4月26日は25年前にチェルノブイリ原発事故が起こった日。4.26横浜集会は、高江の米軍ヘリパッド建設問題を一人でも多くの方に知ってもらおうと企画されましたが、東北の被災地支援から帰ったばかりの山城博治さんのお話と福島に放射能検知器を持って現地調査した神奈川高教組の小島浩介さんの報告を受け、沖縄の基地問題と原発問題の共通性について改めて考える場となりました。参加者は約50人でした。集会に後援・賛同・協力いただいた自治労横浜本部や各支部、基地撤去をめざす県央共闘会議や多くの個人のみなさんにこの場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございました。
集会冒頭は高江のビデオ上映。最初はヘリパッドいらない高江住民の会事務局の高橋昌弘さんのビデオメッセージ。これは沖縄講座のメンバーが4月8日に高江を訪問したときに収録させていただいた映像です。沖縄防衛局との激しい攻防の様子と、やんばるの静かな森を破壊する米軍ヘリパッド建設への怒り、平和な森に人殺しのための基地を作らせたくないという強い思いが、高橋さんの静かな語り口の中に込められていました。(残念ながら会場の音声機器の不具合があり、収録したメンバーが補足説明。参加者のみなさんにはお詫びします)。次に、住民の会事務局長の比嘉真人さんが撮影・編集された昨年12月から3月上旬までの高江現地の映像が上映されました。沖縄防衛局の職員を執拗に追求し、作業員を粘り強く説得する住民の会と支援者の徹底した非暴力抵抗闘争は、6月にも予定される菅総理訪米の手土産にと目論む政府・防衛省の、住民の声よりも米国のご機嫌伺いばかりの醜い意図を挫きつつあります。
山城さんのお話も高江の状況から始まりました。「少なくとも工事は予定通りには進ませなかった。3月から6月まではやんばるの希少動物の産卵期に当たるということで工事の動きは今のところない。しかし、7月からは2月に倍する防衛局職員と作業員を動員して工事を強行してくることが予想される。住民の会の闘いへの支援と連帯を!」と山城さんは訴えました。また東日本大震災への被災地支援で見た、目を覆うばかりの惨状に触れ、「沖縄の問題も基地の問題も触れてはいけないような雰囲気があるが、痛みが地方に押し付けられる構造は、基地も原発も同じ」と指摘し、「基地も原発も根を絶たないと解決しない。今だからこそ沖縄基地問題を語るべき。思いやり予算を震災復興支援に充てるよう求めていきたい」と強調しました。(講演録はこちら)
若干の質疑の後、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの木村事務局長から連帯アピール、小島浩介さんから特別報告「福島原発で何が起こったか」(福島レポートはこちら)を受け閉会。交流会にも約20人が参加し、山城さん、小島さん、木村さんも含めて交流を深めました。