中千枝:これって・・・・スタジオ?すごい霧・・・・じゃない、スモーク?こんな場所、ウチらの町に
ないよね・・・・?
花村陽介:あるわけねーだろ・・・・。どうなってんだここ・・・・やたら広そうだけど・・・・。
里中千枝:どうすんの・・・・?
選択:@調べてみよう。 A帰ろう。 B任せる。
里中千枝:え?だ、だけど・・・・。とにかく、一回帰ってさ!あ、あれ・・・・?あたしら・・・・そう言や
どっから入ってきたの?出れそうなトコ、無いんだけど!?
花村陽介:ちょ、そんなワケねーだろ!どどどーゆー事だよ!
里中千枝:知らんよ、あたしに聞かないでよ!やだ、もう帰る!今すぐ帰るー!
花村陽介:だから、どっからだよ・・・・!
選択:@落ち着こう。 A出口を探そう。 Bもうだめだ。
花村陽介:そ、そうだな。う、うん、落ち着いて考えよう。冷静に、冷静にな・・・・。とりあえず、
出口を探すぞ。
里中千枝:ここ、ホントに出口とかあんの・・・・?
花村陽介:現に俺ら、ここに居るんだ・・・・てことは、入ってきた場所がある筈だろ、絶対。
里中千枝:それはそうだけど・・・・。
花村陽介:てか、無きゃ帰れないだろ!とにかく、調べようぜ。
・しばらく進んで通路のような場所。
里中千枝:なにここ・・・・さっきんトコと、雰囲気違うけど・・・・。
花村陽介:建物の中っぽい感じあるけど・・・・くっそ、霧スゴくてよく見えねえ・・・・。
里中千枝:大丈夫?却って遠ざかってたりしない?
花村陽介:分かんねえよ。けど、ある程度カンで行くしかないだろ。
里中千枝:そうだけど・・・・。
>とにかく、今は先へ進むしかなさそうだ・・・・。
・とある部屋の中で。
花村陽介:お、このへんちょっと霧薄くない?(携帯を取り出してみて)圏外か。ま、当然か・・・・。
里中千枝:さっさと行かないでよ、よく見えないんだから・・・・。(部屋を見渡して)え・・・・なにこ
こ・・・・。行き止まりだよ?出口なんてないじゃん!
花村陽介:見た目も気味悪くなる一方だな・・・・。アーッ!つか、もう無理だぜ・・・・。俺のボーコー
は限界だ・・・・!
・壁際へ行って用を足す陽介。
里中千枝:ちょ、花村!?何してんの!?
花村陽介:出さなきゃ、もれんだろうが!
里中千枝:そこでやんの!?かんべんしてよ・・・・。
花村陽介:み、見んなよ!見られてっと出ないだろ!ああああ〜出ねえええ〜!ボーコー炎なった
ら、お前らのせいだぞ!
里中千枝:知らねーっつの・・・・。にしても・・・・何なの、この部屋?このポスター・・・・全部、顔、無
いよ?切り抜かれてる・・・・。メチャメチャ恨まれてる・・・・とかって事?
花村陽介:この椅子とロープ・・・・あからさまにマズイ配置だよな・・・・。輪っかまであるし・・・・これ、
スカーフか?
里中千枝:ね、戻ろ・・・・さっきんトコまで戻って、もっかい出口探したほうがいいよ・・・・。
花村陽介:なあ、あのポスターってさ、どっかで・・・・。
里中千枝:いいから、行くよもう!やだ、こんな場所!それに・・・・なんか、ちょっと気分悪い・・・・。
花村陽介:そう言や、俺も・・・・。
>確かに、体が重い気がする・・・・。この場所の異様な雰囲気のせいだろうか・・・・。
花村陽介:分かった、戻ろう。なんか、マジ気持ち悪くなってきた・・・・。
・最初の場所に戻ってきた。
里中千枝:ふぅ・・・・やっと戻って来れたよ・・・・。って・・・・なに、あれ・・・・?
花村陽介:な、なんかいる!
里中千枝:何これ?サル・・・・じゃない、クマ?
花村陽介:何なんだ、こいつ・・・・。
謎のクマ:き、キミらこそ誰クマ?
里中千枝:喋った・・・・!?だ、誰よあんたっ!?や、やる気!?
謎のクマ:そ、そ、そんなに大きな声出さないでよ・・・・。
>クマは怯えている・・・・。優しく訊いた方が良さそうだ・・・・。
選択:@ここは何処? Aキミは誰? Bこれは夢?
謎のクマ:クマはクマだよ?ココにひとりで住んでるクマ。ココは、ボクがずっと住んでるところ。
名前なんて無いクマ。
花村陽介:ずっと住んでるところ・・・・?
謎のクマ:とにかく、キミたちは早くアッチに帰るクマ。最近、誰かがココに人を放り込むから、
クマ、迷惑してるクマよ。
花村陽介:は?人を放り込む?何の話だ?
謎のクマ:誰の仕業か知らないけど、アッチの人にも、少しは考えて欲しいって言ってんの!
里中千枝:ちょっと、何なワケ?いきなり出てきて、何言ってんのよ!あんた、ダレよ!?ここは何
処よ!?何が、どうなってんのっ!?
・拓郎の後ろに隠れるクマ。
謎のクマ:さっき、言ったクマよ・・・・。と、とにかく早く帰った方がいいクマ。
花村陽介:要はココから出てけってんだろ?俺らだってそうしたいんだよ!けど出方が分かんねー
っつってんの!
謎のクマ:ムッキー!だから、クマが外に出すっつってんの!
花村陽介:だから・・・・分っかんねーな!出口の場所が分かんねーつってん・・・・。って・・・・へ?
・クマが足で地面を叩くと、三段重ねのテレビが現れる。
花村陽介:んだこりゃ!?
里中千枝:テ、テレビ・・・・!?どうなってんの!?
謎のクマ:さー行って行って、行ってクマ。ボクは、忙しいクマだクマ!
・テレビの中に三人を押し込むクマ。
里中千枝:い、いきなりなに!?わ、ちょっ・・・・無理だって!
花村陽介:お、押すなって!
里中千枝:あれ、ここって・・・・。
花村陽介:戻って来た・・・・のか?
店内放送:ただいまより、1階お惣菜売り場にて、恒例のタイムサービスを行います。今夜のお
かずにもう一品、ジュネスの朝採り山菜セットはいかがでしょうか。ヤングもシニアも、お
見逃しのないよう、お得なタイムサービスをご利用ください。
花村陽介:げっ、もうそんな時間かよ!
里中千枝:結構長く居たんだ・・・・。
花村陽介:そうか・・・・。思い出した、あのポスター・・・・。ほら、見ろよ。向こうで見たの、あのポ
スターだろ!
里中千枝:何よ、いきなり。(壁に貼られたポスターを見て)ほんとだ、あれだ・・・・さっきは顔無
くて分かんなかったけど、”柊みすず”だったんだ。最近ニュースで騒がれてるよね。旦那が、
この前死んだ山野アナと不倫してた・・・・とかって。
花村陽介:おい、じゃ、ナニか・・・・?さっきのワケ分かんない部屋・・・・山野アナが死んだ件と、な
んか関係が・・・・?そう言や、あの部屋・・・・ヤバい”輪っか”がぶら下がってたりしたけど・・・・。
わー、わー、やめやめ!おい、やめようぜ、この話。つか、今日の事まとめて忘れる事にす
るね、俺。なんかも、ハート的に無理だから、うん。
里中千枝:なーんか寒くなってきた・・・・。・・・・気分も悪いし・・・・帰ろ。
|
堂島遼太郎:おう、おかえり。
>どうも体のだるさが取れない・・・・。
堂島遼太郎:あー・・・・のな、まあ、知らんとは思うが・・・・。小西早紀って生徒の事・・・・何か聞いて
ないか?
選択:@遺体の発見者だって・・・・。 A可愛想だって・・・・。 B今日は休んだって・・・・。
堂島遼太郎:ああ、まあな・・・・。実は・・・・行方が分からなくなったと連絡があってな。うちの連中
で捜しているんだが、まだ見つからない・・・・。ハァ・・・・仕事が増える一方でな・・・・。
アナウンサー:・・・・次は、霧の街に今も暗い影を落としている事件の続報です。稲羽市で、アナ
ウンサーの山野真由美さんが変死体となって見つかった事件。被害に遭う直前の山野さんの
行動は、はっきりしていませんでしたが・・・・。地元の名所として知られる”天城屋旅館”に宿
泊していた事が、警察の調べで分かりました。
>天城屋旅館・・・・雪子の実家だ・・・・。
アナウンサー:一人での宿泊だったという事ですが、傷心旅行といった事だったんでしょうか・・
・・。
コメンテーター:ああ、天城屋旅館!あそこの温泉はね〜、いいですよ〜!女将の高校生の娘さ
んが働いてるんですが、この春にもあと継ぐかって噂がありましてね。そしたら”現役女子
高生女将”ですよ!いや〜、ボクもまた行きたいな〜!
アナウンサー:な、なるほど・・・・。・・・・えー、では続いて気象情報です。雨足は、段々と弱まっ
てきました。事件のあった稲羽市周辺などでは、これから朝にかけて、霧が出やすいでしょ
う。視界が悪くなります。車の運転などの際は、十分な注意を・・・・。
>ニュースは続いている。死んだ山野アナは、その直前、雪子の実家の天城屋旅館に泊まってい
たという・・・・。そして、遺体の発見者である小西早紀の行方が分からないらしい・・・・。
堂島菜々子:ラーメン、もういい?
堂島遼太郎:まだ早いだろ。
>くしゃみが出た。少し寒気がする・・・・。
堂島遼太郎:風邪か?いかんな。新しい環境で疲れがたまってるんだろ。菜々子、薬。薬飲んだら、
今日はもう寝ろ。 |
堂島遼太郎:起きたか、それじゃな。
>堂島は出て行ってしまった・・・・。
堂島菜々子:・・・・お父さん、なにかようじみたい。デンワきて行っちゃった。
>菜々子は心配そうだ・・・・。
>噂話が聞こえる・・・・。
赤い傘の女子生徒:見たら、パトカー3台走ってってさ。
白い傘の女子生徒:エッ子んち、ケーサツの近くだもんね。何か、聞こえて来なかった?
赤い傘の女子生徒:怒鳴り声はしたけど、内容は分かんなかった。超残念。
白い傘の女子生徒:そういうの、ちゃんと聞いててよー。みんなに話したいじゃん。
>サイレンが近くから聞こえる・・・・。何か事件が起きたようだ・・・・。・・・・。学校へ向かう事にし
た。
|
噂好きな女子生徒:昨日さ・・・・見た?
ロングの女子生徒:見ないって、あんなの。けど、あの話ってマジなの?
噂好きの女子生徒:分かんないけど、なんか見たって人、割といるみたいだよ。
>何かのウワサ話が聞こえる。
里中千枝:雪子、午後から来るって言ってたのに・・・・。何だろ、急に全校集会なんて。・・・・て、あ
れ、花村どしたの?
花村陽介:ん?いや、別に・・・・。
女性教師:えー、みなさん静かに。これから全校集会を始めます。ではまず、校長先生の方から
お話があります。
校長先生:今日は皆さんに・・・・悲しいお知らせがあります。3年3組の小西早紀さんが・・・・・・・・
亡くなりました。
里中千枝:な、亡くなった・・・・!?
花村陽介:・・・・。
校長先生:小西さんは今朝早く、遺体で発見されました・・・・。小西さんが何故、亡くなったのか。
警察の方々が捜査して下さっています。協力を求められた時は、我が校の生徒として、節度
ある姿勢で応じてください。えー、静かに、静かに・・・・。それから、先生方からは、いじめ
などの事実はないと聞いています。くれぐれも、軽い気持ちで街頭取材などを受けたりしな
いように・・・・。
里中千枝:遺体で発見って・・・・そんな・・・・。
花村陽介:・・・・。
>校長先生の話が続いている・・・・。
噂好きな女子生徒:超ビビったよねー。死体、山野アナんときと同じだったんでしょ?
女子生徒の連れ:前はアンテナだったのが、今回は電柱らしいじゃん。連続殺人って事だよね、
これって・・・・。
噂好きな女子生徒:死因は正体不明の毒物とか、誰か言ってた。
女子生徒の連れ:正体不明って・・・・そりゃちょっとドラマの見過ぎだって。そう言えばさ、例の
”夜中のテレビ”で、早紀に似てる子が映ったらしーよ。超苦しがってたとかってー、怖くな
い?
噂好きな女子生徒:ハハ、そっちこそ絶対ユメだって。今マスコミとかめっちゃ来てるし、取材
でも受けて影響されたんじゃーん?
里中千枝:ったく、他人事で好き勝手言ってるよ・・・・。
花村陽介:なあ・・・・お前ら、昨日、あの夜中のテレビ見たか?
里中千枝:あのさ、花村まで、こんな時に何言ってんの!?
花村陽介:いーから聞けって!俺・・・・どうしても気になって見たんだよ。映ってたの・・・・あれ小西
先輩だと思う。見間違いなんかじゃない・・・・。先輩、なんか・・・・苦しそうに、もがいている
みたいに見えた・・・・。それで・・・・そのまま画面から消えちまった。
里中千枝:なによそれ・・・・。
花村陽介:先輩の遺体・・・・最初に死んだ山野アナと似たような状態だったって話だろ・・・・?覚えて
るか?”山野アナが運命の相手だ”とか、騒いでた奴いたよな?俺、思ったんだ。もしかする
とさ・・・・。山野アナも死ぬ前に、あのマヨナカテレビってのに、映ってたんじゃないのかな
って・・・・。
里中千枝:どういう事・・・・?それって・・・・まさか・・・・。あのテレビに映った人は、死んじゃう・・・・
とかって言いたいわけ・・・・?
花村陽介:そこまでは言い切らないけどさ。ただ、偶然にしちゃ、なんていうか・・・・ひっかかるっ
ていうか・・・・。
里中千枝:・・・・。
花村陽介:それと、向こうで会った”クマ”が言ってたろ。”危ない”とか”霧が晴れる前に帰れ”とか
・・・・。確か、”誰かが人を放り込む”とも言ってた。それに、ポスター貼ってあったあの部屋
・・・・事件となんか関係ある感じだったろ。これって・・・・なんかこう、繋がってないか?もし
かしたら、先輩や山野アナが死んだのって”あの世界”と関係あるんじゃないのか!?なあ・・・・
俺の言ってる事・・・・どう思う?
選択:@正しいと思う。 A馬鹿げてる。
花村陽介:・・・・お前もそう思うか。もし繋がりあるなら、先輩と山野アナも、あの世界に入ったっ
て事かも知れない。あっちで何かあったってんなら、あのポスターの部屋があった説明もつ
く。もしそうなら・・・・先輩に関係する場所だって、探せばあるかも知れない。
里中千枝:花村、あんたまさか・・・・。
花村陽介:ああ・・・・俺、もう一度行こうと思う。・・・・確かめたいんだ。
里中千枝:よ、よしなよ・・・・。事件の事は、警察に任せた方がいいって・・・・。
花村陽介:警察とか、アテにしてていいのかよ!?山野アナの事件だって、進展なさそうじゃんか。
第一、テレビに入れるなんて話、まともに取り合う訳ねーよ!全部俺の見当違いなら、それ
でもいい・・・・。ただ・・・・先輩がなんで死ななきゃなんなかったか、自分でちゃんと知っとき
たいんだ・・・・。
里中千枝:花村・・・・。
花村陽介:こんだけ色んなもの見て、気付いちまって、なのに放っとくなんて、出来ねーよ・・・・。
悪ィ・・・・けど頼むよ。準備して、ジュネスで待ってっからさ・・・・。
>再び”テレビの中”へ連れて行くよう、頼まれてしまった・・・・。
里中千枝:気持ちは、分かんなくもないけど・・・・。あんなとこ、また入ったら、無事に出られる保
証ないじゃん・・・・。どうする・・・・?
選択:@陽介と一緒に行く。 A陽介を止める。 B千枝に任せる。
里中千枝:ま、まじで・・・・?とりあえず、ジュネスに行こう。花村、放っとけないよ・・・・。
|
花村陽介:来てくれたのか・・・・!
里中千枝:バカを止めに来たの!ねえ・・・・マジやめなって。危ないよ。
花村陽介:ああ・・・・けど、一度は帰って来たろ?あん時と同じ場所から入れば、またあのクマに会
えるかも知れない。
里中千枝:そんなの、なんも保証ないじゃんよ!
花村陽介:けど他のヤツらみたいに、他人事って顔で盛り上がってらんない。
里中千枝:そう、だけど・・・・。
花村陽介:(拓郎に)お前はどうする?このまま、放っとけるのか?
選択:@放ってはおけない。 A自分には関係ない。 B千枝が心配だ。
>向こうで何が起こるか分からない・・・・。千枝も一緒に行く事には反対した。
”寛容さ”が高まった。
花村陽介:ああ、俺とお前だけでいい。心配すんなって、ちゃんと考えはあるんだ。里中は、コレ
頼む。
・陽介は腰に巻いたロープの先を千枝に渡す。
里中千枝:え?なにそれ・・・・ロープ?
花村陽介:俺ら、これ巻いたまま中入るから、お前、端っこ持って、ここで待っててくれ。
里中千枝:な、なにそれ、命綱って事?ちょ、ちょっと待ってよ・・・・。
花村陽介:蓮。お前には、これ・・・・渡しとく。
>ゴルフクラブ・傷薬×3を手に入れた。
花村陽介:無いよりいいかなと思ってさ。よし・・・・じゃあ、行こうぜ。ぐずぐずしててもしょうが
ないからな。里中、ロープ放すなよ!
里中千枝:ちょ、ちょっと待ってってば!
