Last modified : 2002.01.31


SLO-420 ジャンク品修理(2)

SLO-420 ジャンク品修理(2)

 

   
ジャンク品状態
故障品という事でジャンク扱い \5,700 で購入。
少し価格が高目かも知れませんが、業務用機ですので十分納得出来る価格です。
電源は入ります。

動作を確認していると、この機種にはテープリターンプレイと言って、
REWボタンを押しながらGO TOボタンを押すとテープを最初まで巻き戻して自動再生する機能がありますが、
それが動作しません。画像もノイズだらけです。

そして、新たに・・・テープが出てこなくなりました。(^^;)マジかよー。
作業手順 @

キャビネットを開けます。

同じような写真ですが、決して同じ写真を掲載しているのではありません(苦笑)

SL-F11をベースにしてるので、中も見慣れたものばかりです。だって、この種の機種が好きなもんで(^^)

これが出てこなくなったテープです。(T_T)

作業手順 A 

とりあえず、カセコンを外しテープを取り出す事にしました。SL-F7/F11/HF77カセコン交換を参照。

しかし、
テープが邪魔をして、カセコンロックレバーが外せません。この場合はドラムローディングを手動で解除します。(SL-F7/F11/HF77Uローディング調整を参照)

しかし、完全に解除はしません。少し手前で止めてやります。(赤矢印)そして、アンロックレバーを解除(橙色部を矢印方向に引く)してやります。

ここまでやると、FLモーターを手動で動かしてやると、カセコンが上がる筈でした。
(写真はわかりやすいように該当部分のみ写してあります。)

が、そうする前に外れました。(^^;)

 
作業手順 B

外したカセコンです。

   
作業手順 C

写真では良くわかりませんが、赤丸部の突起と、レバーの支柱が折れていました。

 
   
作業手順 D

レバーも大きく湾曲しています(上の写真を参照)

とにかく、まっすぐに伸ばします。

どうも、カセットが出なくなり、カセコンを外そうとして、無理やり引き抜いた感じです。

作業手順 E  

たまたま、アンロックレバーを予備に持っていましたので、それを使う事にしました。

3-670-001-00 1個 \100です。
しかし、もうサービスや部品センターにも在庫はありません。

レバー交換後、カセコンを本体に戻し、再テストしました。これで、バッチリカセコンは直りました。

作業手順 F 

後は、画像ですね、あまりにも汚いので、通常の湿式のクリニングテープを使用するのは止める事にしました。だって、貴重なクリーニングテープなもんで(^^)

で、アルコールはVHS用の湿式テープが氾濫しているので、直接ヘッドの洗浄を試みる事にしました。

うーん、チャレンジャーですな(笑)


 

作業手順 G 

柔らかい布に、アルコールを浸します。布はセム皮等が良いかも知れません。

たっぷりと、液を付けてしまいました。

 

作業手順 H 

写真のようにしてゆっくりと布を当てます。

このときの注意は、ヘッドを回転させないように、押えておくとよいでしょう。写真では押えていませんが、これは、もう一方の手はデジカメを持っている為です(笑)

そして、布はヘッドに対して直角に当てます。

 

作業手順 I 

ご覧のように汚れがくっきりですねぇ。

これで、再生のテストをしました。運良く、ヘッドの汚れだったようで、再生画は綺麗になりました。

録画もしてみますが、問題ないです。ヘッドの磨耗はしていなかったみたいです。

とりあえず、オートリターンプレイの不良はありますが、これで、OKとします。

今回の修理の内訳です。
デッキ本体 \5,700
修理代 \0
部品代 \100 アンロックレバー 

合計 \5,800

修理時間 約6時間(部品清掃時間含)

 
   
特記事項 


 


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