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ウルトラセブンティの回想・その2

【インタビュー45】     2017.10.06
Q:U70さんは2本を除いて全話の台本を大切に保存していますね。
U70:なぜ2本分だけ無いのか埋由はわかりませんでした。たぶん無くし
  たのだろうと長い間思っていました。
Q:それは、製作No.21「海底基地を追え」と製作No.22「人間牧場」です
  ね。お忙しい中でしたからね。
U70:ところが最近この2編は、特撮班が全編に渡って撮彰を相当したも
  ので、私の本編班はノータッチだったことが判明しました。
Q:なるほどそれで本編班のU70さんは台本を所持していないのですね。
U70:ただ記憶があまりなかったので、台本を紛失したと思ってしまったん
  ですね。たまにはドラマまで一通り特撮班も撮りたいという希望が出て、
  この異例のローテーション実現になりました。こんな機会は、滅多にな
  いということで特撮班のスタッフはみんなとても張り切っていました。
Q:逆にこのイレギュラーを本編班が許したというのも、制作チーム内の友
  情を感じられますね。
U70:この2本が外泊ロケになっているのも、特撮班へのねぎらいの意味
  が込められていたのかもしれません。
         

【インタビュー44】     2017.09.11
Q:第14話(前編)と第15話(後編)の『ウルトラ警備隊西へ』は、長期関西ロ
  ケだったのですね。
U70:1週間の長期ロケで、日本旅館でみんなして寝泊まりしましたよ。スポ
  ンサーの武田薬品が大阪ということで、関西を舞台とした話を作ってとい
  う依頼があったそうです。
  1968年1月7日と14日、つまり年度初めの正月放送用なので少しお金
  をかけたのでしょうね。
Q:TDFワシントン基地の諜報部員ウェップ・マービン役のテリー・ファンソワ
  ーズさんが持っていた神戸ロケの写真をネットで見つけました。
U70:前列2列目の水色の服を着た丸顔の方が満田監督です。中央の茶
  色の服を着た金髪女性は女性科学者ドロシー・アンダーソン役のリンダ
  ・ハーディスティーさんです。
Q:リンダさんはアメリカ出身の女優さんで話題になっていましたよね。その
  後、「キイハンター」などに出演されていましたが39歳という若さでご逝去
  されそうです。
      

【実相寺昭雄 研究本 インタビュー】
 2014年6月15日 洋泉社発行の別冊映画秘宝《実相寺昭雄 研究本》に掲
 載されたウルトラセブンティ氏のインタビューです。実相寺さんは、映画監
 督、演出家、脚本家、小説家、そして東京藝術大学名誉教授です。
 この本にウルトラセブンティさんの記事が掲載されています。これまでのイ
 ンタビュー記事と重複する部分も出てきますが、別角度からの記事も多く
 あり、ここに全文を掲載させていただきます。


《実相寺昭雄 研究本》から
 (2017.04.18)
 私は大学の芸術学部出身で、学校の同期には円谷プロで製作担当者やプロデ
 ューサーになる熊谷さんがいました。卒業後に映像業界に進みまして、でも最初
 は特撮作品とは畑違いで、太平洋テレビという海外ドラマの輸入などが主業務の
 プロダクションが職場でした。仕事は米国ドラマの吹き替えのアシスタントディレ
 クターで、4年近くやりました。
 やがてプロダクションで映画の企画が持ち上がり、やっと映画だと喜んだものの、
 社長が嘴を挟み過ぎたのが仇になり、頓挫してしまって。現場に入れたのは、歌
 舞伎座プロというテレビドラマの製作プロの契約助監督になってからです。
(2017.04.28)
 昼の帯ドラマなどで経験を積んで、一段落して体が空いたとき、歌舞伎座プロ出
 身で円谷のプロデューサーもお努めになった守田さんが、「円谷プロで助監督を
 探しているよ」って。そして守田さんの口利きで入ったのが、『レッドマン』。そう、
 『ウルトラセブン』の仮タイトルですね。
 チーフ助監督は山本さんと安藤さん、私はセカンド助監督でした。仕事は準備全
 般から、キャストヘのスケジュール連絡など、幅広く小間使い。しかし本編班です
 から、セカンドの役割は一般ドラマと同じで、特に戸惑いはありませんでした。
 ただ、『セブン』は1週間から10日で2本を撮影する過密スケジュールです。セカ
 ンドは基本的に全作品に付きます。その1年は、ただただ忙しかった。いつも仕
 事に追われて、視聴率なんて気にしたこともなかった。完成作品は試写で見ても、
 オンエアでテレビの前にいたことは一度もありませんでした。
 (2017.05.24)
 実相寺昭雄監督は思い出深い監督さんです。一言で言って忙しく動く方です。
 ご存じの通り映像派で、アングルの決定に時間がかかりがちですが、カメラマン
 がアングルを探る間、ただ待っているんじゃなくて、ご自分も活発に動かれる。
 それとユーモアがある。当時、安藤助監督は車で撮影所に通っておられた。実
 相寺監督はそのナンバーを見て「おい、安ちゃん、こんなナンバーの車に乗って
 大丈夫かい? 死に花(42−87)って読むんじゃねえか?」なんて(笑)。
 満田監督もユーモアのある方ですが、どちらかというと落ち着いた物静かな方
 で、ふと口を開くと、当を得た面白いことを仰います。しかし実相寺監督は黙っ
 ている時間の方が少ない。そして何ともガンチクのある冗談を言われる。叱られ
 た覚えもあります。「バカー」とストレートですが、親しみを感じるサバサバした
 口調で、お互いに全く尾を引かない。
 (2017.06.29)
 満田監督は、アングルに凝る分、時間がかかる現場もあるので、セカンドの私は
 よくハラハラさせられました。セカンドは、役者さんの入り時間と上がり時間を予
 定通りに運ぶのが一番重要な仕事ですから。とはいえ、とても親しみの持てる監
 督さんで私は好きでした。鬼才とも言われていますが、気難しさは全くない方です。
 『狙われた街』で、メトロン星人がちゃぶ台の前に座る有名な場面は、打ち合わ
 せで「こうやろうと思う」とアイデアを口にされて。いやあ面白いことをお考えにな
 とるな、感心するやら絶句するやら。
 ところが、あまりにも珍妙なシチュエーションで、本番で実相寺監督は吹き出して、
 スタートの声が掛けられなかったというエピソードがありますね。それは本当で、
 「山ちゃん、頼むよ」と、チーフの山本助監督にスタートを任せていたと思います。
 (2017.07.11)
 私は『セブン』の台本は、撮影に使ったものを、今もほぼ全部持っているんです
 が、シリーズ終盤の『第四惑星の悪夢』と『円盤が来た』は、どちらも《決定稿1》
 と《決定稿2》を現場で使っています。両方に書き込みがありますから。なぜ、そ
 うなったか理由は記憶の彼方ですが、《決定稿1》で撮り始めて、途中で《2》が
 上がって来たんでしょう。監督が脚本に凝られた2本だったのは間違いないと思
 います。
 (2017.08.04)
 『セブン』終盤は作品の予算が削られて、特撮は減らす方針だったという話を聞
 きます。それを逆手に取って、実相寺監督はドラマに存分に腕を振るったとの説
 も聞きます。しかし、私にはそれが事実かは不明です。とにかく毎日が忙しかっ
 た。特撮が多いとか、少ないとか、意識する暇もなかった。セカンドの仕事はそう
 いうものです。そんな忙しい中でも、実相寺監督の演出は通常の『セブン』のス
 タイルからかけ離れていて、今も印象に残っています。独特のアイデア、凝った
 アングル。我々には突飛に見えても、実相寺監督にとってはそうではない。すべ
 ては、計算された冒険だったんでしょう。

【インタビュー43】     2017.03.10
Q:前にお話しがあったU70さんが怪獣の中に入るアクターさんを呼び忘
  れ、仕方なく自分が入った時の写真がありました。
U70:それは懐かしいですね。撮影は小田急線ロマンスカーの中でした。
Q:電車の中では宝塚歌劇団(碧川澄子名)から東宝に入った、中真千子
  さんとの共演でしたね。
U70:共演と言っても、私は怪獣役だからね。
Q:それでは貴重な写真をご覧下さい。


