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平成25年11月6日(水) |
「外出サポーター養成講座」を開催中です
移動が困難な方(要介護者)にとって、外出に際してのちょっとしたお手伝い(外出サポート)は欠かせないものです。同時に、日常介護をされているご家族(ケアラー)にとっても、安心して要介護者の外出を支援してもらえ、またケアラー自身の不安や心配事を聞いてもらえるようなサポーターの存在は必要な機能です。
しかし、現状では、なかなかそうしたサポーターを見つけることが難しいのも実情です。おでかけサービス杉並では、要介護者とケアラーの双方を支援するサポーターとして活動できる人材を、少しでも多く育てたいと考え、9月から5回シリーズで「要介護者とその家族の外出サポート事業」を行っています。
この事業は、独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業として開催が可能となったものです。
趣旨に賛同され、熱い思いを持って集まった受講生の方は14名、9月27日に第1回講座を開催し、計5回の講座を行う計画となっています。内2回は講義の聴講、1回は車いすの操作実技研修、また1回は実際に移動困難な方及びそのご家族と一緒に外出を行う行事、そして最後に反省会を兼ねた補講を行うこととなっています。
講義では、移動困難者にとっての外出の意義や、実際に外出支援を行っている団体の体験談、またケアラーへのケアの必要性や、傾聴の方法論などを学びました。
受講生の多くの方々からは、今後の実践活動の大きな参考となったとの感想を頂きましたが、同時にケアの難しさや、自分がサポーターとして実際にケアすることへの不安を感じた方もおられたようです。
確かにケアの技術は大事なことですが、それ以上に、要介護者やそのご家族に“寄り添う気持ち”が大切なのだということを学んだ講座でもありました。


< 樋口 厚 >
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