あゆの場合
ミッドウェー近海の最上に艦橋において
「そこの艦!どいて!!」
ドカ〜〜ン
「うぐぅ〜〜〜!!」
重巡最上は、三隈に衝突した。
名雪の場合
12月8日、ワシントンの日本大使館にて
「水瀬書記官はどうした!?」
「大使館内にはおられません!!」
「なに!?」
「だめだ・・・・・もう間に合わない・・・・」
その頃の名雪は家のベッドで
「くー」
寝ていた。
栞の場合
「美坂少佐、本当にそこでいいのかね?貴官のような優秀な士官がそんなところで?」
「はい、もちろんです」
「しかしだな・・・・・・・閑職同然の配置だぞ?」
「それでもかまいません」
「・・・・・そこまでいうなら仕方ない。貴官の希望を優先しよう」
「ありがとうございます」
そして、栞は給糧艦間宮に配属された。
「う〜〜ん、やっぱり間宮のはおいしいですぅ♪」
真琴の場合
北アフリカにて
「ほら!そこ休まない!!早く落とし穴を掘りなさい!!」
「はい」
「あぅ〜〜そこには花火よ〜〜!!」
「すいません、直ちに手配します」
ここに砂漠の狐が智謀の限りを尽くしたいたずらの園が完成した。
舞の場合
「少佐、日本軍の暗号を解読しました」
「何!?見せてみろ」
『はちみつくまさん』
「これは一体?」
「もう一通あります」
『ぽんぽこたぬきさん』
「・・・・・至急、日本語の専門家を集めろ!!分析を急ぐんだ!!」
「はっ!」
結局、対日情報班はこの暗号の意味を理解することができなかった。
香里の場合
シンガポールにて
「さあ、この書類にサインして」
「われわれは降伏の条件に交渉に来たのだ。これでは無条件降伏ではないか!?」
「言葉どおりよ」
こうして、英軍は無条件降伏を受け入れた。
美汐の場合
海上護衛総隊司令部にて
「そんなに酷なことは無いでしょう・・・・・・」
それほど、護衛総隊の実状は酷かった。
佐祐里の場合
モレスビー上空にて
「あはは〜、佐祐浬は負けませんよ〜」
ドドドドドッ
「うわぁ!あのゼロは化け物」
連合軍パイロットは言い終わる前に、零戦の20mmを受け落ちていった。
「あはは〜〜、100機目です〜」
ラバウル零戦隊−台南空の『大空のさゆりん』と呼ばれる倉田佐祐浬中尉は記念すべき100機目の敵機を撃ち落した。
秋子の場合
ホワイトハウスにて
「水瀬大統領、ドゥーリトル隊はどこから発進したのですか?」
「企業秘密です」
「「「・・・・・・・・・・・」」」
騒がしかった部屋が一瞬にして静まり返った。
おまけ(1) 久瀬の場合
「閣下に組閣の勅命が下りました!」
「そうか、いよいよ私の時代が・・・」
「閣下!大変です!!陸軍と海軍が大臣を出さないと言ってます!!」
「なにっ!!?」
こうして久瀬内閣は誕生せず、流産に終わった
おまけ(2) あゆの場合その2
スリガオ海峡の那智に艦橋において
「そこの艦!どいて!!」
ドカ〜〜ン
「うぐぅ〜〜〜!!」
重巡那智は、航空巡最上に衝突した。
あとがきアーンド補足
えっと、ちょっとわかりにくい内容もあると思うので少し補足しておきます。
まず、『あゆの場合』は言うまでも無いでしょう。
『名雪の場合』では、日本の宣戦布告が遅れたのは在米日本大使館員の怠慢が原因でした。
『栞の場合』の給糧艦間宮は食料を補給する艦で、羊羹やアイスクリームなどに人気があったそうです。
『真琴の場合』は言うまでもなく、砂漠の狐ロンメルのことです。
『舞の場合』では、アメリカは日本軍の暗号をすべて解読してました。
『香里の場合』は、シンガポール占領時の山下将軍の台詞がもとになっています。
『美汐の場合』ですが、日本の護衛部隊、海上護衛総隊の陣容は酷い有様でした。
『佐祐里の場合』は、言わずと知れた『大空の侍』です。
『秋子の場合』は、本土空襲を行ったドゥーリトル隊がどこから発進したかを訊ねたときに「シャングリラ」と答えたのがモデルです。
『久瀬の場合』ですが、陸海軍大臣は陸海軍より現役が選ばれました。そして、その内閣を成立させたくないときは、大臣を出さないということが行われました。
フランク疾風
二束三文の感想
あゆ……最高です。考えもしなかったですね。
名雪……このとき米国大使館だった人間は外務次官まで昇進したという話を聞いたことがありますがこの頃から外務省は腐っていたんですね
栞………間宮とはまたマイナーな。でも栞には最高の艦でしょうね。
真琴……「悪魔の園」が「いたずらの園」…英国の砂漠のネズミも苦労したでしょうね(笑)
舞………日本時ですら理解できないのにアメリカ人はもっと理解できないでしょうね(笑)
香里……このあと香里は左遷されちゃったんですかね?
美汐……海上護衛総隊は本当に酷ですね
佐祐理…坂井三郎さん、ご冥福をお祈りいたします…
秋子さん…シャングリアではないんですね
久瀬……哀れな…。某オリキャラSSを思い出しました。
いや〜、全員おもしろかったですね。しかし全部のネタが分かるのには参ってしまいました。
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