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村上隆の五百羅漢図

 

 2016-3-3撮影 

 

 

 のカデンツ

 

 

六本木の森美術館で開催された 村上隆氏の 五百羅漢図展を 

最終日まじかに 観に行きました。

めずらしくポストカードのことは抜きにして  

そのスケールの大きさを体感しておきたいな と思ったのです。

が 思いがけず カードの収穫もあり びっくりぽん!

↑ この羅漢さんの着物の柄に ご注目。

そうと知っていたら もっと早くに 出かければよかった と後悔しきり。

なぜなら カードは全部で16種類あったらしいのですが 

最終日まじかには 売り切れたものもあり 

それにも 楽器カードがあったからです。

あ〜〜あ 大失敗!

この五百羅漢図は 四面からなり

一面は25メートル 全長なんと100メートル!

古代中国神話の東西南北を司る四神 

青龍(東) 白虎(西) 朱雀(南) 玄武(北)の霊獣をイメージして 

構成されています。

この中に 羅漢さんが 大小500人描かれているのですから 圧巻です。

2011年に起きた東日本大震災も 

この作品を作る動機のひとつになった のだとか。

2012年に カタールのドーハで  はじめて この五百羅漢図の展覧会を開催。

今回の展覧会は 

日本では およそ14年ぶりの本格的な村上隆の個展 となるそうです。

それでは

 ゲットしてきた6枚のカードを  順次 ご紹介しましょう。

この美術展は ノーフラッシュ撮影はOKで  たいへん ありがたかったです。 

ちなみに 五百羅漢 を検索してみたところ

仏教で供養尊敬を受けるに値する 500人の人々。

釈迦の死後 第1回 第4回の仏典編集会議に集った人々が

それぞれ 500人であったことから両会議の参加者をさしていう。

とありました。

 


 

 

その1  (白虎から)

8573

8573  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   ハンドベル(金剛鈴)

 

↑ ちいさい羅漢さんたちの中に

  2016-3-3撮影

 

 

ハンドベル(金剛鈴)を持った 羅漢さん発見!

う〜〜ん こうしてアップにしてみると 

羅漢さん一人一人 本当に生き生きとして 個性あふれる表情をしています。

 

   2016-3-3 撮影

 

 


 

 

その2 (白虎から)

8574

8574  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   ハンドベル(金剛鈴)

 

 

こちらの 小さい羅漢さんたちの中にも

 

2016-3-3 撮影

 

 ハンドベル(金剛鈴)を持った 羅漢さん みっけ。

この 金剛玲とは 密教仏具だそうです。

 

 

2016-3-3 撮影

 

 


 

 

その3  (朱雀から)

 

8575

8575  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   楽器

 

 

右端に 朱雀の羽根の一部が ちらっと見えます。

冒頭の楽器の柄の着物は  左側の羅漢さんが お召しになっています。  

展覧会に同行した友人が購入した 豆本の説明によると

この羅漢さんは 

チュダハンタカ・・・物覚えが悪かったが、毎日掃除を続け悟りを開いた

人物だとか。 

 ハンドベル(金剛鈴)や ほら貝(ほら笛) の柄の着物を選ぶなんて センス抜群♪

 

 

  2016-3-3撮影

 

 

このチュダハンタカの 羅漢光輪(?)の中にも  ハンドベル(金剛鈴) をもつ羅漢さんが。

 カードより

 

 

↓ ちょっとみえる朱雀の羽根の下には 錫杖(しゃくじょう) をもつ羅漢さん。

 錫杖とは 僧修験者が持ち歩く杖。 

杖の頭に 鐶(かん)が掛けてあり 杖をつくと鳴る とのこと。

(ポストカード音楽会規定・・・ 鳴り物は すべて 楽器とみなす♪)

あっ! 左のブルーの羅漢さんだって ハンドベル(金剛鈴) 持っています。

これは 写真を拡大してみて 初めて気が付きました。

う〜〜む、 これは不覚。

 やはり 500人全員 撮影してくるべきだったな。

 

2016-3-3撮影

 

 


 

 

その4 (朱雀から)

8576

8576  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   ハンドベル(金剛鈴)

 

 

ハンドベル(金剛鈴)を持つ 羅漢さん 

この五百羅漢図の中で 多分 一番大きな金剛鈴です。

 2016-3-3撮影

 


 

 

 

その5 (青龍から)

8577

8577  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   ほら貝

 

 

2016-3-3撮影

 


 

 

その6 (青龍から)

 

8578

8578  村上隆の五百羅漢図展  Takashi Murakami  The 500 Arhats(detail) 2012  Acrylic on canvas mounted on Board
302cm x 10,000cm  Private Collection  2016・3・3入手   ハンドベル(金剛鈴)

 

↓ この錫杖(しゃくじょう) をもつ羅漢さんは  ど〜〜〜こだ?

