長さ比べ大会
のカデンツ
ファンファーレ!
さて お集まりの皆様
わがコレクションカードより パレードの長さ比べ大会 を開催いたします。
エントリーNO.1
884
884 Claude Deruet Nancy, 1588-1660
La Terre,vers 1640-41 Cliche Musee des Beaux-Arts d’Orleans
4, Musee des Beaux-Arts d'Orleans 2000・8・28入手 パレード
884 ↑ は、ちょっとぼやけていますが 手前の濃グリーンを左に向かう騎馬隊と馬車
その向こうの薄グリーンには右に向かう騎馬隊、馬車、サイのような大きな動物もいます。
さらにその向うの小高い丘からも 下ってくる行列がS字型に延々と続いています。
かなりの高得点が望めそうなフランスはオルレアンからのエントリーです。
エントリーNO.2
1389
1389 The Fairy
Way PC1912 Margaret W. Tarrant(1888-1959)was born in London.
She began her career as a freelance artist by designing cards and
illustrating books
while still attending art school. In 1910 shie moved to rural
Surrey and many of her pictures
were inspired by the countryside and her visits abroad. The
popularity of her paintings,
particularly Peter's Friends and All Things Bright and Beautiful,
established her
as a favourite painter of and for children.
The Medici Society Ltd.,London Printed in England G3199 2001・9・1入手 パレード
1389 ↑は森の中を楽しげに進む可愛い妖精のパレード。
ずーっとずーっと 続いているんです、きっとね!
イギリスからのエントリー。
ファンタジーをも含んだ長さで、これも期待できます。
エントリーNO.3
1434
1434 ヴィンチェンツォ・ルスティチ 「各コントラーダの行進」 1585年頃 油彩・カンヴァス
L'arte e la cultura di Siena シエナ美術展 2001・10・10入手
パレード
1434 ↑ は 世界で一番うつくしい広場といわれている
中世都市国家シエナのカンポ広場 です。
是非 訪れてみたい憧れの広場ですが
さて この行列はいったい何でしょう?
池上俊一著 『シエナ 夢見るゴシック都市』 中公新書という本を読んで
このカードの理解がすこし深まりました。
コントラーダというのは
シエナを小さく区分していた街区、いわば町内会のようなもので
それぞれのコントラーダはシンボル動物を掲げていて
それがコントラーダの顔になっているそうです。
だから行進にまじって、はりぼてのような大きな動物がいるのですね。
あれなんだろう? って気になっていたんです。
このカードの どこに楽器があるのか と申しますと
実は 手もとのカードで 確認するのさえ 難しいのですが
が この絵の実物を 鑑賞して
ちゃーんと楽器を見つけましたので
ご心配なく。
(展覧会パンフレットから)
画面左側 外から3番目の列の 白い動物の上に乗っている人です。
イタリアはシエナからのエントリー!
さて、どのくらいの高得点が望めるでしょうか。
<追カデンツ>
2005年秋、ついに ↑ このカンポ広場を訪れました。
傾斜のある独特の石畳、周りの建物も カードの雰囲気そのまま。
1434 の中央奥に描かれている マンジャの搭に上り
このカンポ広場を見下ろしながら
ここで行われる コントラーダのパレードを 思い浮かべました。
今でも地区地区ごとの旗が 街中いたるところに掲げられていて
コントラーダの最大の祭典 パリオの競馬大会では
シエナ中の人々が 熱狂するのだそうです。
2005・10・2撮影