・拓郎と陽介がテレビに入った後、千枝はロープを引っ張ってみるが、見事に切れる。
里中千枝:ほらぁ、やっぱ、無理じゃん・・・・。もう、どうしよう・・・・。
花村陽介:いっててて・・・・。ここは・・・・。見ろよ、前と同じ場所じゃないか!?ちゃんと、場所
と場所で繋がってんだ!
謎のクマ:キ、キミたち・・・・なんでまた来たクマ・・・・。わーかったっ!犯人は、チミタチだク
マ!!
花村陽介:お前、この間の・・・・!てか、今なんつった!?犯人!?
謎のクマ:最近、誰かがこの中に人を放り込んでる気配がするクマ。そのせいで、こっちの世
界はどんどんおかしくなって来てるクマ・・・・。キミたちはココに来れる・・・・。他人にム
リやり入れられた感じじゃないクマ。よって、一番怪しいのはキミたちクマ!キミたち
こそ、ココへ人を入れてるヤツに違いないクマァァ!!
選択:@ふざけるな。 A勝手に決めるな。 Bうるさい。
花村陽介:なんだそりゃ!人を入れる!?こんなトコ放り込まれたら、出れずに死んじまうかも
知れねーだろ!?そんな危ねー事するワケ・・・・。って、オイ、待てよ・・・・。・・・・なぁ、今、
思ったんだけど、誰かがここに、人を入れてるって話・・・・。まさか、先輩や山野アナの
事か・・・・?その”誰か”ってのが、二人をここに放り込んだって事か?な、なあ・・・・お前、
どう思う?
選択:@きっとそうだ。 A偶然落ちたんだ。 Bわからない。
花村陽介:ああ・・・・俺も、そんな気がする。もしも、こいつの話がホントだとしたら・・・・。誰
かが、ハナから殺す気で、人をここに放り込んでる・・・・って事もあり得ないか?だとし
たら・・・・。
謎のクマ:ゴチャゴチャうるさいクマねー。キミらは何しに来たクマ!?ココは一方通行!入っ
たら出られないの!クマが出してあげないと出らんないの、味わったでしょーが!
花村陽介:うるせー、関係ねーだろ!お前の力なんて借りなくてもな、見ろ、今日はちゃんと
命綱を・・・・。(切れているのに気付く)おああっ!テ、テメー、調べが済んだら、こっ
からオレ達を出してもらうからな!
謎のクマ:ムッキー!調べたいのは、こっちクマよ!クマはずっとココに住んでるけど、こん
な騒がしい事、今まで無かったクマ。証拠あるクマか!?放り込んでるのキミらじゃない
って証拠!
選択:@証拠!? A急に言われても・・・・。 Bうるさい。
謎のクマ:ホラ、やっぱりキミらクマ!
花村陽介:違うって言ってんだろっ!てか、お前に証明してやる義理はねえっての!それより、
こっちの質問に答えてもらうぞ。偶然来たこの前と違って、今日はマジなんだ!いーか、
俺らの世界じゃ人が死んでんだよ・・・・。霧が出る度に死体が上がってる。知ってる事話
せ!ぜってーココと何か関係がある筈だ!
謎のクマ:霧が出る度に死体・・・・?そっちで霧が出る日は、こっちだと、霧が晴れるクマよ。
霧は晴れると、シャドウが暴れるから、すごく危ないクマ。はっはーん・・・・そういうこ
とクマか・・・・。
花村陽介:はぁ・・・・?一人で納得してんな、コラ!俺らんとこが霧だと、こっちは晴れ・・・・?
シャドウが暴れる・・・・?
謎のクマ:そうなると危ないから、早く帰れって言ったんだクマ!さあ、質問は終わりクマ。
・・・・キミらが犯人なのは分かってるクマ!今すぐ止めてもらうクマ!
花村陽介:だから、違うって言ってんだろ!!いいかげんキレそうだぜ・・・・。なんで人の話聞か
ねえんだ、テメーはッ!
謎のクマ:は・・・・犯人かも・・・・って言ってるだけクマよ。た、ただ、確認してるだけ・・・・。
花村陽介:はぁ・・・・?強気か弱気か、どっちなんだよ・・・・。どうも調子くるうな、このクマ・・
・・。・・・・大体、ここって何なんだ?テレビのスタジオみてーな・・・・。ここで、何か撮っ
てるってことか・・・・?お、おい、もしかして・・・・あのおかしな番組、ここで”撮影”され
てんのか!?
謎のクマ:おかしなバングミ?サツエイ?何の事クマ?
花村陽介:何って・・・・だから、放り込まれた人間を、誰かがここで撮ってるのかって訊いてん
だ。
謎のクマ:・・・・?分かんない事言うクマね・・・・。ココは元々、こういう世界クマ。誰かが何か
をトルとか、そんなの無いクマよ。
選択:@元々、こういう世界・・・・? Aどういう事だ? Bわかるように言え。
謎のクマ:ココにはクマとシャドウしかいないクマ!前にも言ったクマよ!
花村陽介:あのな・・・・こっちは、お前も、シャドウだかも、どっちも何者か分かんねーんだよ!
て言うか、俺らに証拠だ何だ言う前に、お前がそもそも一番怪しいじゃねーか!お前こ
そ、実は犯人なんじゃねーのか!?だいたい何だよ、そのフザケたカッコ!!いい加減、正
体見せやがれっ!!
・陽介がクマの被り物のような頭を取ると・・・・中身は空っぽ。
花村陽介:うおぁっ!な、何なんだよ、お前・・・・。な、中身がねえ・・・・。
謎のクマ:(自力で頭を元に戻して)クマが犯人だなんて・・・・そんなことするはずないクマ・・
・・。クマはただ、ココに住んでるだけ・・・・。ただココで、静かに暮らしたいだけ・・・・ク
マ。
花村陽介:・・・・。
謎のクマ:キミたちが犯人じゃないって、信じてもいいクマよ。でもその代わり、本物の犯人
を捜し出して、こんな事止めさせて欲しいクマ。約束してくれないなら・・・・こっちにも
考えがあるクマ。ココから出してあげない。
花村陽介:テ、テメー・・・・!
謎のクマ:このままじゃ、クマの住むココ、めちゃくちゃになっちゃうクマ・・・・。そしたらク
マは・・・・。ヨヨヨヨ・・・・。
花村陽介:な、何、急に泣いてんだよ・・・・。あーも、ホント調子くるうぜ・・・・。
>謎のクマから、犯人捜しの申し出を受けた・・・・。何者かが外から、この世界に、人を放り
込んでいる・・・・。その犯人が自分たちでないのなら、本物の犯人を捜し出して欲しいとい
う・・・・。謎のクマは、本気のようだ・・・・。
花村陽介:ハァ・・・・おい、どうする?
>イゴールと名乗った謎の老人の言葉が、心に甦る・・・・。解かなければならない謎とは、こ
の事件の事だろうか・・・・。イゴールの言っていた”何らかの契約”とは・・・・。犯人を捜し出
し事件を解決するという、この約束のことを意味しているのだろうか・・・・。どちらにせよ、
ここから出られない以上、選択の余地は無さそうだ・・・・。
謎のクマ:頼めるの、キミたちしかいないクマ・・・・。約束・・・・してくれるクマか?
選択:@約束する。 A仕方ない・・・・。
謎のクマ:よ、よかったクマ!
花村陽介:くそ・・・・。出さないとかって、足元見やがって・・・・。・・・・けど、色々知りたくて来
たのは間違いない。今んとこ、なんもワカンネーしな。俺たちで犯人を捜せか・・・・望む
ところだ。その約束、乗ってやるよ。俺は花村陽介・・・・一応、名乗っとくぞ。で、こい
つは蓮拓郎。お前、名前はなんてんだ?
謎のクマ:・・・・クマ。
花村陽介:まんまだな、おい・・・・。けど犯人捜すって、どうすりゃいいんだ?
クマ:それは、クマにも分からんクマ・・・・。 |
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2009/05/05 (主人公Lv.2)
クマ:・・・・でも、この前の人間が入り込んだ場所は分かるクマ。
花村陽介:この前の人間って・・・・もしかして、小西先輩の事か!?
クマ:この前、ココで消えた人間クマ。何か、手がかりがあるかも知れないから、そっちに案
内してみるクマ。あと、そうだ、案内の前に・・・・二人とも、これをかけるクマ。
・クマは二人に眼鏡を手渡した。
花村陽介:なんだよ・・・・このメガネ?
>メガネを通すと、曇っていた景色がクリアに見える・・・・!
花村陽介:うお、すげえ・・・・。この間と視界全然違う。かけてると、濃い霧が、まるで無いみ
たいだ。
クマ:霧の中を進むのに、きっと役立つクマ。・・・・まぁ、クマはココに長いこと居るから、頼
りにしてくれクマ!・・・・あ、クマに出来るのは案内だけだから、自分の身は自分で守っ
て欲しいクマ。
花村陽介:頼りにならねーじゃんか!ワケわかんないの、相手に出来ないからな!?武器は持っ
てきたけど、その・・・・雰囲気出しみてーなとこあんだろ!来たばっかの俺らより、危な
いなら、お前がなんとかしろよ!
クマ:ムリムリ。筋肉ないもん。クマは少し離れた所から、キミたちに状況を伝えるクマよ。
わかったクマ?
>クマは戦えないというが、本当だろうか・・・・。
選択:@クマを触ってみる。 Aクマを押してみる。 Bクマを叩いてみる。
・クマは仰向けに倒れこんだ。
クマ:や、やめれー。
花村陽介:ま、まじか!?こいつ・・・・ショボすぎるぞ・・・・。こんな弱いのと、犯人捜すなんて約
束しちまったのか・・・・?
クマ:・・・・そうだ、案内ついでに聞いておくクマ。さっき言ってた”小西先輩”って、キミたち
の何クマ?
花村陽介:・・・・。何でもいいだろ・・・・。とにかく、先輩がココに入れられた可能性があるって
事だけは分かった。もっと何か、分かるかも知れない。蓮、早く行こうぜ。
クマ:ま、待ってよー!
花村陽介:な、なんだよ・・・・ここ・・・・。町の商店街にそっくりじゃんか・・・・。一体、どうなっ
てんだ!?
クマ:最近、おかしな場所が出現しだしたクマよ。いろいろ騒がしくなって、困ってるクマ・・
・・。
花村陽介:・・・・ところでお前、何でそんなに離れたとこに居んだよ。・・・・いざとなったら、逃
げる気じゃないだろうな。
クマ:そんな事ないクマよ!や、あんまり近くにいたら、キミたちの活躍の邪魔になるから・・
・・。
花村陽介:ふーん・・・・。(周囲を見回して)しっかし、どの辺まで続いてんだ・・・・?てーか、
町の色んな場所の中で、なんで”ここ”なんだ?
クマ:なんでって言われても・・・・ココに居る者にとってココは現実クマ。
花村陽介:ハァ・・・・相変わらず、よく分かんねーなぁ・・・・。けど、ここがウチの商店街なら、
この先は、確か小西先輩の・・・・。
花村陽介:やっぱり・・・・ここ、先輩んちの酒屋だ。先輩・・・・ここで消えたって事なのか?一体、
何が・・・・。
クマ:(店の中に入ろうとする陽介に)ちょ、ちょっと待つクマ。そ、そこに、いるクマ!
花村陽介:いるって、何がだよ。
クマ:・・・・シャドウ。やっぱり・・・・襲ってきたクマ!
・店の中から現れたシャドウに襲われた時、拓郎の頭の中に声が響く「我は汝・・・・汝は我、
双眸を見開きて、今こそ発せよ・・・・」。拓郎がペルソナカードを手に「ペルソナ」とつぶ
やくとペルソナ”イザナギ”が召還されてシャドウと戦闘に。
○戦闘
クマ:落ち着いて聞くクマ!シャドウの中には弱点がある奴がいるクマ!コイツにもきっと、何
か弱点があるはず!弱点を突くことが出来れば、戦いが有利になるクマ!色々試すクマ
−!どんな攻撃をしたかは、クマが記憶しておくクマ!
・戦闘に勝利すると。
>蓮拓郎は、もう一人の自分・・・・、困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ”イザナギ”
を手に入れた!
花村陽介:すっげ・・・・。な、なんだよ、今の!?”ペルソナ”って言ったよな!?あれ、どういう・・
・・。てか、一体何したんだよ!?なあ、俺も出せたりすんのか・・・・?
クマ:落ち着け、ヨースケ。センセイが困ってらっしゃるクマ!
花村陽介:セ、センセイ・・・・?
クマ:(拓郎に)いやはや、センセイはすごいクマね!クマはまったくもって感動した!こん
なすごい力を隠してたなんて・・・・シャドウが怯えてたのも分かるクマ!もしかして、こ
の世界に入ってこれたのも、センセイの力クマか?ふむー!やっぱりそうクマか!こら、
スゴイクマねー。な、ヨースケもそう思うだろ?
花村陽介:何、急に俺だけダメ口になってんだ。チョーシ乗んなっ!
クマ:はい・・・・。
花村陽介:ま、まあでも、お前のバックアップもなかなかだったけどな。ちょっとだけ見直し
たぞ、クマ。
クマ:え、そ、そークマ?・・・・えへへ。
花村陽介:よし、お前らのおかげで、何とかこの先、進んでけそうじゃん!捜査再開、がんば
って行こうぜ!にしても・・・・ここで一体、先輩に何があったんだろうな?
>どこからともなく、声が聞こえて来る・・・・。
知らない誰かの声:ジュネスなんて潰れればいいのに・・・・。
知らない誰かの声:ジュネスのせいで・・・・。
花村陽介:な、何だよコレ・・・・。
知らない誰かの声:そういえば小西さんちの早紀ちゃん、ジュネスでバイトしてるんですっ
てよ。
知らない誰かの声:まあ・・・・。お家が大変だって時に・・・・ねえ。
知らない誰かの声:ジュネスのせいでこのところ、売上げも良くないっていうし。
花村陽介:や、やめろよ・・・・。
知らない誰かの声:娘さんがジュネスで働いてるなんて、ご主人も苦労するわねえ。
知らない誰かの声:困った子よねえ・・・・。
花村陽介:おい・・・・おい、クマ!ここは、ここにいる者にとっての現実だとか言ってたな!そ
れ・・・・ここに迷い込んだ先輩にとっても現実って意味なのか・・・・?
クマ:クマは・・・・こっち側の事しか分からない。
花村陽介:・・・・上等だよ。一体何がどうなってるのか・・・・俺たちで確かめてやる!
・中に入っても、知らない誰かの声が聞こえ続けている。
花村陽介:くそっ、またか・・・・。
>男の怒鳴り声が聞こえてくる・・・・。
中年男の声:何度言えば分かるんだ、早紀!
花村陽介:こ、これ・・・・先輩のオヤジさんの声か・・・・?
中年男の声:お前が近所からどう言われてるか、知らない訳じゃないだろ!代々続いたこの
店の長女として、恥ずかしくないのか!金か?それとも男か!?よりによって、
あんな店でバイトなんかしやがって・・・・。
花村陽介:何だよ、これ・・・・。バイト・・・・楽しそうだったし、俺にはこんな事、一言も・・・・。
こんなのがホントに先輩の現実だってのかよ!(机の上に散乱した写真に気づいて)こ
れ、何かの写真だよな・・・・。あれ・・・・これって・・・・。これ・・・・前にバイト仲間と、ジュ
ネスで撮った写真じゃんか・・・・。な、なんで、こんなこと・・・・。
>写真の切れ端には、笑顔の小西早紀が写っている・・・・。その隣には陽介がいる・・・・。
小西早紀の声:ずっと・・・・言えなかった・・・・。
花村陽介:この声・・・・先輩!?
小西早紀の声:私、ずっと花ちゃんの事・・・・。
花村陽介:え・・・・?俺の事・・・・?
小西早紀の声:・・・・ウザいと思ってた。仲良くしてたの、店長の息子だから、都合いいって
だけだったのに・・・・。勘違いして、盛り上がって・・・・ほんと、ウザい・・・・。
花村陽介:ウ、ウザい・・・・?
小西早紀の声:ジュネスなんてどうだっていい・・・・。あんなののせいで潰れそうなウチの店
も、怒鳴る親も、好き勝手言う近所の人も・・・・。全部、無くなればいい・・・・。
花村陽介:ウ、ウソだよ・・・・こんなのさ・・・・。先輩は・・・・そんな人じゃないだろ!!
陽介の声?:悲しいなぁ・・・・可哀想だなぁ、俺・・・・。
・振り向くと、もう一人の陽介がいる。
陽介の声?:てか、何もかもウザいと思ってんのは、自分の方だっつーの、あはは・・・・。
クマ:あ、あれ?ヨ・・・・ヨースケが二人・・・・クマ?
花村陽介:お前、誰だ!?お、俺はそんな事、思ってない・・・・。
もう一人の陽介:・・・・アハハ、よく言うぜ。いつまでそうやってカッコつけてる気だよ。商
店街もジュネスも、全部ウゼーんだろ!そもそも、田舎暮らしがウゼーんだよな!?
花村陽介:な、何言ってる・・・・?違う、俺は・・・・。
もう一人の陽介:お前は孤立すんのが怖いから、上手く取り繕ってヘラヘラしてんだよ。一
人は寂しいもんなあ。みんなに囲まれてたいもんなあ。小西先輩の為に、この世界を調
べに来ただぁ?お前がここに興味を持ったホントの理由は・・・・。
花村陽介:や、やめろ!!
もう一人の陽介:ははは!何、焦ってんだ!俺には全部、お見通しなんだよ。だって俺は・・
・・お前なんだからな!お前は単に、この場所にワクワクしてたんだ!ド田舎暮らしには、
うんざりしてるもんな!何か面白いモンがあんじゃないか・・・・。ここへ来たワケなんて、
要はそれだけだろ!?
