私のマドンナは誰?
SCENE 7 〜ザッカリア〜
1793
1793 VENEZIA Chiesa San
Zaccaria Giovanni Bellini - Sacra Concersazione (1505)
Angelo Musicante (particolare) 2004・10・1 ファイル差し替え ヴァイオリン
のカデンツ
↑ この優しげな少女に会いたくて
サン・ザッカリア教会の地図を周到に調べて ヴェネチアに行きました。
迷子になるのは当たり前という ヴェネチアの小路地をさまよう覚悟でしたが
この教会は ドッカーレ宮殿からとても分りやすく また至近距離にありました。
苦労なく この少女の前に立つと
ああ、やっと会えたわね! と 親しみをこめて挨拶しました。
コレクションカードで いつも眺めていると もう身内同然の感情が沸きます。
教会内のミニ売店で ↓全体図カードを売っているのを確認し
安心して先に 奥の礼拝堂を見学をしたのですが、
すぐ5時の閉館の時刻になってしまいました。
時間です、と係りの人が呼びにきたので
ではカードを買って帰りましょう、と戻ると
な、な、なんという早業
ついさっきまで台にずらっと並んでいたカードが
跡形もなく片付けられていました。
そんな馬鹿な・・・はるばる日本からやってきたというのに・・・
あせった私は イタリア語は無理なので
ひどい英語と日本語を駆使して、係りの人に訴えました。
こっちの必死さとは裏腹に 係りの男の人ったら 無表情のまま
机の上の布を さっと はずしました。
すると どうでしょう
さっきのカードをたくさん並べた机が 元通りそこに現れました。
なんのことはない
透明のビニールクロスの下に カードの見本を並べ
閉館なので その上に布をかぶせていただけ。
なーんだ 店じまいは そんな仕掛けだったのか。
もちろん、その係りの人から
↑↓ 2枚のカードを 売ってもらいましたとも。
めでたし、めでたし。
こんなことがあって は
この少女の名前を ザッカリア と名付けました。
そして いま会ってきたばかりの少女ザッカリアのカードを手にし
夕日に美しく輝く 向こう岸のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を
しばらくぼんやり眺めていました。
後日
ザッカリアとは 男性の名で 老夫婦になってから 妻エリザベスとの間に
洗礼者ヨハネ を授かった人物 と知ったのですが
あの日の思い出のなかでは 永遠に少女ザッカリア ということで
失礼させていただきます。
作者は 泣く子も黙る ベッリーニ!
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3272 VENEZIA Chiesa
San Zaccaria Giovanni Bellini - Sacra
Concersazione (1505)
2004・10・1入手 ヴァイオリン
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