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キタローネ

 

663
663
Watteau  1684−1721 La Finette  Bois 0.25x0.19m  Legs du Dr Louis la Caze 1869
 2000・4・8入手    
リュート(キタローネ) 

 

 

のカデンツ

 

アーチ・リュートのなかでも

天井に届きそうな長いネックと ゆったりした糸倉が特徴の キタローネ。

 ↑ これが 初エントリーのキタローネカード。

最初に出会ったとき、まあ レディーが機関銃なんか持って・・・

女戦士みたい と思ったものです(笑)

この長さ! びっくりですよね。

カードでは 隠れていてわかりませんが

キタローネは響孔(ロセッタ)が 1個から3個あるものが多く

それは中近東の民族楽器ウードの特徴をひくらしいです。

ウードといえば、ササン朝ペルシャの楽器バルバットが

イスラム時代のアラビア世界で発展してウードとなり

それが西流してヨーロッパでリュートになった ということですから

ウードは すべてのリュート系のご先祖さまというわけです。

このキタローネは 低音を出すために長いネックを採用し

 二つある糸倉の一方が ネックの半分くらいの所にある 

のが特徴だそうです。

 


 

 

 これもキタローネでしょうか。  響孔(ロセッタ)は3個。

5344

5344  THEODOOR ROMBOUTS(1597-1637)
The Five Senses  Olieverf op doek 207 x 288 cm  GENT Museum voor Schone Kunsten
2008・9・20入手   キタローネ

 

 

↓ もう一枚 キタローネ奏者の アップカードもあります。

すごくたくさんの弦の数ですが  画家のロンバウツさん 正確に描いているかな?

5345      

5345 THEODOOR ROMBOUTS(1597-1637)
The Five Senses  Olieverf op doek 207 x 288 cm   Museum voor Schone Kunsten - GENT
2008・9・20入手   キタローネ

 


 

 

 これは 響孔(ロセッタ)は一個のもの。

5702

5702  Luciano Borzone  Portrat des Gerolamo Gallo, um 1625
Galleria di Palazzo Bianco Genua  Comune di Genova-Setore Musei   
2009・1・30入手 
リュート(キタローネ)

 


 

 

これはどうでしょう?

シターンにしては ネックが長すぎだし、キタローネにしては 重量感が足りないような。

 キタローネは 二つある糸倉の一方が ネックの半分くらいの所にある という点は

クリアしていると思うのですが

通常 その半分くらいのところにある糸倉の弦を 抑えている図が多いのに

この 5842 のランクルの絵だけ てっぺん近くの糸倉の弦を 押さえています。

この演奏スタイルは 上記のキタローネとは ちょっと違う気もします。

低音リュートと呼ばれるテオルボなのか? テオルボの奏法は こんな風だったのか?

一説には キタローネは イタリアで作られたテオルボ ともいわれているようです。

キタローネと テオルボって 同じ楽器? 

こんがらがってきましたが 今のところ このランクレの楽器は 未解決事項ということで。

 

 

5842

5842  Nicolas Lancret  La Lecon de Musique (detail)  1743
Musee du Louvre, Paris   2009・4・2入手   
リュート(キタローネ)

 

 

 

↓ こちらの ヴァトーの楽器も ↑ ランクレのと似ています。 

というか 片足に乗せて演奏するスタイルが同じです。

弦を抑えるポジションは 違うかな?

 

7241

7241  Jean-Antoine Watteau (1684-1721)  The Music Party  Painted 1716
Canvas 26.2 x 36.6cm   The Wallace Collection, London 2013・6・24入手   
楽器

 

 


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