製作No.2  【レッドマン】=緑の恐怖=
放映第2話 【ウルトラセブン】=緑の恐怖=  1967年10月8日放送
監督:野長瀬三摩地  脚本:金城哲夫  特殊技術:高野宏一
生物X ワイアール星人

 古い洋館の庭に鉛色の物体が突然現れた。ダンも透視で出来ない不思議
 な金属だった。ある日鉛色の物体は怪異な植物に変身し、人間を次々に襲
 い始めたのでした。それは宇宙ステーションの石黒隊員(松本朝男)に化け
 たワイアール星人の仕業だったのです。夜になると正体を現わして、人間を
 襲っているのでした。ある夜、石黒夫人(中 真千子)を襲うワイアール星人、
 それを追い払う夫人だったが恐怖からノイローゼとなってしまう。気分転換
 の為、箱根に行くが疾走する小田急ロマンスカーで石黒隊員に化けたワイ
 アール星人が石黒の姿を保ちきれずに正体を現わした。「きゃあぁ〜
 車内はパニックに。ここに助けに来たのが、ダン隊員だった。この後、ワイ
 アール星人は身長150m、体重13,000トンの大怪獣に変身し、ウルトラセブ
 ンと戦うのでした。

 さて、このワイアール星人の中に入っているのは、なんとウルトラセブン
 ティ氏でありました。インタビュー記事にも書きましたが、怪獣の中に入
 るアクターさんを呼び忘れ、仕方なく自分が入ったそうです。これがその
 時のロマンスカーでの貴重な変身写真です。
    1.左上:石黒夫人がミカンを向いているロマンスカーの座席で怪獣が正体を現した。
    2.右上:暴れるワイアール星人に社内は大パニックになる。
    3.左下:助けに来たダン隊員はレザー銃で応戦。
    4.右下:逃げようとするワイアール星人。しかしワイアール星人は巨大化する。
  

【特撮秘宝 インタビュー】
 2015年6月8日 洋泉社MOOK発行の《特撮秘宝》に掲載されたウルトラセブ
 ンティ氏のインタビューです。《特撮秘宝》は、日本が世界に誇る特殊撮影映
 画の撮影秘話、徹底解説、発掘資料などを中心にしたマニア向け雑誌です。
 これまでのインタビューと重複部分もありますが未掲載の話も出て来ます。


《特撮秘宝》から
 (2015.11.13)
 『ウルトラセブン』セカンド本編助監督を、シリーズを通じて務めた往時のス
 タッフの貴重な証言。ハードで過密なスケジュールの中で奮闘したスタッフと
 キャストの姿が垣間見える。実際に現場でウルトラセブンティ氏が使用した
 貴重な台本、そのメモや香盤表から紐解ける新事実も紹介する

Q:ウルトラセブンティさんは48年前の『ウルトラセブン』台本を今も全部持ってお
  られる。驚きだし大変に貴重な記録です。
U70:記念ですね。他にも特撮番組は参加したけれど、これしか台本は取ってない
  です。せっかく全作品についたから置いておこうと考えて。たまたまです。
Q:『ウルトラセブン』に参加された経緯は?
U70:大学の映画学科を出て映画の仕事を目指したんですが、最初は口がなくて、
  海外テレビ映画のアテレコをやる太平洋テレビプロで、アシスタントディレクター
  を5年ほどやったんです。
  その後は歌舞伎座プロという松竹系のテレビ映画のプロダクションに移って、お
  昼のメロドラマに助監督でついて。そして元歌舞伎座プロで円谷プロにいたプロ
  デューサーの守田さんに誘われて、『ウルトラセブン』につくんです。セカンド助
  監督です。
Q:初めての特撮作品はいかがでしたか。
U70:怪獣映画はまったく知識がなかったので不安はありましたけど、ただ本編の
  スタッフなので、役者さん相手で特撮はまた別班でやるんだから、大丈夫だろう
  とやらせていただいた。望んで入った分野ではないですが、これも縁ですから。

 (2016.01.13)
Q:チーフ助監督の安藤さんも一般の作品から『セブン』参加でした。
U70:そうそう。安藤さんも特撮は初めてだったんじやないでしょうか。チーフは安
  藤さんと山本さんで、2人は2本持ちで交代されます。
  セカンド以下は全作品につきます。安藤さんは、長く組んだスクリプター(記録
  係)の木村さんという方を、『セブン』に連れてきたんです。木村さんはベテラン
  でした。もうひとり、スクリプターは関根さんって方がいたんだけど、こっちは新
  米で、色々抜けることもあって、皆が心配して、助監督も一緒になって繋がりに
  目を光らせて。
Q:抜けるというのは、記録漏れでシーンが繋がらなくなることですね。
U70:そうそう、別の日に撮ることもあるから、よく記録しておかないと繋がらない。  
  チーフ助監督の山本さんとよく喧嘩してましたよ。同じシーンで建物の外に出た
  ら服が変わったりね(笑)。後半になると慣れてきて、ミスも段々なくなってきまし
  たけど。

 (2016.02.16)
Q:ウルトラセブンティさんのセカンド助監督の仕事の内容は?
U70:チーフはスケジュール、セカンドは衣装、サードは小道具が主な担当です。
 僕は衣装で、京都衣装の担当の若い後藤さんが、協力して一生懸命やってくれ
 ましたね。東宝の中に京都衣装の部屋があって、そこに詰めてました。後藤さん
 は、よく私の家に遊びに来たり、飲んだりする仲でした。
Q:ロケは忘れ物が禁物なので、それを漏れなく、靴から洋服から全部チェックされ
 るんですね。
U70:前日の15時までにチーフが予定を出します。それに従って役者を見て、ど
 のシーンでどの衣装だとか、抜かりなく打ち合わせるわけですけど。『セブン』は、
 隊員の服や幹部の服はあつらえてますが、ほとんど普通の衣装です。ゲストス
 ターの衣装は監督の方で決めて、我々が決めるのは、その下やちょっとした役
 の人とか。
Q:ちょっとした役でも大勢です。
U70:そうです。大まかなイメージは準備段階で大体決まってますが、役者さんの
 自前とか、注文するとか決める。寸法がキチッと合わなくちゃいけないですからね。

 (2016.03.14)
Q:レギュラーの役者の皆さんの印象など。主役のモロボシ・ダン役、森次さんはど
  うでしたか?
U70:もう森次さんは、「生真面目」というか、一生懸命に研究しながらやってまし
  たね。浮ついたところなんかなかったです。
  森次さんのご自宅に「明日は何時です」と連絡を入れるんです。彼は主役級だ
  から文句言わないです。待つのが仕事と割り切っていてくれたんだと思います。
Q:セカンドはスケジュールの連絡係でもあるんですか。
U70:そうです。配役は大体、演技事務が決めますが、最終的なスケジュールは
  前日に連絡を入れるんですよ。誰々はどこに何時に来てくださいって僕らが連
  絡する。あらかじめ予定表を作るんですが、いざ現場でやってると予定通りに
  はいかないんですね。決まったらすぐ連絡するために、自宅の電話番号も聞い
  てるんです。毒蝮さん(石井伊吉)なんて口が悪くて、「イヤだよ、もう待つの」っ
  てうるさいんです(笑)。
Q:確かにU70さんの台本を見ると、役者さんの自宅や事務所の電話番号なども
  細かく書いてありますね。
U70:そうです。電話連絡もセカンドの重要な仕事でした。

 (2016.04.20)
Q:キリヤマ隊長の中山昭二さんはベテランの役者さんですが、いかがでしたか?
U70:本当にベテランって感じですね。毎日オペルに乗っていらして。穏やかな方
  でしたよ。
Q:石井伊吉(現在の毒蝮三太夫)さんはどうでしたか?
U70:ロケバスで2人になったら大変ですよ。こき下ろされる(笑)。今のラジオ番
  組と同じ調子で「くたばれ」とか何とか。最初は腹も立ったけど、それがタレン
  トとしての売りだなって(笑)。
  真っ赤なベレットが愛車で、いかにもタレントさんでした。
 (2016.05.30)
Q:ソガ隊員役の阿知波信介さんは。
U70:ひょうきんというかね。ロケでどこかの小学校を借りたとき、トイレの水洗が
  壊れてた。そうしたらトイレに行ってきたスタッフに「誰々のトイレ、流れない流れ
  ない」なんて囃したてる。もうちょっと上品じやない言い方ですが、そういうことや
  る人でしたよ(笑)。
Q:小学生みたいですね(笑)。でも笑いでムードを作るみたいな。
U70:そう。だから、後々俳優事務所の社長をやる包容力があったんでしょう。

