私のコンタクト歴は、かれこれ30数年にもなろうかというところです。
その長いコンタクト人生で、今度初めて遠近両用コンタクトレンズを作ってみました。
このHPが少しでも、これから遠近両用コンタクトレンズを作る方の参考になればと思います。
はじめてつくったコンタクトレンズは、高校生の頃でたしか「リッキー」というメーカーで、武蔵境の日赤病院でつくりました。
このレンズは遠い過去の記憶ですが、目にあってなかったようで、ある朝目覚めたら目があかなかったことがありました。
角膜が炎症を起こしたためだったと思います。
それで作り変えた記憶があります。
以来記憶だけでも、協和コンタクトでHOYAのハードレンズ、
眼鏡何とか(名前忘れた)でSEIKOのハードレンズ(これはなんとなく相性が悪かったのですぐメニコンスーパーEXに変えました)、
エースコンタクトでクラレのハードレンズ(これも相性が悪くてメニコンスーパーEXにすぐ変えました)、以来メニコンスーパーEXをずっと愛用していました。
この間最初のトラブルを除けば、これといった大きなトラブルも無く何度かは紛失しましたが、順調にハード歴が続いていました。2年ほど前に小さな字が見えづらくなって遠近両用眼鏡を作り、それからはコンタクトレンズからちょっと遠ざかっていました。
ところが遠近両用眼鏡って、とても目が疲れるんですね。
近視用眼鏡なら一日中かけていても疲れないのに。
で思い切って遠近両用コンタクトレンズにチャレンジしてみました。
お店は、以前使用していたコンタクトレンズのデーターが残っているエースコンタクトで作ることにしました。
2年間コンタクトレンズから遠ざかっていたせいか、度数もかなり進んでいました。
遠近両用のコンタクトレンズは、お店によって、扱うレンズがいろいろと違います。
アイシティでは、遠近両用ハードコンタクトレンズはHOYAマルチビューだけみたいだし。
また、価格も近視用に比べると大変高く(2〜3倍)しかも度が合わせにくい!
近視の度の弱い人はたぶん大丈夫だと思いますが、私のような強い近眼でしかも乱視もかなりある人は難しいです。
けれども、あくまで個人差があると思いますが、遠近両用眼鏡よりは目が疲れないのは間違いありません。
BC=ベースカーブ、P=度数(大きいほど近視の度が強い) DIA=サイズ(レンズによって決まっているので表示してない事も多い) AD=加入角(手元用の度数) |
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最後に使っていた近視用コンタクトレンズ (メニコンEX) ![]() |
2006年まで使用していたが小さな字が見づらくなったので装用中止。遠近両用眼鏡を使用。 両眼で¥19,000くらい |
初めて作った遠近両用コンタクトレンズ (アイミークリアライフ) ![]() |
2008年9月9日購入 度数が合わず(左右のみえ方のバランス)、気持ちが悪かったため、1日にて作り直し 両眼で¥50,400 |
作り直した遠近両用コンタクトレンズ (アイミークリアライフ) ![]() |
2008年9月13日受取り 一月ほど使用したが、もう少し小さな字も見えると良いなと感じた。 |
3度目の遠近両用コンタクトレンズ レインボークレール(加入角+2.5) ![]() |
2008年10月25日 相談の上、小さな字がもっとよく見えるようレインボークレール(加入角の選べるもの)にレンズ変更。 両眼で¥8,400追加支払い2008年10月30日受取り。現在使用中 |
遠近両用コンタクトレンズの装用感です。
アイミークリアライフは、レンズか大きく感じられたものの、つけていてかなり目が楽で長時間していても大丈夫でした。それに比べると、DK値が低いせいかレインボークレールは会社から帰ってきたらすぐ外したくなります。(アイミークリアライフDK値「125」に対し、レインボークレールDK値「25」)
ちなみにレインボーでもDK値の高い製品があるようなので気になりますが、もし変えても大差なかったらと思うとふみきれません。まぁ、DK値が低いということは、その分汚れにくくて丈夫なのでこれでもいいかな・・とも思っています。(ああ、優柔不断・・・)
また見え方ですが、アイミークリアライフは、レインボークレールに比べすっきり感がある感じ。
レインボークレールは、中近距離はよく見えるけれど、遠距離はちょっと落ちるような気がします。
また、ピントが合うのに若干時間がかかるような気がしますが、これは慣れが解決するかと思っています。
日常生活だけなら、アイミークリアライフのままで、小さい字を見るときは手元用の眼鏡をかけるという手もありだと思います。
今回は発作的にコンタクトレンズを作ってしまいましたが、後でネットなどで調べたり経験したことから考えて、度の強い人は、メニコンメルスプランで試してから作った方がいいかもしれません。
それで自分の度数がどれくらいか分かるし、合わなかった時の初期投資が安く抑えられます。
またネットで検索すると、旭化成のアイミークリアライフ、シードマルチフォーカルO2などをかなり安く扱ってるところがあります。
この二つは、加入角(小さな字を見るのためのレンズ)が決まっていて選べないのですが、老眼度が弱い人ならOKです。
ちなみにアイミークリアライフは、写真でも分かるとおり、加入角は+0.15です。
ネット検索で、立川のコンタクトレンズ屋さんで、シードマルチフォーカルO2が¥8,800(片目)とありました。
これなら近視用より若干高いだけで気楽にトライできますね。
ただし、激安コンタクト屋さんは購入後のカーブの調整や度数調整ができないみたいです。
最終結論ですが、度の強い人にとって現状ではまだ遠近両用コンタクトレンズは、遠くも近くもパーフェクトとはいかないみたいです。眼鏡を負担に思わない人は、遠くを見る用と度の弱い日常用と2通りの眼鏡の使い分けがいいかもしれません。小さな字は眼鏡を外せば見えるのですから。
もちろん、近視の強くない人には遠近両用コンタクトレンズはお勧めだと思います。
(2008・11・2)