花村陽介:違う・・・・やめろ、やめてくれ・・・・。
もう一人の陽介:カッコつけやがってよ・・・・あわよくば、ヒーローになれるって思ったんだ
よなぁ?大好きな先輩が死んだっていう、らしい口実もあるしさ・・・・。
花村陽介:違う!!お前、何なんだ!誰なんだよ!?
もう一人の陽介:くくく・・・・言ったろ?俺は、お前・・・・。お前の”影”・・・・。全部、お見通し
だってな!
花村陽介:ふ・・・・ざけんなっ!お前なんか知らない!お前なんか・・・・俺じゃない!!
・もう一人の陽介が異形の者に変身して戦闘に。
○戦闘
陽介の影:我は影・・・・真なる我・・・・。退屈なモノは全部ブッ壊す・・・・。まずは・・・・お前から
だ!!
○戦闘終了
花村陽介:お、俺は・・・・。
クマ:ヨースケ、だいじょぶ!?
花村陽介:あ、ああ・・・・。一体・・・・何が起きたんだ・・・・?
シャドウ陽介:・・・・。
花村陽介:お前・・・・お前は・・・・俺じゃ・・・・ない・・・・。
クマ:あれはもともとヨースケの中に居たものクマ・・・・。ヨースケが認めなかったら・・・・さっ
きみたいに”暴走”するしかないクマよ・・・・。
>陽介は認めたくないようだ・・・・。
選択:@それも陽介らしさだ。 A勇気を持て。 B誰だって同じようなもんだ。
花村陽介:それ・・・・慰めのつもりか?ちくしょう・・・・ムズいな、自分と向き合うってさ・・・・。
分かってた・・・・けど、みっともねーし、どーしょもくて、認めたくなかった・・・・。お前
は、俺で・・・・俺は、お前か。全部ひっくるめて、俺だって事だな。
>自分自身と向き合える強い心が、”力”へと変わる・・・・。陽介は、もう一人の自分・・・・。困
難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ”ジライヤ”を手に入れた!
花村陽介:これが俺の”ペルソナ”・・・・。あの時、聞こえた先輩の声・・・・。あれも、先輩が心の
どっかで押さえ込んでたモンなのかな・・・・。はは・・・・”ずっとウザいと思ってた”か・・・・。
これ以上ねーってくらい、盛大にフラれたぜ・・・・。ったく・・・・みっともねー・・・・。お前
がいてくれて、助かったよ・・・・ありがとな、蓮。なあ、クマ・・・・。もしかして先輩はこ
こで、もう一人の自分に殺されたって事か?さっき、俺に起きたみたいに・・・・。
クマ:多分そうだと思うクマ。ココにいるシャドウも、元は人間から生まれたものクマ。でも
霧が晴れると、みんな暴走する・・・・。さっきみたいに”意思のある強いシャドウ”を核に
大きくなって、宿主を殺してしまうクマ。
花村陽介:それが・・・・町で霧が出た日に、こっちで人が死ぬ原因なのか・・・・。・・・・。
クマ:ヨースケ、だいぶ疲れてるクマね・・・・。もともとこっちの世界は、人間にはちっとも快
適じゃないクマ。もう何の声も聞こえなくなったし、これ以上、ココには何も無さそう
クマ。一旦、戻るクマね。
花村陽介:なあ、クマ。お前、ここが現実だって言ってたよな。さっきの商店街・・・・それに、
前に見たあの妙な部屋・・・・。あれは、死んだ二人がこっちへ入った後で、二人にとって
の現実になったって事なのか?つまり・・・・二人が入ったせいで、あんな場所が出来たの
か?
クマ:今まで無かった事だから、分からないけど・・・・。ココで消えた人たちも、きっと、さっ
きのヨースケみたいになったクマね・・・・。
選択:@死んだ二人にも同じことが? A二人はこの世界に殺された? B・・・・。
クマ:ココの霧は、時々晴れるクマ。そうなると、シャドウたちは、ひどく暴れる・・・・。クマ、
怖くていつも隠れてるんだけど・・・・。最初の時も、その次も、”人の気配”はその時に消
えたクマ・・・・。
花村陽介:つまりだ・・・・。先輩や山野アナは、こんなトコに放り込まれて、出られずにさまよ
って・・・・。そのうち体から、あのシャドウってのが出て、そいつが霧が晴れた時に暴れ
出して、命を・・・・。そういう事なんだな?なら俺も、ここの霧が晴れるまで居たら、ず
っとヤバい目に遭ってたって事か?
クマ:間違いないと思うクマ。それに、さっきはセンセイや、クマも側に居たから・・・・。
花村陽介:くそっ・・・・!先輩達・・・・たった一人でこんな場所に・・・・なのに、誰も・・・・先輩達を
・・・・。
クマ:ヨースケ・・・・。二人とも、ココが晴れた日に消えたけど、それまではシャドウに襲われ
なかったクマ。なのにボクら、さっきは襲われたクマ。シャドウ達、すごく警戒してた
・・・・。探索してるボクらを敵とみなしてるのかも・・・・。キケンだけど・・・・でも、ボクら
なら、戦って救えるかも知れないクマ。
花村陽介:俺らなら・・・・この先また誰かが放り込まれても、その人を救えるって事か・・・・!?消
えちまう前に・・・・。俺自身が、さっき助けられたみたいに!
選択:@そうに違いない。 Aとにかく犯人を見つけよう。 Bやってみないと何とも。
花村陽介:・・・・とにかく、ここに人を入れてる犯人を捕まえて、やめさせるしかない。そうか
・・・・ようやく、少しは状況が分かってきたぜ。
クマ:あ、あのさ・・・・逆にちょっと訊いていいクマ・・・・?シャドウが人から生まれるなら、ク
マは何から生まれたクマか・・・・?
花村陽介:お前、自分の生まれも知らねーのかよ!?そんな事、俺らに分かるわけねーだろ。
クマ:この世界の事ならいくつか知ってる・・・・けど、自分の事は・・・・分かんないクマ。ちゅ
ーか、今まで考えたこと無かった・・・・。
花村陽介:まじかよ・・・・。つか、そんなんじゃ、俺らが何訊いたってムダなはずだよな・・・・。
クマ:また・・・・ココに来てくれるクマ・・・・?
選択:@当たり前だ。 A約束したから。 B仕方ないから。
クマ:ほ・・・・ほんと?
花村陽介:じゃなきゃここから出さないって、お前が言ったんだろ?
クマ:そ、そうだったクマ!じゃ、出してあげる前に、お願いクマ。これからクマは、ココで、
キミたちが来るのを待ってるクマよ。だからキミたちは、必ず同じ場所から入るクマ。
選択:@同じ場所・・・・? Aジュネスのテレビからって事・・・・?
クマ:違うとこから入ると、違うとこに出ちゃうクマ。もしそれが、クマの行けない場所だっ
たら、どうしようもないクマ・・・・。以上、分かったんクマ!?
花村陽介:まぁ、だいたいな・・・・。・・・・じゃあ、出口ヨロシクな。
クマ:オーッス!リョーカイだクマー!
・クマがテレビを出現させる。
花村陽介:さてと・・・・まず向こうに店員とか来ちゃってないか、確認しないと・・・・。
クマ:ハイハイー、行って行って行ってー。ムギュウ!
花村陽介:のわっ、だから、最後無理に押すなっつーの!バカ・・・・おわあっ!
|
里中千枝:あ・・・・。か・・・・帰っでぎだぁ・・・・!!
花村陽介:あ、里中?うっわ、どしたんだよ、その顔?
・千枝はロープを陽介に投げつける。
花村陽介:あがっ!
里中千枝:どうした、じゃないよ。ほんとバカ!最悪!!もう信じらんない!アンタら、サイッ
テー!ロープ、切れちゃうし・・・・。どうしていいか、分かんないし・・・・。心配・・・・した
んだから。すっげー、心配したんだからね!あー、もう、腹立つ!
・千枝はそのまま走り去ってしまう。
花村陽介:・・・・ちょっとだけ、悪い事したな。いや、やべーかな、これは・・・・。まぁ、しゃー
ない、明日謝ろ。今日はもーヘトヘト・・・・。帰って、風呂入って寝るわ。今日は・・・・眠
れそうな気がする。へへ・・・・んじゃ、また明日。学校でな!
天城雪子:あれ・・・・?(着物姿の雪子)あ・・・・この格好?驚いた?家のお使いだったから・・・・。
えっと・・・・この町とか、学校には、もう慣れた?
選択:@まあまあ。 Aそうでもない。 B気に入った。
天城雪子:ほんと・・・・?けど、知らない場所に転校してくるって、大変なんだろうね。私は、
この町から出た事ないから、転校ってどんな気分か、分からないけど・・・・。あ、えっと
・・・・私、いつも帰り早いし・・・・その・・・・千枝とかとは、どう?
選択:@仲良くやってる。 A振り回されてる。 Bまだよくわからない。
天城雪子:そう、よかった。千枝ってね、すごく頼りになるの。私、いつも引っ張ってもらっ
てる。去年も同じクラスでね、一緒にサボって遊んだりしたな。あ・・・・そろそろ戻らな
きゃ。板長と明日の打ち合わせしないと。ウチの旅館、私がいないと全然ダメだから。
・・・・えと、また学校でね。
|
堂島菜々子:お父さん、おそいな・・・・。
アナウンサー:では、今夜のトップニュース。稲羽市で起きた異常殺人の続報です。今朝7時
頃、稲羽市の住宅街で、地元高校の3年生、小西早紀さんが遺体で見つかった事件。警察
は、遺体の状況が極めて似ている事や、被害者が遺体発見者であった事などから・・・・。先
の山野アナの事件から続く連続殺人の可能性もあると見て、捜査を進めています。警察の
調べによりますと、小西さんの死亡は、昨晩1時過ぎ頃と見られています。ですが現場は
未明から濃い霧で視界が悪く、発見が遅れたのではないかという事です。
堂島菜々子:またジケンだね・・・・。またお父さん、かえってこなくなる。
選択:@仕方ない。 Aお父さん心配だね。 B自分がついてる。
堂島菜々子:うん・・・・。お父さんけいじだから、いそがしいのは、しょうがないよね。
>菜々子は、歳の割にしっかりしているようだ。
ナレーター:・・・・鮫川の上流に軒を構える、地元随一の歴史を持つ高級温泉宿、”天城屋旅館
”。源泉かけ流しのラドン泉の露天風呂を備え、遠方からのリピーターも多い高級旅館だ。
現場リポーター:えー、事件後、女将が一線を退き、今はこちら、一人娘の雪子さんが代わ
りを努めています。
>和服姿の雪子が映っている。
現場リポーター:言ってみれば”現役女子高生女将”・・・・といった所でしょうか。何ともこう、
惹かれる響きです。お話うかがってみましょう・・・・すみません!
天城雪子:・・・・え?私・・・・私ですか?
現場リポーター:女子高生で女将、という事ですが。
天城雪子:いえあの、私は代役で・・・・。
現場リポーター:でも、後継ぐワケでしょ?て言うか和服色っぽいね、男性客多いでしょ?
天城雪子:えー、や、あの・・・・。
>リポーターの脱線は続いている・・・・。
堂島菜々子:・・・・つまんない。あー、おさら、あらわなきゃ・・・・。
>家事を手伝う事にした。
○自室へ移動した
>今日は雨だ。テレビに何か映るだろうか・・・・。
気象アナ:今日のニュースにもありました稲羽市ですが、今年も頻繁に濃霧が観測されてい
ます。実はこれは、ここ数年見られるようなった異常気象で、原因はよく分かっていま
せん。周辺にお住まいの方はご注意ください。今日は、稲羽市の事件のついて時間を延
長してお伝えしました・・・・間もなく午前0時です。
>・・・・またあの映像だ。どうやら、条件さえ揃えば何度でも見られるようだ・・・・。・・・・人影
が映っている!女性のようだ。和服を着ているように見える・・・・。・・・・。画像がはっき
りせず、誰なのかまでは分からない・・・・。マヨナカテレビの映像に手を触れたら、どう
なるだろうか・・・・。映っている人物に触れる事は出来るのだろうか・・・・?(画面に手を
触れてみる)人物の映像は消えてしまった・・・・。明日さっそく、陽介らと話した方が良
さそうだ。・・・・。今日はもう休む事にした。
>ここは・・・・。
イゴール:ようこそ。ご心配めさるな。現実の貴方は眠りについていらっしゃる・・・・。私が夢
の中にて、お呼び立てしたのでございます。
>ベルベットルームへ招かれたようだ・・・・。
イゴール:再びお目にかかりましたな。
マーガレット:ここは、何かの形で”契約”を果たされた方のみが訪れる部屋・・・・。貴方は日常
の中で無意識に目覚めを促され、内なる声の導く定めを選び取った・・・・。そして見事・・
・・”力”を覚醒されたのです。
イゴール:これをお持ちなさい。
>契約者の鍵を手に入れた。
イゴール:今宵から貴方は、この”ベルベットルーム”のお客人だ。貴方は”力”を磨くべき運命
にあり、必ずや、私共の手助けが必要となるでしょう。貴方が支払うべき代価は1つ・・
・・。”契約”に従い、ご自身の選択に相応の責任を持って頂く事です。
選択:@分かった。 Aよく分からない。
イゴール:・・・・今はまだ、それで宜しい。貴方が手に入れられた”ペルソナ”・・・・。それは、貴
方が貴方の外側の事物と向き合った時、表に現れ出る”人格”。様々な困難と相対するた
め自らを鎧う、”覚悟の仮面”・・・・とでも申しましょうか。しかも、貴方のペルソナ能力
は”ワイルド”・・・・。他者とは異なる特別なものだ。からっぽに過ぎないが、無限の可能
性も宿る。そう・・・・言わば、数字のゼロのようなもの。
選択:@特別・・・・? Aからっぽ・・・・?
イゴール:ペルソナ能力は”心”を御する力・・・・。”心”とは、”絆”によって満ちるもの。他者と
関わり、絆を育み、貴方だけの”コミュニティ”を築かれるが宜しい。”コミュニティ”の
力こそが、”ペルソナ能力”を伸ばしてゆくのです。
選択:@心を育む・・・・? Aまだよく分からない。
マーガレット:コミュニティは、単にペルソナを強くするためだけのものではありません。ひ
いてはそれは、お客様を真実の光で照らす輝かしい道標ともなってゆくでしょう。
イゴール:貴方に覚醒した”ワイルド”の力は、何処へ向かう事になるのか・・・・。ご一緒に、旅
をして参りましょう・・・・フフ。では、再び見えます時まで・・・・ごきげんよう。
|
花村陽介:よっ、おはよーさん。昨日の夜中の、見たろ?誰だかいまいち分かんなかったけど、
アレに映った以上、放っとけない。とにかく放課後、様子見に行こうぜ。クマからなん
か聞けるかも知んないし。また誰かが放り込まれたんだとしたら、やっぱ、マジでいる
のかもな、”犯人”・・・・。被害者が死ぬ直接の原因は、あの世界のせいかも知れないけど
さ・・・・。・・・・あの世界を”凶器”として、使ってるヤツがいるなら、許せないよな・・・・。
だからさ・・・・絶対、俺たちで犯人見つけよーぜ!だって、警察が捕まえられるか?”人を
テレビに入れてる殺人犯”なんてさ。
選択:@いい考えだ。 A自分も約束は守りたい。 Bここを平和にしよう。
Cやりたくない。
花村陽介:ああ・・・・俺もそう思う。実は昨日さ、俺んちのテレビで試したら、頭突っ込めたん
だよ、お前みたいに。俺が一人でテレビに入れたの、あの力が目覚めたからかもな・・・・。
”ペルソナ”だっけか・・・・。もしかすると、事件を解決する為に、俺たちが授かったもん
かも知れないよな。けど、テレビに入るのも、ペルソナも、お前が最初にやってのけた
んだよな・・・・。お前となら、犯人見つけて、この事件を解決できそうな気がすんだ。・・
・・ま、宜しく頼むぜ!
>謎だらけの状況の中で、陽介は力強く前に進もうとしている・・・・。陽介との間に、ほのか
な絆の芽生えを感じる・・・・。陽介との絆に呼応するように、”心”の力が高まるのを感じた。
・・・・イゴールの言葉を思い出した。コミュニティ・・・・この、陽介との絆のことだろうか・・
・・。・・・・。”魔術師”属性のコミュニティである”花村陽介”コミュを手に入れた。陽介は戦
いへの決意を固め・・・・戦闘中に、とどめの一撃をかばってくれるようになった!
花村陽介:さ、里中!その・・・・き、昨日は・・・・わりぃ、心配さして・・・・。
里中千枝:そんな事より、雪子、まだ来てない?
花村陽介:え、あ、天城?さぁ・・・・まだ見てないけど。
里中千枝:ウソ・・・・どうしよう・・・・。ねえ・・・・あれってやっぱホントなの?その・・・・マヨナカ
テレビに映った人は”向こう側”と関係してるってヤツ。
花村陽介:ああ、今ちょうどその話しててさ、後で確かめに行こうかって・・・・。
里中千枝:昨日、映ってたの・・・・雪子だと思う。あの着物、旅館でよく着てるのと似てるし、
この前、インタビュー受けたときも着てた。心配だったから夜中にメールしたんだけど
返事こなくて・・・・。でも、夕方頃にかけた時は、今日は学校来るって言ってたから・・・・。
あ、あたし・・・・。
花村陽介:分かったから、落ち着けって。で、メールの返事はまだ無いのか?
里中千枝:うん・・・・。
>千枝に、向こうの世界で得た情報を、かいつまんで伝えた。
里中千枝:それ・・・・どういう事?まさか雪子・・・・あそこに入れられたって事!?
花村陽介:分かんねーけど、そういう事なら、とにかく天城の無事を確かめんのが先だろ。里
中、天城に電話!