 (2016.06.24)
Q:ひし美ゆり子さんは?
U70:最近、満田かずほさんに久々に会って、現場では厳しくしてたなんて話をし
  ていましたね(笑)。そのくせね、満田さんは、アンヌ、アンヌって可愛がってまし
  た。彼女は可愛いらしかったですよ。あっけらかんとしてました。今もそうだけ
  ど(笑)。
(2016.07.07)
Q:台本を見ますと、たとえば、ビーカー、時計など様々なメモがありま
  す。
U70:準備するものは全て小道具の担当者と確認し合うんですね。小道具は畠山
  くんがメインです。若いけど円谷では結構頼りにされる立場にいました。SF的な
  ものなど、特殊な小道具は畠山くんが監督  に「こんな感じでどうですか?」っ
  て直に打ち合わせすることもありました。大体はサードの本多さんが、監督や
  チーフ助監督の意向を汲んで畠山くんと相談するんです。
Q:最終回のダンとアンヌの別れの夜間ロケで、ウルトラアイを忘れてきていて、
  現場でボール紙で作って乗り切ったとの話があるんですが、そんなご記憶は?
U70:覚えてないですね。内緒でちゃちゃっと、作ったんじゃないのかな(笑)。
 (2016.08.16)
Q:最近、実相寺昭雄監督の「狙われた街」という回(製作No.10・放映第8話)の、
  本編で使われなかったシーンのフィルムが出てきたんですね。ひし美さん(アン
  ヌ隊員)の横で、タクシー運転手が円盤の現れるアパートを見物しながら、団子
  を食べてるんです。
U70:実相寺監督なら、やりそうだね。下駄で天気を占ったりするから(笑)。
 (2016.10.20)
Q:ポインターも小道具と並んで書いてあったり。
    (注:ポインターとは、地球防衛軍の警備車輌で米車を撮影用に改造した車)
U70:これは運転手に、明日は何時ってロケのスケジュールを連絡しなくちやい
  なけいですから。古い車を改造したんですよね。坂道でフットブレーキが効か
  ないからサイドブレーキで来たり(笑)
Q:危ないですね。
U70:プロレスラーみたいな小山さんってドライバーがいて、ポインターはそんな
  状態でも、運転は上手かったんですよ。
 (2016.11.04)
Q:台本にはエキストラの所属先や必要な人数を細かく記されています。
U70:これは、明日何人欲しいとか連絡するとエキストラ事務所が手配してくれ
  ます。
Q:スーツアクターの手配も書かれていますが、ウルトラセブンティーさんが入られ
  た怪獣もあるとか?
U70:ああ、植物のワイアール星人。あれは小田急のロマンスカーの中で、怪獣
  の中に入るアクターさんを僕が呼び忘れたんですよね。しょうがないから自分
  で入った(笑)。僕では動きが小さかったり、駄目でしょうね。
Q:入った感じはどうでしたか?
U70:暑いですよ。学生時代に東宝にアルバイトで行って、ゴジラに入ってた中島
  さんってベテランの方が外へ出てきて脱いだとき、湯気が上がってる感じでし
  たね。自分が入るとは思わなかった(笑)。
 (2017.01.17)
Q:ロマンスカーの席でU70さんが入った怪物と女優さんが並んで座ってる場面が
  あるんですが?
U70:座った印象はないですね、着て歩いて、身体を揺らしたという印象です。
Q:座るシーンは人間は入らず、席に置いて揺らしただけかもしれませんね。
U70:そうですね。実は、アクターさんを呼びそこなったことがもう1回あるんです
  よ(笑)。一般隊員が2人、地下のTBSの駐車場で銃を持って何かを追跡する
  シーンですけど、エキストラ2人を呼びそこなったんです。ちょうど六本木のクラ
  プで、女房の弟が友人と弾き語りやってたんで、朝までやって終わった2人に、
  TBSに来てくれって(笑)。
Q:急遽頼み込まれたわけですね。
U70:チーフが山ちゃん(山本)だったかな。その2人に「お前たち目が死んでる
  って(笑)。下手も下手。今まで歌ってた2人を呼んできて隊員の衣裳を着せた
  だけですから。「徹夜で行って目が死んでるって言われた。当たり前だよ」っ
  て、未だに義弟に言われます(笑)。
 (2017.01.30)
Q:『ウルトラセブン』という作品を思い出されると、どんな感慨を持たれますか。
U70:とにかく忙しくて、作品の内容について深く考える暇のないくらいの流れ作
  業でしたね。細かい記憶はほとんど消えてますね。でも監督さんや仲間とのふ
  れ合いとか思い出は多くて、言ってみれば、私の青春だったんでしょう。
 (2017.02.24)
                  ウルトラセブン本編班のみなさんです。
         
 後列左から:ダン役 森次、円谷監督、セブン=上西、ソガ役 阿知波、アンヌ役 ひし美、小道具 畠山
 前列左から:中島、U70

【インタビュー42】     2015.09.10
Q:「ウルトラセブン」シリーズもいよいよ終りになるわけですが、最後にこのシ
  リーズの全作 品の撮影に携わった感想をお聞きしたいのですが・・・・。
U70:当時は「打合わせ」「撮影」「打合わせ」「撮影」の繰り返しをがむしゃら
  にやっているうちにいつの間にか終わって「フー」とため息をついていた
  というのが正直な感想です。
  でも最近「洋泉社」が「特撮秘宝」のひとつのテーマとして「ウルトラセブン
  研究読本・最終章」を発行するにあたってその編集者からインタビューを
  受けたんです。セブンの最終章とはいえ特集が出版されると聞くと未だに
  根強い人気が続いているんだなあと感心しちゃいます。
  編集者はわたしの台本に記したメモを見て奇跡的な資料だと言ってくれま
  した。と言うのはたとえばタイトルには載っていない「男AB」というような端
  役の名前まで書いてあるんですから驚くはずです。こんなことをメモしてい
  るのはセブンに携わったスタッフの中で私だけだからです。ところが50年
  も前の事なので「○○○というようなことがあったと聞いていますが実際は
  どうだったのでしょうか」なんて細部について質問されても殆んど覚えてい
  ないんです。
  でも後で考えてみるとかすかながらいろいろ思い出したこともあるのですが、
  結局現役時代のマンドリンクラブ同様、今この仕事から離れていることも
  あって、私の青春時代の一ページどころか何ページにも値するのではない
  かという思いがします。
製作No.49 【ウルトラセブン】=史上最大の侵略(後編)=
放映第49話 【ウルトラセブン】=史上最大の侵略(後編)= 1968年9月8日放送
【台本】 決定稿


監督:満田かずほ  脚本:金城哲夫  特殊技術:高野宏一
幽霊怪人ゴース星人、双頭怪獣パンドン

ゲスト:南廣、岡部正、鈴木節子、加藤信一、益田愛子、篠原大作 他
【ストーリー概要】 (後編)
ダンは精密検査されそうになり、基地を抜け出す。ホーク3号が調査するとバンドンの死体
がない。その頃、ゴース星人の円盤襲来で基地が攻撃された。ホーク3号の活躍で円盤は
ダメージを食らうが、熊ヶ岳の噴火口に逃げ込む。ゴース星人は地球防衛軍の全面降伏を
要求する。地底ミサイルで世界中を破壊するゴース星人の基地を発見し、アマギを犠牲に
無人マグマライザーが突撃する。アマギを救おうとするダンに3度目の変身するなとセブン
上司が現れる。それを無視して変身しようとするところにアンヌが現れるアンヌに告白しセ
ブンに変身するダン。アマギを救出するセブン、大爆発するゴース星人の基地、現れた改
造バンドンとセブンの死闘。援護しつつセブンではなくダンを応援する隊員たち。セブンは
アイスラッガーで最後の攻撃を仕掛けるが受け止められてしまう。改造バンドンが投げたア
イスラッガーをセブンは念力で逆転させ改造バンドンをやつけた。勝利したセブンはM78星
雲へ帰っていった。隊員たちは帰還したダンの身を案じていた。