 カードより

 

この羅漢さんは撮影していなくて カードから取り出したため 

画像が小さくなりましたが なんとか確認できます。 

  このサイズのものまで含めると  錫杖(しゃくじょう) をもつ羅漢さん は  

 まだまだ たくさん いらっしゃったのですが・・・

ああ 時すでに 遅し!

期間が四か月もあったというのに  なぜ もっと早く 観に行かなかったのか? 

楽器カードがあることも そのカードが売り切れることも想定外

甘かったです。

また せっかく撮影許可だったというのに

ポストカード音楽会資料として 丁寧に撮影してこなかったことも 悔やまれます。

いろいろ反省点の多い展覧会になりましたが

気分をかえて 

おまけをひとつ。

 

 

同行の友人が この展覧会のショップで見つけた 高級バッグ。

制作過程で出た廃物利用(?) かとも思われますが 

マニアの方には 至福の一品かも。

お値段 見えますか?!! 

全部で六種類の柄が展示されていましたが

 もし チュダハンタカ の着物の柄があったとしたら・・・ 

だとしても・・・

  とても手がでません(きっぱり!)

 


 

 

<追記>

平成27度芸術選奨・美術部門・文部科学大臣賞 受賞おめでとうございます!

チュダハンタカ よかったね♪

 なら ベスト・ドレッサー賞も あげちゃうんだけど。

 


 

 

<追・追記>

本棚を整理していたら 四年前の こんな切り抜きを発見!

すっかり忘れさっていました。

覚えていれば もすこし早く 観に行ったのになぁ。

2012年1月17日付け 朝日新聞朝刊

オピニオン インタビュー 『世界でトップを取る』  現代美術家 村上隆 

の記事です。 抜粋してご紹介します。

 

サブカルチャーと伝統絵画を結びつけた独自の作風で活躍する美術家の村上隆さん。

日本の現代美術を代表する作者として 海外からの評価も高い。

美術界への厳しい批評家としても知られる。

昨年3月11日の東日本大震災以降 被災者支援に取り組み 

芸術と社会のかかわりに一石を投じている。

作品に億の値が付く作家は 何を訴えるのか?

 

2月のカタールでの個展に向け 東日本大震災後の日本をテーマに

全長100メートルの 五百羅漢図 を製作中だそうですね。

 

日本の歴史を見ても 地震 飢餓 天災が多発したときには

人々が救いを求めて宗教が勃興したり

新たな文化・芸術が生まれたりしてきました。

五百羅漢への信仰も そうした苦難のたびに広まり

供養や癒しとして絵や像が つくられてきました。

そうやって先人が危機に際して処してきたことを学んで

自分も五百羅漢図を描いてみようと思い立ちました。

いわば 温故知新です。

縦 3メートル 横 1メートルのキャンバスに描いて

それを100枚つなげて作品にします。

約100人のスタッフに指示を出しながら制作しています。

カタール政府が日本との国交樹立40周年の記念イベントとして

首都ドーハで僕の大規模な個展を 2月9日から開催してくれるので

そこに展示します。

観光立国を目指すカタールには 世界中から人が集まる。

3・11の メモリアルな作品として 一人でも多くの人に見てほしい。

 

村上さんの何が評価されていると思いますか?

 

日本の美を解析して 世界の人々が

『これは 日本の美だな』 と理解できるように

かみ砕いて作品をつくっていることだと思います。

僕は 戦後日本に勃興したアニメやオタク文化と 江戸期の伝統的絵画を

同じレベルで考えて結びつけ

それを西洋美術史の文脈にマッチするよう構築し直して 作品化するということを

戦略的に細かにやってきました。

それが 僕のオリジナリティーです。

 

震災被災者を支援するチャリティーオークションを開いたり

原発を止めるよう 呼びかけたりもしていますね。

 

3・11を経て 以前のように楽して生きられない状況になった。

主体性をもって 社会を変えていかなければならない。

芸術家としても行動を起こすべきだと考えます。

 

僕はアーティストですから しがらみもなく

間違いは間違いと言える。

国際社会で 言い続けます。

そういう活動家になる。

僕には宮崎駿さんらの何人かの尊敬する芸術家がいて

その遺伝子を受け継いでいるつもりです。

彼らは自分の作品が世界に認められたくて

仕事をしているんじゃない。

本気に世の中を変えたくてやっているんですよ。

ただ 絵を描いたり 彫刻を作ったりするだけですけど

そうした活動を通して 人々を目覚めさせるのが

僕ら芸術家の仕事なんです。

でも 普通に考えれば

芸術ごときで世の中は変わらない。

芸術なんて この現代社会のなかでは 無能 無意味です。

だけど やり続けるしかない。

僕らが もだえ苦しみながら活動している姿をみて

鼓舞され 勇気づけられる人たちが 絶対に いるはずだからです。

 

 


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