アドバンスド NIKONOS

 
撮影機材:ニコノスV 20mm
撮影データ:f8 1/90 SB105 1/4発光 RVP

 



 

NIKONOS撮影術

 
ワイド編

ワイドレンズはプロも使っている(ほとんどが15mmだが)ので、一般の方もニコノスをワイド用として利用している方が多いことでしょう。注意すべきポイントはやはり被写体との距離に応じてストロボの光量または絞り値を変えることでしょうか。水中ストロボについているUWGN(水中でのガイドナンバー)の表を参考に、撮影距離からストロボの光量または絞り値を選択しましょう。シャッタースピードはその時の水中の明るさによって適正値が変わってきます。私の場合、フィルムがRVPならば絞りをf8に固定して、被写体との距離が1mならばSB105full発光(UWGN11)、50cmまで近づくとSB1051/4発光(UWGN5.6)とストロボの発光量を変えています。もちろん、ストロボの光量を一定にして距離に応じて絞りのほうを変えてもかまいません。特にストロボを2灯で使っている方は絞りを変えたほうが楽かもしれませんし、絞りを変えるほうが細かい露出ができます。ただし、絞りを変えると背景が適正となるシャッタースピードもその都度変わるので注意してください。私の場合は絞り固定なので、伊豆半島ではf8・1/30、沖縄ではf8・1/60あたりを基準に距離に応じてストロボの発光量を変えています。あと、ワイドでもマクロでも言えることは背景処理です。特にワイドではバックがブルーに抜けていないとあまりきれいな写真になりえません。背景を意識して撮影してみましょう。自然光撮影はストロボ撮影と異なり、スローシャッターだと被写体の輪郭がブレます。1/125ぐらいのシャッタースピードは必要でしょう。また、ワイド写真では太陽の位置も重要です。

表中の数字は@:撮影機材、A:撮影データ、B:撮影地、C:一言です

@ ニコノスV 20mm SB105 RDPII @ ニコノスV 20mm SB105 RVP @ ニコノスV 20mm 自然光 RVP
A f8 1/60 1/4発光 A f11 Auto 1/4発光 A f8 1/125
B ケラマ ニシ浜 水深24m B ケラマ ニシ浜 水深24m B ケラマ 黒崎沖 水深4m
C キンメモドキが向かってくる感じに撮れていますが、狙って撮ったわけではありません。うしろにダイバーが写っているのが気になりますが、おもしろく撮れたのでこれはこれでいいと思っています。やはり構図を確認するよりもいきあたりばったりで撮っていると思わぬ構図にめぐりあえます C ミツボシクロスズメがいい感じに入っています。これも偶然に撮れたものです。ひたすらアザハタを追っかけていたことしか覚えていません。絞りを適正より1段絞ったので、アザハタの赤がいい感じに出ました。バックをもう少しあおり気味にしたほうがよかったかもしれません C スキンダイビングで撮った一枚です。このような場合にはニコノスの機動力が発揮されます。ピントを合わせている暇はないので、置きピンで被写体にどこまで寄れるかがポイントです。シャッタースピードを1/125以上にしたほうがブレにくくなります

  Copyright (C) Toshiaki Uematsu


 

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