【インタビュー41】     2015.06.15
Q:第14話と第15話の『ウルトラ警備隊西へ』は、ウルトラセブン初めての前
  後編でしかも長期関西ロケをされたそうですね。
U70:1968年1月7日と14日、つまり年度初めの正月放送なので少しお金
  をかけたのでしょうね。1週間の長期ロケでした。日本旅館でみんなして寝
  泊まりしましたよ。
Q:どんな場所で撮影したのですか。
U70:神戸港のシンボルとして広く知られていた神戸ポートタワーは前編と後
  編にも出てきます。他に覚えているのは、京都国際会議場、芦屋市役所、
  芦屋の教会等ですね。
Q:神戸ポートタワーでは、ダンがこの展望台の双眼鏡で女性科学者ドロシー
  を探していたシーンがありましたね。
U70:そうだ。そういえば、神戸ポートタワーの前で撮った写真を思い出した
  これを撮影したのは当時の予定表からするとロケ最終日の1967年11月
  27日ですね。
  ダンとアマギ以外は帰京した後だと思われます。
Q:これは貴重な写真ですね。黒板には《神戸ロケ・満田組》とありますね。
U70:真ん中のダンの左にいる丸い顔をしている方が満田監督です。
Q:オッウルトラセブンティさんも写っていますね。
   
製作No.48 【ウルトラセブン】=史上最大の侵略(前編)=
放映第48話 【ウルトラセブン】=史上最大の侵略(前編)= 1968年9月1日放送
【台本】 決定稿


監督:満田かずほ  脚本:金城哲夫  特殊技術:高野宏一
幽霊怪人ゴース星人、双頭怪獣パンドン

ゲスト:南廣、岡部正、鈴木節子、加藤信一、益田愛子、篠原大作 他
【ストーリー概要】 (前編)
体に不調が現れるダン。苦しみながらもホーク2号で任務に就く。V3から円盤襲来との連絡
を受けて急行し、攻撃を開始するが逆に撃墜されてしまう。加勢に出たクラタが円盤を撃墜し
地上で爆発する。
ダンは精密検査を断る。宇宙人と判明するからだ。運動能力が落ちているダンを影から見守
るアンヌ。夜、ダメージが蓄積されているダンに、セブン上司からM78星雲に帰るよう命令さ
れる。拒否するダンにセブン上司は変身するなと忠告する。
V3からの連絡に当直のダンは気付くのが遅れ、宇宙船の新入を許してしまう。翌日発見し
攻撃したが、その最中にゴース星人が現れ、アマギを拉致してしまう。そして宇宙船からバン
ドンが現れた。ダンは変身したがビームは途切れ苦戦する。


【インタビュー40】     2015.03.09
Q:前回に引き続き最終回「史上最大の侵略」の後編についてお伺いしたい
  のですが。
U70:そうでしたね。とうとうダンが、アンヌにセブンは自分だと告白するんで
  すが、台本には
    ダン「アンヌ僕は・・・僕はね・・・人間じゃないんだ
    ガーン
    叩きのめすようなショッキングな効果音。
    画面は一転して、強烈な光をバックにしたダンとアンヌのシルエット。
  とあるんですが満田監督は幻想的なものなどをいろいろ考えたようなん
  ですが、ピンと来なかったり、いいなと思うものは時間と金がかかりすぎ
  たりで大分悩んだらしいんです。でもフと思いついたのが、バックにクシ
  ャクシャにした銀紙を置いて、それに強くライトを当てるという方法でした。
  最も簡単で最も金がかからない方法が後々語り草になる名シーンとなる
  わけです。

ダンとアンヌの名シーン
Q:シンプル・イズ・ザ・ベストですね
U70:自慢話として監督本人から何回か聞かされた覚えがあります。
製作No.47 【ウルトラセブン】=1万5千人の侵略=
放映第47話 【ウルトラセブン】=あなたはだぁれ?= 1968年8月25日放送
【台本】 決定稿


監督:安藤達己  脚本:上原正三  特殊技術:的場徹
集団宇宙人フック星人

ゲスト:小林昭二、三条美紀、藤本高司、大山デブ子、寄山弘、松本敏男 他
【ストーリー概要】
ある男が夜遅く団地に帰ってくると、誰もその男を知らないと言う。男がウルトラ警備隊に
電話すると、集団宇宙人フック星人が襲ってきた。なんと、その団地に住む人達は、フッ
ク星人とそっくり入れ替わっていたのだ。次の日、調査にやって来たダンとフルハシは、怪
電波を追ってマンホールから地下へ潜入、そこには地上と同様の団地が並んでいた。夜
間のみに行動するフック星人によって昼と夜とで団地が入れ替えられ、着々と侵略準備
が整えられていた事を知った。2人はそこで人間に化けたフック星人を見つける。捕われ
そうになるがダンはウルトラセブンに変身してフック星人を倒した。


【インタビュー39】     2015.01.13
Q:人気投票人気第3位の最終回「史上最大の侵略」についてお聞きしたい
  と思います。この48・49回の台本の表紙は真っ黒なんですね。
U70:別冊映画秘宝「ウルトラセブン研究読本」(洋泉社刊)によれば、脚本
  の金城哲夫さんが生原稿に、表紙の紙色は黒と指定していたそうです。
  そういえば表紙に黒い紙を使用したのはこの最終回だけでした。前後編
  が一冊に纏められて題名などが白文字で書かれたこの台本は、最終回
  にふさわしい重厚な感じになっていました。彼は最終回にかける思いを
  こういう形で制作関係者に伝えたかったのでしょうね。
Q:なるほど金城さんの気迫を感じます。
U70:前編は長い間、宇宙からの侵略者と闘ってきたダンが力尽き、セブン
  に変身することもままならなくなり、M78星雲の上司から帰還命令が出る
  んですが、侵略者に拉致されたアマギが気になって上司の命令を無視し
  て敵に挑むんですが「ダンの運命や如何に!」というところで後編につな
  がるわけです。
  後編ではダンがみんなと別れてM78星雲に帰ることになるんですが、特
  に『アンヌ僕は・・・僕はね・・・人間じゃないんだ』と告白するシーン
  は感動的でした。このシーンを撮るにあたっての裏話があるのですが、こ
  の話は次回ということに・・・。
製作No.46 【ウルトラセブン】=ダン対セブンの決闘=
放映第46話 【ウルトラセブン】=ダン対セブンの決闘= 1968年8月18日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:上原正三、市川森一  特殊技術:大木淳
ロボット超人にせウルトラセブン、侵略星人サロメ星人、カプセル怪獣アギラ

ゲスト:嘉手納清美、高橋正夫、榎本良三、五十嵐一、高田康夫 他
【ストーリー概要】
伊良湖岬、ダンが水中翼船から降りた若い女を監視している。女はことさらダンの注意を
引こうとする挙動を繰り返す。渥美半島近海の海底を調査中だったハイドランジャーが撃
沈され、女の残した時計はその時刻を示して止まっていた。赤いスポーツカーで疾走する
女を追うダンだが、伊良湖岬灯台が要塞化されており、入口の電撃に倒されてしまう。目
を覚ましたダンは、ユニフォームに着替えた女に見せたいものがあると言われて工場に
案内される。そこにはサロメ星の科学力を結集したニセ・ウルトラセブンの製造工場だっ
た。内臓火器であるウルトラビームの方程式が解らない侵略星人サロメ星人はダン本人
からその秘密を聞き出すため罠を仕掛けていたのだった。ダンからの情報を得て完成す
るニセ・ウルトラセブン。
一人で基地に取り残されたダンは間一髪脱出した。カプセル怪獣アギラがニセ・ウルトラ
セブンに立ち向かうが、相手がセブンなので戦意喪失してしまう。本物のウルトラセブンが
偽物を倒して伊良湖岬に平和が戻った。