里中千枝:(雪子の携帯に電話してみる)どうしよ・・・・留守電になってる・・・・。で、出ないよ
・・・・。
花村陽介:マジかよ・・・・じゃあまさか、天城はあの中に・・・・?
里中千枝:や、やめてよ!きっと、他に何か、用事とか・・・・。あ、旅館の方で手伝いしてるか
も・・・・。そしたらケータイ出れないと思うし・・・・。
花村陽介:手伝いって・・・・学校休んでか?
里中千枝:と、とにかく、かけてみる。えっと・・・・天城屋旅館は・・・・。雪子・・・・お願い。(旅
館の方に電話してみる)あ、雪子!?よかった〜、いたよ〜!うん・・・・うん、そっか・・・・。
あ、ううん、なんでもないっす。また後でメールするから・・・・。よかった、雪子、いた
よ〜。急に団体さんが入って、手伝わなきゃいけなくなったって。あ〜そう言や今まで
も、年に1回くらいは、こゆ事あったっけね〜。明日もずっと旅館の方にいるって。・・
・・って、花村〜!要らない心配しちゃったじゃん!てか、全然無事じゃん!”まさか、
天城はあの中に・・・・?”とかってさ!まったく・・・・。
花村陽介:わ、悪かったって・・・・。けど俺らも、そう思いたくなる訳があんだよ。
里中千枝:・・・・どんな?
花村陽介:えっと・・・・俺たち、”マヨナカテレビ”に映るのは”あっち側”に居る人だって思って
たんだ。だってそうだろ、テレビの中に居るからテレビに映っちまう・・・・いかにもあり
そうじゃん?でも、天城はちゃんと現実にいる。どういう事か、確かめた方がいいかも
な。よし、放課後ジュネスで待ち合わせようぜ。俺、準備して先行ってるな。
|
>昨日起きた事を、改めて千枝に詳しく説明した。
花村陽介:ま、まあまあ、俺のイタい体験とか、その辺はいいから、な?
里中千枝:そんな話・・・・普通、絶対信じないよね。実際にあの中、見てなかったら。
花村陽介:まったくだぜ。で、とにかく中の様子を知りたい訳なんだけど・・・・。ハァ・・・・なん
で今日に限って客がこんなに・・・・。そういや今、家電はセール中だっけか・・・・。
里中千枝:なんとかクマくんの話、聞けないかな・・・・。
花村陽介:そだ、ちょっと来てみ。なあ、手だけ突っ込んで呼んでみねえ?どうせクマ、入口
でウロウロしてんだろ。里中、お前はこっちね。俺と一緒にカベやって。
里中千枝:カベ?
>手招きでクマを呼んでみた・・・・。何かが噛み付いた!
花村陽介:ど、どうした!?
里中千枝:しーっ!バカ、声でかいって!(拓郎の手を見て)は、歯型ついてるし!!ちょ、大
丈夫!?
選択:@問題ない。 Aなんとか大丈夫・・・・。 B泣けてきた。
里中千枝:よかった〜。もー、クマの仕業だな・・・・?おい、クマきち!そこに居んでしょ!
クマ:なになに?コレ、なんの遊び?
花村陽介:遊びじゃねっつの!今、中に誰かの気配はあるのか?
クマ:誰かって誰?クマは今日も一人で寂しん坊だけど?むしろ、寂しんボーイだけど?
里中千枝:うっさい!けど、誰もいない・・・・?ホントに?
クマ:ウ、ウソなんてつかないクマ!クマの鼻は今日もビンビン物語クマ。
里中千枝:・・・・。あたし、やっぱり雪子に気をつけるように言ってくる。土日は旅館が忙しい
だろうから、一人で出歩いたりしないと思うけど・・・・。
花村陽介:そうだな・・・・。月曜、一緒に来るんだろ?
里中千枝:うん、家まで迎えに行く。
花村陽介:もしかしたら、今夜の”マヨナカテレビ”でまた何か分かるかもしれない。全部、勘
違いならいいんだけどな・・・・。今日、見たら電話するわ。携帯の番号、教えてくれ。
>陽介と携帯電話の番号を交換した。
花村陽介:じゃあ、今夜見るの忘れんなよ。
>あの時映ったのは、本当に雪子だったのだろうか・・・・?今夜、テレビを見なくては・・・・。 |
若い刑事:やっぱこれ以上は出なそうスね。犯人に直接つながる物証は無しか・・・・。
堂島遼太郎:まだ殺しと決まった訳じゃない。
若い刑事:殺しですよ絶対!あんな遺体、事故死な訳ないですって!
堂島遼太郎:・・・・まあな。警察でも死の状況を掴めないのに、同じ格好の仏が2つ・・・・。これ
で殺しなら、鉄板で同一犯による連続殺人だな。けど・・・・だとすると、どういう事だこ
りゃ?
若い刑事:最初は、三角関係のもつれに間違いないって思ったんですけどね。
堂島遼太郎:事件当時、歌手の柊みすずは海外公演中でアリバイが固い・・・・通話記録もある。
というか、そもそも愛人問題がメディアに出たのは、みすず本人が会見で暴露したから
だ。これから殺そうってのに、わざわざ自分に疑いが向くような事言うヤツぁいない。
若い刑事:ですよねえ・・・・。
堂島遼太郎:旦那の生田目太郎にしても、いくら揺さぶっても何も出てこないしな。奴ぁ、こ
こ半年は中央で仕事をしていた。スキャンダルで最近町に戻って来たらしいが、事件当
時は、市外の議員事務所に詰めてた。もちろん、山野真由美の死んだ日もだ。泊り込み
で作業していたと裏が取れてる。おまけに山野の方にも、失踪前後に生田目と接触した
形跡は全く無いときてる・・・・。
若い刑事:この事件で騒がれたせいで、生田目のヤツ、秘書クビになってますからねえ。生き
残った関係者の中じゃ、むしろ一番の被害者じゃないですか?
堂島遼太郎:ああ、確かにな・・・・。しかも2件目の”小西早紀”・・・・。最大の接点は”遺体発見者
”って所だが・・・・口封じとしちゃおかしい。小西の死は1件目が世に出た後だし、それに
あの遺体・・・・隠すどころか見て欲しいって風だ。他の繋がりって言や、ガイ者の山野が
死の前に滞在した宿の娘と同じ高校・・・・ってくらいか。だが動機と全然絡まねえし、こ
んな人の少ない田舎じゃ、そんくらいの偶然はある。
若い刑事:ですねぇ・・・・。ニュースで見たっすよ、その辺。
堂島遼太郎:な・・・・なにぃ?宿の話、もう出てんのか?
若い刑事:よっし、分かった!やっぱアレじゃないスかね?遺体の状況に、僕らが見ても分か
らない、小西早紀だけに分かる何かがあったとか!それを口封じしたかったんですよ、
きっと!
堂島遼太郎:・・・・。ともあれ、今はガイ者のまわりをしつこく洗うしかねえか・・・・。犯人・・
・・町の人間だな。
若い刑事:おっ、出ましたね、刑事の勘!
堂島菜々子:おかえりなさい。
○自室へ戻る
・マヨナカテレビを見てみる。
>今映っていたのは、間違いなく雪子だ・・・・。
・陽介から携帯に連絡が入った。
花村陽介:お、おい、見たか、今の!!天城だよな!顔本人だったし、つか名乗ってたぜ!けど、
言ってること、おかしくなかったか!?しかもなんか、バラエティ番組みたいな・・・・。何
だコレ、今までのもこうだったのか?どうなってんだ一体・・・・?
選択:@落ち着け。 A雪子に連絡を。 B千枝に連絡を。
花村陽介:そ、そうだな!アイツから天城に連絡してもらおう!明日は日曜だし、朝イチで、
ジュネスに集合な!
>明日、陽介と会う約束をした。・・・・今日は早めに休む事にした。
|
堂島菜々子:あ、おはよ。
>菜々子一人だけのようだ。
選択:@お父さんは? A早起きだね。
堂島菜々子:お父さん、早おきだったから、いっしょにおきた。かえり、おそいって。
>出かけると、菜々子が一人きりで留守番になってしまう・・・・。しかし、今日は陽介と大事
な約束がある・・・・。
堂島菜々子:出かけるの?るすばん、できるから。
天気アナ:・・・・が張り出し、終日、お出かけ日和の晴れとなるでしょう。続いて週明けの空
模様です。
堂島菜々子:晴れだって。せんたくもの、ほそうっと。(拓郎に)・・・・行かないの?
>・・・・。出かけることにした。 |
花村陽介:わり、お待たせ。バックヤードからいーもの見っけてきたから。見てみ、どーすか
コレ!
・陽介はカタナとナタを手にしている。
花村陽介:いくら”ペルソナ”あるからって、ゴルフクラブじゃ心許ないからな。つーわけで、
お前、どっちにする?
選択:@カタナ Aナタ B要らない。
花村陽介:おっと、分かってんじゃん。これ、ジュネスオリジナルブランド。羽は偽モン。で
もって、俺は・・・・。あ、意外に”両方”ってアリかもな。(カタナを振り回しながら)こ、
こんな感じとか!そうれともこうか!?逆にこうとか!
・そこを巡回中の警察官に見つかってしまう。
巡回中の警察官:挙動不審の少年二人組を発見。刃物を複数所持、至急応援求む。
花村陽介:は・・・・?あ、や、ちょっ・・・・。いや・・・・いやいやいや、何でもないッスよ。コレ別
に、万引きとかじゃなくて・・・・。や、疑ってんのそこじゃねえか・・・・。て、てか別に怪
しくないッス!あーと、俺ら刃物マニアっていうか、あ、それもアブナイ話っすよね、
えへへ・・・・。
巡回中の警察官:・・・・とにかく詳しい話は署で聞く。それを床に置きなさい。手は頭の上!は
−、やー、くー!!
花村陽介:や、でも、これは・・・・。
巡回中の警察官:な、な、なんだ、このヤロー!やろうっちゅうの!?
>警察に連行される事になってしまった・・・・。
堂島遼太郎:お前・・・・こういうバカをするタイプには見えなかったがな。今、色々起きてるの
は知ってるんだろ。あちこちに警官が配備されてる。ったく・・・・。俺が偶然居なきゃ、
補導歴が付いてたとこだ。
花村陽介:スンマセン・・・・。
>武器は没収されてしまった・・・・。
・通りすがりの警官が「居なくなったのって、天城屋の・・・・?」のような話をしているのを
耳にする。
花村陽介:今の・・・・。天城屋って・・・・じゃ、やっぱり・・・・。
堂島遼太郎:ん?やっぱり・・・・?
花村陽介:あ、いや、なんでもないデス・・・・。
堂島遼太郎:こっちぁ今、事件で忙しいって言うか・・・・色々とデリケートなんだ、ニュース
で知ってるだろ。これっきりにしろよ。・・・・じゃ、帰ってよし。
○廊下を歩いていくと若い刑事とぶつかりそうになる
若い刑事:おっとー・・・・っと、ゴメンね。あれ?キミ、もしかして、堂島さんトコの?
花村陽介:あのっ!ちっと、訊いてもいいですか?その、天城のやつ・・・・あ、つか、天城屋
の天城雪子の事ですけど・・・・。もしかして、居なくなったんですか?
若い刑事:え、あ、うーんとね・・・・。言っていいのかなあ?まあ、天城さんと友達なら・・・・。
特別だよ?天城さん、昨日の夕方くらいから、急に姿が見えなくなったって、ご家族か
ら。土曜だから旅館の人はみんなキリキリ舞いで、夕方頃は、誰も天城さんを見なかっ
たって。あっ、でもまだ事件って決まった訳じゃないから!ただ、失踪した人が霧の日
に・・・・なんてのが続いてるから、署内も過敏になってて。あ、キミたち、何か聞いてな
い?本人が、例えば辛そうだったりとか。
花村陽介:え・・・・辛そう?
若い刑事:ほら、1件目の殺人の前、例の山野アナが天城屋に泊まっててさ。山野アナ、接客
態度の事で、女将さんに酷い言葉浴びせたみたいなんだよね。で、女将さんがストレス
で倒れちゃって。ほら、天城さん、女将さんの娘なわけだし、まあその・・・・色々思うじ
ゃない?天城さん、家出とかホノめかしたりしてなかった?じゃないと、何か都合悪い
事があって、隠れてるとか言ってるヤツも居てさ・・・・。・・・・あ、なんか、これ言っちゃ
いけないかも。ヤーバ、言っちゃマズかったかなぁ?
堂島遼太郎:足立、部外者と立ち話してんな!!・・・・コーヒーまだかよ!
若い刑事:す、すんません!今、行きます!(拓郎たちに)ごーめん、今のナシ、忘れて!
○警察署ロビーまで来た
花村陽介:なあ・・・・さっきの刑事、まさか天城のこと・・・・。
・そこへ千枝がやってくる。
里中千枝:あっ、いた!ちょっと、なにやってんの!?すっごい、捜したんだからっ!
花村陽介:や、ま、ちっと誤解されてさ・・・・後で話すって。それより、天城だよ!
里中千枝:え、もう知ってんの!?携帯、何度かけても連絡つかなくて・・・・。家行ってみたら、
雪子、ホントに居なくなっちゃってて・・・・!
花村陽介:やっぱ、行ってみるしかないな・・・・。それより、警察が妙な事言ってる。天城が
”都合悪い事があって隠れてる”とか・・・・。天城のお袋さん、山野アナにイビられて倒れ
たらしい。動機があって、しかもモメた直後に山野アナ死んだから・・・・。
里中千枝:なによソレ!?雪子が犯人って流れ!?んなワケないじゃんッ!!
花村陽介:俺にキレんなよ、分かってるっつの!ちっくしょ・・・・ヤバい目に遭ってんの、天城
のほうだってのに・・・・。
>二人とも動揺しているようだ。
選択:@とにかく助けよう。 Aまずは落ち着け。
里中千枝:だ、だよね!とにかく、それからだって!
花村陽介:警察こんなじゃ、やっぱ俺らが行くしかないだろ。
里中千枝:あたしも行く!行くからね!絶対、雪子助けるんだから!
花村陽介:大丈夫か、お前・・・・?けど、まいったな、丸腰なんだよ・・・・。また何か武器んなり
そうなモン見つけないと・・・・。
里中千枝:武器・・・・?あたし、知ってるよ!とにかく、一緒に来て!
里中千枝:ほら、ココ!
花村陽介:な・・・・何屋?
里中千枝:一応・・・・工房?金属製の色んな・・・・刀とか売ってんの。
花村陽介:おかしいだろ!なんで知ってんだ、こんな店?あ、分かった・・・・お前、カンフー
映画の見過ぎで・・・・。
里中千枝:違うっての!男子が言ってたの!武器とか鎧とか売ってるって。ほら、これとか
強そう。けど、重いかな・・・・。
花村陽介:なあ里中・・・・やっぱ、危ねえって。気持ちは分かるけど・・・・。
里中千枝:分かってない!!分かってないよ・・・・。雪子、死んじゃうかも知れないんだよ・・・・?
あたし、絶対行くから!!
選択:@仕方ない。 Aやめたほうがいい。 B自分たちの後ろでなら・・・・。
里中千枝:なーに、大丈夫だって!運動神経だったら、負っけないんだから!
花村陽介:あのさ・・・・真面目に言ってんだ。”向こう”の事、色々分かんないだろ!忠告聞けな
いなら、来ないで待ってろ!・・・・行く気なら、体守れる防具とかだけ、ここで用意して
くれ。
里中千枝:分かったよ・・・・。
花村陽介:けど、どれ選んだもんかな・・・・。なぁ。蓮。俺の分も見立てしてくれないか?お
前、今んとこ戦力的に切り札だから、お前が戦い易いのが一番いいと思う。
>陽介から5000円を受け取った。
里中千枝:こっちは、もう買ったよ!そっちは?
花村陽介:つか・・・・俺らここで武装しちゃったら、また警察連れて行かれるよな?かと言っ
て、ジュネスん中、こんな物騒なモン提げて歩けないし・・・・。
里中千枝:制服着ちゃえば良くない?上から。結構分かんないと思うよ。
花村陽介:しょうがない、それでいこう・・・・。んじゃさ、一旦解散して準備しようぜ。夕方
のセール終わんないと店も混んでるし、警察いたら、三人一緒じゃ目立つだろ。
里中千枝:じゃあ後で、ジュネスのフードコートに集合ね!
だいだら.のオヤジ:ワシのアートを見にきたんだな?・・・・ゆっくりしていきな。・・・・しっ
くりくるモンが欲しけりゃ、素材もってこい。言っとくが・・・・ワシって、ありきたりの
モンは好かんっ!うろたえるような珍品、持ってきナ。・・・・そしたら、もっと伊達なも
ん、作ってやってもいいゼ。作るものによっちゃ、素材の種類や数はそれぞれだ。こっ
ちに素材がある程度貯まったら、ワシのひらめきで、アートにしてやる。但し、何を作
るかは、ワシの勝手だ。なんたって、アートだからな。絶賛、期待してるからな!
