帝国千戦記感想



 はい、結城がプレイした3本目のBLゲーム、郎猫儿作・PS2版帝国千戦記です。2本目がおかわりっ!だったので、結城的には2作目のような印象なのですが。ジャンル的には中華風戦記ものになるんでしょうか。作品紹介から引用しながら説明すると――ある巨大な帝国が滅びた。帝国は三分割され、三つの一族がそれぞれの国を統治することになったが、戦いや諍いは続いていた。その一つ、陳王高の治める国の農民・陶青樺は城壁工事の現場で重労働を課せられていたが、家族を役人に殺され脱走し、復讐を誓う。そして、やがて青樺は国の命運を分ける戦いに身を投じていくことになる。神童と呼ばれた青年が歴史を変えた――。……と、こんな感じなシリアスに書いてみましたが、コミカルな部分もあります。キャラ同士の掛け合いが面白いです。基本的には主人公の青樺の成長物語で、先見の能力を持つ青樺が、その力に悩み、復讐の虚しさを知り、仲間と触れ合い前向きに生きようと変わっていく過程が描かれてます。
 結城はPS2版をやってから、PC版をやりましたが、これは両方是非にやって頂きたいです。PC版をやらないと、貴沙烙の真の魅力が判らないのですよ、奥さん!そう、結城は貴青至上です!青樺スキーなので、青樺受けは大体いけますが、一番は貴青です。一押しカプの貴沙烙×青樺の魅力を堪能するにはPC版は外せないのですが、PS2版はPC版では攻略出来なかった李暫嶺と要使春が攻略対象になっているので、こちらも外せません(笑)。どちらもベスト版が出てますので、懐にも優しいです(笑)。


 PS2版とPC版をやる上での注意ですが、どういう事情か知りませんが、キャストが一部を除いて総入れ替えになってます。片方に慣れてしまうと、違和感があるかも。ただ、青樺・貴沙烙・元堅の三人以外は個別ルートに入らないと余り台詞がないので、この三人が平気なら大丈夫かと。逆を言えばこの三人が駄目だときついものが…。この三人はどちらの声優さんも演技が上手なので、後は好みによるかと。結城はどちらも好きです(笑)。
 CGは由良さんなので、綺麗ですが、若干くせが残ってる頃かなぁ、と。もう、好みの問題ですね。後、Yさんと話したんですが、CGによっては同じキャラを描いたとは思えないものがあったりして、ばらつきがあります。一番の謎は青樺のさらしですが(笑)。音楽はサントラ欲しくなったくらい綺麗で、シナリオも大ボリュームで、やりこみがいがあります。
 では、つらつらと感想を書いていきます。初回プレイ時から大分経ってるので、かなり忘れてるところがあると思いますが(汗)。相変わらずネタバレ全開ですので、未プレイで知りたくないという方はご注意ください。PC版感想は別ページでまとめてあります。主に貴沙烙とか貴沙烙とか(笑)。


 そもそもの購入のきっかけは某ヨ○バシ○メラにて、ベスト版が売っているのを見たから、です(笑)。絵が綺麗だし、面白いかなーと興味があったのですが、戦闘SLパートがあるというのでかなり迷っていました。結城は戦闘SLゲームが苦手なんです。今、思い返せば、よくFE聖戦やったなと思えますが。でも、やっぱり欲しいし、と結局買う事にしたんですが。やってみれば、戦闘SLパートは拍子抜けする程簡単でした(笑)。おまけみたいなものです。
 で、とりあえず、お友達のYさんと触りだけ一緒にやってみる事に。パッケージを見るとCERO-C指定だったので、おかわりと同じだから、ちゅうくらいですかねーなどと話しつつ、ソフトをセット。オープニングの始まりです。
 オープニングはまぁ、よくある中のCGの使い回しなんですが、一言言いたい……「何でBADENDのスチル出すんだー!?」と。謎です。いや、やってみなければどこのスチルか判らないんですけど、それじゃなくてもいいんじゃ……。あと、微妙にネタバレなのがあるのも……うーん。
 さて、結城ですが、最初に言ってしまいますが、当初のターゲットは李暫嶺でした。もろにツボなルックスで、パッケージのスチル見て最初に落そうと決めていたんです。それでゲームを進めていったんですが、初っ端から家族が殺されてしまうという怒涛の展開です。「うわ……真っ暗な展開ですねー」「まあ、戦争ものだし、仕方ないんじゃ……」と言いつつ、血しぶきや死体の山(黒く塗りつぶされてましたが)を眺め、「もしかして、このC指定って、暴力表現の方なんですかねー」「確かに、血の表現多いですよねー」と話し合いつつ、衝撃のシーンへ。そう、兄貴死亡シーンです。
 二人して「兄貴の顔怖ぇー!!」と言ってしまいましたよ、奥さん!いや、本気で怖いですよ、兄貴……。「これ、小中学生なら夢に見ちゃいますよ」というYさんに頷く結城。「そうか、だから、C指定(15歳以上推奨)なんですね」「うん、これはC指定ですよね」と妙に納得した場面でした(笑)。