【インタビュー38】     2014.11.12
Q:人気投票第2位の《第4惑星の悪夢》(制作No.43)についてはなにか思
  い出はありませんか。
U70:久しぶりの実相寺監督作品です。脚本は川崎高と上原正三となって
  いますが、川崎は実相寺監督のペンネームです。制作時は《人間狩り》
  という題名だったんです。
Q:川崎高さんと実相寺監督が同一人物とは始めて知りました。子供たちに
  は刺激が強すぎると考えてこの題名に変えたんでしょうね。
U70:『ウルトラセブン』がいよいよ終盤に近づいたのでここらで既存の怪獣
  を総出演させて派手にいこうと考えたらしいのですが、30%超だった視
  聴率が20%を切るようになり、予算もだんだん厳しくなって、その案は却
  下されたそうです。それじゃ金も時間もかからないものをと、人間の姿を
  したロボットを登場させて造り物は殆んどなしです。極端ですよね。ところ
  が実相寺監督の手にかかると、人気作品になっちゃうんですから、恐れ
  入ります。
Q:後の『帰ってきたウルトラマン』にかけて『帰ってきた実相寺監督』とセブ
  ンファンから言われています。そしてこの《第4惑星の悪夢》は、セブン怪
  獣の出ない3部作の一つとして有名なんでね。
U70:しかも日本特有の四畳半の部屋にちゃぶ台とかの作品は避けるよう
  にと言われながら、この作品のラストは下駄で天気占いをしちゃうんです。
  ちゃぶ台のシーンのためにしばらく監督をさせてもらえなかったことへの
  反発ではないかな〜と私は思っています。
Q:気骨のある実相寺監督らしい話ですね。次回は人気第3位の《史上最大
  の侵略》についてお聞きしたいと思います。
製作No.45 【ウルトラセブン】=恐怖の超猿人=
放映第44話 【ウルトラセブン】=恐怖の超猿人= 1968年8月4日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:上原正三、市川森一  特殊技術:大木淳
宇宙猿人ゴーロン星人、猿人ゴリー

ゲスト:増田順司、西朱美、滝恵一、三戸部輝、小島岩、徳久比呂志 他
【ストーリー概要】
ある夜、2人の警官が何物かに殺害された。目撃証言を基にダンとアンヌがモンキーセン
ターを調査した。博士と陰気な女助手、そして巨漢のゴリーと出会う。本部に戻ろうとする
2人だが、ポインターのエンジンが壊されており泊まる事になった。車の修理中にダンはゴ
リーに襲われ失神してしまう。ダンが死んだと早合点した助手はゴリーを叱責する。この騒
ぎに気づき地下室を探ったアンヌは捕われる。惨殺事件の背景にはゴーロン星人の企み
があり、所長と助手はヒトとサルの脳波を交換したサル人間にされていた事が発覚する。
手術されかけるアンヌ。その時、興奮したゴリーはサル人間に変貌しアンヌをさらい逃走す
る。覚醒したダンはアンヌを奪還し、日本ラインの川下り船で逃げた。ゴリーが船頭に扮し
て追い回すが、急行したフルハシにウルトラガンで射殺される。ゴールデンライオン・タマリ
ンに化けていたゴーロン星人が正体を現し、ウルトラセブンと対決するがエメリウム光線で
大爆発した。


【インタビュー37】     2014.09.01
Q:このシリーズも残り少なくなりましたが、全作品に携わってみて特に印象
  に残った作品はありますか。
U70:最近知ったのですが月刊『映画秘宝』本誌とネット上でアンケートを行
  なったところ人気第1位は《狙われた街》(制作No.10)、第2位は《第4惑
  星の悪夢》(制作No.43)、第3位は《史上最大の侵略》(最終回前後編)だっ
  たそうです。
Q:上位2本とも実相寺監督の作品ですね。
U70:そうなんです。第3位は満田監督の作品です。《狙われた街》はインタ
  ビュー16でも触れていますが、ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで対
  話するシーンが有名な作品ですが、撮影中の現場で監督が自分で設定し
  ておきながらその動きを見て笑いが止まらず、「用意、スタート」の声がか
  けられずチーフ助監督に頼んでいました。
Q:なかなかユニークな設定ですよね。
U70:海外への輸出も念頭に入れていたシリーズだけに局やスポンサーは
  カンカンだったようです。詳しいことはよく知りませんがこのため実相寺
  監督はしばらく担当から外されたようです。
  でも分からないものですね、今になってみれば人気No.1なんですから。で
  も夕日をバックにセブンとメトロン星人が闘うシーンなどはさすが実相寺
  ワールドといったところで魅了されましたね。
Q:そのシーンは感動的でしたね。今でもはっきり覚えています。
U70:ちょっと台本を引っ張り出して読んでみたんですが、メトロン星人に『地
  球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。人間同士の信頼感をなく
  すればいい。人間たちは互いに敵視し、傷つけ合い、やがて自滅して行
  く・・・どうだ、いい考えだろう』なんて言わせるあたり、どこかでいつも戦争
  をやっている今につながるね。
  彼は子供番組とは思っていなかったような気がするんです。
Q:セブンのもう一人の監督だった満田監督も子供だけが対象ではなく、ファ
  ミリ一般が対象だったと言ってます。
製作No.44 【ウルトラセブン】=夜毎の円盤=
放映第45話 【ウルトラセブン】=円盤が来た= 1968年8月11日放送
【台本】 決定稿


監督:実相寺昭雄  脚本:川崎高、上原正三  特殊技術:高野宏一
サイケ宇宙人ペロリンガ星人

ゲスト:冷泉公裕、渡辺文雄、ミッキー安川 他

中間部のBGMは、クラシック愛好家の実相寺監督の指定で作られた曲のうちのひとつ
です。セブンでは2度目の使用で、1度目は1度の放映だけでお蔵入りとなってしまった
幻の12話【遊星より愛をこめて】で使われた楽曲でした。
【ストーリー概要】
物干し台から毎夜、星を観察するのが好きな青年が沢山の円盤を見たと、ウルトラ警備
隊に知らせて来た。しかし、ウルトラ警備隊が調べても円盤は見つけられなかった。とこ
ろが円盤はサイケ宇宙人ペロリンガ星人のもので、星に見せかけていたのだった。青年
が次の晩に撮った写真を見ても、やはり星が写っているだけだった。しかし、星のが異常
に多くなっていることの気が付いたダン隊員とソガ隊員。これが円盤群だと気が付いたの
だった。ダン隊員とソガ隊員はホーク1号で宇宙に向かった。しかし、幾つもの光の固まり
が攻めて来て、宇宙での戦闘となった。


【インタビュー36】     2014.06.16
Q:ウルトラセブン以外にも撮影されたのですか?
U70:『青空にとび出せ』や『戦えマイティジャック』なども撮影しました。
  『青空にとび出せ』はデビュー曲《恋の季節》が大ヒットしたピンキーと
  キラーズが主演の青春コメディーでした。「自分たちだけの独立国を造ろ
  う」という夢を叶えるために意気投合した5人の若者が、一台の特製キャ
  ンピングカーに乗って日本各地を旅して行く話です。
  ピンキーとキラーズのスケジュールに振り回されながらやりましたヨ。
Q:ピンキーとキラーズは懐かしいですね。1968年にデビュー曲『恋の季節』
  が空前の大ヒットを記録し、同年の『NHK紅白歌合戦』にも初出場していま
  したね。女性リードボーカルの今陽子さんは現在でも活躍中ですね。
U70:下のレコードジャケットに写っているマツダのライトバス(マイクロバス)
  をベースに、キャンピングカーに改造したものですですが、ヘッドライトを
  「目玉」に見立てた顔をはじめ、花柄のペインティングがボディ全体に施
  したことが話題になっていましたね。
製作No.43 【ウルトラセブン】=人間狩り=
放映第43話 【ウルトラセブン】=第四惑星の悪夢= 1968年7月28日放送
【台本】 決定稿