○だいだら.を出て陽介、千枝と一旦別れた。
>目の前に、奇妙な扉がある・・・・。他の人には、扉が見えていないようだ・・・・。
脳裏に響く声:ついに始まりますな・・・・。では、しばしお時間を拝借すると致しましょう
か・・・・。
>ポケットの中で”契約者の鍵”が光を放っている・・・・。
イゴール:お待ちしておりました。貴方に訪れる災難・・・・それは既に、人の命をも奪い取りな
がら迫りつつある・・・・。ですが、恐れる事はございません。貴方は既に、抗うための”力”
をお持ちだ。いよいよ、その”ペルソナ”・・・・使いこなす時が訪れたようですな・・・・フフ。
マーガレット:貴方のペルソナ能力は”ワイルド”・・・・。それは、正しく心を育めば、どんな試
練とも戦い得る”切り札”となる力・・・・。私共も、その為のお力添えをして参ります。
イゴール:私の役割・・・・それは、”新たなペルソナ”を生み出すこと。お持ちの”ペルソナカー
ド”を複数掛け合わせ、一つの新たな姿へと転生させる・・・・。いわば”ペルソナの合体”
でございます。貴方はお一人で複数の”ペルソナ”を持ち、それらを使い分ける事が出来
るのです。そして敵を倒した時、貴方には見える筈だ・・・・。自分の得た”可能性の芽”が、
手札としてね。時にそれらは、ひどく捉え辛い事もある・・・・。しかし、恐れず掴み取る
のです。カードを手に入れられたなら、是非ともこちらへお持ちください。しかも、貴
方がコミュニティをお持ちなら、ペルソナは更に強い力を得る事でしょう・・・・。貴方の
力は、それによって育ってゆく・・・・。よくよく心しておかれるが良いでしょう。
>・・・・確か、陽介とのコミュニティである”魔術師”のコミュを持っている。”魔術師”のペル
ソナを合体で生み出す時、更に強い力を得るようだ・・・・。
マーガレット:右手に見えますのは”ペルソナ全書”でございます。お客様がお持ちのペルソナ
を登録される事で、それをいつでも引き出せる仕組みでございます。ご利用の際は、私
に、お気軽にお申し付けください。
イゴール:フフ・・・・覚えておいでですかな?以前私は申しました。”貴方の運命は節目にあり、
謎が解かれねば未来は閉ざされるやも知れない”・・・・とね。言葉の通りでございます。
戦いに敗れる以外にも、終わりはあり得る・・・・。ゆめゆめ、お忘れになりませぬよう。
次にお目にかかります時は、貴方は、自らここを訪れる事になるでしょう。フフ・・・・楽
しみでございますな。・・・・ではその時まで。ごきげんよう。
花村陽介:制服、日曜だから、ちょっと目立つな。もうじきタイムセール終わるから、人も少
なくなるはずだ。・・・・そろそろ行くか。里中、やっぱりお前・・・・。
里中千枝:行くからね!
花村陽介:絶対、無理すんなよ!?
里中千枝:わ、ホントにあん時のクマ・・・・。
花村陽介:何やってんだ、お前?
クマ:見て分からんクマ?色々、考え事してるクマ。
>どうやら自分自身について、ずっと考えていたようだ・・・・。
クマ:それでクマはこんなにクマってるのに・・・・。あ、ダジャレ言っちゃった。うぷぷ・・・・。
花村陽介:・・・・。・・・・で、何か分かったのか?ま、考えても無駄かもな。お前、中カラッポ
で脳ミソもねえだろうし。
クマ:シッケイな!・・・・けど、確かに、いくら考えても、なーんも、ワカラヘンがねっ!
里中千枝:ウッサイよアンタら!下らない事言ってる場合!?それよか、昨日ここに誰か来た
でしょ?
クマ:なんと!クマより鼻が利く子がいるクマ!?お名前、何クマ?
里中千枝:お、お名前?・・・・千枝だけど。それはいいから、その”誰か”の事教えてよ!
クマ:確かに昨日・・・・キミらとお話したちょっと後くらいから、誰か居る感じがしてるクマ。
花村陽介:天城なのか!?
クマ:クマは見てないから分からないけど・・・・。気配は、向こうの方からするクマ。多分あ
っちクマ。
里中千枝:あっちね・・・・。みんな、準備はいい?
花村陽介:お、おう!
里中千枝:何ここ・・・・お城!?もしかして、昨日の番組に映ってたの、ここなのかな?
花村陽介:(クマに)あの真夜中の不思議な番組・・・・ホントに誰かが撮ってんじゃないんだ
な?
クマ:バングミ・・・・?知らないクマよ。何かの原因で、この世界の中が見えちゃってるのか
も知れないクマ。それに、前にも言ったでしょーが!ココはクマとシャドウしか居な
いんだってば!誰かがトッてるとか、そんなの無いし、初めからココは、こういう世
界クマ。
花村陽介:初めから、こういう世界って・・・・。それがよく分かんないっての!
クマ:じゃあキミたちは、キミたちの世界の事、全部説明できるクマ?とにかくそのバング
ミってモノの事は、クマも見たこと無いから分からんクマ。
里中千枝:て言うか、ホントにただこの世界が見えてるだけなの?そもそも雪子が最初に例
のテレビに映ったの、居なくなる前だよ?おかしくない?大体、あの雪子が”逆ナン”
とかって・・・・あり得ないっつの!
クマ:逆ナン?
花村陽介:俺もビックリしたぜ・・・・確かに普段の天城なら絶対言わないよな、あんな事。・・
・・!?もしかして・・・・前に俺に起こった事と、何か関係あんのか・・・・?
クマ:まだ、色々と分からないけど、キミたちの話を聞く限りだと・・・・。そのバングミって
の、その子自身に原因があって生み出されてる・・・・って気がするクマ。
里中千枝:雪子自身が・・・・あの映像を生み出してる?あーも、どういう事?ワケ分かんない!
ねえ・・・・雪子、このお城の中に居るの?
クマ:聞いてる限り、間違いないクマね。あ、でさ、”逆ナン”って・・・・。
里中千枝:ここに雪子が・・・・。・・・・あたし、先に行くから!
花村陽介:あ、おい!一人で行くなって!あーったく!俺らも行くぜ!
花村陽介:ったく・・・・。里中の奴、ひとりで行っちまったよ・・・・。
クマ:あ・・・・!お城の中はシャドウがいっぱいクマ・・・・。オンナノコひとりは危ないカモ・・
・・。
花村陽介:な、マジかよ!それ先に言えよ!くそ、里中を追うぞ!
・クマに話しかけると「地返しの玉」「白桃の実」「ソウルドロップ」入手。
クマ:まだそんなに遠くには行ってないクマ。
花村陽介:あいつ、ひとりで先走りやがって・・・・。くそっ、行くぞ!
クマ:あ、ちょい待った!センセイたちが来てから、シャドウが凶暴になってきてるクマ。
きっと、センセイたちを見つけると近づいて襲ってくるクマ。シャドウから攻撃を受
ける前に、こちらから仕掛けるクマ!
・宝箱から「魔石」入手。
・宝箱から「地返しの玉」入手。
・宝箱から「スナフソウル」入手。
(/||| ̄▽)/ゲッ!!!適当に戦闘してたら、雑魚3匹に気絶受けたあげくに全滅させ
られたあ。なめてかかってるとやられるな、こりゃ。少し背筋を伸ばして、再チ
ャレンジ。
|
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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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2009/05/06 (主人公Lv.2)
・宝箱から「白桃の実」入手。
・宝箱から「地返しの玉」入手。
・宝箱から「白桃の実」入手。
クマ:ふむー・・・・。センセイの戦い方にはセンスがあるクマ。それに比べてヨースケといった
ら・・・・。
花村陽介:うるせーぞ、クマ!・・・・まあ確かにクマの言う通り、お前にはセンスがあるかもな。
クマ:でしょー?だから、ここぞという時は、ヨースケに戦い方を指示してあげるといいクマ。
花村陽介:ま、クマに言われたのはちょっとシャクだけど、下手打って、お前に迷惑掛けるの
もアレだしな・・・・。遠慮せず、ガンガン指示出してくれよ。頼りにしてっからさ。
○扉の前
クマ:あっ、みっけ!チエチャンはこの部屋の中に隠れているクマ!
>扉を開けて中に入りますか?
選択:@はい。 Aいいえ。
花村陽介:無事か、里中!里中・・・・?
雪子の声:赤が似合うねって・・・・。
花村陽介:天城!?
雪子の声:私、雪子って名前が嫌いだった・・・・。雪なんて、冷たくて、すぐ溶けちゃう・・・・。
はかなくて、意味の無いもの・・・・。でも私にはピッタリよね・・・・。旅館の跡継ぎって以
外に価値の無い私には・・・・。・・・・だけど、千枝だけが言ってくれた。雪子には赤が似合
うねって。
花村陽介:これ・・・・天城の、心の声か?確か、小西先輩の時も聞こえた・・・・。
クマ:そして多分、この場所は、ユキコって人の影響で、こんな風になったクマ。
里中千枝:雪子・・・・。
雪子の声:千枝だけが・・・・私に意味をくれた・・・・。千枝は、明るくて強くて、何でも出来て
・・・・。私に無いものを全部持ってる・・・・。私なんて・・・・私なんて、千枝に比べたら・・・・。
千枝は・・・・私を守ってくれる・・・・。何の価値も無い私を・・・・。私・・・・そんな資格なんて
無いのに・・・・。優しい千枝・・・・。
里中千枝:雪子、あ、あたし・・・・。
千枝らしき声:優しい千枝・・・・だってさ。笑える。
里中千枝:あ・・・・ああっ!
花村陽介:あれってまさか・・・・!?
クマ:ヨースケと同じクマ!抑圧された内面・・・・それが制御を失って、シャドウが出たクマ!
もう一人の千枝:雪子が、あの雪子が!?あたしに守られてるって!?自分には何の価値も無い
ってさ!ふ、ふふ、うふふ・・・・。そうでなくちゃねぇ?
里中千枝:アンタ、な、何言ってんの?
もう一人の千枝:雪子ってば美人で、色白で、女らしくて・・・・男子なんかいっつもチヤホヤ
してる。その雪子が、時々あたしを卑屈な目で見てくる・・・・それが、たまんなく嬉しか
った。そうよ、雪子なんて、本当はあたしが居なきゃ何にも出来ない・・・・。あたしの方
が・・・・あたしの方が・・・・あたしの方が!ずっと上じゃない!!
里中千枝:違う!あ、あたし、そんなこと!
花村陽介:ど、どうすりゃいいんだ?
選択:@千枝を守ろう。 A分からない。 B・・・・。
クマ:今は、とにかく、チエチャンを守るクマよ!
里中千枝:や・・・・やだ、来ないで!見ないでぇ!!
花村陽介:里中、落ち着け!
里中千枝:違う・・・・違う、こんなのあたしじゃない!
花村陽介:バ、バカ!それ以上、言うな!
もう一人の千枝:ふふ・・・・そうだよねぇ。一人じゃ何にもできないのは、本当はあたし・・・・。
人としても、女としても、本当は勝ててない、どうしようもない、あたし・・・・。でもあ
たしは、あの雪子に頼られてるの・・・・。ふふ、だから雪子はトモダチ・・・・手放せない・・
・・雪子が大事・・・・。
里中千枝:そんなっ・・・・あたしは、ちゃんと、雪子を・・・・。
もう一人の千枝:うふふ・・・・今までどおり、見ないフリであたしを抑えつけるんだ?けど、
ここでは違うよ。いずれ”その時”が来たら、残るのは・・・・あたし。いいよね?あたしも、
アンタなんだから!
里中千枝:黙れ!!アンタなんか・・・・。
花村陽介:だめだ、里中!!
里中千枝:アンタなんか、あたしじゃない!!
もう一人の千枝:うふふ、うふ、ふ、きゃーっはっはっは!!(変身する)
里中千枝:うあっ!
花村陽介:里中!!
クマ:く、来るクマ!二人の力で、チエチャン救うクマよ!
○戦闘
千枝の影:我は影・・・・真なる我・・・・。なにアンタら?ホンモノさんを庇い立てする気?だっ
たら、痛い目見てもらっちゃうよ!
花村陽介:うるせえ!大人しくしやがれ!里中・・・・ちっとの辛抱だからな・・・・。
千枝の影:さぁて・・・・そんな簡単に行くかしら!!?
○戦闘終了
・千枝の下に駆け寄る3人。
里中千枝:ん・・・・。
花村陽介:里中、大丈夫か!?
里中千枝:さっきのは・・・・。
もう一人の千枝:・・・・。
里中千枝:何よ・・・・急に黙っちゃって・・・・。勝手な事ばっかり・・・・。
花村陽介:よせ、里中。
里中千枝:だ、だって・・・・。
選択:@あれが千枝の全てじゃない。 Aみんないろんな顔がある。
Bちゃんと分かってる。
里中千枝:え・・・・?
花村陽介:コイツの言う通りだ。・・・・俺もあったんだ、同じような事。だから分かるし・・・・、
その・・・・誰だってさ、あるって、こういう一面・・・・。
里中千枝:(もう一人の自分に)アンタは・・・・あたしの中にいたもう一人のあたし・・・・って事
ね・・・・。ずっと見ない振りしてきた、どーしようもない、あたし・・・・。でも、あたしは
アンタで、アンタはあたし、なんだよね・・・・。
>自分自身と向き合える強い心が、”力”へと変わる・・・・。千枝は、もう一人の自分・・・・困難
に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ”トモエ”を手に入れた!
里中千枝:あ・・・・あたし・・・・その、あんなだけど・・・・。でも、雪子の事、好きなのはウソじゃ
ないから・・・・。
花村陽介:バーカ。そんなの、分かってるっつの。
・思わず膝まづく千枝。
花村陽介:お、おい、里中!
里中千枝:ヘーキ・・・・ちょっと、疲れただけ・・・・。
花村陽介:ヘーキ、じゃねーだろどう見ても・・・・。それに多分、お前・・・・。俺たちと同じ”力”、
使えるようになってるはずだ。
里中千枝:え・・・・?
花村陽介:なあ、どうする?
選択:@一度戻って立て直そう。 A休憩しよう。
花村陽介:そうだな、里中を休ませないと。
里中千枝:か、勝手に決めないでよ!あたし、まだ・・・・行けるんだから・・・・。
クマ:無理しちゃイヤクマ!
花村陽介:別に、信じてない訳じゃねーよ。ただ、俺らは天城を絶対助けなきゃなんない。俺
たちと同じ力があって、一緒に戦えるなら、回復しといてもらった方が心強いって事。
その為にも、一旦戻って、体勢を立て直すべきって言ってんだ。
里中千枝:でも、雪子はまだ、この中にいるんでしょ!?あ、あたし・・・・さっきのが雪子の本心
なら、あたし・・・・伝えなきゃいけない事がある。あたし、雪子が思ってるほど強くない!
雪子が居てくれたから・・・・。二人一緒だったから大丈夫だっただけで、ホントは・・・・。
クマ:・・・・なら、それを伝えるためにも、まずキミが、元気になるクマ!ユキチャンは普通の
人クマ。ココにいる影は、普通の人間は襲わない。襲うのは、ココの霧が晴れる日クマ。
花村陽介:・・・・それまでは、天城は無事だって事だな?
クマ:まず、間違いないクマ。
里中千枝:・・・・どういう事?
花村陽介:どうやら俺らの世界と、霧の晴れる日が逆さらしい。ココが晴れる日・・・・俺らにと
ったら霧が出る日に、被害者は殺される。つまり一旦外に戻っても、町に霧が出るまで
は、天城は安全って事だ。間違いない。前の山野アナや先輩の時も、状況は同じ・・・・。
知ってるだろ。二人とも、死体が発見されたのは霧の日だ。
里中千枝:ここで・・・・もう一人の自分に、殺されて・・・・?
花村陽介:霧は大体、雨の後に出るんだ。けど町は、ここんとこ晴れ続きで、すぐ雨が降るっ
て様子じゃない。大丈夫だって。戻ったらすぐ、天気予報をチェックしよう。
里中千枝:でも・・・・だからって・・・・やっぱり、ここまで来て引き返せないよ!雪子が居るのに!
一人で・・・・怖い思いしてるのに!
花村陽介:じゃあ、この先どんくらい進めば、天城の所に着くんだよ!
里中千枝:それは・・・・。
花村陽介:敵だって、この先もっと強いヤツが出てくるかも知れない。なのに、無理してやら
れたら、他に誰が天城を助けてやれんだよ!俺たちは、絶対に失敗できないんだ。・・・・
違うか?
里中千枝:・・・・。・・・・分かった。さっきは、ごめんね・・・・。一人で、勝手に突っ走っちゃって
・・・・。
選択:@別にいい。 A今度は一緒に行こう。 B気持ちはわかる。
花村陽介:気にしてねえよ。天城は必ず俺たちで助ける。・・・・だろ?
里中千枝:・・・・うん!
里中千枝:なんか・・・・この前、入った時より疲れた・・・・。頭もガンガンするし・・・・花村たち、
平気なの?
選択:@全然、平気だ。 Aなんで千枝だけ・・・・? Bある道具のおかげだ。
花村陽介:あ、そか。お前、メガネしてないな。
里中千枝:あ・・・・そういや、メガネしてんね。目、悪かったっけ?
花村陽介:お前・・・・どんだけテンパってたんだよ・・・・。
クマ:じゃんじゃじゃ〜ん。チエチャンにも用意してあるクマ。はい、チエチャンの。
里中千枝:(メガネをかけて)うわっ、何コレ、すげー!霧が全然無いみたい!
花村陽介:あるなら、早く出してやれっつの。
クマ:今用意したんだクマ!いきなり連れてくるから焦り、グマ。
里中千枝:なるほど、そういう事なんだ。モヤモヤん中、どやって進むのかと思ったよ。ね、
これもらっていい?
クマ:モチのロンクマ!
里中千枝:今日のところは、仕方ないけど・・・・。でもこれで、リベンジできそう!二人とも、
勝手に行ったりしないでよ!?
花村陽介:んじゃ約束だ、俺ら全員の約束。”一人では行かないこと”・・・・危険だからな。みん
なで力合わせなきゃ、事件解決どころか、天城だって無事に助けられない・・・・だろ?
