Last modified : 2003.05.19


SL-F7 ジャンク品修理2(1)

SL-F7 ジャンク品修理2(1)

ジャンク品状態

電源は入りますが、カセットが入りません。
中でガラガラと音がします、何かの部品が取れている音です。故障の原因はもう決まりですね。

しかし、今回は部品不足が深刻になって来ました。そこで、部品を手作りする事に・・・・(^^;)
 
作業手順 @

キャビネットを開けて中を確認いたします。
カセコンのセクタギアが破損している模様です。ご覧のようにカセコンがユラユラになっています。

デッキ自体は比較的に綺麗です。カセコンを修理のためにはずします。

(SL-F11/F7/HF77/SLO-420/SLO-1500 カセコン交換参照)

作業手順 A

思った通り、セクタギアが欠損しています。部品を交換すれば修理完了!と言いたい所ですが・・・・

なかなかそうも行かなくなってきました。この部品”セクタギア”はもう供給終了しております。

私の持ち合わせも残り1個となってしまいました。

作業手順 B

ご覧のように同様に故障したカセコンも溜まってきましたし、本当に深刻な状況ですね。(^^;)

作業手順 C

と言う訳で、今回はこの部品を部品交換では無く、作って見る事にしました。

セクタギアをカセコンから取り出し、飛び散った破片もデッキの中から回収いたします。運良く、破片は全て揃っていました。良かったです。

作業手順 D

さて、これからどうしようかと言うと、破損した部品を修復し、それを複製する事にいたます。

先ずは久しぶりに、模型用具を出してきて並べてみました(^^;)この道具はほんの一部ですが、各道具の名称も写真に入れました。

とにかく、ここからは模型用語、アニメ用語がふんだんに使用されると思われます。ベータマックス用語辞典の方もまとめてありますので、あわせて参照ください。
作業手順 E

まずは、部品複製する為に、この部品を元の状態に復元する作業をします

バラバラになった部品を仮止めいたします。
結構、隙間の補間必要かと思い、エポキシパテを用意しましたが、溶きパテで十分隙間が埋まりそうです。

作業手順 F

強度を持たせる為、プラ版で裏打ちいたしますが、厚さを考慮して、あらかじめ削って貼り付けました。

そして、更に溶きパテで隙間を埋め、ヤスリます。

作業手順 G

最終的にはサーフェイサーの1000番を使用して仕上げるのが理想です。手元にはサーフェイサー1000のホワイトがありましたので、今回使用しましたが、どちらかと言うと白くない方が私は好きです。

また、広い面に使用するのであれば、soft99ボデーペンの"プラサフ"がお勧めです。
作業手順 H

復元完了(最終仕上げ済み)のセクタギアです。
後は、この部品を、型取用シリコンで型を取り、部品の複製は完了です。この型に注型剤を流し込み複製物を作成する訳です。

複製の仕方については、マイメンテナンスの『供給ENDのギア部品を作ろう!!』を参照してください。

修理代 \0
部品代 \0
合 計 \0
修理時間 約5時間
(部品清掃時間含)  

特記事項


Copyright by 小掠 学
ogu_kage@msf.biglobe.ne.jp