古代エジプトの楽器
867
867 Stele de Djedkhonsouioufankh vers 1000-900av.J.-C
Bois peint H.29,4cm
Le musicien d'Amon chante,en s'accompagnant de la harpe, un hymne
au dieu Horakhti
Louvre Departement des Antiquites egyptiennes C:R.M.N.Paris 1989
Reunion des musees nationaux
2000・8・28入手 ハープ
のカデンツ
867 のカードについて解説された本をみつけました。
カロリーヌ・デノエット著の 『 音楽の美術館 』 カワイ出版 諸川春樹訳・解説
ラー=ホルアクティ神は、古代エジプトで太陽神ラーと
隼神ホルス(高遠なるものの意)が融合した神。
顔の付いた面白い形のハープを奏でながら
奏者は天空の神ホルスとその化身とされた当時の王たちに
忠誠を誓い、永遠の生を願っている。
マーサ・マニケ著 『古代エジプトの音楽』 (株式会社)弥呂久 松本恵訳 では
神殿の楽士が信仰のあかしとして
神に向かって一人で演奏している姿を描かせたステラ(供養碑)。
楽士の名も記されていて、彼の名はジェドケンスウアンクという。
これは第3中間期第21〜22王朝の木製彩色ステラ。
と説明されています。
また
859
859 新王国時代第20王朝 ラメセス3世王墓の彩壁画 テーベ 王家の谷 大英図書館蔵
2000・8・14入手 ハープ
859 についても同じく マーサ・マニケ著 『古代エジプトの音楽』 から引用します。
ラメセス3世王墓に描かれている2人のハープ奏者の絵。
この墓は1768年に発見されて以来、その絵がたいへん印象的だったことから
『竪琴弾きの墓』として知られている。
この墓は訪れる人も多かったことから、もろい壁画はひどく損傷してしまい
現在では場面の上半分しかのこっていない。
幸いにも19世紀初期の模写が残されていて
そのうちのロバート・ヘイ率いる遠征隊の作成したものによる。
二人のハープ奏者は、墓の中央の通路から枝分かれした小部屋の壁に
向かい合わせで一人ずつ描かれている。
それぞれのハープは装飾が異なり一つには下エジプトの王冠を戴いた王の頭像が
そしてもう一つにはネメス頭巾と二重冠を組み合わせたものを戴く王の頭像がみられる。
二人はそれぞれ、「冥界の竪琴弾き」 「神々の女主人、マアトの竪琴弾き」 と題されている。
859 は後者である。 また彼は盲目であったことがわかっている。
↓ こんなカードもあります。
2641
2641 『エジプト誌』より 王家の谷の墳墓壁画 1809-1828年刊 エッジング:多色刷り:手彩色
町田市立国際版画美術館蔵 2003・5・2入手 ハープ
↓ このカードは ルクソールのナクトの墓のレリーフ
この三人の女楽士の宴会図は とても人気なのか
エジプトの町で いろいろアレンジした絵葉書がたくさんありました。
代表して レリーフそのままのカードをアップします。
ちょっと分かり難いかもしれませんが
向かって右がハープ 中央がリュート系 左が二管笛です。
6148
6148 アラビア語のため詳細は入力不能 2009・12・16入手 宴・祭り・踊り
↓ こちらの4人の女楽士たちは ネブアメンの墓のレリーフ 。
空港売店で購入。
古代エジプトの絵は
顔を横向きに描くのが特徴なのだそうですが
ここには 正面を向いて描かれている女性もいて
たいへん めずらしいものなのだとか。
6151
6151 Coloured engraving shwing a Theban tomp Painting from Rosellini's publication 2009・12・18入手 二管笛
<追記>
エジプトで ↑ 6151の絵ハガキを購入した 数年後
このネブアメンの墓のレリーフは 実は エジプトではなく
大英博物館にあるということを テレビで知りました。
その名も NHK BS 『二時間でまわる大英博物館』 で
限られた時間内で あの広大な大英博物館を制覇する攻略ガイド。
色々な分野の 有名どころの作品の道順を 詳しく解説してくれました。
よし 次回 行くことがあれば と
このレリーフは あの階段を上って・・・ あそこを左に曲がって・・・
と しっかり 書き留めました。
そして ついに 二度目の大英博物館行きが 叶い
このレリーフと ご対面!
2015・6・13撮影
2015・6・13撮影
でも カードは・・・
やっぱり なかった(涙)