選択:@そうだな。 Aそうでもない。
里中千枝:うん、そうだね。あたしも、約束する。
選択:@必ず雪子を助けよう。 Aこの事件を解決しよう。 B自分たちなら楽勝だ。
花村陽介:よし、じゃ明日から、放課後は出来るだけここに来よう・・・・あ、もちろん学校無い
日もな。なあ、俺・・・・お前に、リーダーやってもらいたいんだけど。最初にこの力を手
に入れたのお前だし、それに戦う力も、お前が一番凄いだろ。だから、お前が探索のペ
ース決めて、俺らが付いてくってのがいいと思う。・・・・お前になら、付いていける。
選択:@任せろ。 A仕方ない。 Bイヤだ。
花村陽介:そう言ってくれると思ったよ。俺はほら、参謀向き?頭いい人のポジションでさ。
里中千枝:あたしも賛成かな。キミがまとめてくれるなら、なんか安心。
クマ:クマも賛成かな。キミがまとめてくれるなら、夜も安眠。
里中千枝:クマは黙っててくんない?あたし、今、疲労がピークだからさ・・・・。
>みんなの薦めでリーダーを任される事になった。仲間たちとともに、事件の謎を追いかけ
る日々が始まる・・・・。”愚者”属性のコミュニティである”自称特別捜査隊”コミュを手に入
れた!
花村陽介:よし、とにかく今日は休んで、明日からに備えようぜ。まずは、天気予報の確認、
忘れんなよ?雨が続くと霧になるから注意しないと。あと、準備も万端にな。
>ジュネスに戻り、家に帰ることにした。
|
|
>三人で食卓を囲んだ。テレビではニュース番組が流れている。
アナウンサー:以上、全国のニュースをお伝えしました。続いて、各地域ごとの話題をお伝
えします。
堂島遼太郎:・・・・。
>堂島は難しい顔で黙っている。
堂島遼太郎:なあ、ちょっといいか?お前・・・・妙な事に首突っ込んだりしてないよな?昼間の、
署での事だ・・・・。ちょっと、ひっかかってな。もしかして・・・・まだ何か言ってない事が
あるんじゃないか?
選択:@そんな事はない。 A大した事じゃない。 B心配しなくていい。
堂島遼太郎:・・・・悩みでもあるのか?こっちも仕事に追われて、相手も出来ず悪いとは思って
るんだが・・・・。
堂島菜々子:・・・・どしたの?・・・・ケンカしてるの?
堂島遼太郎:いや・・・・ケンカじゃない。
堂島菜々子:ケーサツじゃないよ、ここ・・・・。
堂島遼太郎:こっちは、お前を預かる身なんだ。おかしな事には首を突っ込むなよ。・・・・いい
な。
天気アナ:気象情報です。西からの高気圧の影響で、この先しばらくは、春らしい晴れ間の
覗く日が続くでしょう。
堂島菜々子:このおねえさんが、お天気きめるんでしょ?だって、おねんさんが”はれ”って言
うと、いっつもはれるよ。
堂島遼太郎:いや、お姉さんが決めてるわけじゃなくてな・・・・。・・・・まあいい。
>重い空気の中、ニュースは続いている・・・・。
○食後
堂島菜々子:・・・・ケンカ、こわい。
選択:@悪かった。 A自分のせいじゃない。
堂島菜々子:・・・・ん。 |
花村陽介:里中のヤツ、大丈夫かな。昨日は色々ありすぎたし、元気になってりゃいいけど・・・・。
里中千枝:あ、おはよ。
選択:@おはよう。 A大丈夫? Bよく眠れた?
里中千枝:うん。結局、朝まで爆睡。・・・・。その・・・・昨日は色々ありがと。なんか、恥ずかしい
って言うかさ。よく考えたら、二人には、本音とか、全部見られちゃった訳だし・・・・。
花村陽介:気にすんな。
里中千枝:確か花村も、あたしみたいになったんだよね?花村ん時はどんなだったわけ?
花村陽介:え?あー、なんていうか・・・・。(拓郎に)・・・・そういや、お前ん時は、何も無かった
よな。んー、裏表のないヤツだからか?
里中千枝:ふうん、キミは何も無かったんだ。けどキミって、確かに裏表とか無い感じする。ち
ょっと不思議な感じっていうか・・・・。天然系の魅力?って言うのかなあ。そーいうの、あ
ると思うよ。うん。
選択:@それ褒めてる? Aここで全てを見せようか? B惚れるなよ?
里中千枝:うん、ホメてる、ホメてる。
花村陽介:天然って・・・・ホメてるかぁ?
里中千枝:とにかくさ。今は雪子を助けるのが一番重要だよね。あたしもやるから。仲間はずれ
とか、絶対無しだよ?
・チャイムが鳴る。
花村陽介:やっべ、まだトイレ行ってねえよ!(と走り去って行く)
里中千枝:ね、あのさ。えっと・・・・。あ、ありがとね。助けてもらって・・・・。花村も、頼れるん
だけどさ・・・・。けどキミってやっぱり、不思議っていうか、なんか、頼れそうな気がする
んだよね・・・・。
>千枝からの感謝の気持ちが伝わってくる・・・・。千枝との間に、ほのかな絆の芽生えを感じる
・・・・。”戦車”属性のコミュニティである”里中千枝”コミュを手に入れた!千枝は戦いへの決
意を固め・・・・戦闘中に、とどめの一撃をかばってくれるようになった!そう言えば、千枝の
連絡先をまだ聞いていない。
選択:@ストレートに聞く。 A捜査にかこつけて聞く。
最初は@を選んでみたんだけど、「そこまでの勇気は無い」とか表示されて選べなか
った。ここまでに”勇気”を上げるような選択があったんだろうなあ・・・・。ま、いいか。
仕方がないのでAで進めてみます。
里中千枝:あ、そうだね。必要だもんね、これから。
>千枝と携帯電話の番号を交換した。
里中千枝:雨が降ったら、その後霧に注意・・・・だったよね。その前に、絶対助け出そう!
>雨が続いた後は、霧が出る可能性がある・・・・。それまでに、充分な力をつけなくてはならな
い・・・・。探索をする日は、ジュネスのフードコートに集まろう・・・・。 |
英語の近藤:ハロー!グッドアフタヌーン、エヴリワン!体育教師の近藤だ!人がいなくてな、
オレが英語を担当する!大丈夫大丈夫、こう見えても海外経験あるんだぞ!1週間も旅行
したら十分、十分!ツアーだったけどな、ははは!それじゃぁ、基礎の基礎から行くぞー。
定冠詞と不定冠詞!定冠詞は、ひとつしかないもの、特定された名詞の前に入るんだぞ。
不定冠詞はそれ以外って覚えておけぇ!じゃあ、適当に蓮!サービス問題だぞぉ!定冠詞
を答えんさい!
選択:@ア Aザ Bアン
英語の近藤:グーッド!正解だな。本場じゃ意識しないって噂だけど、教科書に載ってるんだか
ら勉強、勉強!はい!みんな繰り返して〜。定冠詞は、ザ!不定冠詞は、ア!そこの思春
期ボーイズ!恥ずかしがらずに復唱しろよな!
>選んだ答えは正解だったようだ・・・・。”知識”が高まった。 |
>今日の授業が終わった。今日から放課後は自由に行動できるようだ。
男子生徒:そういや、明日から運動部に入れるってよ。俺、1年の時入りそびれちまったんだよな。
モロ組じゃハメ外せねーし、部活に賭けるのもアリかもな!!・・・・でも、2年からって微妙だ
よな。転校生はどうすんの?
アフロの男子生徒:深遠な知識を持つ3年の俺が、2年のユーを、ナゾナゾで試してやろう!もし
正解したら、”鍵”をプレゼントするぜ!
選択:@やってみる。 A無視する。
>クエスト23”迷走!ナゾナゾ先輩!”の依頼を受けた。正解して宝箱の鍵×3入手。
・中華飯店”愛家”で麻婆豆腐定食を食べる。
>”勇気”がより高まった。
|
堂島菜々子:おかえりなさい。
・自室で勉強した。
>”知識”が高まった。 |
・自室にいると、マーガレットから電話がかかってくる。
マーガレット:・・・・もしもし。ふいにお呼び止めして済みません。過日、ベルベットルームにて
お会いしました、マーガレットでございます。ひとつ・・・・大切な忠告を忘れておりました
ので、お耳に入れようと思いまして。ご友人を救いに向かわれる事は、崇高な行い・・・・。
私たちも是非後押ししたいと存じます。ですがそれは、とりもなおさず、戦いに次ぐ戦い。
時を争い、ただ戦いだけにまい進しても、それで人が真に満たされる事は無いでしょう。
コミュニティのもたらす絆もまた、ペルソナの力を高める大きな源・・・・。どうか、日々を
無為に急がず、貴方の信じる歩調を大切になさいますよう。お忘れなきように。・・・・それ
では、失礼致します。
>話し声が聞こえる。
話し好きの女子生徒:今日から運動部に入れるんだって!どこにしようかなー。
おさげの女子生徒:あんたそれ、去年も一昨年も言ってなかったっけ?
話し好きの女子生徒:そうだっけ?でも、残念だけど部活は控えよっと。なんたって、今年は
受験だし!今のうちに、合格祈願に行く神社、お母さんと選んどかないとなぁ。商店街の
神社、なんか寂れてて、怪しいしさ・・・・。それに、あの神社、何かが住みついてるって噂
・・・・。・・・・ほんとかな?
|
諸岡先生:あぁん?部活に入りたいだと?貴様の魂胆は分かっている!どうせ出会い目的だろ!
違うか!いいか、部活と言うのはなぁ・・・・。
>何故か、説教された・・・・。
>ここから、体育館とグラウンドに行けるようだ。
選択:@バスケ部に入部する。 Aサッカー部に入部する。 Bまずは見学する。
Cやめておく。
体育教師:・・・・というわけで、今日からお前らの仲間だ!蓮拓郎、知ってるよな?都会からの転
校生、か。素晴らしい活躍をしてくれるに違いないな!これで我がバスケ部も安泰だ!な
んなら部長にするか?ん?
バスケ部員:あ、いっすねー。決めたりすんの、面倒だし。
体育教師:ほら、お前も挨拶せい。
選択:@どうも・・・・。 Aよろしく! B新部長の蓮です。
部員たち:おー、決まりだな決まり。
>部員は盛り上がっている・・・・。
体育教師:そういうわけで、後よろしくな。先生はサッカー部、行ってくるから。蓮、お前は今
日は見学しておけ。じゃ、適当に解散。
>部員らは、練習もそこそこに帰って行った・・・・。
バスケ部員:おつかれー。どう?1日目の感想は。あ、オレ、一条康。同じ2年だよ。よろしくな。
仲間できてさ、嬉しーよ、オレ。
男子生徒:いちじょー、そっちまだ終わんねーの?新入部員?
一条康:なんとそうなんだよ!お前も知ってるだろ、転校生。
男子生徒:へー、良かったな。長瀬大輔だ、よろしく。サッカー部2年。一条とは・・・・腐れ縁だな。
一条康:腐りすぎ。おういいっつのな。
長瀬大輔:例によって、他のやつらは帰ったのか?
一条康:まーね。今日もさ、リバウンド練習やろーつったら、”疲れるから”却下だよ。で、シュー
ト練習ばっかでさ・・・・。・・・・って、入ったばっかの蓮の前でグチっちゃダメだよな!幽霊部
員も多いけど、楽しいぜ、バスケ。・・・・って、蓮、バスケの経験は?
選択:@バッチリ。 Aちょっぴり。 B無論、ゼロ。
一条康:全然おっけ!オレがガシガシしごいてやるからさ!
>バスケ部の一条康、サッカー部の長瀬大輔と知り合いになった。二人との間に、ほのかな絆の
芽生えを感じる・・・・。”剛毅”属性のコミュニティである”運動部の同級生たち”コミュを手に入
れた!
一条康:そだ、活動日は聞いてる?火・木・土な。楽な部活だけど、ちゃんとやれば根性つくと思
うぜ。あ、けど、雨の日は部活休み。この体育館、他の部に占領されんだよ・・・・。ったく、
弱小部はツライよなぁ・・・・。あ、それと、試験前1週間も休みな。
長瀬大輔:・・・・で、またお前がボール磨き?
一条康:あいつらが合コンとか行ってる間、ボクはボールと戯れますよ、どうせ。ボール大好き。
・・・・。あー・・・・合コン行きてえ!!
長瀬大輔:ほら、手伝ってやるから早く帰ろうぜ。
選択:@手伝いを申し出る。 A空気を読まずに帰る。
一条康:マジで!?お前、超いいやつ・・・・オレ泣きそう。
>一条はとても嬉しそうだ。雑用を手伝ってから、帰ることにした。
|
堂島菜々子:おかえりなさい。
・自室で勉強した。
>”知識”が高まった。 |
花村陽介:うす、蓮。そうだ、言おうと思ってたんだ。”テレビに入る”なんて芸当、出来るように
なったワケだけどさ。お前、テレビ”映ってる”状態で、手ェ突っ込んでみた事ある?て言う
か、”マヨナカテレビ”が映ってる最中に画面触ったりしてみたか?
選択:@試した時の事を話す。 A興味はない。
花村陽介:お、流石じゃんリーダー!試したのか!でも、そっかー、やっぱ映ってる場所へ行けち
ゃったりはしないかぁ。つー事は、映ってる天城の場所へダイレクトに行こうって作戦も、
ムリって事だな・・・・。あれが”向こうの世界が映ってる”みたいなモンなら、もしやと思った
んだけどな・・・・。けど、考えてみりゃ道理か。”場所と場所で繋がってる”んだもんな。なの
にマヨナカテレビはみんなが見れる。矛盾するよな。やっぱどんな危険でも、例の”お城”に
正面から突っ込むしかないか・・・・。でも、天城はもっと辛い筈だ。弱音吐いてらんないよな! |
パッとしない先生:はーいはい、静かにしんしゃーい。授業を始めるかんなー。現代文担当の”細井”
よ。今年はみんな楽しゅうやろな。どうせ皆、受験なんかしなかろ?わざわざ稲羽出なくて
もええやん。都会のヤツと競っても、ええことないよ。田舎が一番、一番。ん、じゃあ適当
に書き取りいこか。そやなぁ、お題は・・・・”かんぺき”。ほい!ケータイ変換に頼ってそうな、
花村ッち!
花村陽介:は!?いや、そりゃ確かに頼ってるけど・・・・。・・・・悪い!蓮教えてくれ。
選択:@完壁 A完璧 A完癖
現代文の細井:おお、花村ッちエライ!間違える子が多いンよ、コレ。完璧というのは、傷のない
玉っつー意味。中国の故事が由来なんよ。よく”カベ”って書いちまうからね。意味から覚え
たら、忘れへんで。
花村陽介:ふ〜・・・・蓮、助かった。お前ってスゲェなぁ。
>陽介に感謝された!陽介と少し仲良くなれた気がする・・・・。”伝達力”がガッチリ高まった。 |
そろそろテレビにもぐってレベル上げしないとまずいのかなあ。コミュの発見・成長と
戦闘能力・・・・このバランスが肝になるんだろうなあ。まだゲームを把握しきれてないか
ら不安もあるけど、今日は探索の日としよう。
クマ:みんな襲いクマー!今日は来てくれないかと思って、泣きそうになってたクマ。え?オマ
エに構っている暇はない?あ、そっか・・・・。迷い込んだオンナノコを助けに行くクマ!ク
マがお城に案内するぞ!センセイ、準備が出来たら教えてくれ。
クマ:むーん・・・・。センセイ、ちょっといい?何かココ、この前と道が違ってて、やっかいな場
所みたいクマ・・・・。歩いた所はクマが頑張って覚えるから、センセイも迷わないように注
意するクマ。
・宝箱から「ソウルドロップ」「スナフソウル」「地返しの玉」入手。
クマ:あ、そだ!センセイは気付いてるか?うろついてるシャドウは、体の大きさが違う時があ
るクマ。大きい奴ほど強いから、戦闘を仕掛ける時は注意するクマ。あとこっちは戦闘中
の話しなんだけど・・・・見た目が同じシャドウでも、体の大きさが違う時があるクマ。大き
い奴ほど攻撃されると痛いから、早めにやっつけるといいクマ。クマのとってもナイスな
アドバイスだぞ。センセイ、ちゃんとメモったか?
|
・ |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|
2009/05/07〜08 (主人公Lv.8)
○最初の扉の前
クマ:あれれっ?扉の向こうに誰かいるみたいクマ・・・・。
>扉を開けて中に入りますか?
選択:@はい。 Aいいえ。
○扉を開けた先の部屋
里中千枝:雪子・・・・?
花村陽介:天城!無事か!?
里中千枝:やっと見つけたのに・・・・。雪子、何か変・・・・。
天城雪子:うふふ・・・・ふふ、あはははは!あらぁ?サプライズゲスト?どんな風に絡んでくれ
るの?んふふ、盛り上がって参りましたっ!さてさて、私は引き続き、王子様探し!一
体どこに居るのでしょう?こう広いと、期待も高まる反面、なっかなか見つかりません
ね〜!あ、それとも、この霧で隠れんぼ?よ〜し、捕まえちゃうぞ!ではでは、更に少
し奥まで、突撃〜!
花村陽介:な・・・・何だよ、コレ!?
里中千枝:雪子じゃない・・・・。あんた・・・・誰!?
天城雪子:うふふ、なーに言ってるの?私は雪子・・・・雪子は私。
里中千枝:違う!あんた、まさか・・・・。本物の雪子はどこ!?
う〜ん、この辺の展開はベタ過ぎてちょっと残念。千枝も陽介もテレビの中の世
界であんな体験をしてるんだから、ここで「違う!雪子じゃない!」はないでし
ょう・・・・と思ってしまうのはσ( ̄ren ̄)だけかなあ。ここは雪子のシャドウだと
考えるのが普通の展開だと思うんだけども・・・・。ゲームとしてはベタな台詞だと
は思うけど、システムや世界観が特別なゲームだけに残念な気がするなあ。
花村陽介:何だ、この声・・・・!?