監督:実相寺昭雄  脚本:川崎高、上原正三  特殊技術:高野宏一
ロボット長官、ロボット署長、第四惑星人

ゲスト:愛まち子、川田勝明、小野川公三郎、成瀬昌彦、森塚敏 他
【ストーリー概要】
ダンたちは、長距離宇宙ロケットでテスト飛行に出るが、地球そっくりの惑星に着陸させら
れてしまう。なんとその惑星では、人間がロボットに支配され、毎日沢山の人間が処刑され
ていた。
ダンたちを逮捕したロボット長官は、人間が足りなくなるので、地球を侵略すると言う。


【インタビュー35】     2014.04.17
Q:もし今、映画監督をやって下さいという依頼があったら、どんな映画を撮っ
  てみたいですか。
U70:それは難しい質問ですね。言ってみればどういう理由であれ、挫折をし
  て映画撮影の世界を転職したのですから、制作に関する未練がましい事は
  とうの昔に排除する決心をしたんです。
Q:すみません。失礼な質問をしてしまって。
U70:いやいや、気にしないで下さい。映画は今も好きです。もちろん見る側と
  して楽しんでいます。
  いい映画は何度見ても楽しいものですね。
Q:最近はDVDなどで見たい時に気軽に見る事ができますしね。
U70:その便利さの半面、映画館に行く人が減ってしまい、閉館してしまった所
  も多くある。残念な事です。
Q:DVD発売数、レンタル数などを加算すると映画人口は決して減っていない
  のです。
U70:そうですか。それは良かった。
製作No.42 【ウルトラセブン】=水中からの挑戦=
放映第41話 【ウルトラセブン】=水中からの挑戦= 1968年7月14日放送
【台本】 改訂稿


監督:満田かずほ  脚本:若槻文三  特殊技術:高野宏一
カッパ怪獣テペト、水棲怪人テペト星人

ゲスト:田浦正巳、梅津栄、上田忠好、宮川和子、大村千吉 他
【ストーリー概要】
伊集湖にカッパがでると、噂が広まった。ウルトラ警備隊が調べに行くが、ダン隊員達
が行方不明になってしまう。
ウルトラホーク3号で探しに行くと、湖の中からテペト星人の円盤が攻撃してきた。やが
て湖底から巨大な卵が浮かび上がり亀裂が走り、卵が割れた。すると中からカッパ怪
獣テペトが出現した。ウルトラセブンはビーム光線とアイスラッガーで怪獣を倒した。
日本の伝説 河童を題材に、伝説を馬鹿にしてはいけない、言い伝えの中には様々な
人間に対する、教えが含まれていると言っているようです。


【インタビュー34】     2014.02.17
Q:学生時代のマンドリンクラブ活動での経験が生かされた事はありましたか。
U70:映画製作のスタッフは殆んどフリー、つまり契約社員みたいなものだか
  ら、シリーズが終われば分かれてしまいます。ですから、またどこで一緒に
  なるかわからないので、仲間として大切にするんです。そういう意味でクラ
  ブ活動仲間と相通ずるところがあるような気がします。
Q:なるほど、学生生活はたった4年間ですが、卒業してバラバラになった後、
  何十年の付き合いをされている方も多いですからね。
U70:マンドリンクラブの仲間も、撮影の仲間も "人生の友" ですね。
製作No.41 【ウルトラセブン】=ノンマルトの使者=
放映第42話 【ウルトラセブン】=ノンマルトの使者= 1968年7月21日放送
【台本】 決定稿


監督:満田かずほ  脚本:金城哲夫  特殊技術:高野宏一
タコ怪獣ガイロス、海底原人ノンマルト

ゲスト:町田勝紀、野中マリ、二瓶正也、天草四郎 他
【ストーリー概要】
謎の少年が「海底の開発をやめて 海はノンマルトのものだ」と言って来た。ノンマルト
とは、人間に陸地を追われて海底に住む先住民族の事だった。やがてタコ怪獣ガイロス
が現れて、船を襲い、ノンマルトは潜水艦で攻撃して来た。
タコ怪獣ガイロスはウルトラセブンが倒し、ノンマルトの海底都市はウルトラ警備隊が爆
破した。しかし本当の侵略者は誰なのか。地球人こそ侵略者ではないのかという疑問を
投げかけるストーリーでもあった。


【インタビュー33】     2013.12.26
Q:≪ウルトラセブン≫は、日本の特撮史上すばらしいものを残したと思いま
  す。今でも多くのファンがいて、再放送はもちろん、DVDや雑誌も出てい
  ます。こんな現象を今、どうお感じになっていますか。
U70:遠い昔の事と思う反面、特撮ものとしてはヒューマンな心情をうたい込
  んだものが多かったので、ファン自身の成長に付いて行けたからではない
  かと思っています。
Q:今思えば、一話毎の脚本家の思想が本当によく出て、作品として素晴らし
  かったと思います。
U70:そうですね。毎回、人間の善・悪、愛・憎しみ、世界平和、自然保護など
  に対する大きなテーマがありました。
  今、年を経て見ても古さを感じないストーリーだと思います。製作に関わっ
  た全ての人達の結晶だからだろうね。
製作No.40 【ウルトラセブン】=勇気ある戦い=
放映第38話 【ウルトラセブン】=勇気ある戦い= 1968年6月23日放送
【台本】 決定稿


監督:飯島敏宏  脚本:佐々木守  特殊技術:高野宏一
ロボット怪獣クレージーゴン、バンダ星人

ゲスト:吉岡継明、川口恵子、ピーター・ウィリアムズ 他
【ストーリー概要】
霧と共に高速道路にロボット怪獣クレージーゴンが現れた。クレージーゴンは、鉄を集め
るために、次々と車をお腹の中に入れ、宇宙船へ運んだ。しかし、爆弾入りの車が爆発
した為、暴れだし、病院へ向かった。そこにはダンと約束を交わした少年が、手術を待っ
ていた。


【インタビュー32】     2013.10.28
Q:≪ウルトラセブン≫は、1967年(昭和42年)10月1日から1968年(昭和
  43年)9月8日迄全49話が放映されました。≪ウルトラマン≫に続き、大
  変な視聴率でしたね。
U70:放映後、制作部から視聴率を聞かされて、スタッフも俳優も歓声を上げ
  るほどの驚きはありましたね。
Q:毎週日曜の19時から30分間は大人も子供もTBSのテレビに釘付けでし
  た。
  こんなに評判になってどんな感じをお持ちだったのですか。
U70:でも、その理由を細かく分析する間もなく制作スケジュールに追われて
  いましたが、その評判の良さが踏ん張りの基になったことは確かです。
製作No.38・39 【ウルトラセブン】=セブン暗殺計画=
放映第39・40話 【ウルトラセブン】=セブン暗殺計画=
                    1968年6月30日放送(前篇)、1968年7月7日放送(後編)
【台本】 決定稿


監督:飯島敏宏  脚本:藤川桂介  特殊技術:高野宏一
豪力怪獣アロン、分身宇宙人ガッツ星人、カプセル怪獣ウインダム

ゲスト:佐原健二、岡田敏宏 他
【ストーリー概要】
ウルトラセブンの攻撃力を知る為に、分身宇宙人ガッツ星人が怪獣を送り込んだ。ウルト
ラセブンは、格闘技、エメリウム光線、アイスラッガーと、いろいろな超能力を使って豪力
怪獣アロンと戦った。この戦いの様子を調べて、ガッツ星人はウルトラセブンを倒す方法
を見つけ出してします。
ガッツ星人は、緊急通報でダンをおびき出した。悪い予感がしたダンは、ウルトラセブン
に変身せず、ウルトラホーク1号でその場から逃げた。次にガッツ星人は宇宙船で現れ
た。ついにウルトラセブンは、2体のガッツ星人と戦うが、ウルトラセブンの攻撃は全て通
じないのだった。