 そして、ゲームを進めると、元堅の登場です。見た目、BLゲーム攻略対象には思えない(失礼)元堅ですが、会話を読んでいるうちにある人物を思い浮かべる私達。「これって……王様ですよね」「うん、すごい王様っぽいですよ!」ヘヴンの丹羽氏タイプな元堅に私達の合言葉は「これで外見も王様だったら!」(笑)。元堅は中身はすごくいいのに見た目で損をしている惜しいキャラです。後に元堅ルートで萌えたのでよりそう思えるのですが。
 自己紹介場面で青樺が「もうじき二十歳」と発言していて、思わず「見えないよ! 十六、七だと思ってた!」と突っ込んだのは結城です。「確かに見えませんよねー」というYさんに「いや、これ中華設定なら、数え年で正月に年取る設定かもしれませんよ。そうなら、最少18歳という可能性が」と言ったら、「そんなに十代にこだわらなくても」と苦笑されました。いや、別に十代にこだわってはいませんが、何か納得がいかなかったので(笑)。でも、ゲームを進めていくうちに確かに二十歳設定じゃないとまずいかも、という気に。暴力描写云々ではなく、酒盛りシーンが多いのですよ。さすがに未成年が酒飲んでるのはまずいよなぁ、とこれまた妙に納得したのでした(笑)。

 で、次に登場の貴沙烙ですが(いや、その前に朱緋真をちょこっと見たけど)、このゲームの最大の萌え攻めキャラになるとはこの時にはまだ判ってませんでした。外見が好みではなかったのが原因ですが、会話を読んでいくうちに思っていたキャラと全く違う事が明らかに。「ひょっとするとこれは……」「そうですよね、これって…」そう、私達の頭に浮かんだのは「西園寺さんですよね!」(笑)。「もっと、遊び人の軽い感じのタイプかと思ってましたよ」
 何と言うか、成瀬さんを不真面目にしたような感じ(笑)を想像していたのですごく意外だったんです。何だかやられそうな予感がしつつも、とりあえず様子見にする事に。ちなみにどうでもいい事ですが、「何で貴沙烙は貴沙烙ってフルネームなんでしょうかね? 青樺も元堅も名前で呼んでるのに」「やっぱ語呂というか響きで決めてるんじゃないですか?」「でも、フルネームのキャラと名前呼びのキャラがいるのっておかしい気が……」と気にする結城。更にどうでもいい事に要兄登場時にも「何で要兄? 普通名前で使春兄って呼ぶんじゃあ」「やっぱ語呂がいい方にしたんでは?」「なら、春兄とかにすれば良かったんじゃあ」と納得いかない結城に苦笑するYさん(笑)。いや、妙に気になったのですよ、奥さん。