クマ:シャドウが騒ぎ出したクマ!
天城雪子:それじゃ、再突撃、行ってきます!うふ、王子様、首を洗って待ってろヨ!
・奥の扉のほうへ雪子は走って行ってしまう。
里中千枝:あ、待って・・・・!!今の雪子、どういう事なの!?まさか、あれ・・・・。
クマ:そうクマね・・・・。たぶん”もう一人のあの子”クマ。
花村陽介:俺らん時と同じってか・・・・。
クマ:でも、デタラメに騒いでた訳じゃないクマ。本物のユキチャンは、何かを見せたがって
る・・・・。それをハッキリ感じるクマ。何ていうか・・・・このお城そのものが、あのこに関
係してるっていうか・・・・。想像してたより、結構キケンな感じクマ!
里中千枝:雪子っ・・・・!(と走り出す千枝)
花村陽介:オイ・・・・またかよ!?ったく、一人で行くなって言ってんのに!
>どこからともなく声が聞こえてくる・・・・。
雪子の声:うふふ・・・・ふふふ・・・・。もうすぐ王子様が私を迎えに来てくれます。ふふ・・・・。
私はいつまでもお待ちしてます・・・・。いつまでも、いつまでも・・・・。・・・・。
クマ:むーん・・・・。声は聞こえるけど、この辺にはセンセイたちとシャドウの気配しかないク
マ。センセイとシャドウ・・・・おお、これは!プププ・・・・。ねえねえ!センセイちょっと
聞いて。シャドウの後ろ側から攻撃すると、センセイは先制を取れるクマ。”センセイ”
の”先制”だクマ!プププ・・・・。
・宝箱から「宝箱の鍵」「魔石」「宝箱の鍵」入手。
|
堂島菜々子:おかえりなさい。
・テレビの中で探索を行った日は、疲れて勉強はできないようだ。
>なぜか、泣いている千枝を慰める夢を見た・・・・。何となく、仲が深まった気がした・・・・。 |
|
花村陽介:よう、蓮。今日、午後からは晴れるってな。てことは、ひとまずは霧の心配はない
な。霧が出んのは、いつも決まって、雨が数日続いた後の明け方だ。
選択:@しばらくは大丈夫だ。 A天気予報に気をつけよう。
花村陽介:おう。頼りにしてるぜ、リーダー! |
一条康:うーす、蓮。今日、部活だからなー?出てよねホント・・・・じゃ、後でな!
>放課後は、バスケ部に顔を出してみようか・・・・。 |
・四目内堂書店で素敵な漢を購入。
>部活動を行った。”根気”が高まった。
一条康:腹減ったー・・・・。蓮、愛家とジュネス、どっちがいい?
選択:@愛家 Aジュネス B自宅
一条康:おっ、分かってるねー!あそこのホイコーロー定食がうまいんだよなー。
>一条は目を輝かせている。
長瀬大輔:(グラウンドから走ってきて)一条、早くしろよ。
一条康:あ、サッカー部早いなー、終わんの。後片付けとか、準備とか無いのか?
長瀬大輔:しねーよ、んな面倒なもん。
一条康:ふーん・・・・。
長瀬大輔:そう言や、ウチのクラスの女子がお前を探してたぞ。調理実習で何か作ったんだと。
”コーちゃん、甘いの好きだから”とかって。
一条康:甘いのは好きだけど・・・・。
選択:@うらやましい。 A嬉しくないのか? B面倒そうだな。
一条康:やー、嬉しいよ。いい人どまりだけど。
>一条は肩をすくめている。
一条康:それはいいんだけど、”コーちゃん”呼びだけは勘弁。ヤダって言えば言うほど、女の
子ら盛り上がってさー。”康”なんて名前、ダッサいし嫌いなんだっつの・・・・。
長瀬大輔:・・・・で?
一条康:・・・・もらってくる。連は、甘いもの好き?もらってこようか?
選択:@食べたい。 A遠慮する。
一条康:お前が食うっつったら、きっといっぱいもらえるぜ!おっし、任せろ。明日には太っ
てるぐらい、もらって来る!
>一条は張り切っている!一条との仲が、また少し深まった気がした・・・・。”運動部の同級生
たち”コミュのランクが”2”に上がった!
一条康:じゃ、行って来る。長瀬も蓮も、勝手に帰んなよ!?いなかったら泣くからな!
長瀬大輔:なんでだよ・・・・。
>一条の帰りを待ち、三人で寄り道をしながら帰った・・・・。
|
堂島菜々子:あ、おかえりなさい。雨、あがったね。
>”素敵な漢”を読んでみようか・・・・。
選択:@さらっと読む。 Aじっくり読む。
>”素敵な漢”をじっくり読むことにした・・・・。各章全て、”人たるもの、漢たるべし”から始ま
っている・・・・。古今東西、男女問わず、素晴らしい漢魂を持った人物列伝が続く・・・・。・・・・
何だか、漢になった気がしてきた。”勇気”がより高まった。”素敵な漢”はまだ続きがある
・・・・。また今度、続きを読もう。 |
花村陽介:うーす・・・・蓮。昨日は雨が降ったけど、霧が出る気配は全然なかったな・・・・。しば
らくは天気も崩れないみたいだし、ちょっとの雨くらいなら、大丈夫そうだよな。・・・・
けど、夜になるとドキドキして、すぐに寝れないってこと・・・・ないか?
選択:@なかなか寝れない。 Aいつも快眠だ。
花村陽介:マジ!?さ、流石リーダーって感じ?とにかく、あせらず慎重に行こうぜ。 |
クマ:あ、キター!ねえねえ何して遊ぶクマ?え、遊んでる場合じゃない?そっか・・・・。迷い
こんだオンナノコを助けに行くんだったクマ。今日もがんばるクマ!
・宝箱から「スナフソウル」「スナフソウル」「白桃の実」入手。
雪子の声:いらっしゃいませ。本日は天城屋旅館にお越し頂き、誠にありがとうございます。
こちらがお部屋でございます。何か御用がございましたら、いつでもお申し付け下さい。
クマ:・・・・この声は何を言ってるクマ?ココは旅館じゃなくて、どうみてもお城だクマ。
・宝箱から「物反鏡」「白桃の実」「角氷」入手。
クマ:どこにいるクマね・・・・。
雪子の声:うふふ・・・・ふふふ・・・・。
クマ:感じる!あの子の気配クマ!きっとこの階にいるに違いないクマ!
○少し進んだ場所で
雪子の声:まぁ!そこにいらっしゃるのはもしかして・・・・。もしかして王子様でしょうか?
私は囚われの身です。どうか私を助けてください。うふふ・・・・王子様ならきっと・・・・。
きっと、どんな困難な道のりも乗り越え、私を解き放ってくれるはず・・・・。私、お待ち
してます・・・・。ふふふ・・・・。
クマ:なんか変な雰囲気クマ・・・・。気をつけるクマ。
・宝箱から「ケブラーベスト」入手。
5階には鍵のかかった扉が2つ。とワープゾーンが4箇所。
○ひとつの扉の前で
クマ:扉の向こうに誰かの気配・・・・。この匂いは、あのオンナノコだクマ!
>扉を開けて中に入りますか?
選択:@はい。 Aいいえ。
○扉の先の部屋
天城雪子:うふふ・・・・。王子様なら、こんな衛兵に負けるはずなんてありませんよね?
クマ:ギャー!こんな強そうなの見たことないクマ!お、おそってクルー!
・”征服の騎士”と戦闘。戦闘に勝つと「ガラスの鍵」入手。
雪子の声:うふふ・・・・。貴方が本当の王子様なら、きっとまたお会いできるでしょう。私は
所詮、囚われの身・・・・ここからは出ることなど叶わないのだから・・・・。
クマ:気配が消えたクマ・・・・。・・・・。あっ!大丈夫だったか、センセイ?きっと先は長いぞ。
無理しちゃダメだクマ!疲れてるなら、いったん引き返したほうがいいクマ!
・宝箱から「宝箱の鍵×3」入手。
征服の騎士を倒すと、ワープゾーンが消えて、自由に歩き回れるようになる。
レポーターの声:言ってみれば”現役女子高生女将”・・・・といった所でしょうか。何ともこう、
惹かれる響きです。お話しうかがってみましょう・・・・すみません!
雪子の声:うるさい!
レポーターの声:でも継ぐワケでしょ?て言うか和服色っぽいね、男性客、多いでしょ?
雪子の声:私に構わないで!もうウンザリ!ウンザリよ・・・・。・・・・。
クマ:色々な声が飛び交ってよくわかんないけど、気配は近づいてきてるクマ。がんばるクマ!
・宝箱から「お清めの塩」「ソウルドロップ」「地返しの玉」入手。
さて、城に篭って黙々とレベル上げしてるんだけど、時間をかければかけた分だけ、
しっかりレベルが上がるもんだから、現実世界に戻るタイミングを失ってますわ。
Lv.11で入ってきて、ただ今Lv.22・・・・SPもほとんど底をついてるけど、城の5階あ
たりをぐるぐる回ってれば、もう1レベルくらいはなんとかなりそう(笑)。でも、
さすがにそろそろ飽きてきたし、一旦現実世界へ戻るかなあ。天気予報を見ると、
まだまだ霧は出なさそうだしね。ペルソナ合体も適当にこなしてるけど、今はまだ
ベースとなる種類を増やしてる感じかな。手に入るカードも限られてるし、それで
も結構な種類のペルソナは作ってます。ちなみに拓郎が現在セットしてるのはLv.21
の”シーサー”です。
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2009/05/14〜15 (主人公Lv.22)
話し好きの女子生徒:町の掲示板に、バイトの募集が貼られてたって!どっかに楽で儲かる
バイトないかなぁ。
おさげの女子高生:そうね・・・・あんた”根気”が足りないから、じっくり取り組む仕事とか無
理そうだしね。
話し好きの女子高生:ひっどーい!いいもん。きっとバイトやればアップするもん!そっち
こそ、”寛容さ”が足りなくて、共同作業とか向いてないんじゃない? |
世界史の祖父江:以上が、黄河文明のまとめじゃ。では、次はメソポタミア文明であるぞ。メ
ソポタミアとは”ふたつの河のあいだ”という意味のギリシャ語・・・・。つまり、チグリス
とユーフラテスにはさまれた文明、という意味なのじゃな。メソポタミア、インダス、
エジプト、黄河・・・・四大文明のすべては河の側で育まれたわけじゃ。河の恵みが人を惹
き寄せ、文明は花が咲く。中でもメソポタミアでは独特の法律が・・・・。む!?花村氏、お
起きなさい!!四大文明の共通点は!?
花村陽介:ふがっ!?・・・・え、な、ナニ?蓮、た、頼む!!きょ、共通点って何のことだ??
選択:@2つの河のあいだにあった。 A河のそばにあった。 B独特の法律があった。
世界史の祖父江:ふむ、意外に話しを聞いておったな。そうじゃ、河のそばで文明は生まれた
のじゃ。四大文明と河の関係は、覚える時の役に立つので、活用するのじゃぞ。それに
しても・・・・良かったのう、正解して。”目には目を、歯には歯を”。・・・・メソポタミアと
は、恐ろしいのう?
花村陽介:・・・・オレ、間違ってたらナニされてたんだ?本気で感謝な、蓮。次はきちんと起き
てねーと・・・・。
>陽介に感謝された!陽介と少し仲良くなれた気がする・・・・。”伝達力”がガッチリ高まった。 |
○四目内堂書店 ”弱虫先生、今日も行く” 5/7発売予定 1500円 大人気!弱虫先生シリー
ズ続々復刊!
○四六商店 自動販売機で売っている”リボンシトロン”がSPを10回復してくれる。
貴重なSP回復薬なんで、お金もあるし99個買い溜めしようと思ったら、3つ買ったと
ころで品切れ・・・・。
○町内掲示板 >様々なアルバイトの募集が貼ってある。
@封筒貼り A翻訳 B折鶴 C学童保育のお手伝い
>部屋の作業机を使って、封筒を貼ってみよう。
>”根気”が高まった。
|
○自室 >封筒貼りのアルバイトをすることにした・・・・。単調な作業を、黙々とこなした・・
・・。”根気”が高まった。どうも、違うことに気が行ってしまう・・・・。
選択:@無心になるよう努力する。 Aノルマをこなすまでやる。
>・・・・無我の境地に達した!いつも以上の成果を出せた!アルバイト代、2000円入手。 |
○自室 携帯電話が鳴る。
一条康:あ、もしもし一条だけど。今日、ヒマだったらどっか行こうぜ。長瀬も一緒。どう?
選択:@行く。 A行かない。
一条康:おっけ!じゃ、忘れんなよー。
>一条に連れられ、長瀬とやって来た・・・・。
一条康:んー、この汚れた空気、久々だなー。
長瀬大輔:俺は何か落ちつかねーな・・・・。
一条康:蓮は、稲羽とかよりこういう方が落ち着くんじゃねーか?
選択:@そうかも。 Aそうでもない。
一条康:何、蓮がいたとこも意外にヘンピ系なワケ?ウチみたいに、せいぜいジュネス止まり、
みたいな。
長瀬大輔:ジュネス、いいじゃねーか。便利だし、何でもあるし。花村も面白ェヤツだぞ?
一条康:や、花村のことはあんま関係なくね?てか、蓮と花村、仲良さそうだよなー。今度、
一緒に遊ぼうぜ。
>今日の休日は楽しくなりそうだ・・・・。そろそろ、一条、長瀬ともっと仲が深まる気がする
・・・・。三人で楽しく過ごした。
|
堂島菜々子:おかえりなさい。
○自室 >勉強をすることにした。”知識”が高まった。 |
>話し声が聞こえる。
話し好きの生徒:今日から文化部に入れるんだよねー。運動部に入ってても大丈夫だし、ど
こに入ろうかなー。
おさげの女子生徒:あれ?結局、運動部入ったの?その上、文化部まで入る気なの?あんた、
合格祈願し終えて安心しきってるんじゃないでしょーね?
話し好きの生徒:やっぱ大学入ったらサークル活動じゃん!?その為にも、今から部活もやっ
て、人としての魅力を磨いておかないとね!
里中千枝:おはよー。ねえ、天気予報みてる?週の後半から、天気が崩れだすんだって!もし
かして、霧が出たりするのかな・・・・?
選択:@どうだろう。 A諦めるな。
里中千枝:・・・・うん、わかってる!必ず・・・・必ず助けようね!
|
体育の近藤:グッモーニング!ははは、眠そうな顔してるな!ポカポカ暖かいから眠いとか言
ってる場合じゃないぞ!いいかぁ、居眠りとかしてたら危ないんだぞー!カツアゲとか
もよくあるし、いつ空き巣にだって遭うかも分からんぞー!おい、蓮!空き巣に遭いや
すい時間帯、答えてみろ!
選択:@朝8時 A昼3時 B深夜12時
体育の近藤:違う、朝が一番危ない!だからハキハキ動かないとな!ん?関係ないって?学校
に行ってる時間?・・・・。よーっし、とりあえず居眠り防止の体力づくりだー!並べ並べ!!
いいかぁ、今日は学校の外周をグルリと回ってくるぞぉー! |
諸岡先生:文化部ぅ?貴様のことは出会い系と認識したぞ!・・・・貴様が入れそうな文化部は、
演劇部か吹奏楽部だな。演劇部も吹奏楽部も、実習等の1階に部室があるから勝手に行け!
ちなみに活動日は月・火・木だ!
男子生徒:じゃあ次、早口言葉〜。せーのー、なまむぎなまごめなままま・・・・。
ハキハキした生徒:なまむぎなまごめなまたまご!!・・・・部長、相変わらず言えないんですね。
男子生徒:(拓郎に)あ、入部希望?2年の蓮だろ?転校生の。そっかそっか、ようこそ演劇部
へ!俺は演劇部部長の永井。それから・・・・。
ハキハキした生徒:私、小沢結実。同じ2年だから。よろしくね。
垂れ目の生徒:小沢、抜け駆けぇ?
小沢結実:は?興味無いし。それより練習、続けよう。
演劇部部長:とりあえず今は、次の舞台も本も決まってない。基礎練習が主だから、すぐ慣れ
ると思うよ。うちの活動日は、月・火・木。来ないと退部・・・・とかは無いけど、練習す
ればそれだけ、上手くなるし・・・・表現力とか、磨けるんじゃないかな?
優しげな女子生徒:あっ、私はここの副部長。と言っても、力不足だけど・・・・。
演劇部部長:いいんだよ、みったんの努力、俺知ってるぜ?それにみったんは、すごく可愛い
し・・・・。
演劇部副部長:もー、みったんって呼ばないでったら!
>どうやら、アットホームな部のようだ・・・・。
小沢結実:蓮くん!あっちはほっといて、一緒に練習しよ?まず、発声方法から教えるから。
そう、おなかを意識して・・・・。空気を押し出すように・・・・はい、”あー”・・・・。
選択:@あー。 Aギャー。 B・・・・。
小沢結実:叫ばない!喉絞らないで!
>結実の指導は厳しい・・・・。
小沢結実:って、もう下校時刻過ぎてる!みんなも帰ってる!!うっわ、気付かなかった・・・・。
じゃあ続きは次回。ちゃんと来なさいよね。
選択:@分かった。 Aはい、先生。 Bもう辞めたい。
小沢結実:ん、素直でよろしい!
>結実は楽しそうに笑っている。
小沢結実:ま、これも何かの縁?これから一緒に頑張ろ。
>演劇部に入部し、部員の小沢結実と知り合いになった。結実はエネルギッシュに演劇に打
ち込んでいる・・・・。結実との間に、ほのかな絆の芽生えを感じる・・・・。”太陽”属性のコミ
ュニティである”小沢結実”コミュを手に入れた!
