豹の墓 アート・オブ・エトルリア
2207
2207 ART ETRUSQUE
Servant Carrying a Cup Tombe des Leopards,Tarquinia
Editions Hazan,Paris 1999 Printed in France CN7707 2002・8・24入手 二菅笛
のカデンツ
このカード いったいどこに楽器があるのかですって?
ほーら 右側の上のほうをご覧ください。
大杯を持った若者が手招きしています。
まさかちょっと見えるあの二管笛?
ピンポーン。
拡大してみると はっきりわかります。
じつはこれ
イタリアはタルキニア地方の ネクロポリ(死者の町)のお墓内部に描かれた壁画。
お墓内部といっても ちょっとイメージが違い
この大杯の男を先頭に、二管笛の男とそのあとに七弦琴の男が続いて
今 催されている饗宴へと ウキウキ向かっている 陽気な明るい場面です。
溌剌とした生命力あふれる人物ですよね。
船でエーゲ海から渡ってきたエトルニア人たちのもの。
小学館発行 「西洋美術館」 によりますと
紀元前700−600年頃 ローマとフィレンツェに挟まれた地域一帯に
エトルリアとよばれる文化が繁栄しました。
担い手は エトルリア(エトルスキ)人で、ローマ人はこの民族を トゥスキと呼び
そこから現代のトスカーナという名前がうまれたのだそうです。
このエトルリア文化の特徴は、大墳墓の建造でした。
死者の家(墓室)の装飾として、多彩な墓室絵画が描かれ
題材として、葬礼競技の場面のほか 饗宴の場面なども好んで用いられました。
2207 のカードは、2頭の豹が描かれているため
「豹の墓」 と呼ばれている墓室内の装飾画です。
(紀元前460年 タルキニア地方モンテロッツイ墓地)
墓室正面に描かれているのは
宴会用長椅子で 今まさに宴を楽しんでいる数組のペア。
墓室右側面には この大杯を持った男性たちが
正面の宴へと かけつける様子が描かれています。
↑ このカードを 先に入手していたら さすがの も
あそこに楽器が描かれているとは思わなかったでしょう。
しかし
↓ こちらのカードを先にゲットしていて
なんて小顔なイケメンだこと! とお気に入りのカードだったので
↑ のカードをみつけたとき あ、これってあれと同じシリーズだと 大喜び。
描かれた植物に見覚えがあったので 二管笛の先っぽに すぐ気が付きました。
1013
1013 ART ETRUSQUE Double-flute
Player Tombe des Leopards,Tarquinia
Editions Hazan,Paris 1999 CN 7706 Printed in France 2000・11.16入手 二菅笛
エトルリア人の描く人物は
大きな手足に特色があり 不思議な力があふれている、 とあります。
まさかこれが お墓内部の壁画とは思いませんでしたが
どちらの男性も たしかに独特の 共通した魅力があります。
調べたところ この二管笛のうしろに 腕だけみえている人も
七弦琴をもっているということなので
幾何学模様に囲まれたこのシリーズでも カードになっているはずです。
いよぉ! イケメン三人衆 揃いぶみぃ〜〜
是非 七弦琴カードも見つけて コレクションを完成させたいものです。
<追記>
イケメン七弦琴のカードは いまだ苦戦中・・・ぽりぽり
しかし 1013 の幾何学模様枠なしのカードを ゲットしました。
4486
4486 Joueur de Flutes Tombe de Triclinium, Tarquinies
Editions du Desastre, 21 rue Visconti, 75006 Paris 2007・9・6入手 二菅笛
<追・追記>
豹の墓(Tombe des Leopards)ではなく
タルキニア墓室( Tombe de Triclinium) の二管笛の男のカードを 入手しました。
こちらは ちょっとお年を召して イケメンとは言い難いですが・・・
調べてみたら こちらにも 竪琴を持った人がいるようなので
楽しみが増えました。
4942
4942 Flutiste dansant parmi les
oiseaux Tombe de Triclinium, Tarquinies
Editions du Desastre, 21 rue Visconti, 75006 Paris 2008・3・24入手 二菅笛
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