 李暫嶺を攻略する事に決めつつも、全く出会えないので不安になりつつある結城。前情報とか、攻略情報なしで進めたのでどういうキャラかすら判ってなかったんですよね。ひょっとすると攻略条件とかあるのかなぁ、と思いつつゲームを進めていきます。青樺はゲーム当初、かなり卑屈でダークな面を抱えているのですが、青樺が考え込むバックのぐるぐる(笑)が出る度に「ああ、またこの子はダーク入ってる!」とYさんが駄目出ししていました。「いや、でも、無理矢理工事現場に連れていかれて、何年も奴隷同然で働かされた上に、家族目の前で殺されたらそうなるの仕方ないですよー」と返した結城。むしろ、これで最初から前向きで明るかったら嘘っぽい気がするので、この最初のどうしようもない暗さは仕方ないかと。青樺の成長が軸なわけですし。こういう後ろ向きな子だったからこそ、エンディングの感動が増すのかも。
 そんなこんなで李暫嶺探しをしていた結城ですが、貴沙烙にときめきつつ途中、立ち寄った村で要兄と遭遇し、幼馴染、親友ポジ、青樺が素直に甘えられるというおいしい設定に萌えがきました。「とりあえず、要兄でいってみる事にします(笑)」と決めたものの、果たしてこれでルートに乗っているのか判らない結城。更に俺様こと旺珂を拾い、清州に到着。そこでまさかの貴沙烙ですよ、奥さん!まさか、ここでちゅうされるとは思いませんでしたよ!
「いったいいつの間にフラグ立ったんですかね? ルート、通ってきた覚えないのに」首を傾げる私達。いや、まさか、これが共通ルート(旺珂以外)だとは思いませんでしたよ、ええ。このシーン綺麗で好きなんですが、他のキャラとくっついても初ちゅうは貴沙烙でいいのか、それで(笑)。いや、成瀬さんでも同じことが言えますが、あちらは回避出来ますからね。
 青軍という名前の決め方が安直だと突っ込むよりも、青を目印にすると言いながら、旗とかが赤い事に突っ込みたいです(笑)。いや、色合いとかを考えたんだと思いますが、あれじゃあ赤軍……。まあ、青軍は青樺と青樺親衛隊の集まりだと思ってますので(笑)、青じゃなくても気にしてはいけません←気にしなよ。
 ここまで進めた結城でしたが、やっぱり不安なので、携帯で攻略サイトを探してみる事に。で、見たところ…色々、穴があった事が判明。最初からやり直す事にしました←馬鹿丸出しですが、気にしてはいけませんよ、奥さん!ちなみにYさんには結城がやった後にやってもらいました(笑)。では、次からは個別ルートです。


■要使春→まずは要兄からいってみました。青樺の幼馴染で親友で頼れるお兄ちゃん的な存在というおいしいとこどりな設定です(笑)。「PC版じゃ攻略対象じゃないみたいなんですよね。追加されたのってやっぱり、希望が多かったんですかね?」という結城に「そりゃ、この設定で攻略出来ないのがおかしいでしょう」と返したYさん。確かに攻略したくなる設定ですよ、奥さん。ポイントというか、見どころは青樺が普段より幼くなって可愛い感じになるところでしょうか。原作者様も甘えっこになってると書かれてましたが、自然にそうなるところがいいです。
 出会いのシーンから好きなんですが、やはり、お昼寝と木の上のちゅうは外せません(笑)。仲良くじゃれている感じや、背中を預けられる関係が好きなので萌えました。でも、要兄を一番最初にやるのはお勧め出来なかったり。何故ならば、要兄って攻略キャラの中で最短ルートなのです。結城の見た攻略サイトには陸季の店の位置が載ってなかったので、武器なしで最終決戦に挑んだのですが、二回程負けました…(泣)。店の位置が判っていても武器を揃えられるか微妙なので、二週目以降を狙うべきでした。武器が持ち越しになるとも知らなかったのでした…(苦笑)。
 そういえば、負けた事でBADENDになった訳ですが、結城はそこで初めてBADにスチルが出るものだと知りました。何しろ、ヘヴンしかやった事がなかったものですから、BLゲームには普通にBADが用意されていて、スチルもあって、フルコンプするためにはBADもやらなければならないという常識を知らなかったのですよ(苦笑)。HAPPYEND主義の結城には痛い現実でした…。でも、実は要兄のスチルはBADの方が好きだったりします(汗)。
 そして、要兄ルートにも拘らず、おいしいところを持っていく貴沙烙(笑)。でも、こういったフォローは貴沙烙じゃないと出来ないと思うので、仕方ないかと。というか、救出シーンの青樺は行き当たりばったり過ぎますよ、はい。貴沙烙いなかったら死んでたよ、二人とも…。
 PC版の挿話エピソードも入ってる事にしばらく気付かなかった結城ですが、あれはとにかく涙、です。救われない終わり方なので、痛いですが、一度は見ておきたいものです。