小沢結実:そう言えば、劇団の公演とか、ミュージカルとか見に行ったことある?オススメの
DVDがあってね、絶対参考になると思うんだ。部の人、そういうの全然見ないし、話も
しなくてさ〜・・・・。
>帰りがてら、結実が演劇について熱く語ってくれた・・・・。
|
堂島菜々子:おかえりなさい。
・冷蔵庫にあった、消費期限の切れた赤ミソを口にして”勇気”がより高まった。 |
里中千枝:おはよう・・・・。今晩からついに降り出すみたい。ハァ・・・・天気こんな四六時中気に
すんの、生まれて初めてだよ・・・・。夜もあんまり眠れないし。”気象ノイローゼ”とかに
なりそう・・・・。
選択:@大丈夫? A必ず助けよう。
里中千枝:ちょっと自信ない・・・・。けど、くじけちゃダメだよね。 |
数学の中山:そういえば・・・・商店街の方にね、変な生き物が住んでるらしいワネ。自販機のお
釣り口を漁ってるらしいわヨ。信じられる?お金の大切さが分かってるなんて・・・・動物
のくせに侮れないワ。学生には分からないだろうけど大切よ、お金!ないと何も出来な
いワ!正直な所、勉強できてもお金がないとネ。でも仕事だから授業始めましょうカ。
そうネ、この前やっていたところ・・・・数学の特性についてだったわネ。その数を除く約
数の和が、その数と等しい自然数のことなんだけど・・・・。はい、プリントを見なさーい。
3枚目ヨー。
里中千枝:あ、あれ?プリントがない・・・・。蓮くん・・・・今の話、分かる?約数の和とその数が
等しい自然数って・・・・。
選択:@素数 A完全数 B友愛数
数学の中山:そうね、”完全数”よ。里中サン、プリントないなら取りにいらっしゃい。さて、
完全数の話の続きをするワネ。最初の数は6、次は28・・・・とんで496。そして、その次
はなんと8128。ちなみに、奇数の存在は確認されてないノ。膨大な数の中でも、選ば
れた数字なのヨ。はーい、続き行くわヨ。これはメルセンヌ素数から・・・・。
里中千枝:あちゃちゃ、バレてたか・・・・。でも・・・・ありがとね、蓮くん!
>千枝に感謝された!千枝と少し仲良くなれた気がする・・・・。”伝達力”がガッチリ高まった。 |
小沢結実:おつかれー、蓮くん。今日、部活だよ。出るでしょ?
>放課後は、演劇部で過ごそうか・・・・。
選択:@放課後は演劇部で過ごす。 Aまだ分からない。
小沢結実:おっけ!じゃあ、また後でね。 |
>部活動を行った。感情表現の練習をじっくり行った・・・・。”伝達力”がガッチリ高まった。
演劇部部長:基礎練だけってのも飽きるし、本番形式でちょっとやってみよっか。オーディシ
ョンするから、各自、今から言うセリフを暗記して〜。で、配役から決めて、5分ぐら
いの寸劇にまとめてみよう。いーい?セリフ、よく聞いて〜。”私を狂わせるのは月の
光でも無く黄金の海でもない、ただあなたの一筋の涙なのです”。・・・・覚えた?じゃあ
まず蓮から、みんなの前で発表〜!ちゃんと情感、こめてね。
小沢結実:大丈夫、自信持って!
>セリフは確か・・・・ 正しいセリフを選ぶ。
演劇部部長:は〜い、OK、じゃあ次の人〜?あ、みったんやってみる?でもみったんなら、
僕の主役はもう射止めちゃってるけどね!
小沢結実:私やります。自信あるんで。”私を狂わせるのは・・・・”。
>まるで別人のようだ・・・・。
小沢結実:”月の光でも無く・・・・黄金の海でもない!”・・・・。”ただ、あなたの・・・・一筋の、涙
なのです・・・・”。
>結実は涙まで浮かべている・・・・。役になりきっているようだ・・・・。
女子生徒:すっごーい・・・・。いつ見ても・・・・ちょっと怖いぐらい・・・・ねぇ?
小沢結実:私より、上手く出来ると思う人は次、どうぞ。
演劇部部長:小沢〜、そういう言い方は・・・・。
小沢結実:馴れ合いで成長するなら、楽ですけどね。
演劇部副部長:ま、まあまあ!ほら、せっかく暗記したし、みんなやろう?小沢さんも、人の
演技見るのもいい勉強になると思うし、ね?
小沢結実:・・・・そうですね、じゃ、どうぞ。
>一人ずる、セリフを言って行ったが・・・・やはり結実がダントツに上手だ・・・・。
演劇部部長:それじゃ、満場一致で、小沢が主役ってことで・・・・。相手役は・・・・蓮!男、俺か
お前だしな。
>結実の夫役として、即興で寸劇をやることになった・・・・。
小沢結実:セリフ、覚えた?もういける?緊張しなくて大丈夫だよ。誰に見せるもんでもない、
ただの練習。・・・・だけど、真剣にやりたいから、頑張ってよね。
選択:@努力する。 Aやる気無し。
小沢結実:ま、私がリードしてあげるからさ!
>結実はワクワクしているようだ。
小沢結実:演じるって、すっごい楽しいよね・・・・。演じてるときは、何て言うか・・・・その役の
人生を生きてるみたいな気分になるの。自分じゃない・・・・小沢結実なんかじゃない・・・・
違う人生を、生きられる・・・・。ライトもいらない、衣装もいらない・・・・ただ、そこに”役”
があればいい。自分じゃない人生があればいい・・・・。あ、ごめん。こんなこと話してた
らセリフ抜けちゃうね。・・・・頑張ろ、ダンナさん!
>結実に励まされ、夫役に挑戦することになった・・・・。結実との仲が、少し深まった気がし
た・・・・。”小沢結実”コミュのランクが”2”に上がった!
小沢結実:よっし、アドリブでキスぐらいしちゃおっか?
>結実に助けられ、寸劇は好評のうちに終えることが出来た・・・・。満足そうな結実と別れ、
家に帰ることにした。 |
堂島菜々子:おかえりなさい。
○自室 >”素敵な漢”の続きを読んでみようか・・・・
選択:@さらっと読む。 Aじっくり読む。 ”勇気”がより高まった。 |
クマ:みんな遅いクマー!今日は来てくれないかと思って、泣きそうになってたクマ。え?オ
マエに構ってる暇はない?あ、そっか・・・・。迷いこんだオンナノコを助けに行くんだっ
たクマ。今日もがんばるクマ!
・宝箱から「アムリタソーダ」「強襲の狼煙」入手。
・宝箱から「物反鏡」×2「白桃の実」入手。
・宝箱から「スナフソウル」「宝箱の鍵」「アムリタソーダ」入手。
・宝箱から「ドロン玉」「白桃の実」×2入手。
・宝箱から「スナフソウル」「翼のストラップ」「白桃の実」入手。
雪子の声:王子様はまだ来ないの?王子様、早く私を連れ去って!どこか・・・・。私の事なん
か誰も知らない世界に・・・・。・・・・。
クマ:近いクマ!この先にいるクマ!
・宝箱から「宝玉」「氷伏せの符」「宝箱の鍵」入手。
・セーブポイントあり。ここから一気に入口まで戻ることも出来る。
○扉の前
クマ:おろっ?この気配は・・・・。あの子クマ!あの子がこの扉の向こうにいるクマ!
>扉を開けて中に入りますか?
選択:@はい。 Aいいえ。
○扉の先の部屋
里中千枝:雪子!!
花村陽介:やっぱりだ・・・・天城が二人!
シャドウ雪子:あら?あららららら〜ぁ?やっだもう!王子様が、三人も!もしかしてぇ、途
中で来たサプライズゲストの三人さん?いや〜ん、ちゃんと見とけば良かったぁ!つー
かぁ、雪子ねぇ、どっか、行っちゃいたいんだぁ。どっか、誰も知らない遠くぅ。王子
様なら、連れてってくれるでしょぉ?ねぇ、早くぅ。
クマ:むっほ?これが噂の”逆ナン”クマ!?
里中千枝:三人の王子って・・・・まさかあたしも入ってるワケ・・・・?
クマ:三人目は、クマでしょーが!
花村陽介:それは無いな・・・・。
シャドウ雪子:千枝・・・・ふふ、そうよ。アタシの王子様・・・・。いつだってアタシをリードして
くれる・・・・。千枝は強い、王子様・・・・。・・・・王子様”だった”。
里中千枝:だった・・・・?
シャドウ雪子:結局、千枝じゃダメなのよ!千枝じゃアタシを、ここから連れ出せない!救っ
てくれない!
里中千枝:雪子・・・・。
天城雪子:や、やめて・・・・。
シャドウ雪子:老舗旅館?女将修行!?そんなウザイ束縛・・・・まっぴらなのよ!たまたまここに
生まれただけ!なのに生き方・・・・死ぬまで全部決められてる!あーやだ、イヤだ、嫌ぁ
−っ!!
天城雪子:そんなこと、ない・・・・。
シャドウ雪子:どっか、遠くへ行きたいの・・・・。ここじゃない、どこかへ・・・・。誰かに、連れ
出して欲しいの・・・・。一人じゃ、出て行けない・・・・。一人じゃ、アタシには何も無いか
ら・・・・。
天城雪子:やめて・・・・もう、やめて・・・・。
シャドウ雪子:希望も無い、出てく勇気も無い・・・・。うふふ・・・・だからアタシ、待ってるの!
ただじーっと、いつか王子様がアタシに気付いてくれるのを待ってるの!どこでもいい!
どこでもいいの!ここじゃないなら、どこでも!老舗の伝統?町の誇り?んなもん、ク
ソ食らえだわッ!
天城雪子:なんてこと・・・・。
シャドウ雪子:それがホンネ。そうよね・・・・?もう一人の”アタシ”!
天城雪子:ち、ちが・・・・。
花村陽介:よせ、言うなッ!
天城雪子:違う!あなたなんか・・・・私じゃない!
シャドウ雪子:うふふふふふふ!いいわぁ、力がみなぎってくるぅ!そんなにしたら、アタシ
・・・・。うふ・・・・あはは、あはははははは!!
天城雪子:ああっ!!
里中千枝:雪子!!
クマ:アレ止めないと、あの子が危ないクマ!
花村陽介:分かってる!!
里中千枝:雪子、もういいよ・・・・待ってて!!今、助けてあげる!!
○シャドウ雪子と戦闘
雪子の影:我は影・・・・真なる我・・・・。さあ王子さま・・・・楽しくダンスを踊りましょう?ンフ
フフフ・・・・。
里中千枝:待ってて、雪子・・・・。あたしが全部受け止めてあげる!
雪子の影:あらホントぉ・・・・?じゃ私も、ガッツリ本気でぶつかってあげる!!
○戦闘後
天城雪子:う・・・・。
里中千枝:雪子!!雪子、ケガは・・・・!?
天城雪子:私、あんなこと・・・・。
花村陽介:わかってるさ。天城、お前だけじゃねーよ。誰にだって、人には見せらんねー、自
分でも見たくねーモンはあるんだ・・・・。
里中千枝:雪子・・・・ごめんね。あたし・・・・自分の事ばっかで、雪子の悩み、全然、分かってな
かったね・・・・。あたし、友だちなのに・・・・。ごめんね・・・・。
天城雪子:千枝・・・・。
里中千枝:あたし、ずっと、雪子がうらやましかった・・・・。雪子は何でも持ってて・・・・あたし
には何も無い・・・・そう思って、ずっと不安で・・・・心細くて・・・・!だから雪子に、頼られ
ていたかったの・・・・。ホントは、あたしの方が雪子に頼ってたのに。あたし、一人じゃ
全然ダメ・・・・。花村たちにも、いっぱい迷惑かけちゃったし・・・・。雪子いないと・・・・あ
たし、全然、分かんないよ・・・・。
天城雪子:千枝・・・・。私も、千枝のこと、見えてなかった・・・・。自分が逃げることばっかりで。
(雪子の影に)逃げたい・・・・誰かに救って欲しい・・・・そうね・・・・確かに、私の気持ち。
あなたは、私だね・・・・。
>自分自身と向き合える強い心が、”力”へと変わる・・・・。雪子は、もう一人の自分・・・・困難
に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ”コノハナサクヤ”を手に入れた!
里中千枝:雪子!!
花村陽介:大丈夫か?
天城雪子:うん、少し、疲れたみたい・・・・。みんな・・・・助けに来てくれたのね・・・・。
里中千枝:当たり前じゃん!
天城雪子:ありがと・・・・。
里中千枝:いいよ、そんなの・・・・無事でよかった・・・・ホントに・・・・。
花村陽介:へへ・・・・だな。
クマ:んで、キミをココに放り込んだのは誰クマ?
天城雪子:え・・・・あなた、誰・・・・?て言うか・・・・何?
クマ:クマはクマクマ。で、放り込んだのは誰クマか?
天城雪子:分からない・・・・。・・・・誰かに、呼ばれた・・・・ような気がする、けど・・・・。記憶がぼ
んやりしてて、誰か分からないの・・・・ごめんね、えっと・・・・クマさん。
クマ:分からないクマか・・・・。
花村陽介:けど、やっぱ天城をここに放り込んだ”誰か”が居るってことだ。
クマ:ウムゥ・・・・。ちゅうことは、やっぱヨースケたちの仕業じゃなさそうクマね・・・・。
選択:@当たり前だ! Aまだ疑ってたのか? B納得したか?
クマ:ク、クマは最初から信じてたクマ!
花村陽介:コノヤロウ・・・・調子のいいクマだな・・・・。
里中千枝:とにかく、早く外に出よ?雪子、ツラそうだし・・・・。じゃ、ありがとね、クマくん。
クマ:え、ちょ、クマを置いてくつもり?
花村陽介:置いてく?何言ってんだ。お前、こっちに住んでんだろ。
クマ:それは・・・・そうクマ・・・・でも・・・・。
天城雪子:ごめんね、クマさん。また今度、改めてお礼に来るから・・・・。それまで、いい子で
待っててね。
クマ:ク、クマ〜ン!つーかぁ、クマねぇ、どっか、行っちゃいたいんだぁ。ねぇ、早くぅ。
花村陽介:誰の真似だよ!?お前は、一生そこにいろ!
|
里中千枝:雪子・・・・大丈夫?ホントにケガとか無い?
天城雪子:うん・・・・。ちょっと、疲れただけ・・・・。
選択:@どうやってあの中に? Aなにか思い出したことは? B犯人はみてないの?
天城雪子:うん・・・・何も思い出せなくて・・・・。・・・・ごめんね。
里中千枝:いいって、いいって!雪子無事だったんだから、十分だって。
花村陽介:けど、天城が今までの二人と同じ手口で、その・・・・。殺されかけたってのは、間違
いないよな。それと、マヨナカテレビに映ってたのは、本当の天城じゃなく”もう一人”
の方だった気がする。天城が現実で抑え付けてたモンが、あっちの世界で現実になった
・・・・って事なのか?
里中千枝:そういえば、クマくんもそんな事言ってたけど・・・・。
花村陽介:あーダメだ。ますます分っかんね。犯人って、一体どんなヤツなんだ?
選択:@ゆっくり考えてみよう。 A今日はこの辺にしよう。
>今は雪子の状態が心配だ・・・・。”寛容さ”が高まった。
里中千枝:うん、難しい話はまた今度にしよ?雪子、早く休ませたほうがいいし、あたし、家
まで送ってくからさ。
花村陽介:あ、そうだよな・・・・悪い。天城の疲れ、ハンパじゃないもんな。
花村陽介:詳しい話は、まず天城が元気になってからだな。
>雪子を無事に救出することができた。しかし事件の謎は深まるばかりだ・・・・。今は、雪子
の回復を待つことにしよう。
堂島菜々子:かえってきた!お、おかえり。
若い刑事:こんちゃっすー。
堂島遼太郎:珍しく上がりが一緒になったんでな。送りがてら連れてきた。
若い刑事:どーも、この春から、堂島さんにこき使われてる、足立です。
堂島遼太郎:なんだ足立、これでも遠慮してんだぞ?
足立透:まーた、お父さん、冗談キツいッスよ!あはは。おわっと、そうだ!君、確か天城雪
子さんと友達でしょ?天城さん、無事に見つかったからさ!みんなにも知らせてあげて
よ!
選択:@安心した。 Aみんな知ってる。 Bお疲れさま。
足立透:いやぁ、ホントよかったよー。でもでも、まだ全てがクリアって訳じゃないんだけど
ね。さっき訪ねた帰りなんだけど、天城さん、居ない間の事、覚えてないんだってさ。
それに、その間の彼女の足取り、まるで本当に消えたみたいで、実はウチらも掴めてな
くてさ。なーんか怪しいっていうか、裏に何か・・・・。(遼太郎に思いっきり小突かれて)
イタっ!
堂島遼太郎:バカ野郎、要らん事言うな!
足立透:す、すいません・・・・。
堂島遼太郎:気にしなくていいぞ。コイツの勝手な妄想だ。
選択:@気にしてない。 A雪子は関係ない。 B雪子を疑ってる?
堂島遼太郎:あー、気にするな。ったく困った奴だよ、こいつは・・・・。
堂島菜々子:おなかすいた。
堂島遼太郎:あー、そうだな、俺もペコペコだ。
足立透:ははは、堂島さんも、奈々子ちゃんの前じゃ”ペコペコ”なんて言うんスね〜。
堂島遼太郎:うるさい、黙ってさっさと座れ。・・・・じゃない、先に手洗って来い。あ、俺もか
・・・・。
>久々に、賑やかな団らんになりそうだ・・・・。
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おっさんの採点表 (あくまで個人的感想です) |
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気付いた点など |
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