間質液がリンパ管に流入したものをリンパといいます。間質液とは何か?それは身体の中にある水分のこと。口から摂った食物や水分は胃に運ばれ分解され、巡り巡って血液になり、血液の中の水分や栄養が血管から染み出て、細胞に運ばれる。
リンパは無色透明で液体であるが、腸からのリンパには腸管から吸収された脂肪が含まれるため、白濁して見えることがある。
また、リンパがリンパ管に流入し、リンパが流れることで身体にとって3つの不可欠な機能を行っている。
①体内の組織中に存在する過剰の間質液を吸収する。
②体外から間質液に侵入した異物を取り除く。
③間質液にある過剰のタンパク質を取り込んで循環血液に戻すことによって、間質液の膠質浸透圧を調節する。
身体の下水道です。家庭(細胞)から出た下水(リンパ)を下水道 (リンパ管)に流す。
筋肉の走行に必ずあるものが血管や神経、そしてリンパ管である。 リンパが流れるリンパ管は、老廃物など余分なものや異物が流れて いるが、非常に流れにくく、力の弱い心臓のポンプのような作用で 流れている。したがって、筋肉の力を利用するなどして少しずつ 流れているもの。
流派みたいなもの。(タイ式・なみこし指圧など。)
マッサージは人によって同じ手技でも教わり方や創意工夫でどんどん新しい手技が増え、人によって感じ方も変わります。リンパ系とはその中の一つにしか過ぎない。
その中でリンパ系マッサージとはどんな目的に考え出された手技か?
筋肉の走行にある老廃物などを含むリンパ管を、筋肉を大きく動かすことでスムーズに流すマッサージである。普段の生活や運動で使っている筋肉以外の細かい筋肉に対してアプローチすることで、普段流しにくいリンパを流すことができる。リンパの流れがよくなることで身体の代謝が向上され、病気や疲れに強い身体になります。
人によって効果や持続日数は変わりますが、痛みがある方なら1週間に1回来ると2~5回くらいで随分身体に変化が出てくると思います。
自分でやっても効果はあります。しかし、それは健康な人の体調維持にお勧めです。体調が思わしくない人はしない方がいいでしょう。自分でマッサージすると、身体に余計な力が入ってしまうので十分なリラックスができず、人にやってもらったものより効果は半減してしまうでしょう。また、余計な力が入ることで、調子の悪い箇所以外の別な箇所が疲労や痛みを起こすこともあるからです。
年齢だけでなく男女や職業、体系など様々な要因で刺激の量や手技は変えています。そのため、若いから刺激を強くとも言えませんし、高齢者だからといって刺激を弱くとも言いにくいです。
動物にも効果はあります。哺乳類であれば、どんな動物でも治療効果は期待できると思います。
筋肉があるところにはリンパ管があり、頭にももちろんありますので相乗効果は期待できると思います。頭は特にリラックス効果の高い部位なので、リンパ系マッサージをすることで髪の質や頭皮だけでなく、身体全体のストレスを解消するには最適だと思います。
マッサージなら炎症部位には治療しない。また、ハリ治療なら炎症部位以外に禁忌部位にも刺さない。でも一番は、患者さんが何を望んでいるかを考えて治療することです。
リンパ系マッサージはスポーツマッサージとも言われるスポーツ選手に向いている施術になります。施術前と後を比べると、体脂肪率が下がることからも証明されます。
順番は、あってないようなものです。私の場合は、辛い箇所を中心に円を描くように治療するようにしています。
いません。骨折や捻挫なんかの人でも周辺部位をはずせば、治療できます。
特に大丈夫だと思います。人によって時間帯や天気により体調が優れない人がいますが、体調が悪い時ほど効果は高いと思います。
患者さんにマッサージを行うとかえってがん細胞を体中に広めてしまうのではないか?と聞かれることがあります。私はマッサージの場合、二つのポイントを抑えれば可能性は低いと考えます。
ポイント①・・・身体の深部にまでとどくような強すぎる刺激を与えた場合。
リンパ系マッサージでは軽い運動をさせるように筋肉を大きく動かすイタ気持ちいい刺激ですので強すぎるということはありません。
ポイント②・・・腫瘍のある部位、近辺のリンパ節付近への不快な刺激を与えた場合。
治療前にしっかりと把握することで防げます。
※問題は「腫瘍のある部位や近辺のリンパ節を強くマッサージをすることで腫瘍細胞が血流やリンパ流に乗って拡散する」ことにあり、このリスクを認識してこれを避けることのできる医療者や治療家によるマッサージには危険はほとんどない。
一般に癌患者さんは低血圧、低体温、冷え性といった症状をお持ちであり、マッサージはこれらの体質からくる体の不調を改善する効果があります。
また癌患者さんには精神的につらい方が多く、マッサージによるリラクゼーションは心身ともに癌患者さんの苦痛軽減につながります。 ですからご家庭でもご家族の方は積極的に患者さんにマッサージをしてあげて欲しいと思います。もちろん、前述の「腫瘍のある場所や近辺のリンパ節を避けて」行ってください。
●針灸治療は癌体質を改善するのに大変有効です●
身体が抱える様々なストレスを解消されることで、免疫力や抵抗力の向上を促せます。身体のこうした改善が自然治癒力を高め、癌を初めとする様々な病気になりにくい身体に作り変えてくれます。
癌に侵されている方にも効果は期待できます。血行が良くなってしまうからよくないと思われがちですが、そんなことはありません。入浴や運動は血行が良くなりますが、けして病気を進行させるとばかりは言えませんよね。針灸治療は患者さんが病気になり、癌の症状で一番多いむくみや痛みの症状を取り除くことができます。こうした体質改善が進行を遅らせたり、治癒に向かわせます。針灸やマッサージは癌治療には効果の大きい治療法です。