■豪傑ルート→さあ、次は李暫嶺、と思っていたんですが、何を間違ったか、豪傑ルートに進んでしまった結城です(笑)。「ああ、でも、これやっておかないと史鋭慶攻略出来ないみたいだし、やっとくかー」とこちらをそのままやる事に。青樺は誰ともくっつきませんが、新たなる旅立ちENDは結構好きだったりします。史鋭慶と皇子は残念でしたが、死人少なくて仲間が前向きなので。朱緋真と氷霧のコンビも何かいいので「何かもうこの二人でくっついちゃえばいいんじゃ」とか思ってみたり。いや、二人の友情がほのぼのしてて好きなんですが。そして、貴沙烙の頼み事に「何で、これ、貴沙烙ルートのエピソードじゃないんだ!」と突っ込んだ結城。「確かにこれは貴沙烙ルートにあっていいようなエピソードですよねー」とYさんも同意しましたので、きっとみんな思ってるはず。というか、貴沙烙って共通ルートでもさり気なく青樺をくどいている気がするのですが(笑)。


■李暫嶺→ここでようやっと李暫嶺ルートに進むわけですが、いくらやっても李暫嶺との出会いが訪れません。「いや、間違ってないよね、攻略通りにやってるよね」と確認してしまう結城。いや、まさか40節まで全く逢わないとは思いませんでしたよ、奥さん!元々、接点がないし、話の展開上暗殺のエピソードまでに会うのはまずいのかもしれませんが、何か前半にもあっても良かったのでは、と思ってみたり。ただ、その代りに40節からのエピソードが怒涛のように展開されるのですが。Yさん曰く「何か取ってつけたようなルートですよね。いかにも追加みたいな」でしたが、萌えたから問題なしです!(笑)
 李暫嶺のGOODENDはPS2版だと一番好きかもしれません。何しろ主要キャラが誰も死なないという、帝千唯一のルートですから。確かにご都合主義的ではあるのですが。タイトル付けるとすると、「どきどきらぶらぶ人質生活」でしょうか(笑)。Yさんに「あっさり人質になって、帰らないって大将的にどうよ?」と駄目出しされてましたが、人質なのにえらくラブいです。甲斐甲斐しく青樺の世話をする李暫嶺に「篠宮さんだ…篠宮さんがいる」と呟いてしまった結城です←いい加減ヘヴンから離れようよ…。
 萌えどころとしては人質生活全て、なのですが、膝枕とか、寝ている青樺に口づけするところが特に好きだったり。史鋭慶を交えての三人の会話とか、二人でいちゃついているところを見られてあたふたするところが笑えて好きです。スチルは前述の寝ているところにちゅうするのと、出迎えにいったとこでキスするのが好きです←史鋭慶のと構図が一緒だとYさんから突っ込みが入ってましたが(笑)。李暫嶺は帝千キャラではルックスが一番好きなので、立ち絵とかも好きです。エンディングの洗濯シーンにやはり、篠宮さんを思い出しました。青樺は相手を支えたいと思って頑張るタイプですが、甘やかしてくれる年上タイプに弱いのでは、と思った李暫嶺ルートでした。ちなみに李暫嶺×青樺は二番目に好きなカプです。
 そして、ここでもおいしいとこを持っていく貴沙烙。困ったら貴沙烙という標語が青軍にはありそうです(笑)。


