アドバンスド NIKONOS

 
撮影機材:ニコノスV 35mm+SEA&SEA接写リングM2
撮影データ:f22 1/90 SB105full発光+拡散板 RVP

 Copyright (C) Toshiaki Uematsu



 

NIKONOS撮影術

 

 

マクロ編Part2

表中の数字は@:撮影機材、A:撮影データ、B:撮影地、C:一言です

@ ニコノスV 35mm+M2 SB102 RVP @ ニコノスV 35mm+M1 SB105 RVP @ ニコノスV 35mm+M2 SB105 RVP
A f16 1/90 1/4発光 A f22 1/60 full発光 A f22 1/60 full発光
B 大瀬崎 湾内 水深13m B ケラマ 屋嘉比 水深10m B 八幡野 ビーチ 水深10m
C ニコノスの取り回しのよさはこのような場面でも効果的です。片手だけで撮影が可能なので空いたほうの手を使ってうまく枠の中におびきよせます。この時生物になるべく触れないように心がけましょう。撮影距離が一定なので露出データを決めてしまえば、後は枠に入ってきたときに撮りまくるというニコノスならではのスタイルで撮影します。ちなみにウミテングを真正面から撮ると何を撮ったのかわからないカットになります(^^; Cナマコに住み着いているウミウシカクレエビですがかなりすばしっこく、すぐに反対側に隠れてしまいます。ときどきじっとすることがあるので、そのすきに撮りまくりましょう。ニコノスならば片手でエビを探しつつ撮影することもできます。この方法は撮影時間が限られているときに有効です。また、撮りたい角度にいなくてもカメラをその方向に持っていって撮影できるというところもニコノスならではの撮り方でしょう Cナイトダイビングで中層に被写体がいる場合はなかなか撮りにくいものです。中性浮力で的確にライトを当てつつ被写体にピントを合わせるといった荒業もニコノスならばいとも簡単にできます。ナイトの場合はシャッタースピードはまったく関係ないし、手ぶれもまずないので「これは」と思う被写体は恐れずバシバシ撮りましょう。またナイトでは普段は逃げられてしまうような生物でも撮影可能なので一眼レフに負けないカットも撮れるでしょう
@ ニコノスV 35mm+M1 SB105 RDPII @ ニコノスV 35mm+M1 SB105 RVP @ ニコノスIV 35mm+M2 YS30 RVP
A f22 Bulb full発光 A f22 1/90 full発光 A f16半 Bulb full発光
B 大瀬崎 ゴミ捨て場 水深20m B ケラマ 儀名 水深6m B 大瀬崎 ゴミ捨て場 水深18m
Cニコノスに限ったことではありませんが、被写体のうしろに何かがあるのとないのとでは写真の奥行き感にかなりの違いが生じることがあります。ハウジングではファインダーを通して構図が確認できるのでいいのですが、ニコノスの場合は自分が見ている位置とフィルムに写る位置が違うので確認が必要です。時には当てチョンでなくファインダーを覗くのも手でしょう。ブルーに抜いたつもりが背景が岩だったというのはよくあります。ところで、背景がグリーンというのもなかなかいいものですね。ただしニコノスではバルブ撮影になるのでくれぐれもブレに注意してください C時としてウコンハネガイは頭がやっと入るくらいの空間の横穴にいたりすることがあります。光っているところを見るだけならばそれでもいいですが、写真を撮りたいのならば悩ましいところです。こんな時でもニコノスならば手を伸ばして接写枠をそぉっと貝に合わせて撮ることができます。ただし、くれぐれも接写枠が触手に触れないように注意してください。触れてしまうとウコンハネガイがただのハマグリになってしまいますから...(^^; Cニコノスの接写では接写枠によって写し込める範囲が決まってしまっているので、被写体の大きさによってはフィルム面いっぱいの時もあるし、小さすぎて周りがスカスカの場合もあるでしょう。しかし、実際に大きく引き伸ばした場合にフィルム面いっぱいに写したものはかなりグロテスクなものになりあまり一般受けしません。そのような時はひと回り大きく写せる倍率の接写で環境ごと写すことをお勧めします。環境ごと写すことによってそれを見た人々がその生物の生息環境を知ることができます。それは今後生物を探すときの重要な情報となるでしょう 

  Copyright (C) Toshiaki Uematsu

ワイド編Part1へ行く]