広報すぎなみ３／１５号に「次世代の乗り物を体験しよう！」というこの企画が掲載されていたのが、お目に留まりましたか？　記事には「杉並区は高齢化が進むことを見据えて、誰もが気軽で快適に移動できる地域社会に向けた取り組みを進めています。」とあります。これは、おでかけサービス杉並のめざすところと同じです。区は３月から「杉並区地域公共交通計画」を考える会議をスタート。こうした思いを持つ福祉交通の担い手として、当法人からも会議に参加します。そして、「今回の試乗会に参加を」と声をかけていただきました。
　
◆グリーンスローモビリティ
聞き慣れない名前ですが、低速（時速２０㌔未満）で公道を走れる電動車を使った移動サービスです。エコで事故が起こりにくいとされています。大小いろいろあるようですが、今回は運転手他３名が乗れるゴルフカートタイプ。荻窪の荻外荘公園を出発して、荻窪地域区民センター、大田黒公園を経由して戻るコースです。春の風を感じながら道行く人に手を振って、まるで遊園地のアトラクションが街に飛び出したみたいででした！　荻外荘の復元・整備が進み観光的な価値がますます高まるのにあわせ、荻窪駅から乗れたら楽しそうです。また、坂の多い地域や、バスが通らない地域の暮らしの足に使えたらいいなと夢がふくらみました。
　
◆次世代電動車いす
こちらは時々街でも見かけるようになったWHILLです。手元のスティックを行きたい方向に倒すと走ります。スピードは国の基準で時速６㌔と、早歩きくらい。オムニホイールという特殊なタイヤを装備し、その場で回転でき、方向転換のための切り返しがいりません。５cmの段差を乗り越え、芝生の上も楽々走りました。小ぶりなので入れるお店も多そうです。なによりスタイリッシュ♡　近所のおでかけに、一人乗りの小さな車として自転車がわりに使えそうです。
　
◆参加してみて
交通業界では、「１００年に一度のモビリティ革命」が起きているといわれ、確かに電気自動車、自動運転、大型ドローンで空飛ぶ車の実験もテレビでみました。これからも移動手段は進化していくことでしょう。便利なモノの活用で外出の楽しみが広がることを願いながらも、利用が難しい人はいないか、いつも気にしていきたいと思いました。今はタクシーの予約もアプリからです。でもできる人ばかりではありません。そんな困った時に、予約を手伝ってくれたり、車で送ってくれたり、ちょっと手伝ってくれる人が近くにいること、それが大切です。これからのおでかけサービス杉並のやるべきことも変化していくのかなと考えながら帰路につきました。