キタラ
324
324 Gustav Klimt La Musique 1895
Bayerische Staatsgemaidesammlungen,Munich
Editions Hazan,Paris 1585 1999・11・11入手 竪琴
のカデンツ
リラとは別に(あるいはリラの中で)
大きい木製の箱型共鳴胴を備えたものをキタラというそうです。
より高度な楽器で、アポロンは、調和の象徴であるそのキタラを奏した
ともいわれています。
キタラの代表作といえば、時代はとんで
このクリムトの 音楽 という絵でしょう。
5060
5060 GUSTAV KLIMT (1862-1918)
Die Musik (1895) (Ausschnitt) Neue
Pinakothek
2008・5・3入手 竪琴
の調査メモによりますと、この絵に描かれている
古代ギリシャのキタラはアポロンをあらわし
葡萄のつたはディオニソスをあらわしているそうです。
また シノレス(ディオニソスの従者)が描かれていることで
それが酒神ディオニソスの陶酔を表しているともいわれます。
そしてこの絵は、音楽のアレゴリーの中で、その相反する二つのものが
一つに結ばれるということを表しているのだそうです。
解ったような解らないような・・・と思っていたところ
何でもあのニーチェ様もギリシャ文明を二つに分類していらっしゃるようなのです。
一つは、形式と秩序を志向するアポロン的なもの
もう一つは、形式破壊、陶酔と激情へ流れるディオニュソス的なもの
芸術創造の意志傾向として
この二つのパターンが存在する事を提示されたのだとか。
そういう考えが根底にあるのなら、 (知らなかったのはだけか)
音楽のアレゴリーの中で一つになるという、クリムトの意図も納得です。
↓もう一枚、クリムトのキタラです。
323
323 Gustav Klimt La
Frise Beethoven, La Poesie(Detail)−1902 Osterreichische
Galerie, Vienne
Editions Hazan. Paris Edition Hazan 2688 1999・11・11入手 竪琴
これは ウィーンの分離派セセッション館にある長方形の部屋の四面の壁に描かれた
ベートーヴェンフリース の一部分。
第14回分離派展で ベートーヴェンの第九をモチーフに
4場面からなる大壁画を作成したのだそうです。
↓ この場面は ポエジー (幸福への憧れは詩の中で満たされる)
3691
3691 Gustav Klimt La Frise
Beethoven, La Poesie(Detail)−1902 Osterreichische
Galerie, Vienne
Editions Hazan. Paris 2478 2005・7・15入手 竪琴
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