■李琉瞬→貴沙烙が気になりつつも、次は李琉瞬にいきました。理由としては、李暫嶺とルートが一緒だったのでやり易かったのと、受けっぽかったので先にやっておこうと思ったからなのです。主人公攻めが駄目な結城としては受けを残しておくとやらなそうな気がしたのですよ。李琉瞬は色合いとか綺麗でスチルで映えるキャラです。Yさんと「これで攻めならねー」と言い合っていました(笑)。
 スチルとしては月をバックに現れるのと、二人で空を見上げているシーン、後、BADの王宮で向かい合っているのが好きです←なぜ、BADのスチルの方が綺麗に感じるのか…(哀)。しかし、納得がいかないのがGOODENDだったり。あれじゃあ無責任すぎるよ、青樺……。


■朱緋真→お次は朱緋真です。とにかく受けを先にやっておこうと思い、選んだのですが、やってみると朱緋真って全然受けっぽくありませんでした。PS2版だとエロシーンがないので余計にそう感じられるのですが、Yさんと「受けっぽくないですよねー。むしろ攻め?(笑)」「そうですよね。リバとかで良かったんじゃ……」と頷き合いました。青樺のために頑張ろうとする朱緋真との友情が爽やかで好きです。「どっちかというと、友情止まりでいいかなぁ。いや、むしろ友情でいい」と呟く結城(笑)。萌えポイントとしては、二人で蛍を眺めるところと、夕陽をバックにキスするところ。キスも告白も朱緋真からだったので「これで受け?」とYさんと首を傾げてみたり(笑)。
 そういえば、帝千やって驚いたのが、愛の告白(笑)がない事です。「好きだ」って、ちゃんと言葉にしてるのって朱緋真だけなんですよねー。後は「大切」とか「一緒にいたい」とか間接的な表現になってます。ヘヴンがちゃんと愛の告白を(中嶋さん以外・笑)してくれるので、普通そうなんだと思ってた結城には驚きでした。結城は愛の告白はちゃんとしてる方が好きなんですが、後に色々やって、間接的表現で終わるのも多い事を知りました。
 スチルは上記の蛍のと、夕陽をバックにキスが好きです。後はBADENDのが……どうしてBADの方が綺麗に見えるんだろう……(汗)。


■貴沙烙→ここで真打ちの登場です(笑)。受け二連続で攻めを求めて、ずっと気になっていた貴沙烙を選択。結果…激しく萌えました。飄々としていて遊び人で風流で博識。何事も楽しむ事が信条の軍の参謀。そういう位置づけの貴沙烙ですが、前述の通り、予想とは全然違うキャラでした。出会いのシーンで強引に仲間になってくる会話を見て、思っていたのと全然違ったのに驚き「何かやられるかも」と思っていたら案の定でした(笑)。
 見どころとしては、考え方も生き方も全く違う青樺と反発し合いながら、少しずつ歩み寄っていき、心を通わせていく過程でしょうか。反発し合うというより、噛み付いていく青樺を貴沙烙がからかい、宥めて、落としていく感じですが(笑)。貴沙烙は通常モードでもくどきが素で入ってるので、それに慣れない青樺がどぎまぎしていくのが可愛いです。青樺を口説き落とした貴沙烙に「いや、最初から落とす気満々でしたよねー」「逃がすつもりはなかったですよねー。むしろ、貴沙烙から逃げられるはずがないですよね」とYさんと話し合いました。
 出会いのスチルも好きですが、桜の舞う中のキスのスチルが好きです。あそこでキスされるとは思わなかったので驚きですが(笑)。というか、共通ルートがあれってもしかして貴沙烙って優遇されてるんでしょうか?(笑)このときは手が早いと思った貴沙烙ですが、貴沙烙ルート(特にPC版)をやってそうではない事が判明。いや、相手が青樺だからかもしれませんが。かっこよく見える瞬間や、不良教師のスチルも好きです。「貴沙烙は横顔がいいですよねー」「そうですよね!青樺でなくても見惚れますよね!」と貴沙烙の横顔に見入る私達。由良さんの絵は横顔が大人っぽく見えるとはYさんの言ですが、結城も同意です。
 暗殺事件のときや、誘惑の香りのとこの会話で「貴沙烙に口で勝とうなんて無理。青樺じゃ一生無理(笑)」と呟く私達。貴沙烙はルート以外でも会話が多いのですが、メイン三人の日常会話が何気に好きです。貴沙烙はルートに入ってなくても青樺を気にかけてると思うのですが。まぁ、その一番は元堅だと思いますが(笑)。貴沙烙ルートではないですが、仕返しや醜隗のときの貴沙烙の会話も好きだったり。
 貴沙烙のBADENDも泣けます(泣)。貴沙烙らしいといえば貴沙烙らしいんですが、本当に青樺が大事だったんだなと思えるENDです。


