35mmフルサイズ用の被写界深度グラフです。 ※APSサイズ用は下2段段です。 それぞれ1m〜20m用と10cm〜100m用の対数目盛りの2種類ずつあります。 使いやすいほうをお使いください。 フルサイズ用は12mmから500mmまでを1枚のグラフにまとめています。 ※ズームレンズ3〜5本分です。 グラフの上に書いてある焦点距離/絞りで計算し、グラフの右に書いてあるグループは過焦点距離が略同じなので被写界深度は許容誤差範囲に収まるとしています。原理は本分の説明をお読みください。 グラフの部分を紙幣の大きさに合わせてプリントして、切り抜き財布に入れて必要なときに使っています。 グラフの横軸は、被写体までの距離。縦軸は被写界深度です。 同じ色の2本のカーブで遠点と近点をしめしています。 使い方の例: (1)50mmf=8のレンズで、被写体までの距離が5Mのときの被写界深度は? ピンクのグラフより約3.4Mから9.5Mとなる。 (2)50mmのレンズで、5M先の被写体で前後1Mは、ボケを避けたい。絞りは? 空色のグラフ(f=4)で前に1M、後ろに1.6Mくらいの被写界深度が得られる。 |
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下のグラフは35mmフルサイズ用で対数目盛りになっています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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APSサイズ用被写界深度グラフ APSサイズ用はこちらです。 12mm〜400mm用になっています。 ※許容錯乱円径が20μmで計算しています。 使い方: (1)35mmf=8のレンズで、被写体までの距離が5Mのときの被写界深度は? ピンクのグラフより約3.Mから10M以上となる。 (2)35mmのレンズで、5M先の被写体で前後1Mは、ボケを避けたい。絞りは? f=4で前に1.3M、後ろに2.4M |
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APSサイズ用の対数目盛りです。10cmから100mまでの被写界深度を表示しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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どこから測るのか? 本文の図1のように通常簡易的にはレンズは1枚で現しますが、実際のカメラ用レンズは数枚のレンズで構成されて厚いレンズになっています。 一眼レフにおいてはカメラのボディの中にはクイックミラーが入っていて、広角レンズ例えば焦点距離24mmのレンズでも撮像面の24mm前には実際のレンズはなく、仮想のレンズになっています。 同様に特にズームレンズでは被写体側にも仮想のレンズが形成されたおり、撮像素子側に第1主点、被写体側に第2主点を設け被写体距離は第2主点から測るようになっています。下図のように第1主点と第2主点の間はブラックボックスとして扱います。 問題は第2主点の位置が公開されていないので、正確にはどこから測ってよいのか明確ではありません。特にズームレンズのズーム比の拡大、レンズの小型・軽量化によって第2主点の位置が大幅に変動するようになっています、被写界深度目盛りよりズーム比の拡大、小型・軽量化、収差の補正を優先した結果レンズから本文の図B−3のような被写界深度目盛りが描けなくなって、被写界深度目盛りがなくなってしまいました。 とは言っても、被写界深度を深くするためには絞った方が良く、回折効果を避けるためには開いた方が良いと言う矛盾に対応するには何らかの目安が必要なためこのようなグラフを作りました。 どこから測るのか正確にはわかりませんが、レンズやカメラから極端に離れた所に第2主点があるわけではないのである程度離れた被写体、目安として焦点距離の10倍以上の場合には十分に実用になると思います。以上のため上のグラフは1M〜20Mとして近くは省略しています。 |
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第1主点と第2主点との間のブラックボックスとした長さは公開されていない。 場合によっては第2主点の方が後ろ(図の右側)の場合もある。 実際には第1・第2主点の間で若干の増倍・圧縮が行われているようである。 主点の詳しい説明はレンズの部屋をご参照ください |
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下の表は、過焦点距離が約10mとなる、28mm・f2.8,35mm/f4,50mm/f8,70mm/f16,100mm/f32で各焦点距離を正規に計算した値です。。 これらの誤差を無視してグラフは50mm/f8で統一しています。 ※この誤差が気になる方は被写体深度グラフは使わないで下さい。 各レンズの焦点距離/絞りで、正規に計算した値
実際のレンズに関しましては下記で公開されています。 http://www.tamron.co.jp/data/depth/index.htm 本グラフとの差をご確認ください。 実レンズでは、同じ焦点距離でもレンズが異なれば若干の差が出ています。 これは、収差の補正、ズーム比の拡大等で、第1主点と第2主点との間が、完全なブラックボックスでなくなって若干の増倍・圧縮が行われているものと思います。 |
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