テオルボ・リュート
3455
3455 Jan Gerritsz van Bronchorst (1603-1661) Musicerend
gezelschap, 1646 Olieverf op doek 148.4x191.4cm
Coll. en foto Centraal Museum, Unlimited 1995/ Reproduction
prohibited 2004・12・11入手 アンサンブル
のカデンツ
↑ このカードに描かれている楽器、
これはルネッサンス期に西欧で流行した 広義のリュートですが
ご覧のとおり、糸倉に あっと驚く特徴があります。
はじめて このカードを見たとき
あらら、この楽器壊れちゃったの? とびっくりしました。
ルネッサンス期のリュートで一番多くみられる糸倉は
直角に折れ曲がったものでしたが、
まっすぐなものや やや角度のあるものなど いろいろあったようです。
ネック(棹)の長さでいえば、
短いのがいわゆるリュートで
天井に届くような長いものがキタローネ
その中間の長さのものがテオルボ だそうです。
この中間のテオルボは
アーチ・リュート あるいはバス・リュートのひとつで
1500年代に発達しました。
アーチ・リュートは
指で押さえない バスの弦 (開放弦) に特徴があり
それらは指で押さえる弦の糸倉とは別の
付加的な糸倉に結び付けられました。
なんでも単一の長い糸倉では、
長い低音弦の張力に 耐え切れないため だそうです。
ここでご紹介する楽器は そのテオルボのなかでも
半分は テオルボの長い低音弦の糸倉をもち
あとの半分は リュートの折れ曲がった糸倉をもつ という
その名も テオルボ・リュートと呼ばれるものだそうです。
以上 参考資料は・・・小学館 『大図説 世界の楽器』 (初版)
それでは コレクションカードから テオルボ・リュートをご紹介しましょう。
3052
3052 Rijksmuseum Amsterdam Hendrik Martensz Sorgh
1611-1670 The lute-player
Druk bv Kunstdrukkerij Mercurius-Wormerveer 2004・1・24入手 テオルボ・リュート
壁にかかっているのが そうです。
う〜〜ん、やっぱり 壊れてるみたいに見えるんですけど・・・(笑)
3216
3216 Frans van Mieres
de Oude (1635-1681) Inn Scene 1658 Inv.nr. 860 Mauritshuis, Den
Haag.
2004・8・28入手 テオルボ・リュート
4474
4474 Gerard
Terhborch (1617-1681 Lautenspielerin−Lute Player
Gemaldegalerie Kassel 2007・9・3入手 テオルボ・リュート
6422
6422 ポール・ラ・タルテ 『演奏会』 1600
- 1630 頃 ヴァヴェル城(ポーランド・クラクフ)
2010・12・26入手 テオルボ・リュート
これはレアもので 二手に分かれているどちらも直角に曲がっています。