■氷霧→お次は見るからに受けな氷霧です。氷霧は李琉瞬同様色合いが綺麗なのでスチルがどれも綺麗です。氷霧は見た目の可憐さと中身の天然ボケ具合のギャップが面白いキャラです。団子を串ごと食べてしまったり、全く常識を知らなかったりと、無垢な子なので落とすのが犯罪的に感じられたり。青樺の後をついていく様子が雛鳥みたいに見えます(笑)。青樺とはカプというより、兄弟みたいな感じでいった方が好きかも。
 でも、まさか、人外とは思いませんでしたが。瓜二つパピー(笑)にはもっと責任持てと青樺じゃなくても言いたくなります。スチルは花の咲く木の上に座ってるのが一番好きです。仲間にしても最初は役に立たないのですが、戦闘技追加の道具を装備させると、全キャラの中で最強になります。恐ろしい子……(笑)。


■孟元堅→お次はBLキャラっぽくないと製作者様にも言われてしまった元堅です(笑)。いや、結城もそう思ってましたが……ごめん、元堅、甘くみてました。まさか、このルートでこんなに萌えるとは思いませんでした。とにかく甘いです。ラブいです。「すごいラブいですよねー」と言う結城に、「だってもう出会った当初からラブかったじゃないですか(笑)」と返したYさん。確かに最初から足を怪我した青樺を抱っこして運んでましたからねー。
 元堅は物凄く青樺を大事にしていて周りから過保護だとからかわれるくらいですが、放っておけなくて世話していくうちに、大切な存在に変わっていくという過程がよく判ります。萌えポイントとしては、普段から何気にラブい(笑)のと、ラスト近くでお互いに自分の気持ちに気付く辺り。元堅の腕のシーンはすごく泣けますよ、奥さん。
 エンディングもすごく好きだったり。スチルも綺麗で、青樺が幸せそうなので。きっとラブラブな生活を送ってくれそうです(笑)。BADも泣けます。このスチルも綺麗で好きなんですが、どうして帝千のBADは皆死にネタなのでしょうか…(哀)。戦争ものだし、負けたら死ぬのはある意味仕方ないのかもしれませんが、痛いです。オヤジ(とはいっても、元堅は二十代設定らしいですが)ルートで萌えるとは思いませんでした。……と、ここからオヤジ攻めルートで萌える事になるのですが、まだこの時は思いもしない結城。思えば元堅が一番最初でした……。


■史鋭慶→お次はラスボス的存在、敵の将軍・史鋭慶です。隠しルートで敵方ということで、どうやってくっつくんだろうと思っていたら、またまた人質です(笑)。あっさり人質にされて、そのまま史鋭慶についていってしまった青樺に、「この子は本当に大将の自覚があるのか」とYさんにまたまた駄目出しされてましたが(笑)人質生活ならぬ「ザ・引きこもり生活」です。特殊な能力を持つが故に皇子にしか心を開けず、頑なに引きこもってしまう史鋭慶に、思わず「何か思っていたのと違ってへたれっぽいですねー」と結城が言ったところ、「っぽいはいりません。へたれですよ」と突っ込んだYさん(笑)。
 皇子にこだわって現実を見ない史鋭慶を励ます青樺が健気なだけに、心中ENDが痛いです。敵に殺されるならまだ仕方ないですが、何で好きな男に殺されなきゃいけないねーん!と突っ込みたくなります。というか、立ち直るの遅いよ、史鋭慶……。このルート、陳王高がさくっと暗殺されるのですが、青軍の苦労っていったい…と思った結城。スチルはキスシーンのが一番好きだったり。ラストの青樺の「勝った」の一言が可愛くて好きです。史鋭慶は独占欲と執着が激しそうなので青樺は大変そうですが、幸せそうなのでいいかと(笑)。


