「ご近所つながり上手になろう!」
講演会を行いました 「“頼まれれば誰かの力になってあげたい”と思う人は大勢いるけれど、“助けて欲しい”と声を上げる人はほとんどいない」。あんしん協力員の方からよく聞く話です。
わたしたちは助け方も、助けられ方も下手なんじゃないか? そんな疑問を持って、永年地域の助けあいの実践活動を指導されてきた木原孝久さんを講師に迎え、二日間に亘って講演会、というか講習会を持ちました。
最初の日、「おつきあい上手度チェックシート」に記入した結果を見て愕然。“助けてあげたい”側だと思っていた自分が、実は本音では、当たり障りのない付き合いしか望んでいないのだということを思い知らされる結果となりました。
地域にいるお節介さんはとても大事だけれど、何よりも大事なのは「困っている自分をオープンにすること」、「“助けて!”と声を上げることは立派な福祉活動」という木原さんのお話に、“なるほど”と納得した自分がいました。
二日目は「ささえあいマップづくり」の演習でした。50軒くらいを地域の単位として、誰と誰がどんな関係でつながっているか、そして誰がどんな困りごとを抱えているかをマップに書き込んでいき、その問題解決のアイディアを出し合います。
困っている誰かは、必ず誰かとつながっている。誰かの困りごとは、必ず誰かが知っている。そしてそれが分かったら、ためらわず問題解決に首を突っ込む。そんなお節介が誰かを救い、安心して住める地域を創っていくことになる。
あっさりとして一見上品な地域から、濃密で泥臭い地域へ、わたくしたちの意識の変革が求められているようです。
(樋口 厚)
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