Last modified : 2004.01.19


テープパス調整(SL-F7/F11/HF77/SLO-420/1500)
(波形モニター無しで可能な作業)

テープパス調整(SL-F7/F11/HF77/SLO-420/1500)

ここでは、測定器(波形モニター、シンクロスコープ、ベクトルスコープ)を使用しない範囲で可能な限り出来る調整を掲載いたします。
 
作業手順 @

ここで、ピン位置をおさらいいたしましょう。赤い文字でローディング後のピン位置を記載いたしました。これを覚えないと話になりませんので、覚えましょう(^^;)

作業手順 A

先ず、私は、タミヤのプラバンで写真のような道具を作成しております。作り方は簡単ですので、作成方法は特に掲載いたしませんが、四つ角は垂直にします。

作業手順 B

2番ガイドをスレッディングリングを手動でだしてきまして、高さを確認いたします。この時、一旦寝かせて置いて手を離し、起き上がってくる位置を測定します。その高さが、シャトルガイドの上からなら28.5mmスレッディングリングからだと33.5mmであればOKです。 
作業手順 C

3番ガイドも同様に測定します。その高さが、シャトルガイドの上からなら23.5mmスレッディングリングからだと28.5mmであればOKです。 

作業手順 D

次に自作したゲージで10番ガイドとキャプスタンローラーを写真の用に測定します。この時、自作ゲージがキャプスタンと垂直に合わさるか確認します。

作業手順 E

Dの結果が正しくない場合は、青丸内のキャプスタン固定ネジを緩め、赤丸内のネジで調整し、再度Dの調整をします。調整後、必ず青色のキャプスタン固定ネジを締め、キャプスタンを固定するのを忘れないようにしましょう。

作業手順 F

オーディオヘッドと8番ガイドが平行か確認する

作業手順 G

オーディオヘッドと8番ガイドが平行で無い場合、赤丸のネジで調整します。
作業手順 H

自作ゲージをテープと想定し、ローディング時に写真のように0.3mm〜0.5mm程の8番ガイドの隙間がある事(テープにカールがない事も確認)
作業手順 I

同様にローディング時に写真のように0.3mm〜0.5mm程の7番ガイドの隙間がある事(テープにカールがない事も確認)

作業手順 J

後は測定器での測定が必要になってくるので、とりあえず、ここまでの掲載とします。

参考までに、オーディオヘッドのアジマス調整は赤丸のネジで行います。また、オーディオヘッドの高さ調整は青丸と黄色のネジで行います(双方共、同角度だけ回し±30°以内で調整すること)ヘッドの位置調整は橙色のネジを緩めヘッド位置を変更します。
以上参考までに・・・
特記事項

テープパスの調整に失敗すると、テープの再生、録画が出来なくなる場合がありますので、十分にご注意ください。


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