【インタビュー31】     2013.08.08
Q:大学を卒業してからいろいろご苦労されたと思いますが、社会生活の厳し
  さはお感じになった事でしょうね。
U70:社会に出てからの厳しさは、どんなコースを選択しても多かれ少なかれ
  みんなが経験しているのではないでしょうか。
  撮影現場の仕事は、想定外の事ばかりでしたから、監督はもちろん、回り
  からも怒鳴られっぱなしでしたね。
Q:現場のみなさんは、職人気質の方が多いのでしょうからね。
U70:そうやって怒鳴られながら様々な事を教えてもらいました。口は悪いが
  良い方ばかりでした。
  若かったし、夢はあったから乗り越えられたんだろうね。
製作No.37 【ウルトラセブン】=他人の星=
放映第37話 【ウルトラセブン】=盗まれたウルトラアイ= 1968年6月16日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:市川森一  特殊技術:高野宏一
マゼラン星人マヤ

ゲスト:吉田ゆり 他
【ストーリー概要】
巨大な爆弾が、地球に向かって来た。それはマゼラン星人から発射された恒星間弾道弾
で、地球をバラバラにする力があった。この時、ダンのウルトラアイが盗まれていた。それ
は、地球に侵入したマゼラン星人の工作員の仕業で、ダンがウルトラセブンに変身して、
地球爆破の邪魔をさせないためだった。


【インタビュー30】     2013.06.04
U70:ほかに失敗談で思い出すのは、小田急ロマンスカーの中で植物怪獣に
  入る人を呼び忘れて自分で入ったこともあります。
Q:小田急ロマンスカーの中でですか・・・・あ第2話『緑の恐怖』で、ワイア
  ール星人がロマンスカーの中に出現するシーンですね。
  ニセの石黒隊員がワイアール星人に変身するという、あれはウルトラセブ
  ンティさんだったのですか。
U70:ワイアール星人の着ぐるみは、この車中シーンがあったため、セブンで
  最初に作られましたものです。ウルトラシリーズの収録は、本編・特撮の2
  班体制でしたが、等身大の宇宙人やウルトラセブンとのからみは本編扱い
  されていたので、車中のニセ石黒隊員の変身シーンは本編スタッフが担当
  しました。
  台本を見て、中に入るスーツアクターを呼ぶのは助監督の私の役目だった
  のですが、すっかり忘れてしまいました。当日は間に合わないので仕方ない
  ので、ワイアール星人の着ぐるみに自分が入りました。大変だよ、着ぐるみ
  中も。
Q:電子頭脳が入った金属塊をダンに破壊されて人間の姿を維持できなくなっ
  たワイアール星人が箱根に向かう列車内で正体を現すというシーン。結構
  有名なシーンですよ。
製作No.36 【ウルトラセブン】=月世界の戦慄=
放映第35話 【ウルトラセブン】=月世界の戦慄= 1968年6月2日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:市川森一  特殊技術:高野宏一
月怪獣ペテロ、復讐怪人ザンパ星人

ゲスト:鶴賀二郎、山田貴光 他
【ストーリー概要】
月面基地が突然爆発した。ダン達は月に調査に向かうが、ウルトラホーク1号にいろいろ
な故障が起きる。復讐怪人ザンパ星人の仕業だったのだ。ザンパ星人を倒すと、今度は
月怪獣ペテロが現れた。月面は夜になり、温度も急激に下がったので、ウルトラセブンは
エネルギーが切れそうになり、苦しむ。


【インタビュー29】     2013.04.01
Q:助監督をしていた頃の思い出を幾つかご披露していただけますか?
U70:思い出というより失敗談なら結構あります。何話か忘れましたが、エキ
  ストラ隊員2名が犯人を追いつめるシーンを午前9時からTBSの駐車場
  で撮影する予定になってたんですが、その2名を呼び忘れたんです。
  前日遅く帰宅してから気がついたのでもうどこへも連絡がつきません。
Q:当時は携帯電話なんてありませんでしたからね。
U70:その頃、義弟が仲間と六本木のクラブで夜中弾き語りをしてるのを思
  い出してそのままTBSに来るように頼んだわけです。
Q:よかったですね。
U70:エキストラの動きは助監督が付けるんですが ”うまくやってくれ"と祈り
  ながら動いてもらったんだけど監督が『目が死んでる』って言われちゃ
  いました。
Q:徹夜だったんですね。
U70:いまだに義弟に『あの時は参ったよ、眠くてしょうがないのに目が死ん
  でるっていわれたってな〜』と言われます。
製作No.35 【ウルトラセブン】=蒸発都市=
放映第34話 【ウルトラセブン】=蒸発都市= 1968年5月26日放送
【台本】 決定稿


監督:円谷一  脚本:金城哲夫  特殊技術:高野宏一
発泡怪獣ダンカン

ゲスト:真理アンヌ、春江ふかみ、吉原正皓、山本武士、伊藤健雄 他
     (ハーフタレントの真理アンヌが霊媒師 ユタ花村役で出演)
【ストーリー概要】
夜、第6管区の敏がパトロール中のダン達が消えた。朝になるとまるごとその都市も消え
てしまった。ウルトラ警備隊が捜索して都市を見つけるが、今度は宇宙人に操られてウル
トラセブンが暴れた。ウルトラ警備隊が宇宙人を見つけて攻撃すると、泡になるが、やが
て集まって発泡怪獣ダンカンになる。


【インタビュー28】     2013.02.25
Q:毎回貴重な台本を見せていただきありがとうございます。
U70:しまっておいた事を忘れてしまう位、久しぶりに私もみましたよ。
Q:久しぶりにこの台本を見てお感じになる事はありますか?
U70:真っ先にずいぶんボロボロになってたんだな〜と思いました.
  でも一作一作の内容については、ほとんど記憶がないんです。
  現場で「本番いきましょう」 という段階になると後は『OK』か『NG』を出
  すのは監督ですから、助手は次の段取りに移ってしまいます。この繰り返
  しでしたね。
  だからじっくり内容なんて吟味している暇がなかったのです。
Q:なるほど、忙しくてそれどころじゃなかったのでしょうね。
U70:助監督の仕事は他から見るより過酷だったね。大変だったけれど、ま
  あ若さで乗り切ったというところかな。
製作No.34 【ウルトラセブン】=侵略する死者たち=
放映第33話 【ウルトラセブン】=侵略する死者たち= 1968年5月19日放送
【台本】 決定稿


監督:円谷一  脚本:上原正三  特殊技術:高野宏一
蘇生怪人シャドウマン

ゲスト:岡部正、笹川敬三、馬場信浩、柳家せん一、木田富也 他
【ストーリー概要】
幾つもの死体がよみがえり、ウルトラ警備隊の基地の周りに現れた。死体は、基地に運
び込まれたが、夜中に魂が抜けだして黒い影となり、基地の中をさまよった。ダンは異変
に気付き、ウルトラセブンに変身するが、幾つもの影に襲われ、白い煙を吹きつけられて、
小さくされてしまう。


【インタビュー27】     2012.12.29
Q:子供たちの夢を壊さないよう気を配った事はありますか?
U70:子供番組を作っている感覚はなかったね。一般家庭の流れるテレビ番
  組だから、大人も子供もみんなが喜んでもらえるものでなければならなか
  った。
  だから12話『遊星より愛をこめて』が一度の放送で話題となり、再放送か
  ら欠番になったのは円谷プロの一般家庭を大事にする姿勢でもあったん
  だね。
Q:この時出演したスペル星人が被爆星人となっていて、一般投稿から新聞社
  が記事にして論争となったようですね。
U70:製作スタッフは台本を如何に映像にするかに夢中で、被爆者を馬鹿に
  するような気持ちは全くなかった。
  セブン一話一話には、脚本家の人間の生き方、愛、環境汚染などに対す
  るメッセージがこめられていて、これらをどう映像にするかを考えていまし
  た。
製作No.33 【ウルトラセブン】=必殺の0.1秒
放映第36話 【ウルトラセブン】=必殺の0.1秒 1968年6月9日放送
【台本】 決定稿


監督:野長瀬三摩地  脚本:山浦弘靖  特殊技術:高野宏一
催眠宇宙人ペガ星人

ゲスト:大橋一元、中村訓昌、吉田裕一、岡田敏宏、武下哲也 他
【ストーリー概要】
射撃の腕自慢の防衛隊員が、ペガ星人の射撃大会で優勝させてもらい、替わりに人工
太陽を開発している科学者を狙っていた。人工太陽は、ペガ星人の円盤が地球へ侵入
する邪魔になるからだ。その防衛隊員が、ウルトラ警備隊一番の射撃のうまい隊員に射
殺されると、ペガ星人の円盤が襲って来た。