■燕旺珂→ラストは顔色の悪い(笑)俺様・旺珂です。最後にしたのは青樺受けで終わりたかったのと、最初の方のイベント選択が旺珂だけ違ったのでやり直すのが手間だったから(笑)。Yさんがルックスでは一番好みらしい旺珂ですが、白といつもセットなのが気になるところです。いや、旺珂の白に対する感情は恋愛感情ではないと判ってはいるのですが。旺珂と白の関係を考えて「西園寺さんと七条さんみたいな感じ…? うーん、そうだ。これはラインハルトとキルヒアイスだ!」と結論した結城。某銀英伝キャラの関係性を当てはめるとしっくりくるんですが、そうすると青樺ってヒルダ…?(笑)
 見どころとしては貴沙烙と同じく、生まれも育ちも考え方も違う二人が、お互いを認め合って歩み寄っていく過程でしょうか。白を失った旺珂を励まし、支えようとする青樺が健気なルートです。欲をいえば、白がいる状態でも、それでも青樺を選ぶルートが見たかったかなぁ、と。萌えポイントとしては二人で剣の稽古をするシーン。青樺の白服に「白服はいいですよね!」「ええ、白服万歳です!」と頷き合う私達。青樺の服で汗を拭く旺珂に萌えです。旺珂のスチルを見ながらYさんが「もうちょっと筋肉ついててもいいと思うんですよね。鍛えてるはずだし。この辺、僧帽筋がもっとないと、デッサン的にもバランスが悪い気が」と言うのに「いや、そんなに詳しく語られても」と返した結城。「青樺も肉体労働してたんだから、もっと筋肉あっていいはずですよねー」と筋肉にうるさいYさん(笑)。いや、でも、絵柄的にもBL的にもあまり筋肉ついてるのも……。
 スチルは前述の汗ふきシーンと決戦前の不意打ちのキスが好きです。あのキスには二人して「皆、見てるのにいいのかっ」と突っ込みました。まぁ、旺珂ですしねー(笑)。でも、一番の萌えどころはやはりおまけルートではないかと。嫉妬に駆られてのキスとか、二人で城にいくとことか。Yさんに「本当に後ろから抱き締めシチュに弱いですよねー」と笑われましたが、だって、好きなのですよ、奥さん!おまけルートは色々旺珂の心情が補足されているのでクリア後には忘れずに見ておきましょう(笑)。


 以上、個別ルート感想でしたー。攻略キャラ以外にも、挿話エピソードとしてサブキャラ同士のイベントがあるのですが、総勢40名以上キャラがいるとあって、フルコンプするには何巡もしなければなりません。サブキャラ同士のカプは招夜×乾陀羅が結構好きです。イベントでは醜隗のが印象深くて、笑える宝満のイベントも好きです。ただ、どう見ても女性なのに性別は男みたいなキャラがいるのですが、別に女性でも良かったんじゃ…と思ってみたり。基本的に結城が脇カプに関心がないせいもあると思いますが、無理にBLカプ作らなくてもよいのではないかと…(汗)。
 通常時のメインの会話も好きで、青樺の口癖の一つ(一番は「そうか…そうだな」だと思われますが)「馬鹿」が可愛くて好きです。怒ったり、照れたり、拗ねたりすると必ず「馬鹿」と言う青樺にボキャブラリーのなさを感じつつも(笑)、それが可愛くて「青樺の『馬鹿』って可愛いですよねー」と言ったところ、同意したYさんに「でも、青樺の『馬鹿』は貴沙烙のもです」と断言されました(笑)。いや、確かに私達にとって青樺は貴沙烙のものですが(笑)。
 とにかくやりこみがいのあるゲームなので、興味ある方はやってみて萌えてください。主に貴青に(笑)。





←back     →PC版感想へ