コロナが落ち着きそうなので、久しぶりに「NEKOの手サポート」の活動に参加しています。今回は、あるグループホームに入所しているAさんの「散歩の付き添い」です。Aさんは、登山や写真が趣味の80歳代の男性。入所して1年。散歩しながら写真を撮りたいそうです。
初日は、1時間の予定で観泉寺を往復しました。しっかりした足取り、楽しい会話。そのうえ、「筋力を元に戻したい」と、やる気満々。行きは楽しく散歩できましたが、帰り道はきつそうで、何回も休憩を取りました。
施設での1年で、本人が思っている以上に体力が落ちていたようです。ヒヤリとする場面もあったので、ケアマネさんと相談し、散歩は30分にしてもらいました。
その帰りに思い出したのが、昔、郵便局に行く母に付き添ったときのことです。行きは2kmの道をしっかり歩けたのに、帰りは何度も「休もう」と言いました。95歳の母は、歩くのがかなりきつかったのだと思います。1年後、母は介護が必要になりました。
Aさんの散歩に付き添って、いろんなことに気づかされました。体調は日によって違いますが、Aさんは10分くらい歩くうちにも変わるようです。途中で変だなと気づいたら休憩を勧めています。ところが、休憩しようとしても腰を下ろせる場所が見つからないことがしばしば。下見も欠かせません。
母が「5年おきにきつい坂を登った」と話していました。近所のお年寄りも同じようなこと教えてくれました。マスターズ陸上では5歳刻みでクラス分けを
するそうです。Aさんは80歳の坂を登る最中なのでしょう。この坂を登り切れば、しばらく安定するそうです。体調を気にしながらAさんの散歩に付き添いたいと思っています。
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