Last modified : 2004.06.13


SL-2100 ジャンク品修理2

SL-2100 ジャンク品修理2

今回はジャンク品の修理です。
症状としましては、電源は入りOK、巻戻し、早送りOKだが、再生をすると止まってしまうと言う現象です。 今回はパネルの照明は点きました。必ず例の故障が発生する訳でもないんですね(苦笑)

でも、パネルの照明が点かなくなるあのリード線切断現象は、ジャンク品の中でも5割以上を占めている程 多い故障のようですね。

しかし、電源ONとパネル照明が異常なかったのと、結構綺麗だったので、\20,000で買ってしまいました。 非常に高い買い物になってしまいました。
作業手順 @

どうせ、キャプスタンが原因でしょう!
と言う事で、もうこの機種ではお決まりの裏を開けてキャプスタンのチェックです。

やはり、動いていませんでした(爆笑)SL-F11でもこんな故障はせんぞ!!

作業手順 A

さてさて、ではキャプスタンが動いたら画像は出るもんなんだろうか?(笑)とふと思ったので、やってみる事にしました。

再生ボタン押下と同時にキャプスタンをテープの速度に合わせてぐりぐりと回してみました。
まるで、JOGダイヤルを回しているようですね(笑)・・・

むっ!おおッ!!
でた!!出たぞ!!
画像が出た。しかも、結構綺麗ではないか。

作業手順 B  

これは、キャプスタンを修理してみるしかないですね。
キャプスタンを基板ごと外して、悪評のあのコンデンサをチェック、やはり、液が噴きまくっていました。

さて、基板のパターンまで死んでいる可能性もあるんですが、悩んだ結果コンデンサを交換してみる事にしました。

作業手順 C

一応、純正のコンデンサも手に入ったので・・・(普通ないよなぁ(笑))

作業手順 D

早速交換。しかし、改善の兆しはなし。

やはりパターンがいかれていたようです。基板に付着している液をふき取り、パターンの修復を試みました。

しかし、どうも、何箇所かパターンを修理しましたが、全く動作しようとしません。

   
作業手順 E

2時間程格闘しましたが、あかん!とうとうギブアップです(苦笑)新品のキャプスタンを購入する事にしました。ソニーサービスで\6,700でした。

   
作業手順 F

中はこんな感じです。

   
作業手順 G

装着しましたら、見事動作しました。とりあえず再生・録画をテスト、問題無くできました。

しかし、自己録再が問題無く出来ても、テープパスが狂っている可能性があるので、テープパスも調整します。 (テープパス調整を参照)

取りあえず走行系完了です。

   
作業手順 H

他に、チェックしますが、どうやら他の機能は問題ないようです。

少々高いジャンクと思っていましたが、結局安くつきましたね。

今回の修理の内訳です。
デッキ本体 \20,000
交換部品 自作部品 \0

修理代 \0
部品代 キャプスタンASSY \6,700
合計 \26,700
修理時間 約4時間
(部品清掃時間含)  
特記事項 

 

 


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