【インタビュー26】     2012.10.27
Q:円谷プロの仕事以外にも映画のお仕事をされていたのですか?
U70:卒業直後は映画の仕事につけなくて、先輩の紹介で外国映画の吹き替
  え(ララミー牧場など最初に吹き替えを始めた会社)のアシスタントディレク
  ターとしての仕事がスタートです。その後はメロドラマや青春ものなどの助
  監督を数年勤めました。
  でも以前から本編(劇場映画)の仕事をしたいと思っていたのですが、たま
  たま独立プロのチーフ助監督に就いてロケハンをしたりしてクランクインの
  準備に入ったのです。ところが間もなくプロデューサーが病気入院してしま
  い資金の問題で再開予定が立たなくなり、契約助監督としては収入もなく
  のんべんだらりんと待ってるわけにもいかず、かといってテレビの方もタイ
  ミングが合わず、やむなく転職と相成った次第です。
製作No.32 【ウルトラセブン】=散歩する惑星=
放映第32話 【ウルトラセブン】=散歩する惑星= 1968年5月12日放送
【台本】 決定稿


監督:野長瀬三摩地  脚本:山田正弘、上原正三  特殊技術:高野宏一
メカニズム怪獣リッガー、カプセル怪獣アギラ

ゲスト:なし
【ストーリー概要】
宇宙から小惑星が飛んで来た。出動したウルトラ警備隊は、その小惑星に不時着してし
まう。ウルトラ警備隊は、そこで基地を見つけ、その小惑星が爆弾なのを知る。しかも、
小惑星はウルトラ警備隊の基地に向かっていた。
そこから逃げ出そうとするウルトラ警備隊の前にメカニズム怪獣リッガーが現れる。小惑
星からの強力な電磁波のために、ダンはウルトラセブンに変身出来なかった。ダンはカプ
セルからカプセル怪獣アギラを呼び出して、メカニズム怪獣リッガーと戦わせる。リッガー
は長いしっぽを巻きつけてアギラを苦しめる。ダンは、その間に小惑星の基地を破壊して
電磁波を止め、ウルトラセブンに変身した。


【インタビュー25】     2012.09.25
Q:ダン隊員とウルトラセブンは別人が演じていたのだと台本を見て初めて知
  りました。
U70:ダン隊員は森次浩司さん、変身後のセブンは「スーツアクター」と言わ
  れる上西弘次さんが演じていました。スーツアクターは通気性の良くない怪
  獣の重い着ぐるみで全身を覆われるため、内部に熱がこもりやすく、体力
  的にタフでなければ出来ません。この着ぐるみで全身を使った高い演技力
  やパントマイムの技量が求められるから普通の俳優が両方演じる事は困
  難だね。
Q:上西弘次さんは、三船プロダクション所属の俳優・スタントマンでしたよね。
U70:チョイ役で本編にも出演したことがあります。
Q:それは、第11話≪魔の山へ飛べ≫でメディカルセンターの医師として素顔
  で出演した時の事ですね。
U70:そういえば、昭和43年に上西弘次さんから東芝から9月にレコードを出
  すと葉書をいただいた事があります。
 残暑きびしい季節になりました。
 此の度、九月一日発売にて東芝よりレコードを出す事になりました
 是非御視聴下さい よろしくお引立ての程お願い致します

       【スーパーX】、【星空にひとつ】
    作詞:東京一、作曲:上月登志穂、唄:上西弘次
Q:歌も歌われていたのですか 知りませんでした。
U7:アマギ隊員の古谷敏さんはウルトラマンのスーツアクターでした。
製作No.31 【ウルトラセブン】=悪魔の住む花=
放映第31話 【ウルトラセブン】=悪魔の住む花= 1968年5月5日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:上原正三  特殊技術:的場徹
宇宙細菌ダリー

ゲスト:松坂慶子、若山真樹、斉藤陽子、伊藤宅、矢野陽子 他
【ストーリー概要】
花畑で一人の少女(子役時代の松坂慶子)が倒れた。病院に運ばれたが、気を失ったま
まだった。やがて夜になると血を求めてさまよい歩くようになってしまった。宇宙の細菌ダ
リーが体に入り込み、操っていたのだ。ウルトラセブンは少女を救うために、ミクロ化して
体の中に入っていった。


【インタビュー24】     2012.08.28
Q:本編製作スタッフにも乱闘シーン撮影で火薬を扱ったようなシーンがありま
  したよね。これも本編製作スタッフが行ったのですか。
U70:いや、本編スタッフには危険物を扱える者がいないので、そういう場合は
  特撮班スタッフが同行して、火薬を爆発させていました。
Q:今ではコンピューターグラフックス(CG)の時代ですが、当時はなかったので
  すね。
U70:CGなんて最近のことで、当時は幼稚ながら模型を使っての実写しかあ
  りませんでしたよ。それに初期CGは、製作コストが莫大なうえに製作時間
  も相当掛かったので、そんなものを使っていたら商売にならなかったでしょ
  う。
Q:私は模型の方が好きです。
U70:それが円谷プロの得意なところだったからね。
製作No.30 【ウルトラセブン】=栄光は誰れのために=
放映第30話 【ウルトラセブン】=栄光は誰れのために= 1968年4月28日放送
【台本】 決定稿


監督:鈴木俊継  脚本:藤川桂介  特殊技術:的場徹
プラスチック怪人、プラチク星人

ゲスト:山口暁、小倉雄三 他
【ストーリー概要】
ウルトラ警備隊の隊員達に異常なライバル心を燃やす防衛隊員が合同訓練にやって来
た。その防衛隊員は、訓練中にプラチク星人を見つけたが、一人で倒そうとして、防衛軍
の戦車に発信器を取り付け、おびき出そうとする。しかし、逆に戦車はプラチク星人に操
られ、攻撃して来た。


【インタビュー23】     2012.07.17
Q:屋外撮影ではいろいろな場所に行かれたのですか?
U70:毎回のようにありましたね。遠方は時々ですが、都内近郊のロケはしょ
  っちゅうです。
  東京タワー、八重洲ビル街、向ヶ丘遊園、砧公園などがあったね。早稲田
  大学なんていうのもあったな。
  もう少し離れた場所では、館山のフラワーパーク、河口湖、西湖、本栖湖も
  ありました。なかでも三浦半島の剣崎は常連でした。要は怪獣の出るイメー
  ジがある所でしょう。
Q:撮影機材を持って大人数での移動は大変ですね。
U70:ロケ隊はカメラ、つながりのある小道具や衣装機材車、照明機材車、キ
  ャスト、スタッフ用のマイクロバスなど大編成です。
  もっとも遠いところは、「ウルトラ警備隊西へ」で神戸でした。
Q:第14話(前篇)と15話(後編)ですね。この神戸市内ロケ地を訪ねる≪巡礼
  ツアー≫が2012年3月8日、神戸市中央区〜灘区で開催され、大好評
  だったそうです。
  満田監督とアンヌ隊員役のひし美ゆり子さんもゲストとしてツアーに登場し、
  撮影秘話を聞かせてくれたそうです。
製作No.29 【ウルトラセブン】=ひとりぼっちの地球人=
放映第29話 【ウルトラセブン】=ひとりぼっちの地球人= 1968年4月21日放送
【台本】 決定稿


監督:満田かずほ  脚本:市川森一  特殊技術:高野宏一
宇宙スパイ プロテ星人

ゲスト:剣持伴紀、北林早苗、成瀬昌彦 他
【ストーリー概要】
プロテ星人が、大学教授に化け、助手を騙して地球侵略の準備を進めている。ウルトラセ
ブンは巨大なプロテ星人と戦うが、まるで手ごたえがなかった。
しかし、プロテ星人の企みを知った助手が逃げようとする教授に化けたプロテ星人に挑む
と、巨大なプロテ星人は消えてしまった。
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